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2023年5月31日 (水)

「同じ下着を着るふたりの女」:とんでもない毒母    #同じ下着を着るふたりの女 #キムセイン #毒母映画

1-1_20230531220901 映画『同じ下着を着るふたりの女』は、韓国の女性監督キム・セインの長編デビュー作。しっかりとしたドラマを構築できています。

この羽野晶紀×阿木燿子みたいな顔のお母さんが、まあとんでもない毒母でありまして、観ているこちらは腹が立ったりあきれたりしてしまいます。この人、絶対に謝らない人なんです。その不良母と、精神的に虐待され続けてきた暗い娘との葛藤。これだけ恨み、これだけトラブルになりながらも、結局家に帰って来る(そこしか居場所のない)娘。うーん、なんだろなー。なんか唸ってしまいますね。

そしてコメディアンみたいな顔の男が、このお色気ママさんにべったりなもんですから、ますます問題がややこしくなります。こいつみたいな男が、ああいうサイコ母を甘やかすから、ろくなことにならないんだよなあ。

娘の方もかなりこじらせちゃっているんですけど、それでもやっぱり母親を非難したいなあ、大江戸としては(まあ、ほとんどの人がそう思うでしょうけど)。ま、監督としては「どっちが悪い」って映画を作ってる気は、毛頭ないのでしょうけどね。

終盤は、上手にまとめ損ねた感じ。鮮やかなエンディングとはなりませんでした。その着地が見事だったら、名作になったかも知れないんですけどねえ。

 

 

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2023年5月30日 (火)

「クリード 過去の逆襲」:クリードも三作目    #クリード過去の逆襲 #クリード #マイケルビージョーダン #ロッキー

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映画『クリード 過去の逆襲』は、『ロッキー』シリーズからのスピンオフ『クリード』シリーズの第3作。『ロッキー』と合わせて9作目なのでありますが、ついにロッキー・バルボアが登場しない初めての作品でもあります。

(クリード1作目のレビュー)

「クリード チャンプを継ぐ男」:「ロッキー」を継ぐ作品: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

(クリード2作目のレビュー)

「クリード 炎の宿敵」:繰り返しだが冴えぬテンポ   #クリード #炎の宿敵: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

なんと、主演のマイケル・B・ジョーダンの監督デビュー作でもあります。冗談ではありません(だじゃれ)。でも、手堅い演出ではあるし、これまでのシリーズを踏襲した描き方ではあるけれど、割と古典的にベタ。脚本のせいもありますが、よくある話をありがちな場面でつなぎ合わせた感じ。既視感ありありでした。116分と、前2作よりも短かったのが取り柄かなあ。

(以降少々ネタバレあり) クライマックスのボクシングシーンで、観客を消して二人だけの世界にしちゃう演出って…。これ、ジョーダンが大好きだという日本のアニメに影響を受けたらしいんですけど、実写でやられてもねえ…(冗談か?)。

それにしても「過去の逆襲」っていうサブタイトルは、なんだかなあ。原題はシンプルに“Creed Ⅲ”なのでしたー。

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2023年5月29日 (月)

「最後まで行く」:濃い犯罪コメディー    #最後まで行く #藤井道人 #岡田准一 #綾野剛 #カメレオン監督

1_20230529220401 映画『最後まで行く』は、タフなサスペンス・アクション・コメディー。もうこれは、コメディーと言っちゃってもいいと思います。それぐらい変な笑いに満ちた娯楽作でした。

オリジナルの同名韓国映画(2014年)は未見ですが、確かに韓国映画的な濃さとしつこさがありますね。そういった表現にしても、キャラクターにしてもかなりの濃さなので、笑えちゃうのです。

岡田准一と綾野剛が、まるでサンダとガイラのように激しくぶつかり合います。今回の岡田は、シャープな二枚目を封印して、むさ苦しくもっさりしたゴキブリ刑事を演じていますし、綾野剛は狂気全開で顔芸やってます。この二人の執拗な対決が、実に韓国映画っぽいんですよねー。

他の役者で印象的だったのは、綾野剛の上司(にして義父)役の千葉哲也さん。かなり國村隼さんっぽいテイストで、そこに小ずるい感じを漂わせて秀逸。今後、國村さんのポジションが取れる役者になるんじゃないでしょうか。

いろいろツッコミ所はあるのですが、まあ、これだけ楽しませてくれたら、そこは見逃してあげようって気になるってもんです。それにしても藤井道人監督って、『新聞記者』もあれば、(未見の)『余命十年』もあれば、『ヴィレッジ』もあれば、本作もあるという何でも屋で(一応「社会派」メインなのでしょうけれど)、題材に合わせて大きく変化するカメレオン監督なのだと思っております。アクションは初めてだったそうですが、いえいえ、なかなかどうして見事なもんでございました。

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2023年5月28日 (日)

「波紋」:日常の裏のブラックコメディー    #波紋 #荻上直子 #筒井真理子 #ブラックコメディー

1-1_20230527234201 映画『波紋』は、優等生的イメージの強い荻上直子監督が作ったブラックコメディー。これだけ毒気がストレートに出ている荻上作品は、これまでになかったのではないでしょうか。現代社会のちょっとした歪みを描きながら、何でもない日常の裏側に潜んだ危機や毒をあぶり出していきます。

縁命水、水晶玉、枯山水、プール、雨など「水」のイメージがあふれるのですが、爽やかさや浄化のシンボルであるはずの水が、なぜか不安や不穏さを感じさせます。タイトル、『波紋』ではなくて『水紋』でも良かったような…。実際に「水紋の異世界」のイメージ映像が何度か登場します。モノクロのシュールな世界。ただ、この部分は成功しているとは言い難かったですねえ。

そしてラストはぶっとんだ割には、「いかにも作った」感じがしちゃって、その表すところもはっきりしなくて、成功していないように思えました。

これはやはり筒井真理子さんのぶっ壊れ方を見る映画なんじゃないでしょうか。筒井さん、映画に出るたびにほとんど毎回ぶっ壊れているような気さえしてきます。でもフィルモグラフィーを見てみると、近年では『よこがお』(2019年/深田晃司監督)ぐらいかも知れません。それなのに、そんな印象を与えてくれちゃう女優さんです。本作でも彼女の行動を見てると、思わず笑っちゃいます。「コメディー寄りのブラックコメディー」と言っていいのかと思えます。

ほかのキャストもやたらと名脇役揃い。光石研、磯村勇斗、木野花、柄本明、江口のりこ、平岩紙、安藤玉惠、キムラ緑子…。でも本当に聴覚障害者だという津田絵理奈さんの声や演技が、非常に印象に残りました。

 

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2023年5月27日 (土)

「ソフト/クワイエット」:胸クソ悪いけど、教育的    #ソフトクワイエット #胸クソ映画 #ヘイトクライム #白人至上主義

1_20230527224101映画『ソフト/クワイエット』(原題は『Soft & Quiet』)は、信じられないほど胸クソ悪くて、信じられないほど真摯で、信じられないほどパワフルな作品。92分の作品ですが、全編ワンカット撮影。観ている自分も登場人物の陰からずっと現場で目撃し続けているような、そんな臨場感をもたらしています。

(以降少々ネタバレあり) 思い出すだけでムカムカするほどの白人至上主義で人種差別主義のゲス女たちが繰り広げるヘイトクライムの世界。不気味だし、恐ろしいし、とにかくdisgustingで、ほぼ全編平常心ではいられません。そして、カラードであり東洋人である私にとって他人事ではありませんし、これを作った意義は大きいと思います。だってこれを観たら、さすがにこいつらと同じような考えをちょっとでも持ったら恥だと思うはずですもん(そりゃあ何人かは「そうだそうだ」と賛同する人もいるのでしょうけれど)。「反面教師」として、教育的価値を持つ作品だと思うのです。

知った顔のいない俳優の皆さんも、よく頑張ったと思います。

ただ、終盤は割と凡庸。もっと驚くべきラストを創造できたら、映画史に輝く傑作となったかもしれないのに、そこはちょっと残念。

脚本・監督のベス・デ・アラウージョは、母親が中国系アメリカ人、父親がブラジル出身なのだそうですが、やはり自分の経験がこの作品のモチベーションになっているのでしょうね。考えてみれば、日本各地で起きているヘイトスピーチやヘイトクライムも、まったく同根だと思います。なので、日本からもこのようなパワフルな娯楽作品が生まれてしかるべきだと感じました。

 

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2023年5月26日 (金)

閉館後の飯田橋ギンレイホール    #ギンレイホール #飯田橋ギンレイ #名画座 #佳作座

Dsc_1303_copy_1280x720 昨年の11月27日をもって閉館した飯田橋の名画座「ギンレイホール」。1974年以来48年の歴史だったそうです。昨年、最後に行くことは結局なかったのですが、そして実のところ何十年も行ってなかったのですが、その昔はずいぶんお世話になりました。で、先日どうなってるかと思って見に行ったら、まだそのままの外観で存在しておりました!

