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2023年10月31日 (火)

ラグビーワールドカップの閉幕    #ラグビーワールドカップ #南アフリカ対ニュージーランド #みなみアフリカ

Dsc_0202_copy_1024x688 ラグビー・ワールドカップ2023フランス大会が閉会となったわけですが、いやー、決勝の南アフリカvs.ニュージーランド戦、すごかったですねー。キングコングvs.ゴジラって感じ。最後の最後までどちらが勝つかわからない、ギリギリの勝負でした。

結果は12-11というロースコアの接戦で南アフリカが勝利! W杯連覇にして、史上最多となる4度目の優勝となりました。それにしても、重厚な頂上決戦でありました。重量級で剛力な南アフリカと、俊敏でランを得意とするニュージーランド(もちろんどちらもそれだけではありませんし、どの面においても超一流なのですが)、その互いに一歩も引かぬ意地と意地とのぶつかり合い。両キャプテンともイエローでシンビンに入っちゃうし、ニュージーのキャプテンはW杯初のレッドカードで早々に退場しちゃうし。まあ、結果論としてはそれがなければニュージーが勝っていたかもしれないような試合でした(あとはペナルティキックの精度の差)。まあ、言っても意味のないタラレバですが…。いずれにせよ、良いものを見せていただきました。

この両チームから、今期(12月9日開幕)のリーグワンでプレイする予定の選手って、なんと13人もいるんですってね。すごいですねー。また観に行かなきゃいけませんね。

 

Dsc_0201_copy_1024x714 それはそうと、この大会の公式サイトに何か所も「みなみアフリカ」って書いてあって、脱力するんですけど…。優勝国にそれでいいのか? みなみアフリカ…、郊外の新しい駅の名前みたいなんすけど。

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2023年10月30日 (月)

「ミステリと言う勿れ」:なんで大ヒット??    #ミステリと言う勿れ #久能整 #菅田将暉 

1_20231030223401 映画『ミステリと言う勿れ』は、中ヒットTVドラマの映画版。大江戸はドラマ版を見ていなかったのですが、本作の公開に合わせてオンエアされたスペシャル版は見ました。そのスペシャル版は本作のエンドロール後のシーンとつながっているのですが、あまり面白いとは思いませんでした。

で、本作を観た感想としてもあんまり面白くは感じませんでした。横溝正史ミステリーのように古風な設定はまあいいとして、その一つひとつの場面がゆったりと長過ぎて…。現代の娯楽映画として、どうなんだ?って感じです。これだと、配信されたら倍速視聴されちゃうんじゃないかって感じがいかにも漂っております。なんでこんなに大ヒットしてるんだろ?

菅田将暉演じる久能整(ととのう)って、同じモジャモジャ頭でも金田一耕助ほどの面白さは感じないのですが、フェミニズムやポリティカリー・コレクトネスの体現者だってところが実に当世風ですね。

汐路役の原菜乃華って、『すずめの戸締まり』のすずめの声の人なんですね。うーん、なんか役者としての魅力を感じませんでした。例えばこれが同じ年頃のの浜辺美波や橋本環奈や上白石萌音or萌歌だったらと想像すると、きっともっといろんな情感を揺さぶってくれたと思うのです。

音楽(主題歌じゃなくて)もありきたりなものばかりで、あーあって感じ。この場面にはこういう音楽っていう笑えるほど典型的な当て込みでありました。こういうことだから「劇伴」とか言われちゃうんだよなー。

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2023年10月29日 (日)

「ゆとりですがなにか インターナショナル」:笑えるんですがなにか    #ゆとりですがなにか #ゆとりですがなにかインターナショナル #宮藤官九郎 #水田伸生 

1_20231029230701 映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』は、宮藤官九郎脚本×水田伸生演出のTVドラマの「その後」を映画化したもの。あれって2016年の作品だったんですねえ。もう7年もたったんですか。なので30代半ばになった主人公たちのドタバタを描いてます。

大江戸は、TV放映時は2-3話見てやめちゃいました。だって仲野太賀(あの頃はただの「太賀」でした)のモンスターぶりがあまりに気分悪くって…。 で、今回観てみると、いやー凄いキャストですねえ。主役級ズラリですもん。今回は加えて木南晴夏や上白石萌歌や吉原光夫も、結構なインパクトで出ております。

やはりクドカンの脚本が見事です。笑えるし、適度なペーソスもあるし、世相や社会問題にも嫌味なく触れてスパイスになっているし(むしろ主軸かも)、かなり楽しませてもらいました。Z世代を批判的に描くことによって、永遠に「最近の若いもんは」のループが続いていくことを思わせます。盟友・水田監督の演出も笑いのツボを押さえて、小ネタの盛り込み方とかカット尻の切り方とか、阿吽の呼吸で笑わせてくれます。ダメな日本、暗い日本を笑い飛ばすというか…。

ラストには「つづく」が出ましたよ。今度は四十路に突入したゆとりたちを描いたりする日がくるのでしょうかねえ?

そしてエンドタイトルは最近たまに見る「流れないで、止め絵のクレジットを重ねていくタイプ」。しかも「倍速」! 短くて済んで何よりです。映画の倍速視聴はもってのほかですが、このような洒落っ気のある使い方は歓迎です。

 

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2023年10月28日 (土)

湘南、首位神戸と魂のドロー    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南神戸 #湘南対神戸 #大岩一貴

Dsc_0180_copy_978x695 レモンガススタジアムに行くのは久しぶり。調べてみたら、7月16日の福岡戦以来でした。9月24日の川崎戦は国立競技場でのホームゲームだったので、なんだかんだ3ヶ月以上ぶりだったのですね。珍しいことです。

Dsc_0183_copy_1024x658_20231029001101 気持ちのいい秋晴れのもと、今日のベルマーレのお相手は首位ヴィッセル神戸。大怪我で療養中の齊藤未月をめぐる芳情がある両クラブの対戦です。でも神戸変わりましたよねー。先発メンバー全員日本人でした。ベンチメンバーを入れても2人だけ(お金があるのに)。対する湘南はキム・ミンテ1人だけ(お金がないから)。

Dsc00946 試合は杉岡→阿部→大橋(絶好調!)のゴールで、11分にベルマーレが先制!大橋は今期11点目。本当に、今の大橋は頼りになります。 その後も堅守&カウンター狙いでロングボールも多用したベルマーレが、ヴィッセルよりも多くの決定機を生み出し、試合のペースを握りました。

Dsc00967-1 しかし後半になるとヴィッセルが盛り返してチャンスを増やし、53分にはPKを与えてしまい大迫に決められて同点。そのまま一進一退(むしろ神戸優位)の攻防が続き、結局1-1のドローで勝ち点1を分け合いました。

