「トリとロキタ」:いつものように辛く苦しい #トリとロキタ #ダルデンヌ兄弟
映画『トリとロキタ』は、ダルデンヌ兄弟(ジャン=ピエール&リュック)の新作。いつものように短く(89分)、いつものように辛く苦しい物語でした。彼らの映画はいつも暗い気持ちにさせられるので、観たくないのですが、いつも評価が高いもので、仕方なく観ております。
ベルギーで、アフリカ系移民の偽姉弟(にせきょうだい)が体験する過酷な日々。彼らが社会から、そして悪党どもから搾取され続けるタフな日常を、ドキュメンタリーのようなリアルさで描いています。だから観ることが辛いですし、この二人が不憫でなりません。
ダルデンヌ兄弟ですから当然お涙頂戴にはなりませんし、リアルな重さがあります。だからこそやるせなくてたまりません。 (以降ネタバレあり) あの結末は、その骨頂です。何とも救いのないラストで、胸に黒い塊がたまったまま、エンドロールを見なければなりません。この場から一刻も早く立ち去りたいって気分だったのか、こんな映画は認めたくないという抗議のようなものだったのか、エンドロールになったら早々に席を立つ人が多かったことが印象的でした。
(なのであえてバカなお笑いを…) 「トリとロキタ」と入力したら、「鳥トロ北」と誤変換されましたー。
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