Dsc_13042_copy_1206x720 Wikipediaによりますと、この地には往年「銀鈴(ぎんれい)座」という映画館があり、1960年に今に至るこの銀鈴会館ビルが竣工し、1Fに銀鈴ホールが入ったのだそうです。「ギンレイホール」への改称は1974年で、そのタイミングで名画座になったのだそうです。

裏手の地下1階には、成人映画の「飯田橋くらら劇場」(2016年閉館)ってのもありました。

Dsc_13053_copy_475x720 ギンレイそばの表通りには飯田橋佳作座があり、どちらも洋画2本立ての名画座として人気を誇りましたが、佳作座は早々と1988年に閉館してしまいました。佳作座の看板は、JR中央線や総武線から見ることができたので、映画ファンは電車の窓から見るのが楽しみだったんです。

それと比べると、ギンレイは地味な場所に地味に存在した映画館です。映画館単体の建物が多かった時代から、ビルの中の劇場だったわけですし。でも、プログラム(上映作品)の良さやこだわりに関しては佳作座よりも上でしたし、それが魅力のコヤとしてずっと続いていました。後年は(小生が行かなくなってから)、好きなだけ見放題の年間パスを発行していることでも有名でした。

Dsc_13063_copy_504x720 正面左手の券売所跡もそのまま残っておりますし、ポスターが貼られていたガラスケースもそのままです。で、ガラスケースの中にはこんな貼り紙が…。閉館のお知らせと、現在の連絡先(千葉県成田市)でした。

閉館時の報道では、「今後移転先を見つけて、再開館する」ような話でしたが、どうなるんでしょうかねえ。都内で再開したら、ぜひ行ってみたいと思います。

 

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2023年5月25日 (木)

今日の点取占い324    #点取り占い #点取占い

Dsc_13116_copy_679x4502 君はけちんぼうの大将だ   3点

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2023年5月24日 (水)

グーテ・デ・レーヌ トロピカルマンゴー うまし!    #グーテデレーヌトロピカルマンゴー #ガトーフェスタハラダ 

Dsc_13124_copy_429x576 ガトーフェスタハラダの看板商品『グーテ・デ・ロワ』の姉妹品、夏季限定『グーテ・デ・レーヌ トロピカルマンゴー』を初めて食べました。ちなみに「グーテ・デ・ロワ」は「王様のおやつ」って意味だそうで、対するレーヌは「女王様のおやつ」なのだそうです。

これはうまい!

Dsc_13104_copy_600x863 あの砂糖まぶしラスク『グーテ・デ・ロワ』の薄切りタイプの間に、マンゴークリームをはさんだもの。そのマンゴークリームが適度な硬さとマンゴーのかぐわしさで、最高に魅惑的なのです。クリームの中にはマンゴーのザク切りとかローストココナッツもはいっていて、触感的にも楽しいのです。

驚いちゃうのが、この税込756円の箱に3つしか入ってないってこと。あのホワイトチョコのやつに比べても、大きな差がありますね。さすがの高級品です。でも、それに見合う圧倒的なおいしさであります。

Dsc_13115_copy_600x742 おや、この箱、格子窓の奥に何かいますね。 写真に撮るとわかりにくいのですが、南国の鳥が止まり木に止まっている絵なのでしたー。トロピカルです。 そういえば、以前この手の紫色の箱には猫がいましたっけね。

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2023年5月23日 (火)

高機能なお茶が続々    #高機能なお茶飲料 #伊右衛門特茶 #綾鷹濃い緑茶 #一ジャスミン茶一日一本 #伊右衛門澄みきるブレンド茶 #生茶免疫ケア #颯

Dsc_1313_copy_600x10673 ペットボトルのお茶が最近やけに高機能化しているように思うのです。

例えばこれ、サントリーの『伊右衛門 特茶 』。「PREMIUM」って書いてあるし、「ケルセチンゴールド」って書いてあるし、「ケルセチン配糖体配合」って書いてあるし、とにかく体に良さそう。脂肪を代謝する力を高め、体脂肪を減らすのを助けるのだそうです。トクホです。だから特茶?

 

と来れば当然ライバルの「綾鷹」だって負けてはいないでしょう。

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コカ・コーラの『綾鷹 濃い緑茶』。機能性表示食品です。でかでかと「内臓脂肪と皮下脂肪を減らす」と書いてあります。でもイメージとしては、昔からある伊藤園の深緑の「濃い」やつみたいですよね。まあ、カテキンで体脂肪を減らすってことにおいては、同様なのでしょう。

 

Dsc_13112_copy_600x1098 コカ・コーラつながりではこちらも。セブンイレブンとコカ・コーラのコラボ商品『一(はじめ) ジャスミン茶 一日一本』。やたらと「一」だらけですね。やはり緑茶に比べて、飲みやすいです。ぐいぐいいけます。こちらも「体脂肪を減らす」機能性表示食品です。でもお手頃価格なのがうれしいですね。

 

Dsc_1253_copy_600x3382 話をもとに戻しますと、サントリー『伊右衛門 澄みきるブレンド茶』ってのもあります。ラベルに「5」と大書してあるのは、ハト麦、炒り米、大麦、緑茶、ルイボスのブレンドだから。プラスで、イヌリンという食物繊維も入っているそうです。これもまあスッキリ系ですね。

 

 

Dsc_12482_copy_352x575_20230523232001 そういえば先日「免疫」のくくりで紹介したキリン『生茶 免疫ケア』もこういった機能性表示食品の新顔なので、再登場してもらいましょう。キリンが開発したプラズマ乳酸菌の力で免疫ケアというアプローチが新しいのです。ノーマスク生活のお供としても、心理的に安心です。

 

Dsc_13032_copy_428x772発酵系では、アサヒ飲料も微発酵茶葉の緑茶を出しました。『颯』(そう)です。「颯爽」の「さっ」の方なのに、「そう」です。「立」と「風」。「風立ちぬ」ですね。「香る香る緑茶」と書いてあって、二度香るのだそうです。これ結構安売りしてるんですけど、意外と(と言っては失礼ですが)おいしかったです。確かにさわやかでフレッシュな香りが強く感じられます。ぐいぐい行けちゃう系です。これからのシーズンにはいいですよね。特に健康を強くうたってはいませんが、まあお茶自体がカテキンやビタミン入りの健康飲料ですもんね。

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2023年5月22日 (月)

「宇宙人のあいつ」:玉石混交系コメディー    #宇宙人のあいつ #飯塚健 #日村勇紀 #中村倫也 #伊藤沙莉 

1_20230522222101 映画『宇宙人のあいつ』は、かなりぶっとんだコメディー。でもねえ、発想はそれなりに面白いけど、いざ映画として観ると、けっこうスベッてました(笑えた所もあるけどね)。

脚本・監督の飯塚健って、地味めの良作『ステップ』を撮ってるんですけど、それ以外はねえ…って感じのコメディー畑の人。本作なんか観ていて「これ、演劇界の人が書いたホンなの?」って思うようなダイアローグでした。面白い時もあれば寒い時もあるという玉石混交系。

最大の失敗は、重要な役に置いたバナナマンの日村勇紀にコントみたいな芝居をさせちゃったこと。お笑いの人に映画でそういうのさせちゃあダメなんですよ。お笑いの人には地味にマジメにやらせるほど、ペーソスや得難い味わいが出てくるのにねえ。

