「わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏」:裏側の面白さ #わたしたちの国立西洋美術館 #奇跡のコレクションの舞台裏 #国立西洋美術館 #美術館のドキュメンタリー #お仕事映画
映画『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』は、2020年10月から1年半かけて整備工事を行った上野の国立西洋美術館のドキュメンタリー。小生にとってはとにかく面白くて、105分の間ずっと引き込まれておりました。キャッチコピーは「裏を知るほど、面白い。」。
前庭を中心に整備・改修するので、ロダンの『考える人』をはじめあそこにある彫刻を移動させたり絵画作品を移動させたりがメインですが、その他にも館のスタッフがやることはいろいろ。閉館期間を利用して、作品を国内外に貸し出したり、作品修復を進めたり…。定例会議や作品購入のための会議などの風景が見られるのも、新鮮です。
大江戸もこういう世界の端っこをかじったことがあるので、一つ一つの作業、一人一人の話に、「ふむふむ、そうだよね」と感心したり面白がったりしておりました。整備の裏側や美術館運営、展覧会のことのみならず、映像やインタビューから浮かび上がってくるのは、この国の美術館をめぐる歴史とさまざまな問題。そして、それ以上に「お仕事映画」としての側面もあって、飽きることがありません。
丁寧な梱包&移送作業なんかも面白いですよねー。運送業者も日通、ヤマト、カトーレックと平等に使ってるあたり、さすがは公立館です。雨の日で湿度が上がると、テントみたいな保管所に入っているブロンズ彫刻をバーナーであぶる光景にはびっくり! 解説抜きのドキュメンタリーなので確かなことはわかりませんが、おそらく緑青を防ぐためなんでしょうね。
でもやっぱりインタビュイー一人一人の語る話が面白くて、「美を守る」「価値のあるものを見せる」ってことが「人の仕事」なんだということを改めて確認できました。
これ、シリーズ化して、ほかの美術館や博物館も紹介してくれないでしょうかねえ? 絶対面白いはずなのですが…。
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