「アンドレ・レオン・タリー 美学の追究者」:巨体のファッション・レジェンド #アンドレレオンタリー #アンドレレオンタリー美学の追究者
映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追究者』は、ファッション業界のレジェンド=『VOGUE』のクリエイティブ・ディレクターを務めたアフリカ系アメリカンのアンドレを描いたドキュメンタリー。とにかく全編をこの人のキャラクターとインパクトでもたせます。
巨体と派手なファッションでランウェイの最前列に座り、各種メディアに登場する、知性と感性溢れるカリスマです。他のファッション・ドキュメンタリー映画にも出てましたよね(具体的に何かは忘れちゃいましたが)。この人、キャラクターといい言動といい着てるものといい、ほぼ「アメリカのマツコデラックス」ですよね。いや、そうではなく、マツコさんが日本のアンドレなのかも知れませんが、「マナティーみたいな巨体」だったり、大きな布をかぶったようなドレスなんかが、ものの見事に共通してるんですよ。
それはともかく、南部出身でアフリカ系の彼が白人支配のファッション界で確固たるポジションを築くまでには、どれだけの苦労があったことかと思います。美学とスタイルが彼を救ったんでしょうね。でもそのあたりの描写は割とあっさりで、むしろ彼のいろんな話が面白いし、豪華がインタビュイーたちが語るアンドレが魅力的です。マーク・ジェイコブズ、トム・フォード、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、マノロ・ブラニクら存命しているデザイナーや、イヴ・サンローラン、カール・ラガーフェルドら故人、ウーピー・ゴールドバーグにイザベラ・ロッセリーニに、何と言ってもダイアン・ヴリーランドとアナ・ウインター! 豪華ですねー。彼の人徳でしょう。
終盤、2016年の大統領選挙でドナルド・トランプが当選して、憤りを抑えながら悄然として幻滅している彼の姿も印象的でした。
Bunkamuraル・シネマで鑑賞しました。4月10日から長期休館に入るので、ここで観るのも最後かも知れないなあ…。
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