中村倫也はミステリアスなところが宇宙人っぽくもあるけど、変な顔したり変なことしたりする芝居が、弱い。突き抜けられていないんです。そこいくと、伊藤沙莉は何やらせてもうまいんだよなあ。関めぐみ、久しぶりに見た。大人になってた。

ウナギの件りとかジャガイモの件りは、迷走しまくってましたね。それにあのジャガイモ、ほとんど『エブエブ』の石じゃねーか(製作のタイミング的には、偶然だと思うのですが)。

(観た人だけわかる)一ヶ所、あのボウイのマークの件りだけは、声を出して笑っちゃいました。

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2023年5月21日 (日)

「TAR ター」:上質で上等な映画    #TAR #ター #映画ター #トッドフィールド #ケイトブランシェット 

1_20230521225601映画『TAR ター』は、上質な、上等な映画。メジャーな娯楽映画の枠内でこういう作品が作れるってのは、さすがアメリカ映画はまだ死んじゃいないってところです。「わかりやすさ重視」のメジャーな日本映画からは絶対出て来ない作品でしょう。その表現は、飛ばし見や倍速視聴では絶対伝わらないようにできているのです。

とにかく親切に「皆まで語る」ことはしません。部分を描いて、それで観客が想像して理解に至るように作られています。その塩梅が絶妙であり、逆に言えば「観客を信頼している」作り方なのだと思います。観る方も信頼に応えて、集中して頭を働かせる必要があります。でも映画を観る喜びって、そういうことではないのでしょうか。

『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』のトッド・フィールド監督が16年ぶりに撮った第3作ということです。見事な演出力であり、音楽映画とかサイコホラーとか転落のドラマとか、そういったたジャンル分けを超越した力作です。

その原動力となっているのが、ター役のケイト・ブランシェット。パワフルに、繊細に、リアルさと狂気を往還しながら、圧巻の演技を見せつけます。その上、指揮! ドイツ語! 今年のアカデミー主演女優賞は、『エブエブ』のミシェル・ヨーでしたが、改めて「なんで?」と笑っちゃいます。このケイトを超える人なんていませんもん。彼女のキャリアの中でも、『ブルー・ジャスミン』と並ぶ最上級の演技です。

2時間38分(「キネ旬」では2時間39分の表記)と長い作品ではありますが、ゆったりペースの序盤を除けば、長いと感じることはありません。むしろ、ディテールや伏線や映画表現の緻密さをきちんと味わうために、もう一度観たいとすら思いました 。 ドイツ生まれの撮影監督フロリアン・ホーフマイスターによる、怜悧な映像も見事です。

 

 

 

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2023年5月20日 (土)

CKB友の会サミット@関内ホール    #クレイジーケンバンド #CKB #CKBTMNKSUMMIT #横山剣 #小野瀬雅生 

Dsc_13142_copy_396x576 横浜は関内ホールで開催された「CKB TMNK SUMMIT」(TMNK=友の会。ファンクラブです)に参加してきました。非常にタイムリーな「サミット」という名がついてますが、これはずっと前からこの名前。友の会会員限定のライブなのです。

来場者にはステッカーと、「狂剣神社」のお札が渡されました。

Dsc_13192_copy_1016x576 例によって定時きっかりにスタートし、アンコールを含めたっぷり2時間45分演奏してくれました(メンバーへの質問コーナーなどもありましたが)。今回は「日本列島縦断膝栗毛」(とかなんとかそんな名前)と題して、日本各地それぞれの土地や有名人にゆかりの曲を歌っていく趣向。何しろ細川たかしの『北酒場』・美空ひばりの『りんご追分』から北島三郎『まつり』までってぐらいに、演歌多め。 でもサミットだけに、CKBの中でも珍しめのナンバー(『MITSUBACHI』とか『本牧仕様のサーファーガール』とか『☆☆☆☆☆』とか)も聴けました。それと、アンコール1曲目に出てきたテツニとアイシャのデュエットによる洋楽ナンバーなんか、てっちゃんの歌唱力が実に見事でした。

Dsc_13172_copy_1024x576 今日は剣さんからの粋な計らいってやつで、1曲だけ撮影OK(動画も)になったのでした。「それ先に言ってよー。カメラ持ってきたのに」って感じで、案の定スマホで撮った画像はひどいもんでした。剣さんなんか白スーツだもんで、発光体になっちゃってます。

本日の小野瀬雅生ショウは、意表を突いた『ノーエ節』(中途半端に終わった)から、その後しばらくたってからの『マカロニ・イタリアン』。後者の圧倒的なカッコ良さ! さすがはのっさん!! 今日一番の感動でした。

CKBの演奏で歌う「生オケコーナー」もありましたよ。本日のお題は『ドバイ』と『The Roots』。大江戸も『ドバイ』に申し込んだのですが、箱に何十枚も入ってましたからなかなかですよね。歌いたかったなあ、『ドバイ』。

Ckb2023 剣さんから告げられたちょっと衝撃のニュース。昨年来ひざの故障でバンドを離れていたバンマスの廣石惠一組長が、ひざは回復したものの今後「別の道を歩いていく」ことになったそうです。剣さんと話し合って決めたようです。まあ、ドラマーの代役を務めていた白川玄大さんが、立派に代役以上の演奏を見せてくれていますからねえ。 まあ、何しろ大人数のバンドだし、高齢者多いし、これからもこういう事はあるのでしょうねえ。

今日は本編最後のナンバーがサブちゃんの『まつり』だってのに驚きました。まあ、永ちゃんもジェームス・ブラウンもあったけどね。 アンコールの最後は、『横顔』。強いですねえ。 そうそう、観客側もとうとう(マスク越しですが)発声OKになりました。やはり盛り上がりが違いますよね。

ニューアルバムは9月頃みたいですよ。楽しみです!

 

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2023年5月19日 (金)

「歌舞伎そば」の閉店    #歌舞伎そば #かき揚げそば #歌舞伎そばの閉店

Dsc_13123_copy_600x926ちょっと前にネットで東銀座(歌舞伎座裏)の「歌舞伎そば」が閉店したって記事を読んで、軽くショックの大江戸です。

細い路地にある小さなお店でした。立ち食いではないけれど、カウンターだけの廉価なそば屋です。店に入ってからもやたらと細長い、まさにうなぎの寝床的な店。もともとは、歌舞伎座の正面左手横にあったお店。歌舞伎座のお客様にも愛されていたと思いますが、近隣のサラリーマン客の方が多かったですね。それがいつも店の外に行列ができておりました。それが、歌舞伎座の建て替えに伴って閉店となり、しばらくのインターバルののち、少し離れた路地裏に移って再オープンしたんだったと記憶しております。新店になってからは、店の中に待機用の椅子が置かれ、そこで順番を待つ仕組みに変わりましたが、人気は高く、いつも何人かが待っていました。良心価格でしたしね。

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旧店時代に長らく一人で作っていたおやっさんがいました。できたそばをサービングするおばちゃんは何人かいたと思うのですが、作る方は見た目70歳ぐらいの小柄なおやっさんが一人で全部やっていました。そのスピードが超人的で、大江戸などはいつも驚きを感じながら見ておりました。だって、一人でそばを茹でて水で締めて、かき揚げを揚げて、ちぎって…と、スピーディー&キレッキレの動きで厨房を動き回っていましたもん。何人分もの仕事を一人でやっていた印象です。

かき揚げを「ちぎって」と書きました。そう、ここのから揚げそばは(冷たいのも温かいのも)、かき揚げをそのまま乗せないで、一口サイズにちぎってそばに乗せてくれていたのです。そば屋は数あれど、これはここだけのやり方です。そして、自然な甘みのあるあの独特のかき揚げ。ああ、うまかったなあ。もちろんそばもしっかりしていて、そば粉の含有率も高く、うん、うまかったですねえ。大江戸はほとんど「もり」を食べておりました。あったかいのも悪くないんですけど、やっぱりもりですねえ。つゆに最初からねぎがたっぷり入ってるのだけは、ちょっと好みではありませんでしたが(ねぎはもっと少ないのが好き)。

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とにかく他の店では味わえない唯一無二の味でした。近年も、年に数度は行っておりました。今年も2月ごろに一度行き、先月行ったときに「そばを茹でる釜が故障したので修理のため「かき揚げ丼」しか出せない」という貼り紙があったので、やめていたのでしたー。今思えば食べとくべきだったなあ、そんな珍しいもの。

今日訪れた時シャッターに貼ってあったのがこの貼り紙。「4月30日をもちまして閉店」「約50年の永きにわたり」とあります。うーん。良いお店ほど無くなる。まことに痛恨の極みであります。

 

 

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2023年5月18日 (木)

「デスパレート・ラン」:怪物だーれだ?    #デスパレートラン #フィリップノイス #ナオミワッツ #馬鹿っ母 #知らぬが仏

Desperate-run 映画『デスパレート・ラン』は84分というコンパクトな上映時間を、ナオミ・ワッツがほぼ一人で駆け抜ける作品。監督は『パトリオット・ゲーム』『今そこにある危機』『ボーン・コレクター』『ソルト』などで、大江戸がほとんど信頼していないベテランのフィリップ・ノイス。いま誤変換で、「フィリップ・の椅子」と出て来たんですが、どうしましょう?

