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2023年7月10日 (月)

「カード・カウンター」:実にシュレイダー的だが…    #カードカウンター #ポールシュレイダー #オスカーアイザック #クリスト

1_20230710222501 映画『カード・カウンター』はポール・シュレイダー脚本・監督、製作総指揮にマーティン・スコセッシが名を連ねているという、質の高さが予想される作品。実際、往年の「映画らしい映画」の雰囲気と品(ひん)にあふれています。

やはり、と言うべきか、陰のある主人公(オスカー・アイザック)がトラウマと狂気を抱えています。それは戦争の生んだ負の部分であり、人間の暗部でもあるというあたり、まさにシュレイダーですね。

オスカー・アイザックが好演です。この陰のある孤独と狂気が人間の弱さとともに、じわじわと、不穏さを高めていくのです。

でも、面白さは今一つ。やはり『タクシー・ドライバー』『ローリング・サンダー』など’70年代後半のシュレイダー作品のような爆発的なクライマックスがないことも弱点です。品はあるけどエグくない、そういう意味では年相応に「枯れちゃった」のかも知れませんね(シュレイダーは現在76歳)。こういうハリウッド映画らしい作品を応援したい気持ちはすごくあるので、残念なのですが…。

主人公がモーテルの部屋に入るや、机や椅子やスタンドライトを白い布で梱包してしまうのですが(トラウマのせいで)、大江戸は「クリストかよっ!」って思っちゃいました。

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