Dsc00974 まあ、前半は湘南、後半は神戸のゲームだったので、こんなもんかなって気もしますが、勝てた試合でもあったので残念です。あの大橋のシュート、あの阿部のワンタッチ、あの平岡のヘッドが決まっていたら、…押してた時に取りきるって大切ですね。まあ、それができないからこの順位なんですけど。

Dsc00980 それよりも何よりも今日のハイライトは、アディショナルタイムで負傷交代となった湘南のGK富井に代わって急造キーパーとなったDF大岩一貴! ユニフォームのシャツだけキーパー用のピンクのにして、キーパーグラヴをつけて、ゴールマウスを守りました。

Dsc00983 4分前後あったと思うのですが、その間ベルマーレの選手たちは必死に「引き分けのまま終わらせる=シュートを打たれずに時計を進めること」というタスクを遂行しました。急造キーパーの前に鋭いシュートが飛んで来たらまずいですもんね。相手のクロスを大岩がジャンプキャッチした時には「おおー!」という歓声がスタジアム全体に響きました(神戸側も含めて)。そして、守り切りました! ちょっと感動しました。

Dsc00996 このピンチを乗り越えて手にした勝ち点1。これからの残り3試合、この「1」が効いてくるかも知れません。なんかすがすがしく気分の良い引き分けでありました。Dsc00957

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2023年10月27日 (金)

辛いカップ麺×3    #辛いカップ麺 #麻辣刀削風麵 #麻辣担担麺 #カップヌードル坦坦 

Dsc_0151_copy_592x600 近食べた辛いカップ麺をご紹介。ま、辛いと言ってもたかが知れていますけどね(世の中にはけた外れに無茶な辛さのカップ麺も存在するようですが…)。

 

まずはカルディの『山西式 麻辣刀削風麺』。「刀削麺」ではなく、「刀削風麵」です。カップ麺の限界を心得ての謙虚な気遣いでしょうか。そして「汁無し」です。

Dsc_0152_copy_652x600 うーん、これのどこが刀削麺なのでしょうか? 麺が縮れたカップうどんですよね。刀削麺ほど太いわけでも、もちもちしてるわけでもないし。「風」を入れたくなるのがわかる気もしますけど、それぐらいじゃ許されないほど別ものです。

「山西式」ってのも、刀削麺発祥の山西省の名を冠していいのでしょうかって感じですけど、もしかして山西(やまにし)さんが作ったんですか、これ?? ま。でも花椒(ホワジャオ)が効いていて、麻&辣な辛さもなかなかです。最後の方は、蓄積した辛さが舌を襲います。 一度食べたら、気が済みました。

 

Dsc_0094_copy_800x600 続いて、ニュータッチの『麻辣担担麺』。社名はヤマダイ食品です。

Dsc_0095_copy_800x600 普通です。普通においしい担担麺です。チンゲン菜もちゃんと入ってます。ただ、麺が妙に軽やかというか、半透明寄りで、この手の担担麺には合わないと思うのですが…。スープは悪くないんですけどねー。

 

Dsc_0059_copy_561x600 そしてこちらは、日清の『カップヌードル 担担』。ああ、「ヌードル」とダブるから、「麺」をつけないで「担担」だけなのですね。考え方がまじめで、結構です。

Dsc_0060_copy_800x600麺がカップヌードルなので、担担麺とは別ものって気もしますが、かなりおいしく食べられます。辛さはマイルド。「スープを食べつくす」というコピーの通り、スープまで完食できますね、これ。「ザクザクコリコリ新食感!」っていうコピーも書いてあるのですが、確かにザクザクコリコリしてます。ザクザクはカシューナッツ、コリコリはザーサイです。いいもん入れましたね。 今回の3品の中では、これが一番好きです。懐かしの「ダダーン」のパロディーCMにも笑いました。

 

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2023年10月26日 (木)

クレイジーケンバンドのアルバム「世界」    #世界 #クレイジーケンバンド #CKB #白川玄大 #アルバム世界

Dsc_0175_copy_800x471 9月に発売されたクレイジーケンバンドのニューアルバム『世界』のことを。今頃書きます。もう「ワールドツアー」(『世界』のツアーですね)のライブを見た後なのに( ↓ )、ようやくです。

CKBの“ワールド・ツアー”    #クレイジーケンバンド #CKB #ワールドツアー #CKB@LINECUBESHIBUYA #のっさん #小野瀬雅生 #ハマのギター大魔神 #イイネ : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

さて、このアルバムですが、かなりいいです。大人のオシャレっぽさとインターナショナルな多様性にあふれています。ブルースもソウルもAORもムード歌謡もシティポップもロックンロールもアジアの音楽もみんな入って、それぞれの持ち味で輝いています。確かに「世界」ですね。廣石組長に代わって、ファンキー・ドラマー白川元大が正式メンバーとなって初のアルバムでもあります(剣さんは彼のこと絶賛してますね)。

やはり(シングルカット的に)MVが公開されている3曲が素晴らしいですね=SHHH!/マンダリン・パレス/観光。それと、スモーキー・テツニがボーカルのナンバー『Sweet Soul Train』も、やけに良いのです(ライブでもテツニが見事でした)。のっさんのギター・ナンバー『横浜美味礼讃』は、アジアとベンチャーズの融合。

ただ大江戸の場合、どのアルバムにも「この曲さえなければなあ」って曲がありまして(『Brown Metalic』における『息子』とか、『樹影』における『こわもて』とかですね)、本作の場合は『夜は千の目を持つ』がそれにあたります。でも、剣さん、こういうの好きなんでしょうねえ。

 

大江戸は物質派なのでCDを買いました。初回限定版特典のDVDは、昨年10月の『樹影』ツアー@中野サンプラザ。小生もそこにいたライブです。白川玄大マジックショーがあったり、のっさんの『マリリン・モンロー・ノー・リターン』があったり、ライムスターの登場があったりの楽しい時間が甦ったのでありました。

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2023年10月25日 (水)

ナボナ、コーリン、パンセ    #ナボナ #パンセ #コーリン #フレッシュパンセ #ブッセ

Dsc_0165_copy_600x941 昔むかしその昔からある洋風お菓子。ふんわりして丸い皮の間に、クリームやジャムが入っている、まあ「西洋どらやき」みたいなもんですね。この手のお菓子を総称では「ブッセ」と呼ぶようです。

 

まずは一番有名な「お菓子のホームラン王」(令和の今も通用するのかどうかは知りませんが)『ナボナ』。下から読んでも「ナボナ」です。いろいろ種類があるのですが、この「チーズクリーム」と「パイナップルクリーム」が双璧と言っていいでしょう。

Dsc_0166_copy_600x554 特にチーズクリームは他の追随を許さぬユニークさで、チーズの小さな小さな角切りみたいのものがクリームの中に入ってます。これがしっかりとチーズ味になっている元なのです。チーズ嫌いな人にはダメでしょうね。軽やかに甘いクリームと、プロセスチーズとのハーモニーが、なんとも独特なおいしさなんですけどね。

 

Dsc_0135_copy_800x472 そしてこちらは『コーリン』の「チーズ」味。献上銘菓だそうです。仙川(京王線)の光輪堂さんが作ってるので「コーリン」です。えんぴつは関係ありません。尾形光琳も関係ないわけですね。

小ぶりです。そして、うーん、クリームが少なすぎます。生地もぼそぼそとして硬め。味もなんも、その生地が主張してしまい、クリームの印象が残らないほど。残念です。これはとにかくもっとクリームを入れてください!

