「青いカフタンの仕立て屋」:カットは長いが、妻役が好演 #青いカフタンの仕立て屋 #マリヤムトゥザニ #モロッコ映画
映画『青いカフタンの仕立て屋』は、珍しやモロッコ映画。1980年生まれの女性監督、マリヤム・トゥザニの長編第2作目だそうです。
カフタンとは、アラブの民族衣装で、長い前開きガウンのこと。編中に出てくるカフタンも、シルクの質感が美しく、精緻な金糸の刺繍に目を奪われます。
(以降ネタバレあり) 闘病ものであり、夫婦愛の物語であると同時に、既婚ゲイの男性をめぐる物語でもあるってあたりがユニーク。しか現在のモロッコでは、それは許されないってことで、その分スリリングかつ純度が高くなります。そしてアラブ的因習に異議を唱える映画でもあります。
メインの役者3人が好演。とりわけ妻役ルブナ・アザバルの、美少女の面影を残しながら五十歳ぐらいになった感じが、その魂の熱演とともに印象に残ります。
でも作品自体は多分に間延びしておりました。一つ一つのカットが長くて、ゆったり撮り過ぎているので、何度も途中で集中力が切れて眠たくなってしまいました。もう少しコンパクトにした方が、良い映画になったと思います。
| 固定リンク
« 「無情の世界」:上出来な3篇のオムニバス #無情の世界 #真夜中のキッス #イミテーションヤクザ #あなたと私の二人だけの世界 #佐向大 #山岸謙太郎 #小村昌士 #唐田えりか #渡部龍平 #白石優愛 | トップページ | 名盤ライブ「SWEET 16」の上映会 #SWEET16 #名盤ライブ #佐野元春 »
コメント