そんなことはどうでもいいんですが、久々のナオミ・ワッツ、獅子奮迅の大奮闘です。終盤を除いては、ほぼ一人で画面に映ってます。そもそもこの映画、顔が出る役者は6人のみ。あとはボイス・キャストですから。

でもねえ、このナオミ・ワッツ演じる母親が、かなり大変なお方でして。わが子かわいさゆえの暴走っぷりが、ほぼモンスター・ペアレントなんです。知人や学校の先生や警察に相当わがまま言ったり悪態ついたりしています。その独善的暴走の結果、警察の事件解決に悪影響を及ぼすほどなのです。自分の子さえ無事だったら、あとはどうなってもいいみたいな感じで。なのに、みんな彼女に協力したりやさしくしてあげたりで、…なんか「ん?」って感じでした。ダメだよ、こんな人甘やかしちゃ。

ほとんど一昔前の女性週刊誌の広告の見出しによく出てきた「馬鹿っ母」って感じです。それはそうと、ずっと気になってるのですが、「馬鹿っ母」って、どう読むんでしょうね? 「ばかっはは」? 「ばかっぱぱ」?  「引き(ひき)」→「岡っ引き(おかっぴき)」とか「端(はな)」→「初っ端(しょっぱな)」みたいな音の変化から類推すると、「ばかっぱは」となるのですが…。「ぱは」・・・、言いにくい。

ナオミ・ワッツがスマホを縦横無尽に使いこなして、息子の情報を得て救出しようとするのですが、これ見てて「スマホのない時代だったら、ずっとシンプルなのに」「いらぬ心配をしないで済むのに」と思いました。彼女がランニングに出るときにスマホを置いてくるだけで、「走って帰って来てシャワー浴びて髪を乾かしたら事件は片付いていた」となるんじゃないの?と。知らぬが仏。まあ、それだと映画にならないんですけどね。

 

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2023年5月17日 (水)

どうぶつしりとり:その2    #動物しりとり #明石小学校 #きつつきつねことりすずめだかぶとむしかめ

Dsc_1316_copy_1024x576 半年ほど前に紹介した中央区・明石小学校の外周植え込みにあった動物絵しりとり ↓

どうぶつしりとり    #動物しりとり #明石小学校 #ぶたぬきつねこあらくだんごむしかぴばらっこ: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

いつのまにかニュー・バージョンになっておりました。今度は進行方向が逆ですね。(なので、以下の文字も方向が逆になっております。)

 

Dsc_13103_copy_843x576きつつき→

 

 

Dsc_13113_copy_1014x576きつね → ねこ →

 

 

Dsc_13123_copy_1024x533 ことり → りす →

 

 

Dsc_13133_copy_1024x528 すずめ → めだか →

 

 

Dsc_13143_copy_1024x518 かぶとむし → しか →

 

 

Dsc_13153_copy_1024x538_20230517224601 かめ

 

 

はい、ここまで。

たのしいねえ。

 

 

 

 

 

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2023年5月16日 (火)

最後は免疫が勝つ   #免疫ケア #ボディメンテ #イミューズ #プラズマ乳酸菌 #生茶免疫ケア #免疫ケアドリンク #ノーマスクと免疫

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コロナ禍も沈静化に向けて歩みを進めている今日この頃、いかがお過ごしですか? 大江戸は春頃から隙あれば自己判断でマスクを外していたりするのですが、確かにこの3年ばかりはマスクをして手を洗ったり消毒したりしてたおかげで、ほとんど風邪とか病気にかかりませんでした。なのでノーマスクとなると、頼みの綱は免疫ってことになるのですね。

チコちゃんもそんなことを言ってます。

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そんなわけで、ドリンク業界も春からは免疫に力を入れているように思えます。で、元祖免疫ドリンクといえばコレ。大塚製薬の『ボディメンテ』。2017年にゼリー、18年にドリンクが発売されたのだそうですが、発売当初から「飲んでカラダをバリアする。」ってコピーがついているように、免疫力を高めて防御するってことですね。

タイの発酵茶「ミヤン」由来の乳酸菌B240とポカリスエットでおなじみ電解質のバランスで、コンディションを整えるドリンクです。この手の機能勝負の飲料は、広告などで使える言葉、使えない言葉があるので、慎重に表現しているようですが、はっきり言って新発売時には、いったい「何にどう効く」ドリンクなのかさっぱりわかりませんでした。いや、今だってよくわかりません。まあ、でもポカリスエットよりも何十円か高いので、それには意味があるんだろうなあと思っております。この冬は免疫勝負の時(絶対コロナや風邪などにかかれないタイミング)に結構飲んでました。

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同じような乳酸菌免疫飲料は、キリンも出してます。プラズマ乳酸菌をフィーチャーした『イミューズ』。英語表記だと「iMUSE」。i は小文字ですね。こちらのコピーは「おいしい免疫ケア」。こっちの赤いラベルはヨーグルトテイストで、カルピスみたいな感じでおいしいのです。けれど、大江戸の場合はこれを飲むと軽くおなかが痛くなるような気がします(大したことないけど)。相性の問題なのでしょうか?


Dsc_13024_copy_600x486 『イミューズ』には青ラベルもありまして、こちらはすっきりした甘さの「レモン」。ごくごくと渇きを潤すにはこっちです。

さっきのチコちゃんも、このキリンのイミューズなど免疫関関連商品の宣伝なのでありましたー。

Dsc_12482_copy_352x575 で、キリンの免疫仲間ではこちらの『生茶 免疫ケア』にも驚きました。日本初の免疫ケアのお茶。お茶なのに、プラズマ乳酸菌入りなんですねー。でもまあ、味的には普通の生茶。しかしながら、高い分体に良さそう、免疫つきそう、そんな気にさせてくれることは確かです。

先日紹介した『ヤクルト1000』なんかも、広い意味でこれらの仲間なのでしょうね。みんな、なんか効きそうです。「イワシの頭も信心から」です

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2023年5月15日 (月)

「映画を早送りで観る人たち」を今ごろ読む    #映画を早送りで観る人たち #稲田豊史 #タイパ #映画館原理主義者 #文化を殺すな   

Dsc_13046_copy_600x887 1年ほど前に発行され、けっこう話題になっていた『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ―ーコンテンツ消費の現在形』(稲田豊史・光文社新書)をようやく読みました。興味はあったのですが、ここまで遅くなったのには理由があって・・・なんか、読むといやな気分になりそうな気がしたからなのです。

で、やっぱりけっこう心が波立ちました。ざわざわ来るものがありました。早送り、倍速視聴、飛ばし見、ファスト映画、事前のネタバレチェックなどなど近年顕著な現象面から始まり、流行語にもなった「タイパ(タイム・パフォーマンス)」という考え方、失敗したくない気持ちの強さ、セリフで全部説明しないとわからない人たち、評論が読まれない時代、SNSの影響力、共感強制力などなど、すべての指摘が興味深く納得性の高いものですが、それだけに無力感、敗北感が強いというか、遺憾を通り越して絶望的な気持ちになったのでした。