 

Dsc_11414_copy_600x913 で、仙川の隣の千歳烏山にある菓匠たちばなの『フレッシュ パンセ』もロングセラーです。「チーズバター」「あんずジャム」「」「」と各種あります。

しかし、やはり「チーズバター」に尽きますね。てか、チーズなのかバターなのか、どっちなんだよ!って感じですが…。ま、素朴な良いお味です。クリームの量にも不満はありません。それにしても、(チーズ)バタークリームとあんずジャムって、クラシカルな名コンビですね。

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加えて、「パイナップル」に「白桃」まであったりします。でもやっぱり「チーズバター」に尽きます。

Dsc_11424_copy_600x491 「パンセ」とはフランス語で、思考、思索、思想のこと。まあ、パスカルの遺稿集の名前だったりもするわけです。それとこのお菓子の名前がなぜ一緒なのか? それは人類がいまだ解明できない謎なのです(たぶん)。

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2023年10月24日 (火)

「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」:1/3過ぎてから面白い206分の力作    #キラーズオブザフラワームーン #マーティンスコセッシ #ロバートデニーロ #レオナルドディカプリオ 

2_20231024220701 映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は、マーティン・スコセッシ監督の集大成でもあるかのような3時間26分の力作。ロバート・デ・ニーロ、レオナルド・ディカプリオというスコセッシの盟友とも呼ぶべき二人の競演ってことも、「決定版」感につながっています。

ただ、始まって1/3ほどのキャラ説明、状況説明パートは、けっこう退屈しました。ここらをもっと簡潔に進めれば、こんなに長くなくて済んだのに…。それとも単に長い映画を作りたかったのかしらん?

でも、そこを過ぎればぐいと惹き込まれ、最後まで飽きさせずに引っ張ってくれます。時間がたつほどに面白くなっていくというか…。正と邪の戦いといったアメリカ映画の伝統を踏まえながら、勧善懲悪にするのではなく、善悪のないまぜになった葛藤を描くあたり、まさにスコセッシ映画。

いずれにせよ、映画的な良い画が撮れていますし、映画としての風格がありますし、人種差別やアメリカの恥部に迫る意気や良しなのです。今年80歳のスコセッシ、パワフルですね。

デ・ニーロは(メガネのせいもあり)やけにスコセッシに似てましたね。久々に「さすがで・ニーロ」って感じの名演でした。対するディカプリオも、いつになく「抑えた」好演で、悪くなかったですよ(←ディカプリオが肌に合わない大江戸としては、かなりほめてます)。 そして最終盤にはスコセッシご本人も、久々に役者として登場しておりました。

 

 

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2023年10月23日 (月)

「ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇」:核心部分が空(から)    #ジャンポールゴルチエのファッション狂騒劇 #ジャンポール・ゴルチエ #ゴルチエ 

01_20231023214601映画『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』は、ゴルチエの生涯をもとにご本人が企画・脚本・演出を手掛けたミュージカルの舞台裏を描くドキュメンタリー。このミュージカル(『ファッション・フリーク・ショー』)、パリ、ロンドンを皮切りに、東京・大阪にも来たんですってね。知りませんでした。

ゴルチエの生涯なんですから、そりゃもうカラフルです。ピエール・エ・ジルも、アルモドバルも、コーン・ブラも、『フィフス・エレメント』も、クマも、みーんな入ってます。トッピング「全部入り」ラーメンのように盛りだくさん。ゴルチエ版『オール・ザット・ジャズ』なんでしょうかね。

ゴルチエさん、よく笑う陽気なオジサンです。そして「太いエネルギー」を放散させています。彼のことをよく知らない人が観ても、面白い人物と映画になっていることは確かでしょう。

ただ、ファッションデザイナーを引退した後のステージづくりのドキュメンタリーなので、彼「本来」のファッションデザイナーとしてのああだこーだは、映像の端々から垣間見られるだけ。そのあたりが、どうしても物足りない感じがする理由なんでしょうね。核心の部分が空(から)になっているのです。

 

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2023年10月22日 (日)

「キリエのうた」:終盤が残念    #キリエのうた #岩井俊二 #アイナジエンド #広瀬すず 

Kyrie

映画『キリエのうた』は、今年還暦なのに写真を見ると異様に若々しい岩井俊二監督の新作。東映配給なのですが、冒頭の東映マークが(あの波涛の実写ではなく)ちょっとおしゃれ。ルミネエスト新宿とタイアップしてたりもするせいか、バルト9に来てた客層は二十代女子率高し。でもこれはむしろ松村北斗狙いですかね。

元BiSHのアイナ・ジ・エンドが、ハスキー声の独特な歌唱で惹きつけます。あの声を聴くと、『スワロウテイル』のCHARAを思い出してしまいますね。演技に関しても(役柄が特殊だったこともあり)全く問題ありませんでした。

彼女の子供時代を演じる矢山花もかわいいし、いい芝居してます。『花とアリス』みたいに、バレエもしてます。彼女が両目に涙をためて、上を見ている絵なんて、岩井俊二の真骨頂です。

そして、広瀬すずらしくないビジュアルのシン・広瀬すずが良いです。メガネ(サングラス)とウィッグで変身しまくって、これが似合うんです。ステキなんです。今後はこっちをデフォルトにしちゃえばいいのに。

キャストは大物俳優や他分野の人がチョイ役を務めたりしていて、やっぱり皆さん岩井俊二の映画に出たいってことなんでしょうねえ(ウディ・アレンやウェス・アンダーソン作品のように)。『ラストレター』では庵野秀明を出して、本作では樋口真嗣ってのも笑えるというか、いったい何なんすかね?

