「イメージズ」(1972年):神経症的スリラー #イメージズ #ロバートアルトマン #ジョンウィリアムズ
角川シネマ有楽町で「ロバート・アルトマン傑作選」と題した3作品の特集上映を開催中。その一本『イメージズ』は、ロバート・アルトマン監督・脚本の1972年作品。ソフト化はされていたものの、日本での劇場公開は初めてです。
いやあ、かなり統合失調症的な世界です。ある女性が夢か現(うつつ)かみたいな世界をさまよい、観ている方も「今観ているのは現実? 幻影? 幻想?」と戸惑いながら最後まで進む101分。この時期のイギリス映画ってこともあり、ニコラス・ローグ作品の匂いがありますね。
そもそもアメリカ代表みたいなアルトマンが、なんで英国で(本作は、イギリス/アイルランド合作)こんな神経症的スリラーを撮っているのか、‥‥謎です。
で、今観ても風変わりではありますが、特に称賛すべき作品とは思えませんねえ。何と言っても、アルトマンと英国映画ってのは、水と油です。神経症的作品でもアメリカで撮った『三人の女』は傑作だと思いますが、こちらはねえ‥‥。
音楽がジョン・ウィリアムズだってのにびっくり。『ポセイドン・アドベンチャー』と同年、『タワーリング・インフェルノ』の2年前、『ジョーズ』の3年前に、こんな仕事もしていたんですね。そして、ツトム・ヤマシタ(タイトルには、何かとんでもないスペルで表記されておりましたが)の尺八を使った楽曲が、不気味に効いておりました。
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