ダメだこりゃ、です。快適さ、楽さばかりを追い求めて、日本人が、人類が、知性と教養を捨てて、白痴化が加速していきます。「学ぶ」心がなくて、文化が死んでいきます。読み進めていくと、これは時代がそうさせているのであって、しょうがないことだってのも理解できます。小生だって、今十代、二十代を送っていたら、当たり前のようにそうなっていたでしょう。でも、現在の常識が当たり前ではない、少なくとも当たり前とは思っていない人たちがいることはわかってほしいなあ。自分と意見を異にする人の考えを尊重し、なぜそうなのかを想像力をフル回転させて考えてほしいと思うのです。

著者による「おわりに」の最後の言葉で、救われます。そう、やっぱり映画を早送りで観るのは、おかしなことなんです。作品や作った人への冒涜という前に、自分自分自身が損をし、自分を貶める行為であるとさえ思います。早送りどころか、配信で映画を観る行為すら認めたくない「映画館原理主義者」の大江戸としては、深くそう思うのであります。人類の文化を殺すな!と。

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2023年5月14日 (日)

ベレーザ、大量9得点の大勝!    #日テレベレーザ #beleza #ベレーザ対エルフェン #WEリーグ #北村菜々美 #植木理子 

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昨日のJに続いて今日はWEってわけで、味の素フィールド西が丘で、日テレ 東京ヴェルディ ベレーザ 対 ちふれ ASエルフェン埼玉 を観戦。

雨予報でしたが、ずっと曇りのままで、試合の終盤にちょっとだけ降りましたけど、カッパを着る必要もなく助かりました。

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ただ雨予報が影響したのでしょう、観客はたったの819人。うーん、いくらなんでも少なすぎますよねえ。普通に考えて、選手やスタッフたちに給料が払えないレベルではないでしょうか(広告収入などもそんなにあるとは思えないし)。

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でも試合の方はベレーザがスッキリと大勝。9-0って、なかなかサッカーらしからぬスコアですね。シュート18本で9点と、決定率も高かったし(PKが2本含まれてますが)。

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植木理子が前半だけでハットトリック! 後半にも2点決めて、1試合5得点!! WEリーグ記録を更新しました。今年の大江戸は、ベルマーレ町野脩斗の「前半だけで4得点」もスタジアムで目撃したし、なんかスゴイです。自分がスゴイんじゃありませんが。

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今日の北村菜々美選手は、なんだかんだミスも目立ったのですが、要所で良いパスを出したりドリブルで駆け上がったりして、植木の得点をお膳立てしたり、自分でも前半アディショナルタイムにゴールを決めたりしておりました。力まず丁寧に狭い所を通して「ゴールにパスするような」ゴール。「らしい」ですね。2試合連続の今期4点目です。

Dsc00583 今日は浦和が神戸との直接対決に勝って、次節にも優勝が決まる可能性があるそうです。

Dsc00584 さすがにベレーザの優勝はほぼありえなくなっておりますが(今日の得点を、千葉戦、浦和戦に分けてあげたかった!)、神戸レオネッサとの勝ち点差は2になりました。これをひっくり返しましょう! 去年よりも順位を上げましょう!(勝ち点は34と、もう去年に並びました♪)

 

 

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2023年5月13日 (土)

湘南、札幌に力負け    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南対札幌 #湘南札幌 

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うっすらと雨が降ったりやんだりする中、レモンガススタジアムで湘南ベルマーレ対北海道コンサドーレ札幌を観戦。あ、そういえばちょうど大江戸が入場する時に、森保一代表監督もスタジアムに入って行きました。

ベルマーレクイーンの皆さんも、カッパ姿。

Dsc00567 今日の席はメインスタンドだけど屋根がない所。でも弱雨なのて、比較的楽な方でした。とは言え、屋根つきの新スタジアム、早くほしいなあ。皆様もオンライン署名、よろしくお願いします ↓

このサイトについて | 平塚をシン・スタジアムがある街に(みんなでつくるスタジアム) (dream-shonan.info)

平塚をシン・スタジアムがある街に - YouTube

 

Dsc_13055_copy_914x5982 さて試合は、札幌が力強くゴールに迫り、6分にさっさと先制。その後は湘南が押されながらも、何とか耐えて0-1の折り返し。後半(59分)にVARによる思いがけないPK獲得から町野が堂々と決めて同点にすると、その1分後には阿部のシュートで逆転! 

Dsc_13052_copy_1024x598 でも終わってみれば2-4でコンサドーレの勝利。シュート、うますぎます。シュートのみならず、全てのプレイのクオリティがベルマーレの選手を上回ってました。技術がしっかりしていて、おまけにフィジカルも強く、足も速い。札幌の先発メンバーは全員日本人でしたが、(そんなに金持ちクラブではないのに)どっからああいう良質な選手たちを集めて来るのでしょうか? とにかく湘南の選手たちは一対一で必ず負けてましたし、セカンドボール取れないし、駆けっこしても勝てないし、なかなか情けないものがありましたね。

Dsc00569札幌は湘南の両ウイングバックをとにかく抑えて仕事させなかったのが、隠れた勝因でしょう。前節はチーム一素晴らしかった石原広教が、がっつりマークされて&縦のコースを塞がれて、かなりいら立ってましたもんね。

Dsc_13065_copy_906x598 それにしても、大橋、小野瀬、タリクという走り回ってボールを奪いまくる3人が筋肉系の故障でいなくなってから、勝てませんし、負けがかさみますねえ。まあ、彼らがベルマーレ的サッカーの神髄ですから。なので、辛抱の時期を辛抱できていません。はぁ、困ったものです。

 

 

 

 

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2023年5月12日 (金)

「ユーチューバー」by 村上龍    #ユーチューバー #村上龍 #小説ユーチューバー 

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巷で村上春樹の『街とその不確かな壁』ほどには話題になっていない村上龍の新刊『ユーチューバー』(3月30日発行/幻冬舎)を読みました。650ページ超で結構時間がかかった前者に対して、こちらは本文最終ページのノンブルが169なのでというコンパクトな本なので、2日で読んじゃいました。

それぞれつながりのある4作の短編集です。明らかに村上龍本人がモデルである「70歳になったばかりの作家」と。彼をユーチューブに出そうとする「世界一もてない男」の間をぐるぐるしている話です。写真のように、腰巻には「自由希望そしてセックス」などと大きく書いてありますが、読んでみると「なんか全然違うじゃないの」って話です。

これまでの村上龍作品の暴力的でアクの強いギラギラ感とは、まるで違っています。一言で言って「枯れた」感じ。暴力描写もなければ、性描写もほとんどなし。年寄りの回想めいた昔話に終始しておりまして、さすがに「いったいどうしちゃったの?」って感じなのです。だって、「若き日からの女性遍歴を思い出せるうちに書き残しておこう」ってことのように思えちゃうのです。これで「ユーチューバー」なんてタイトルつけられてもね…。

春樹さんの新作にも、性描写のなさとやや枯れた味を感じましたが、こっちの方が極端です。村上龍作品のファンは、こういうものを求めていないと思うのですが…。もうすっかり「危険な作家」ではなくて、『カンブリア宮殿』のおじさんになってしまったってことですかね。

次作での捲土重来に期待するとしましょう。

 

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2023年5月11日 (木)

J1×にじさんじの広告ボード    #にじJ1クラブコラボ #Jリーグ #にじさんじ #湘南ベルマーレ #湘南圧勝 #白雪巴

Dsc_13143_copy_1488x806 新宿駅の丸ノ内線出口近くの地下コンコースにて面白いものを発見。

Dsc_13123 広告ボードに、等身大のアニメキャラクターがそれぞれJ1クラブの1チームを受け持っているようです。

「J1 18クラブ×にじさんじ」って、なんだこれ?