東日本大震災の地震描写があるってことで、公式サイトや劇場にも注意書きが出ておりましたが、なるほど家の中での地震描写としてかなりリアルですし、長さもたっぷり。ただここらへんから作品の調子が乱れてきて、頭に疑問符が浮かぶことが多くなっていきます。岩井監督は宮城県出身だってことですが、岩手、宮城、福島以外の出身者が撮ったら、いろいろ非難されたのではないでしょうか?

公式サイトによると2時間58分の作品なのですが、ほとんど2時間ぐらいにしか感じられないってのも、いつもの岩井作品あるある。でも2時間過ぎてから、ちょっと取り留めなくなってきて、広げた風呂敷を上手にたためずに着地し損なった印象。うーん、やっぱり音楽がらみじゃない岩井映画の方が、大江戸は性に合っているようです。

 

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2023年10月21日 (土)

いちご×バタークリームのスイーツ    #いちごとバタークリーム #バタークリームケーキ #ベリールビーカット #いちごバターサンド #いちごチーズケーキ #ヴィザヴィ #特撰バターケーキあまおう苺

Dsc_0169_copy_590x768 VERY RUBY CUT(ベリールビーカット)という「いちごスイーツ専門店」がありまして、エキュート品川にあるショップがこの10月19日にリニューアルオープンと相成りました。お値段高めですが、「いちごよりおいしいいちごスイーツ」を標榜するだけにクォリティは高いのです。

Dsc_0170_copy_850x768_20231021233501 はい、そこんちの『いちごバターサンド』です。「ホイップバタークリーム」なるものを使ってるってことで、なるほど普通のバタークリームのように黄色味がなくほぼ純白ですし、硬さもバタークリームよりやや軟らかめ。ビジュアル的には、この白といちごの赤の色調が最高に美しいのです。クリームの層もケチらずに分厚くて結構。

お味もしっかりと風格のある、けれども軽やかさも併せ持ったおいしさです。発酵バター使用のクッキー生地も、主役のクリーム&いちごを邪魔することのない謙虚さを持っております。

いちごとバターって、甘ずっぱさとコクがよく合いますね

 

Dsc_0175_copy_761x768 で、同じくベリールビーカットの『いちごチーズケーキ』。ご覧のような個包装タイプです。あまおう苺100%のジャムに、クランベリー果肉を少々加えてあるのだとか。チーズは、クリームチーズとカマンベール。あまりクセはなく、いちご味を生かしてくれます。いちごとチーズも悪くない。でもやはりどちらかと問われれば、バターかなあ。

 

Dsc_0140_copy_669x804 てなわけで、いちご×バターの名品をもう一つ。九州物産展で買った福岡県はVISAVIS(ヴィザヴィ)の『特撰バターケーキ あまおう苺』です。

ここんちのバターケーキは、まるでバターみたいな外見が特徴。5年前に当ブログでも紹介しております ↓

ヴィザヴィの特撰バターケーキ: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

Dsc_0141_copy_640x612 じゃーん、ピンクのクリームです。かわいいですね。しっかり硬めです。ほのかな塩味も芳醇なコクも、ああバタークリームだって感じ。ここんちのは高級なカルピスバターを使っているので、間違いがありません。名品です。ただ、バタークリーム好きの大江戸にしてみれば、「別にいちごはいらない」って思っちゃうんですよね。こっちもおいしいんだけど、ただのバタークリームの方を愛するのです。

という、身もふたもない結論でありました。ちゃんちゃん。

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2023年10月20日 (金)

「まなみ100%」:申し訳ないけど…    #まなみ100% #川田ゆめき #いまおかしんじ 

1_20231020220901 映画『まなみ100%』は朝日新聞の映画評などでやたらと称賛されていたので、(予告編ではぜんぜん惹かれなかったけど)ひょっとするとひょっとして名作なのかな?と思って観たら、ひょっとしませんでした。

多くの人が小生と同じような感想をもつのでは?と思いますが、主人公の男子にまったく共鳴できないというか、こいつのやることなすことにかなりイラっと来ます。川田ゆめき監督の実体験がかなり反映されているそうですが、うーむ、そもそも「ゆめき」っていうひらがな表記にもイラっと来てしまいますね。申し訳ないけど。

そして、まなみちゃんにも魅力がなくて…、うーん、弱ったな。これ、有名な映画俳優やアイドルの男女でやってくれた方がよっぽど魅力的な作品になったのではないでしょうか?  申し訳ないけど。

川北監督よりも29歳も年上のいまおかしんじが脚本を書いているのですが、その相性はどうだったんでしょうかね? 大江戸はちょっと疑問です。 なお、いまおかさんは序盤にカメオ出演もしています(めんどくさいおじさん役)。

てなわけで、本上まなみ100%の映画の方が観たかった大江戸なのでした。申し訳ないけど。

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2023年10月19日 (木)

「白鍵と黒鍵の間に」:終盤の崩壊のハンパなさ    #白鍵と黒鍵の間に #冨永昌敬 #池松壮亮 #ジャズ映画 

1_20231019135201 映画『白鍵と黒鍵の間に』は、昭和63(1988)年の銀座を舞台にしたジャズ・ミュージシャン二人(池松壮亮の二役)の物語。というと、クールにカッコ良さげですが、・・・いやー、変な映画でした。

監督は『パビリオン山椒魚』『素敵なダイナマイトスキャンダル』などの曲者=冨永昌敬。この人の作品は常に「飲み込みにくい異物感」みたいなものがあるのですが、本作ももろにそれでした。

時代がねえ、80年代後半って言われても、「そうなの?」って感じ。むしろ’60年代ぐらいのニュアンス(日活無国籍アクション的な)が入ってると思うのですが、そこらは確信犯みたいな気もします。それと、「これ銀座なの?」って感じもありますけど、それを言っちゃあおしまいですかね?

何でか知らないけど、わざとダサくしてますよね。なぜ二役なのかよくわからない池松壮亮もダサいし、松尾貴史演じる銀座のボスもダサい。もっと洒脱にできないもんですかね? そもそもキッチュが銀座一の闇の帝王って、いくらなんでも貫禄なさ過ぎ。この役はもっと重みと怪物性がないと…往年の三國連太郎とか佐分利信みたいに。

終盤のある場面で、映画全体が暴発してとんでもないことになっちゃいます。近年ちょっと見たことがないほどの崩壊ぶりです。「やっちまった」感がハンパないです。こんな怪作だったとは!

