「高野豆腐店の春」:父娘もの×シニア恋愛もの #高野豆腐店の春 #藤竜也 #麻生久美子 #尾道
映画『高野豆腐店の春』は、「たかのとうふてん」であって、「こうやどうふてん」ではありません。そのことについて、台詞でも言及されていて笑っちゃいました。
傘寿を超えた藤竜也が主演なんて、今の日本映画でなかなか通る企画ではありません。まあ、病を抱えた頑固親父と一緒に住むバツイチの娘の物語。よくある話です。それをごく普通に、あか抜けないヒューマンタッチの人情喜劇として描きます。まあ、三原光尋監督って、そういう作品を作る職人さんなのです。そこがちょっと物足りなくもあります。
そういえば、小津安二郎監督に「私は豆腐屋のような映画監督なのだから、トンカツを作れと言われても無理で、せいぜいガンモドキぐらいだよ」という名言がありますが、三原監督もずっと豆腐を作り続けてるってことでしょうか。
意識したのかも知れませんが、本作のロケ地は尾道。小津さんの『東京物語』ゆかりの地でもあります。「父娘もの」ってところも、多くの小津作品と共通してますね。でも尾道って、どこの景色を切り取っても、ほんとに絵になりますねえ。古い町並みと、高低差のある地形。
娘を演じる麻生久美子も、40代半ばになりました。でも相変わらずかわいらしいですね。今回は三木聡組でのすっとんきょうな個性は封印してました(あたりまえです)。
(以降少々ネタバレあり) 本作は藤竜也と中村久美の「シニア恋愛もの」でもあります。映画館で映画を観る層って年齢上がってるし、これからどんどんこういうものの需要が増えていくのでしょうかねえ?
| 固定リンク
« ベレーザ、レオネッサに0-3完敗 #日テレベレーザ #ベレーザ #beleza #ベレーザ対レオネッサ #北村菜々美 #いきなりステーキの弁当 | トップページ | 「バカ塗りの娘」:職人父娘物語 #バカ塗りの娘 #津軽塗 #高野豆腐店の春 #鶴岡慧子 »
コメント