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「にじさんじ」ってライブ配信専用アプリがあって、そのアプリで配信されるバーチャルライバーループを指すそうです。

Dsc_13163_copy_1369x848 これです ↓

J1 18クラブ×にじさんじ (rakuten.co.jp)

 

Dsc_13172_copy_1536x864 Jリーグ30周年企画の一つってわけなんですね。

それぞれのクラブのキャッチコピーは、ファンから公募したそうです。いや、これはどこのクラブのファンも嬉しいんじゃないかな。

 

Dsc_13183_copy_1430x860 5月14日(日)まで出ているそうです。

 

Dsc_13204_copy_1251x857 てなわけで、大江戸としては当然湘南ベルマーレが気になるわけです。

Dsc_13106_copy_850x1270 はい、こんな感じでした。

「合言葉は、湘南圧勝。 いいわね?」 はい、いいです。

ビールを手にした白雪巴さんでしたー。

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2023年5月10日 (水)

「銀河鉄道の父」:賢治も父もしょーもない    #銀河鉄道の父 #宮沢賢治 #じゃじゃじゃ

1-1_20230510221401 映画『銀河鉄道の父』は、宮沢賢治とその父をめぐる物語。門井慶喜の小説が原作です。監督は成島出。

まあ基本的には役所広司と菅田将暉が演じる父子を見る映画です。この二人の絡みも、それぞれの芝居の見せ場もたっぷりあります。でも大江戸は今回、まったく乗れなかったんですよねー。この厄介で不出来な賢治も、過保護で息子ラブ過ぎる父親も、好意的に思えないし、彼らを見ても何の感動も起きないのです。

小生は宮沢賢治の人も作品も全然好きではないので、この作品自体にも、賢治にも父にも、感情移入はできませんでした。てか、二人とも(特に菅田)熱演がちょっとウザい感じに思えました。強いて挙げれば、森七菜演じる賢治の妹・トシだけは(森七菜の好演もあって)見たくなるキャラクターでしたね。

賢治、しょうがない奴だなー。父親が何でも肯定して甘やかしちゃったんじゃないの?などと考えながら観ておりました。後半は日本映画の悪い所が出たって感じに、情感を込めた愁嘆場を台詞にたっぷりに長々と撮っていて、退屈しました。やけにアップの多いカメラも、室内で寄りの絵なのに手持ちで揺らしたりして、技法が意味不明でしたね。

今再放送中の『あまちゃん』といえば、驚いた時の「じぇじぇじぇ」ですが、本作では「じゃじゃじゃ」でした。同じ岩手でも場所で違うんでしょうね。

 

 

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2023年5月 9日 (火)

「EO イーオー」:人間なんて(by ロバ)   #EO #イーオー #スコリモフスキ #ロバ映画 #人間なんて

1_20230508225101 映画『EO イーオー』は、もちろん『ET』とは無関係です。むしろ『くまのプーさん』に出てくるロバの「イーヨー」に近いです。てか、そこに引っ掛けたネーミングなのだと思います。関係ないけど、『キャプテンEO』ってのも、ディズニーランドにありましたね。マイケル・ジャクソン主演、フランシス・フォード・コッポラ監督でした。

そんなことはどうでもいいんですが、『EO イーオー』は傑作でした。ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』にインスパイアされた作品とのことですが、大江戸にとっては『バルタザール』の何倍もこっちを支持したいですね。ロバの目を通して人間世界を描くロード・ムービー。大江戸が観たイエジー・スコリモフスキ監督作品の中でもベストだと思います。ロバを通して見た「♪人間なんて ララーラララララーラー…」です。

とにかく撮影が素晴らしいのです。これを観ると、映画ってやっぱり撮影だなあと思います。ロバの歩きを撮るだけで、こんなにもいろんなやり方があって、それぞれが素晴らしいことに感心します(撮影=ミハウ・ディメク)。テレンス・マリック作品を思わせる絵もいくつかありましたし、『2001年宇宙の旅』のスターゲイトを髣髴とさせる映像もありました。

加えてパヴェウ・ミキェティンの音楽も素晴らしいですし、なんてったってロバの表情というか瞳が深い何かを湛えていて雄弁なのです。ロバくん、けっこう主演賞ものです(6頭のロバが使われたそうですけど)。哲学的なロバ。

サイレント映画のような魅力もあり、映像詩の側面もあり、とにかく映画ならではの味わいと美しさに満ちた88分でした。

 

 

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2023年5月 8日 (月)

「独裁者たちのとき」:夢じゃ、夢でござる    #独裁者たちのとき #ソクーロフ #わたしまけましたわ   

1_20230508131601 映画『独裁者たちのとき』は、ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニが主演の異色作。まあまあ「主演」といっても、ニュースフィルムなどから抜き出してきて合成・加工しているのですけれど…。加えて、キリストやナポレオンが助演してたりもします。

モノクロ・スタンダード画面に展開する煉獄の光景は、まさに夢のよう。まあ、悪夢でしょうね。そして夢なので、断片的で、脈絡がなく、なんだかよくわかりません。そして眠気を誘います。監督はアレクサンドル・ソクーロフ。

よくわからなかったのは夢だからなのでしょうか。それとも大江戸に近代史の読解力が欠けているからなのでしょうか。何かを読み取るでもなく、ただただ夢を見ているように変な光景が眼前を流れていくばかりでした。そういった意味で、無力感を感じた映画です。

で、わからないなりに面白いのかというと、そんなことはなく、ただ退屈でした。…なんていうと、バカを白状しているようなものですけど、うーん、この作品には負けましたね。わたしまけましたわ。逆さに読んでも同じです。

 

 

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2023年5月 7日 (日)

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」:実写版よりましだけど    #ザスーパーマリオブラザーズムービー #スーパーマリオブラザーズ #任天堂 

1-2_20230507223101 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、Nintendo+Illuminationの世界大ヒット作。でも大江戸が思い出しちゃうのは、ボブ・ホスキンスとジョン・レグイザモがマリオとルイージを演じた1993年の実写版=『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』。デニス・ホッパーがクッパを演じてました(!)。ドイヒーな作品だったって記憶しかないけど。

で、こっちの3DCGアニメーション版(字幕版を観ました)は、実に「スーパーマリオ」の世界に忠実な映画化。「忠実な」と言いましたけど、大江戸はゲームを(ほぼ)やらない人間なので、初期の「スーパーマリオブラザーズ」をやったことがあるだけ。それでも、「ああ、これは『ドンキーコング』ね」、「おお、『マリオカート』かあ」ってわかります。それほどまでに有名。

そういうわけで、ニューヨークの街中で横移動しながら「マリオ」のゲームを再現しているのに始まり、次々とゲームの再現シーンが出てくることに、ゲームファン、任天堂ファンなら、かなり興奮できたのではないでしょうか。各種効果音もゲームそのものですし。

ただ、そっちに引っ張られ過ぎて、一個の映画作品としてはアイディアや面白みに欠けますねえ。ゲームやマリオに思い入れのない大江戸にしてみればほとんど乗れなくて、93分の短さなのに退屈してしまいました。正直言えば、こんな作品に大ヒットしてもらいたくないなあ。「映画ってこの程度のもの」みたいに思われちゃうから。

ピーチ姫が強気で自立する闘士タイプになっているというのも、ディズニー作品のプリンセスたちが時代に合わせた変化を遂げていることに合わせたのでしょうね。そこらへんは、難しい「時代の事情」ですね。

 

 

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2023年5月 6日 (土)

DIC川村記念美術館を初訪問    #DIC #川村記念美術館 #ディーアイシー川村記念美術館 #ロスコルーム #ヴェルデベーレ #ハートランド

Dsc_13083_copy_1024x530 これまで当ブログ内では、サッカー以外の東京都以外でのアクティヴィティは原則「番外編」として記してきました。なんてったって「東京温度」ですから。でも、神奈川・埼玉・千葉に関しては、「東京圏」ってことにしとけばいいんじゃないの?ってことに思い至りまして、今日からは「番外編」表記なしでいきたいと思います。まあ、拡大解釈ってやつですが、憲法の拡大解釈とは違って罪はないと思います(それに埼玉、千葉の方々は「東京圏ブラボー!」と大喜びかも知れません←偏見)。

Dsc_1309_copy_1536x864 てなわけで、長年行ってみたかった千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館に、初めて行ってまいりました。ゴールデンウイークの行楽ってやつですね。ただ、このGW、これまでの3年間抑えてきた人々の「外へ出たい欲」「遊びたい欲」が爆発しているようで、都内も地方や海外からの方々を含めて、かなりの混雑になっております。なので喧騒を離れて穴場狙いってこともあってここにしたのですが、正解でした。

