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2023年4月 4日 (火)

「生きる LIVING」:端正で誠実なリメイクだが…    #生きる #映画生きる #ビルナイ #英国紳士

1_20230404224301 映画『生きる LIVING』は、黒澤明の『生きる』(1952年)の舞台をロンドンに移して、ビル・ナイ主演で製作したリメイク。尺は短くなっているものの、かなり原作に忠実な再映画化です。

スタンダードサイズの画面。最初に東宝マークが出るのも(東宝配給なので当たり前ですが)嬉しい所。そして、オープニングタイトルの文字やタイトルバックの映像が、実に1950年代の映画そのものって感じにデザインされていて、うわー!と驚きます。ついでに最後は「The End」と出ます(その後に、普通に長いクレジットは出るのですけどね)。こういった「擬古体」にも、原作へのリスペクトがあるのですよね。

ただ、黒澤版のゴリゴリとした戦後日本の貧しさの中のエネルギーの強さに較べると、こちらはあっさり味で、ちと端正にまとまり過ぎた感じがします。また、ビル・ナイを笠智衆に見立てたというカズオ・イシグロ(脚本を担当)の言葉がありますが、確かに笠智衆を無口な英国紳士に仕立てたような感じです。でもそれ以外はかなり原作を意識して合わせたエピソードが続きます。ショーダンサー(ストリッパーという程には脱がない)のいる劇場とか、ウサギのおもちゃとか、主人公のあだ名まで。(「ミイラ」と「ミスター・ゾンビ」という違いはありますが)。

でも、やっぱり感動は薄いんですよねー。なんか、落語『目黒のさんま』の、殿様用に油分を抜いて骨を取ったサンマみたいに、上品過ぎて味気ないんです。誠実な作品なんですけど、なかなか難しいですね。

本作は、「英国紳士」の映画でもあります。ビル・ナイと役所仲間たちのスーツ+ハットのカッコ良さ! そして、丁寧なクイーンズ・イングリッシュの美しさ! こういう時代はもう復活しないのかなあ…。

 

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