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2023年6月 4日 (日)

「渇水」:山崎七海を見る映画    #渇水 #髙橋正也 #山崎七海 

1_20230604230601 映画『渇水』は、社会派の力作なんですが、企画・プロデュースとして白石和彌の名が出ています。ちょっと意外な取り合わせ。しかも生田斗真主演で、門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子らをキャストに配して、メジャーな娯楽作の枠内で良作に仕上げています。

監督は髙橋正也。小生は知らなかったのですが、根岸吉太郎、高橋伴明、相米信慎二、市川準、森田芳光、北野武、阪本順治、宮藤官九郎作品で助監督を務めたってことで、そうそうたるメンバー過ぎます! 1967年生まれで、既に映画やTVドラマの監督経験やプロデューサー経験もあるそうですが、今回は満を持しての勝負作ですね。

貧困とかネグレクトの問題をはじめ、いろんなことを考えさせてくれる作品です。でもこれがきっちりと成り立った最大の要因は、監督でも脚本でも生田斗真でもなく、女の子二人の存在です。姉(山﨑七海)と妹(柚穂)、特にお姉ちゃんが素晴らしいのです。目がいい。黙っていても無表情にしていても、多くの感情を伝えてくれる一種のギフトを持った子なのです。山崎七海、この名前を覚えておくべきでしょう。

そして姉妹二人が、『となりのトトロ』のさつきとメイみたいな感じなのです。夜中に『あめふり』(あめあめふれふれ)を歌って踊る場面は、まさに『トトロ』のあの場面へのオマージュでした。

終盤を含め、名作の域にまでは達しませんでしたが、メッセージとしてはしっかり伝わるものがありました。いくつかの美しい、映画らしいシーンもありました。

最近、『波紋』『怪物』『渇水』と、堂々たる漢字二文字タイトルの日本映画が多いですね。『晩春』『浮雲』『儀式』『細雪』『学校』などなど古来、名作映画の多くも漢字二文字タイトルでした。この傾向、大江戸は好きです。

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