やっぱりジャズの映画作るんだったら、洒脱にやってくれないとダメですよね。

 

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2023年10月18日 (水)

「鯨の骨」:あのちゃんは悪くないけど…    #鯨の骨 #あの #あのちゃん #大江崇允 

1_20231018122401 映画『鯨の骨』は、『ドライブ・マイ・カー』の脚本家(共同)の一人だった大江崇允の監督作品(共同で脚本も)。主演は落合モトキとあの(あのちゃん)です。

大江戸は『ちゅ、多様性。』以降、あのちゃん大好きなので、主演女優目当てで観た次第。でもねー、しかしねー、「うーん」って感じでした。なんか自主制作のカッコつけた概念映画みたいで、ダメでした。こんな頭でっかちでマスターベイティングな映画って、久々に観たかもです。やっちまったって感じです。

映画としての魅力というものが画面に出ていませんし、青くさい小難しさが何も生み出していません。とにかく単純に「面白くない」のです、いろんなレベルで。ラストなんか、あまりにドイヒーで脱力してしまいました。

あのちゃんは悪くないんですよ。大江監督の指導もあったようですが、タレント「あのちゃん」に見えないように、俳優「あの」として一つの役を演じていました。うまくはないけれど、只ならぬ地の魅力がありますからね。赤いコートも印象的に似合っておりました。 そしてアーティスト「ano」として作った主題歌が良いです。さすがです。

そもそも何で「鯨の骨」なのか?ってことに関しては、オープニングに字幕で説明されます。でも説明されてもやはり「なんのこっちゃ?」ですし、どうにもこうにもスカシてるんです。まことに残念な作品でありました。

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2023年10月17日 (火)

チュニジア戦、無失点で勝利の日本代表    #サッカー日本代表 #サムライブルー #日本対チュニジア  

先週のカナダ戦は「みずほブルードリームマッチ」でしたが、今日は「キリンチャレンジアップ」のサッカー日本代表。ノエビアスタジアム神戸でのチュニジア戦は、2-0と久々にクリーンシートでの勝利となりました。カナダ同様このチームにも昨年負けているので、まずは勝てて良かったです。

今日はカナダ戦に出なかった、あるいは先発しなかった久保、古橋、守田、菅原、旗手らをスタメンで使って来ました。しかし、本当に2チーム分の戦力があるチームになってきましたねえ。どのメンバーで組んでも、あるいは選手交代をしても、見劣りすることがなくなっています。大したもんです(三苫や鎌田がいないというのに)。

チュニジア、守りがしっかりしてましたね。5バックでスペースを消してましたし、ディフェンダーの能力も高かったと思います。日本が攻め続けてはいたのですが、前半43分に久保→古橋で先制するまでは上手に守られちゃってました。その後もチュニジアの守備は大きく崩れなったのですが、69分に久保→伊東純也できれいに崩して追加点。まあ、ここで勝負あった感じでした。

昔なら2-0でもまだ安心できませんでしたが、今は遠藤、守田のボランチと冨安、板倉、町田らセンターバックの能力が高くて、安心して見ていられます。うーん、進化しましたねえ。やっぱりワールドカップでドイツ、スペインを破ったことが大いなる自信になったのでしょうし、難しい時期を過ぎてチームが成熟しました。でもGK鈴木彩艶のプレイが、ちょっと危なっかしい場面もありましたけどね。あと、ラスト1分を持ちこたえていれば被シュート0という記録的な勝利になったのに…、残念でした。

いよいよ11月からはワールドカップ予選が始まります。何の心配もありませんが、(北朝鮮もいるし)ケガにだけは気をつけてくださいね。

 

 

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2023年10月16日 (月)

「アンダーカレント」:日本版&大人版「ファルコン・レイク」?    #アンダーカレント #今泉力哉 #ファルコンレイク #真木よう子 #リリーフランキー

1_20231016213901 映画『アンダーカレント』は、本年も既に『ちひろさん』という傑作を放った絶好調・今泉力哉の新作。マンガが原作とのことですが、非常に「文学」を感じさせる世界でもあります。

そして日本の&大人の『ファルコン・レイク』的な味もあります。確かに『ファルコン・レイク』と同じような不穏な池の場面が、途中で挿入されたりしていました(あの作品も、フランスのマンガが原作なんですよね)。そう、どちらの作品も底流(undercurrent)に死の匂いがするのです。

でもこちらは映像的にも結末も、そんなに暗くて不穏すぎるものではありません。もっと透明感があって、映像のトーンも白っぽくキラキラしている感じ。銭湯がメインの舞台なので、そして池も重要なモチーフなので(海も川も出て来ますし)、水がやたらと出て来る映画です。その水が澄んでキラキラした映像の基調をなしているのです。それが作品に軽やかさを与えています。

ドラマにおいては、重くなりそうな題材を、リリーフランキーの飄々テイストが救っています。『アナログ』のリリーさん(喫茶店主)も良かったけど、本作の愛すべきうさんくささも見事に「リリーさんならでは」なのです。

真木よう子、久々な感じですが、なんか顔が変わった印象。目のあたりとか、(今泉監督の『窓辺にて』に出演した)玉城ティナみたいでした。

でも、さすがに143分はゆったりと時間かけ過ぎでした。時間が醸してくれる情感とかニュアンスがあるってのはわかりますが、でも作品全体が停滞してしまったのでは? そして(原作ものだからしょうがないのでしょうけれど)ここに描かれたそれぞれの結末が、あまり納得のいくものではなかったので、どうにもスッキリしない終わり方なのでした。

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2023年10月15日 (日)

CKBの“ワールド・ツアー”    #クレイジーケンバンド #CKB #ワールドツアー #CKB@LINECUBESHIBUYA #のっさん #小野瀬雅生 #ハマのギター大魔神 #イイネ 

Dsc_0157_copy_897x1345 クレイジーケンバンド、秋のライブツアーといえば、東京では中野サンプラザと決まっておりました。それもサンプラザ建て替え(取り壊し)のため昨年限り。今年はLINE CUBE SHIBUYAに会場を移しての“ワールド・ツアー”です!

ワールド・ツアーと言っても、世界各国を巡業するわけではなく、新アルバム『世界』のツアーってことでのワールド・ツアー。詐欺商法? ま、いにしえの「大イタチ」のようなものですね。

Dsc_0158_copy_1024x1338 大江戸は昔の渋谷公会堂には行ったことがありますが、LINE CUBE SHIBUYAになってからは初見参。白木を多用して、清潔感のある会場ですね。サイズ感もちょうどいいし。

で、今回はなななんと!前から2列目の真ん中へん(やや上手側)という空前絶後の席!! いくらファンクラブ先行で応募したからと言っても、ここまでの席ってのは、大江戸の生涯でもなかったですよ。一生分の運を使い果たしてしまったかも知れません。次回は一番後ろの席になるかも知れません。

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それはともかく、今日はイイネ!マークのキャップに、(のっさんも持っている)ハードコアチョコレートのケムール人Tシャツ。見えないけど、ソックスもイイネ!マーク入りで気合入れて来ました。

あ、「のっさん」というのは大江戸の大好きなギタリストの小野瀬雅生さんのことです。

Dsc_0155_copy_545x934 さて、ライブはアンコールも含めて2時間半ぐらい。昨年より少し短くなりましたかね。でもやっぱり2列目すげー! 2列目近けー! 全員のプレイや楽器や衣装や表情が、細部までよーく見えます。「あ、剣さんが変顔してる」とか「のっさんはずっとサムピックで弾いてるな」とか。もう、シャイコー!

