「逆転のトライアングル」:ヤバいよ、ヤバいよ #逆転のトライアングル #リューベンオストルンド
映画『逆転のトライアングル』は、スウェーデンの鬼才リューベン・オストルンド監督が、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』に次いで2作連続カンヌ映画祭パルムドール(最高賞)を受賞した作品。おお、「スクエア」(四角形)の次に、「トライアングル」(三角形)ってわけですね。
でもこれにパルムドール与えて良かったんでしょうか?と思っちゃうぐらいの過激描写も含まれております。(以降少々ネタバレあり) ここまでリアルに嘔吐と下痢を描いた映画って初めてではないでしょうか? この荒海での船酔い描写の凄まじさに唖然&震撼。CGの使い方の新天地だって思っちゃいましたよ。
三部構成2時間27分の長尺ですが、まったく飽きません。娯楽映画としては大したものです。でも本当に意地が悪いというか、悪意たっぷり。第一部の恋人たちの「どっちがお勘定をもつか」論争のスリルと居心地悪さときたら! これ絶対デート・ムービーにしたらダメですよね(第二部のウンゲロ描写も含めて)。色々と気まずいことになると思います。
第三部の「逆転」パートも、既視感はあるものの面白くてたまりません。そして「なるほど、こうきたか」のラスト。やはり現代映画界の「鬼っ子」ですね、この監督。そもそもオープニングの「H&Mとバレンシアガ」いじりからして、「大丈夫なんですかい?」ってなヤバさでしたもんねえ。ああ、監督もH&Mもスウェーデンだから、日本の監督がユニクロいじりをするようなもんでしょうかね。
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