Dsc_13075_copy_844x576 東京駅前から直行バスが出てまして、6-70分で到着します。朝9:55発の1本だけ(帰りも現地15:29発の1本だけ)なのですが、どちらもすいてました。道路も渋滞なしですいてましたし、美術館も、もちろん庭園もすいてました。この連休の観光スポットなのに、人口密度がこんなに低くて大いに助かりました。疲れに行くんじゃイヤですから。帰りのバスでは、いい感じに眠れたし。

Dsc_1310_copy_324x576 この美術館はDIC(大日本インキ)の創業家(川村さん)のというか会社としての美術コレクション(20世紀美術が中心)を公開するために、自社の研究所に隣接する広大な敷地に作ったもの。1990年の開館で、大江戸も当然知っていて、行きたかったのですが、なかなかチャンスがないというか、佐倉は(心理的に)遠かったのです。

Dsc_13192_copy_1024x576 展示室や作品は撮影禁止なので、エントランスホールの天井部分を撮影。クラゲか白いひまわりかレ・クリントの照明器具のようですね。 で、久々に20世紀美術のあれこれを鑑賞。エルスワース・のグリーンとグレイの矩形を描いた作品の美しさだとか、イヴ・クラインのIKBを前面に塗った作品だとかが、やはり好きでしたね。あ、バスのボディに描かれているレンブラント作品(佐倉駅行きのバスはノワールでしたけど)も、その光と影が圧巻でした。

Dsc_13182_copy_1024x576 そして、最も期待していた「ロスコ・ルーム」。マーク・ロスコの大きな作品7点を変形七角形の部屋全体に配置してあって、そのほの暗い部屋で作品に対峙していると(中央には腰かけもあります)、瞑想に入れそうでした。あ、ちなみに大江戸はロスコ作品、けっこう好きなんです。ここを見るために尋ねる価値のある美術館です(って、今ごろ言ってますけど)。 企画展としては、『芸術家たちの南仏』(~6/18)ってのをやっていて、常設展からの流れの中で観られるようになってました。

Dsc_1311_copy_1024x576 そしてこの美術館は広大な庭園でも有名。水鳥の棲む広い池はあるし、林の中の自然散策路はあるし。ヘンリー・ムーアの彫刻がある広い芝生はあるし、いやー素晴らしいです。

Dsc_13173_copy_903x576子供や家族連れが遊ぶ芝生広場の脇にはキッチンカーが出ておりまして、軽食や喫茶等も楽しめます。

Dsc_1313_copy_1024x576 さらに、モネの絵画を思わせる蓮池がありまして、そこには白鳥もすいすいと泳いだり餌を獲ったりしておりました。

Dsc_13163_copy_979x576 さらにさらに、レストラン「ヴェルヴェデーレ」ってのもありまして、前々日にここを予約しようとネットで「一休」のサイトを見たら、もう「朝10時と10時半」しか空いてなくて、それじゃあまだ着いてないのでアウトー!…だったのですが、1時近くに行ってみたら、「名前を書いて待っていただく」ということで何とかなりそうでした。しかもちょうど席が空いて、すぐに案内されました(ラッキー!)。やっぱり普段の心掛けが良いからなのでしょう。きっとそうでしょう。

Dsc_13133_copy_363x576 お料理もしゃれていて、満足。ハートランドのボトルがあったので、ランチビールを楽しみました。

併設のギフトショップにもいろいろしゃれたものを置いてますし、(言っちゃあ何ですが)佐倉にこのような「洗練」の場が長年保たれていることに感心しきりでした。 もっのすごい風の強い日で、屋外では常に帽子を押さえながら行動しておりましたが、快晴で暖かくて麗らかな日(強風以外は)でありました。余裕のあるスケジュールで、良き日帰り観光を堪能いたしました。

 

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2023年5月 5日 (金)

「ヴィレッジ」:社会派の力作    #ヴィレッジ #藤井道人 #河村光庸 #横浜流星

1-1_20230505214501 映画『ヴィレッジ』は、故・河村光庸プロデューサーが、『新聞記者』の藤井道人監督と再びタッグを組んだ遺作(のうちの一つ)。パワフルな社会派の力作です。

地方の村社会の閉鎖性と閉塞感、ガラパゴス性、貧しさとそれゆえの違法の容認、同調圧力と村八分etc. 嫌な感じの空気と構造を、日本社会の縮図のように描いています。「村を守る」という大義名分のもと、正義がねじ曲げられ、政治家とヤクザが村を食い物にしています。観ていて辛く、腹立たしく、不快です。

脚本(藤井監督自身)のご都合主義や弱点はいろいろあるのですが、通俗の持つ力強さで押し切っていきます。藤井監督作品(そして河村プロデューサー作品)はいつもこの「通俗」のパワーで、多くの人に届く娯楽作の中に、訴えたいことをしっかり入れ込んでいるのです。

いやー、前半の負のオーラの塊みたいな陰性の横浜流星が凄いです。中盤以降の彼の変化も見事です。何気に豪華な本作のキャストを、堂々と「座長」として背負っています。 いつもながらその卑劣な暴力性に腹が立つ一ノ瀬ワタルや、腹芸を見せる古田新太、ギラギラの怪演を見せる杉本哲太、珍しくも自堕落なダメ母を演じる西田尚美など、それぞれの役者がいい仕事をしています。そして老けメイクでかなりのおばあちゃんを演じた(途中まで気づかなかった)木野花さん!

「能」を絡ませたことが、きちんと成功していないように思えました。「穴」に関してもそうです。それは残念な点。たぶん藤井監督は具象の人なので、観念的な部分の処理は苦手なのでしょう。そこらへんがうまくいったら、もっと傑作になったんでしょうけどねえ。

 

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2023年5月 4日 (木)

「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命ー」:もの足りない前編    #東京リベンジャーズ #東京リベンジャーズ2血のハロウィン編 

1_20230504232101映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命ー』は、一昨年大ヒットした『東京リベンジャーズ』の続編。しかも2部作の前編であります。

大江戸にとって「意外に」面白かった前作のレビューはこちら ↓

「東京リベンジャーズ」:キャラクターがみんな魅力的   #東京リベンジャーズ #東リベ #吉沢亮 #山田裕貴 #今田美桜: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

期待しちゃってた続編ですが、うーん、今回は下回りましたねー。そもそも前編なので「つづく」で終わっちゃってるし、キャラクターの描き方も総じて前作ほど素敵ではないし、91分と短いので「え?もう終わり??」って感じでもあったし。何かフラストレーションが残りますね。

北村匠海、吉沢亮、山田裕貴をはじめとする続投キャラも、永山絢斗、村上虹郎らの新登場キャラも、それぞれに好演してはおりましたが、今回のピカイチは清水尋也ではないでしょうか? こういう「剛」の演技もできるんだーと、ちょっと驚きました。頭髪の立ち方もナイスでした。

それにしても本当にほぼ男だけの世界ですねえ。(今回も有村架純に似ている)今田美桜のヒナタなんか、いかにも「添え物」ですもん。

キャスト陣も2年たって、ますます高校生には見えなくなってきました(笑)。もうこれ以上の続編はやめておきましょうね(原作マンガでは、みんな中学生の設定だそうで、さらにビックリです)。

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2023年5月 3日 (水)

ベレーザ、千葉に悔しい引き分け    #ベレーザ #belleza #日テレベレーザ #ベレーザ対千葉 #WEリーグ #北村菜々美

Dsc00562  快晴の味の素フィールド西が丘で、WEリーグの日テレ 東京ヴェルディ ベレーザ 対 JEF千葉レディース を観戦。大江戸はベレーザのハーフシーズンチケットを買ったので、今日みたいにベルマーレとベレーザのホームゲームが重なるという珍しい事態になったとき、①チケット代がもったいない ②平塚よりも西が丘の方が近い という理由のためにこっちの試合を選んだのです。

Dsc_13094_copy_847x576 いやー、暑くてまぶしくて、まいりました。こんなビール日和なのに、なぜか(冬でもスタンドを回っていた)ビール売り子の方々がいなくて、びっくり。せっかくの商機なのに、もったいない! ハーフタイムに売店で買いましたけど、うーむ、人手不足なのかなあ。Jリーグや野球のスタジアムに行っちゃったんですかねえ?