アルバム『世界』からの曲を中心に、あの曲やこの曲をやってくれましたし、「リクエストアワー」や「白川玄大マジックショー」も盛り上がります。そうそう、このツアーはドラムスの白川玄大が正式メンバーとなってから初のツアーなのです。そして「小野瀬雅生ショウ」のために、小生は(せっかく前の席だったので)手作りの大魔神パネルを掲げて「ハマのギター大魔神」様を讃えました。剣さんもそれに目を止めて、「大魔神!」と言ってくれたのでありました。

それからも、「剣さん、ますますもって歌詞忘れるなあ」とか「ガーちゃん、細いなあ」とか「シンヤマン、太いなあ」とか「ゲンタ、見事だなあ」とか、「そもそもステージ上のフォーメーションが変わったんだなあ(のっさんがセンター、剣さんのすぐ右になりました。テツニは一番下手側に移動。ガーちゃんが一番上手側です。)」とか感嘆してるうちにライブは終了。

Dsc_0162 全員が並んでご挨拶の時にも、小生は大魔神を掲げてのっさんを讃えておりました。すると、なななんとのっさんがサムピックをこちらに投げてくれたのです! 取り損なって床に落としたものの、ありがたく頂戴いたしました!

Dsc_0163 ご覧の通り、使用により「m」の字が摩耗して「onose nasao」になっております。裏側には、謎の紋章。レッド・ツェッペリンのように、自分を表す紋章があるのでしょうか? いやー、嬉しい! 家宝にいたします! 家宝だけど『なんでも鑑定団』には出しません。ギターは弾けないので、これを指ぬきにしてお裁縫をします(←すみません、ウソです)。

ああ、これでますます一生分の運を使い果たしてしまったかも知れませんね。なので、これからは「余生」ですかね? まあ、余生もCKB を聴きながらエネルギーをもらい、グリグリバリバリとがんばりたいと思います。

 

 

 

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2023年10月14日 (土)

「BAD LANDS バッド・ランズ」:役者を見る映画    #BADLANDS #バッドランズ #原田眞人 #安藤サクラ 

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映画『BAD LANDS バッド・ランズ』は、昨年の『ヘルドッグス』を邦画離れしたスタイリッシュ・ノワール・アクションとして成功させた原田眞人監督によるピカレスク・ロマン。大阪は西成のヤバさを活かした力作です。

原田眞人作品の多くがそうであるように、「役者を見る映画」です。安藤サクラはもとより、サリngROCK、天童よしみ、江口のりこら女性がしっかり活かされてます。一方で、吉原光夫、大場泰正、淵上泰史といった渋い脇役たちが個性的な芝居を見せてくれるのも原田作品ならでは。そして原田作品においては、よそでは見かけないような役者たちが生々しく効いていることが多いんですよねー。 それにしても、天童よしみが「なめたらあかんで!」と言うシーン、笑えました。

最近、こういうしっかりした作りの娯楽映画が少ないだけに、貴重です。143分ありますが、長過ぎるとは思いませんでした。ちょうどいい長さ。まあ、それだけ面白かったということです。(以降少々ネタバレあり) ラストの妙なすがすがしさも好きです。でも大江戸的には、『ヘルドッグス』の方が面白かったんですけどね。

それはそうとこのポスター、なんだかサイコ・サスペンスみたいですよね。違うんだけどなあ。

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2023年10月13日 (金)

日本、カナダに4-1だがモヤモヤ    #サッカー日本代表 #日本対カナダ #サムライブルー #田中碧

サッカー日本代表サムライブルーの「みずほブルードリームマッチ」日本対カナダ(@新潟ビッグスワン)をテレビ観戦。日本が4-1で快勝したというのに、昨年敗れてしまったカナダに雪辱を果たしたというのに、ちょっとモヤモヤの残る試合でした。キリン・チャレンジカップではないんですね。キリンさんもいろいろ大変なんでしょうか?

途中までは素晴らしかったんですよ。開始2分での田中碧のゴールから始まって、前半を3-0で折り返し、後半4分に田中碧の2点目で4-0とリード。ここまでは完璧でした(田中碧の活躍って、「ブルー」ドリームマッチだからなのでしょうか?)。問題はそのあと、特に終盤のちぐはぐギクシャクなコンビネーション。終盤は選手もポジションもいろいろ代わったせいか、何もかもがうまくいかない感じでした。

まあ、今回の2連戦は選手を振り分けて、今日は久保や守田や菅原あたりはお休み。なので、先発メンバーには代表ボーダーラインの選手(中村敬斗とか町田とか毎熊とか…)が多く含まれていたのです。この時期はそういう選手を試すことが重要ですからね。それでもあのバタバタと、最終盤の失点はいただけませんねえ。モヤモヤいたします。

まあ、でも浅野、南野、中村など攻撃の選手が良いパフォーマンスを見せていたのは、ここ数試合続く頼もしさ。守備も冨安がいた前半は何の心配もなかったんですけどねえ。あ、でもGK大迫が残り足で防いだPKは大きかったですね。カナダも別に弱いという印象はなかっただけに、あそこで1-1にされていたら、どう転ぶかわからない試合でもありました(同じように前半2分で先制しながら逆転負けしたアジア大会代表のように)。

そんなわけで、最近のサムライブルーはハラハラドキドキさせてくれないんですよねー。三苫が(体調不良で)参加できなくなっても、これですもん。贅沢な贅沢な悩みを持てるようになったものです。

 

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2023年10月12日 (木)

「ヒッチコックの映画術」:もっと映画術に迫れたろうに…    #ヒッチコックの映画術 #ヒッチコック #マークカズンズ 

1_20231012142101 映画『ヒッチコックの映画術』の原題は、“My Name Is Alfred Hitchcock”。昨年公開された『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』のマーク・カズンズ監督ということで、ヒッチコック作品のフッテージを分析して見せるシネフィル的作品です。

原題が示すように、ヒッチコック自身が語り手となって、自作を解説します。え?1980年に亡くなったヒッチコックが、そんな音声を残してたの?ってあたりは、最後に種明かし(ってほどのことはないけど)されます。

