「イノセンツ」:静かなる決闘 #イノセンツ #大友克洋 #童夢
映画『イノセンツ』は、大友克洋の『童夢』にインスパイアされたという作品。静かな静かなサイキック・ホラーです。
団地が舞台ってのも『童夢』からなのですが、そこで派手な空中戦が繰り広げられたりすることはなく、非常に地味な描写が淡々と続いていきます。それにしても、『童夢』過ぎますよね。大友さんに原案料とか払ってしかるべきだと思うのですが、たぶん払ってないんでしょうねえ。
でも何が一番『童夢』かというと、メインの女の子(妹ちゃん)の顔! 直截的に『童夢』の女の子の顔ってわけじゃないんですけど、あれは絶対大友ワールドの顔ですよ。
(以降少々ネタバレあり)) 静かな緊張感をじわじわ高めていく作品です。ただ最後まで同じトーンで、あくまでも静かに進みます。そこがまあ・・・地味といえば地味ですよね。クライマックスのサイキックス対決も、あくまでも「静かなる決闘」なのです。てゆーか、もろ『童夢』じゃーん。
でも団地に関しては、『童夢』が描くような日本のマンモス団地の方が無機質で、無個性で、物語の背景には合っているでしょうね。北欧だと、どうしても住環境やデザインに関しては優れているし、暖かみも感じられるので、こういう作品にはマイナスに作用するような気がします。
あと、(大人には見えなくても)子供と動物には見えるんだねえ。
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