Dsc_13083_copy_812x576大江戸の観戦はいつもバックスタンドなので、午後は西日がめっちゃまぶしいのです。なので、つば付き帽子とサングラスは必須。これまで使っていた度付きサングラスが、妙に鼻に当たる所が痛くなってきましてですね、新調したのです。サッカー観戦用なので、一番濃い色にしたのですが、正解でした。威力を発揮してくれました。もう、まぶしくなーい!

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ベレーザは「残り7試合を全部勝とう」っていうプロモーションを始めたところだったのですが、初戦にしてコケちゃいました。そういう残念至極な0-0でした。試合が終わった時には、客席もシーンとしちゃって、みんなこの引き分けの重さを噛みしめているようでした。千葉の前線からのハイプレスと、守りの固さに手を焼きましたね。

Dsc00559 今日の北村菜々美選手(マッチデイ・プログラムの表紙&特集でしたね)は、まずまずのプレイでしたが、得点を生み出すことはできず。

Dsc00561 ゴールに向かう姿勢、シュートの意識は示していただけに、残念です。

Dsc00553 試合前練習の時に巻いている脚のバンデージが、痛々しいですね。でも、今日も元気にフル出場でした。今シーズンは、フル出場が多いですね。信頼の証でありましょう。

Dsc00557 今日は藤野あおば、小林里歌子がベンチスタートで、後半からの登場でした。若手の土方、松永を使いながら成長させようということなのでしょうが、そしてJEFの選手たちを前半若手でひっかき回しておいて、後半勝負という戦略だったのかも知れません。でも、高くついちゃいました。勝たねばいけない試合でした。

あ、ちなみに北村さんは今期、スパイクの色がピンク→白だったのですが、今日は水色を履いてました。ほかの人とかぶらないようにしながら、オシャレですね。

 

 

 

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2023年5月 2日 (火)

東急歌舞伎町タワーと高級シネコン    #東急歌舞伎町タワー #109シネマズプレミアム新宿 #高級シネコン #エヴァンゲリオン

Dsc_13065_copy_1024x1671 歌舞伎町のミラノ座跡地に4月14日にオープンした「歌舞伎町東急タワー」を、ようやく4月30日に訪問。

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正面には大階段。ローマを思わせる大階段に人々が腰かけておりました。でもここはローマじゃなくて、ミラノ座跡地(うまい)。

Dsc_1307_copy_1024x5762 階段上のスタバを横目に、階段脇のエスカレーターを昇ると、2階には無国籍カオスな飲食街が! 名付けて「歌舞伎横丁」だそうです。混んでました。

Dsc_1312_copy_1024x5762 その隣にあるのは「新宿カブキhall」。飲食しながらライブを楽しめるスペースのようです。

Dsc_13154_copy_619x576 こんなアート作品も置いてありました。サンドイッチ?

 

Dsc_1311_copy_1024x5762 で、3階にはゲームセンター。外国人の方々も大勢いらっしゃいます。

 

Dsc_1308_copy_1024x5762_20230502234402 その上には、「THE TOKYO MATRIX」なる施設があって。「新宿ダンジョン攻略体験施設」なんて書いてあります。

 

Dsc_13102_copy_1024x576 で、そこから上は西武新宿駅側のエスカレーターを延々と上がっていくのですが、施設は何もなくって、ガラス越しの眼下に見える西武新宿駅を楽しむしかないという、不思議な時間が待っております。

 

数フロアーの単調な昇りを経ると、ようやく噂の「109シネマズプレミアム新宿」(9~10階)。日曜午後のシネコン入口だってのに、ひっそりとしておりました。

だって、ここビックリなんですよ。原則4,500円と6,500円の席しかない超ブルジョワ・シアターなんです! 高い席があるとは聞いてましたが、全席だとは思いませんでした。まあ会費払って会員になると500円ぐらいは安くなるそうですが、それにしても絶句です。ポップコーン食べ放題、ソフトドリンク飲み放題なんだそうですけど、それだけ払う客層が、そんなにポップコーンを食べまくったりするんでしょうか? 疑問です。

コンサート・フィルムとか、よっぽど希少性があるもの、ここでしか観られないものでないと、この値段で観ようとは思えませんよねえ。坂本龍一監修の音響ってのがちょっと気になるんですけど。前夜(土曜の夜)に券売状況をチェックしてみたら、『東京リベンジャーズ2』も『シン・仮面ライダー』も、なんと1枚も(!)売れておりませんでした。そりゃあ、すぐ隣のTOHOシネマズ新宿でやってますもんねえ。お金持ちのインバウンドの方々が利用するのかなあ。大江戸なんか『東リベ2』のチケットを買おうとして、途中で気がついてやめちゃいましたもん(TOHOシネマズで観ました)。今後の動向に注目したいと思います。

Dsc_13164_copy_857x576 1階に降りてみると、おお、赤い「tkts」の看板! 思い出します、タイムズスクエア。これ、「ティケッツ」と読んで、演劇やミュージカルの当日券の売れ残りを安く売る販売所…少なくともニューヨークのはそういうものなんですけど、こちらのもそうなんですかね?

 

Dsc_13143_copy_972x576 このビル、劇場などのエンタテインメント施設と飲食施設とホテルで成り立ってる、つまりオフィスや住居は入っていないってのが珍しい38階建てなのだそうです。THEATER MILANO-ZaやZepp Shinjukuも入っております。

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Dsc_13192_copy_931x576_20230503003901 「EVANGELION KABUKICHO IMPACT」と題して、ビル全体でいろんなエヴァ・コラボを展開中です。109シネマズでは『エヴァンゲリオン』の旧作を上映してますし、MILANO-Zaでは『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』を上演。グッズ販売やコラボメニューなど盛りだくさんです。

で、コンサートとか観劇とか目的を持って来るのなら楽しめるんでしょうけど、そうでないとあまり見るところはないので、さほど楽しめる施設ではないですね。とりあえず若い人でゴチャゴチャしてましたが、落ち着くとどうなるんでしょう。金持ち狙いのホテルや劇場・映画館などと、金のない若者、そして歌舞伎町という土地柄。成功するのか?それとも変化していくのか? ちょっと気になるところです。

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2023年5月 1日 (月)

「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」:繊細過ぎて生きづらそう    #ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい #金子由里奈 #新谷ゆづみ #駒井蓮 #武蔵野館

1-1_20230501225701 映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』はの監督は金子由里奈、脚本は金子鈴幸。二人はきょうだい(鈴幸が兄、由里奈が妹)。そして父親は金子修介監督なんだと知って、かなりびっくりしました。

非常に時代へのメッセージ性を持った作品です。アセクシャルとかアロマンティックとかも含めながら、繊細な若者たちとこの世界の関わり方を考察している映画です。そこに結論を求めるのではなく、あくまでも問題提起して、我々が考えを深める契機になるような作品です。

それにしても、これだけ繊細だったら、大人社会ではなかなか生きづらいよねえ。2023年だからこそ、こういう人でも尊重してもらえるんですけど、昭和だったら、いやほんの5年前であったとしても、あっという間につぶされてたんじゃないでしょうか。大江戸だって、見ていてかなりつらかったですよ。これだと、この先心を病まずには生きていけないことが見えてしまうだけに…。昭和と違って、瞬時につぶされないからこそ、こういう悩みが表面に浮かんできているのかも知れませんね。大江戸は古い人間なので、「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。」とシンジくんのように煩悶しそうなのですけど…。

(以降ネタバレあり) しかし、この映画のえらい所は、ラストのモノローグ一言でこれまで描いてきたことをひっくり返しちゃうこと。冷静で、一歩大人で、俯瞰的な彼女の言葉が、作品自体への批評となり希望ともなって、厚みを持たせるのです。これはお見事でした。

その言葉を発する新谷ゆづみが『麻希のいる世界』の少女の片方だと知って、おお!と思いました。「うまい」とは思わないけど、注目株です。 そして駒井蓮がすっごくキュートじゃないですかあ。『いとみち』での、ぬぼーっとしてイケてない彼女はいったい何だったんだ?  そして細田佳央太くんは、森保一監督に似ておりましたー。

Dsc_13044_copy_540x765 武蔵野館名物の作品ディスプレイ。今回はこんな、ぬいぐるみだらけの王道でしたー。

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