「逃避」「欲望」「孤独」「時間」「充実」「高さ」の6章に分けて、ヒッチコック(今、ミスタイプしたら「筆致虚空」と変換されました。なるほど、いいじゃん)作品の秘密に迫ります。ただ、「映画術」と呼ぶのにふさわしいのは「ドアの扱い」をはじめ、いくつかの項目だけ。ヒッチコックを語るなら、もっと面白いポイントがいっぱいあるはずなのに、残念ながら割とあっさりとしたフッテージ集で終わっています。

テーマごとの作品チョイス、場面チョイスも、まあマーク・カズンズ監督のお考えなんでしょうけど、ヒッチコック作品の有名場面は意外と出て来なかったりしてます。例えば「高さ」だって、『海外特派員』の傘の群れの俯瞰だとか、『サイコ』のマーティン・バルサムのあの階段俯瞰だとかが出て来ません。 ほかにも、『断崖』の輝く牛乳だとか、『めまい』のあのシーンだとか、『サイコ』のあのシーンこのシーンだとか、いろいろと「あるべき」場面が選ばれていないんですよねえ。まあ、名場面集ではないってことなのかも知れませんが…。

といったわけで、この映画自体にはあまり満足できませんが、ヒッチコック作品を(また)観たくなる効果はありますね。リバイバルとセットで公開すればよかったのに。

 

 

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2023年10月11日 (水)

「江口寿史展 ノット・コンプリーテッド」@世田谷文学館    #江口寿史展 #ノットコンプリーテッド #江口寿史 #世田谷文学館

Dsc_0154_copy_1024x691 先日、芦花公園にある世田谷文学館で『江口寿史展 ノット・コンプリーテッド』(~2/24)を鑑賞。大江戸にとって、千葉、日比谷に次ぐ、ここ1年で3本目の江口寿史展です。

Dsc_0155_copy_1024x711 エントランスの自動ドアからして、オシャレに江口展仕様です。その横のお堀の鯉には、館の方が餌をやっているところでした。

 

Dsc_0156_copy_1008x1365 日曜の午後に赴いた会場内はおじさんだらけ。普通いちばん展覧会には来ない層であるおじさんたちが、メイン観客となっております。みんな十代、二十代で、『すすめ!!パイレーツ』や『ストップ!!ひばりくん!』に出会った層なんでしょうね。

Dsc_0157_copy_1024x747 この展覧会は、イラスト中心の『彼女』展などとは違って、江口さんの「マンガ」業績にスポットを当てた構成。壁面に額装して、あるいはガラスの覗きケースの中に、原稿やら下描きやら色指定用紙やらがたくさん展示されております。

Dsc_0158_copy_1024x1103 このひばり君はロイ・リキテンスタイン作品風。有名な一作です。

Dsc_0159_copy_1024x690 壁の色(と柄)もなかなかいいですよね。所々に大きく引き伸ばした絵があるのも、効いてます。

Dsc_0160_copy_1024x681 マンガの原稿は、どうしても読んじゃいますよね。セリフとかもけっこう覚えてたりして。

Dsc_0161_copy_1024x1274昔のカラー印刷ってもんは、コンピュータ―製販じゃなかったもんで、色指定はDIC やパントーンのカラーチップをつけたり、CMYKのインク比率で「C(シアン)100%・M(マゼンタ)20%・Y(イエロー)40%」とか書いて、デザイナーが指定していたのであります。本当のクリエイティブって感じですよね。

Dsc_0162_copy_1024x768 ギャグマンガと美少女画の両立。思えば難しいことをやって成功させたもんです、江口さん。CDジャケットとか本の表紙とかにも多く使われております。

Dsc_0163_copy_1024x577 でもご本人は、マンガへのこだわりがずっとあったようですね(イラスト仕事を断っていた時期もあったとか)。

Dsc_0164_copy_1024x734 未完の傑作『パパリンコ物語』。今もなおオシャレです。当時はメガネの女の子の絵って、希少で新鮮でした。ミスタードーナツのパパリンコ・グラスとか持ってますよ。ふふふ。

Dsc_0165_copy_1024x784 カンヅメにされていた神保町の旅館の部屋を再現したコーナー。いやー、昭和ですね。

Dsc_0166_copy_1024x644若き日々からアイディアやネタを書き留めておいたノートの数々。ここから作品が生み出されていったのですね。

といったところです。思ったより見ごたえありました。江口さんの絵は、観る者をちょっと幸せにしてくれますね。

Dsc_0167_copy_1024x739 で、会場を出て階下に降りると、ホールには大きな女の子の顔が…。ああ、また素人モデルでライブ・ドローイングやってたんですね。「絵師」って感じだなあ。

グッズショップで、ポストカードを2枚だけ買って帰りました。

 

 

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2023年10月10日 (火)

「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」@国立新美術館    #イヴサンローラン展 #国立新美術館 #サンローラン展 

Dsc_0175_copy_1280x960-002 きのう、雨の国立新美術館(乃木坂)で『イヴサンローラン展 時を超えるスタイル』(~12/11)を鑑賞。9月20日からスタートしたこの展覧会、どうせ会期後半は激混み必至でしょうから早めに行ったのです。なんせ春の『ディオール展』(現都美)は予約定員制がすぐ満員売り切れになってしまい、不覚にも観ることができなかったので、それを教訓にしたのです。

でも本展は(少なくとも現段階では)予約制を取っておらず、公式サイトには「事前予約(日時指定)は不要ですが、混雑時には入場をお待ちいただく場合があります。」とだけ書いてあります。なので、当日ネットでチケットを買い、入口でQRコードを読み取ってもらい入場。待ち時間なしでスムーズでした。ちなみに祝日の午後1時頃でした(帰り=2時過ぎに見たら、50人ほどの入場待ち状態となっておりました)。

Dsc_0170_copy_1280x960 でも、入場していきなり詰まっております。これ、展覧会の設計として間違ってます。入口付近でみんながじっくり観る&読む場所の壁面に、小さな展示品や文字パネルを間隔をあけずに並べてありまして、案の定案の定お客さんが動きません。しかも90度曲がる所だったりもするし、上から覗くガラスケースまであるのですから。広い美術館なのに、これはないですよ(時系列の構成であるとか、フランス側の指示だとか、いろんな事情があるにせよ)。

会場は終盤の一室を除いては、撮影禁止。なので、画像はありませんが、サンローランの各年代の作品をマネキンに着せての展示をメインに、デザインがなどの資料を併せて展示するスタイル。非常にオーソドックスな、ファッションデザイナー回顧展となっております。

Dsc_0173_copy_1280x960-002 まあ、とにかく目の前でファッション史上に輝く名品の数々を観られるのが本展の価値。写真では見てきたものが立体となって素材の質感を伴って出現すると、「ああ、なるほど」って思うんですよね。現物ってやっぱり価値がありますね、あたりまえですけど。

Dsc_0171_copy_720x960-002 ただ、展覧会としてはあまりにオーソドックスというか、独自の視点や掘り下げに乏しいものでした。なんなんだろう、この食い足りなさは?って感じ。展覧会を通してイヴ・サンローランって人が浮かび上がって来ないところが残念です。そこは本や映画で勝手に補完しなさいってことなんですかねえ?

 

 

 

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2023年10月 9日 (月)

「アナログ」:波瑠がステキすぎる!    #アナログ #映画アナログ #波瑠 #タカハタ秀太 #恋愛映画    

1-1_20231009212001 映画『アナログ』は、ビートたけしによる恋愛小説の映画化。なかなかないですよ、こんなどストレートど真ん中の、大人の恋愛映画。美しい物語です。

監督はタカハタ秀太。この監督、『ホテル ビーナス』にしても『鳩の撃退法』にしてもあまり感心しなかったのですが、本作は古典的な正攻法で、好もしい仕上がりになっています。

現代においてこんなメロドラマを成功させるためには、「スマホを持たないヒロイン」という足枷が必要だったわけで、そのおかげで無理なく物語に身を委ねることができます。まさに「紅涙を絞る」って感じの作品なのですが、そんなに泣かせてくれないところも、むしろ好もしいように思えます。小さく趣味の良い喫茶店、黙って二人を見守る人生の達人みたいなマスター(リリーフランキー)、既視感のないきれいな海のロケーション、Wケンタ(桐谷健太、浜野謙太)をはじめとする人情味のある登場人物たち、そしてフェイドアウトの多用が生み出すある種の荘厳さ。

もう、波瑠さんがステキ過ぎました。上品なご令嬢ファッションに身を包んだ彼女の清楚な魅力。けっこう波瑠好きの大江戸ですが、彼女が映画の中でこれほど輝いたのは『幸福の彼方』(2012年 ↓)以来だと思います。

「BUNGO ~ささやかな欲望~」:波瑠が素晴らしい!: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

エンドロールで製作者名が何人も並ぶ中に「藤島ジュリーK」の名前がありませんでした。二宮和也の主演で、J.ストームが関わってるのに。てか、よく見たら宣伝用のチラシなどには彼女の名前があり、現在の公式サイトにはありませんでした。ま、そういうことのようです。

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「ファルコン・レイク」:村上春樹にも通じる世界    #ファルコンレイク #青春映画 #村上春樹的な映画 

1_20231009000701 映画『ファルコン・レイク』を、そのタイトルからアメリカ映画だと思って観始めたら、フランス語が聞こえてきてびっくり。カナダ・フランスの合作で、舞台はカナダのケベック州、言語は主にフランス語なのでした。

地味に公開されたこの作品ですが、今後語り継がれる作品になっていくんじゃないでしょうか? 独自の感覚を持っており、独特の才能を感じさせもするからです。甘酸っぱくもほろ苦い青春映画でありながら、その枠に収まらずに、なんかもっと文学的な味わいや深み、そして死の匂いを感じさせるのです。監督はシャルロット・ル・ボン。

13歳(もうすぐ14歳)の男の子と16歳の女の子。ひと夏のバカンス。そこに大人たちは最小限しか関与してきません。ティーンエイジャーにあまり干渉しないのが、フランス流儀って感じです。そういった意味でも寓話的です。しかも幽霊話まで絡んできて…、その伝説的な味わいが何とも魅力的なのです。

そんな作品なのに、濃厚にエロスとタナトスを感じさせるあたり、只ならぬところです。16㎜フィルムを使った粗くて薄暗い映像も、「想い出の中の」「寓話的な」雰囲気を醸成しています。そして、何とも言えぬ悔恨と喪失感を味わせてくれるあたり、村上春樹ファンなら共鳴する作品なのでは?とも思った大江戸なのでした。

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2023年10月 8日 (日)

ラグビーW杯、日本8強進出ならず    #ラグビーワールドカップ #日本対アルゼンチン #ブレイブブロッサムズ #ジェイミージョセフ #リーチマイケル

Dsc_0169_copy_768x1019 ラグビー日本代表の2023ワールドカップ・フランス大会が終わりました。27-39でアルゼンチンに敗れ、グループリーグ突破はかないませんでした。前半7-0と先行された後も、すぐ同点に追いついたし、2点差で前半を終えた後も、突き放されてもまた2点差に追いすがるといったシーソーゲームで、惜しい所までは行ったんですけど、やはりオープンなボールをランで決めきる所の差が出ましたね。

まあ、ランキング上位のアルゼンチンは順当に強かったです。ハイボールのキャッチと、ここぞという時のスピードは、勝負を分けたポイントでしょうね。あと、今日の日本は反則が多すぎましたねえ。

でも、拮抗した良い試合でした。体に力が入って、身をよじらせながら観戦しておりました。山中選手(ショックな落選→大会途中に追加招集)、出られて良かったですね。そして、大いなるタラレバとしては、福岡堅樹が残っていてくれたらなあ…ってこと。

いずれにしても、これでジェイミー・ジョセフ監督のもとでの8年近くが幕を閉じました。リーチ・マイケルも代表からは離れるのではないでしょうか? 4年後を目指して、どういうジャパンが再始動するのか、楽しみです。

 

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2023年10月 7日 (土)

アジア大会男子サッカー決勝のモヤモヤ    #サッカー日本代表 #アジア大会サッカー決勝 #日本対韓国 

アジア大会男子サッカー決勝は、前日優勝した女子に続いて男子も…とはなりませんでした。っていうか、かなりフラストレーションのたまる試合。そもそもは「カテゴリーが違う」と言っていいほどに、選手構成に差がある両チームだったので、ある意味負けて当然ではあるのです。でもそこを何とか…という気持ちは持ってまして。前半1分数十秒で日本が先制した時には、「よし!いける」と思ったんですけどねえ。

大会レギュレーションでは「24歳以下の選手で、オーバーエイジも3人まで可」だったのですが、アジア大会での勝利にさほど重きを置いていない日本としては、まもなく行われるアメリカ遠征の方を重視して、そちらのU-22 代表(いわゆるパリ五輪世代)に選ばれなかった選手たちをこちらに送っているという状態。しかもオーバーエイジは使わず。なので、大江戸も知らない選手ばかりなんです。大学生やJ3の選手なんかも多いですし。だから、「年齢差」「U-22 の中でもBチーム」「オーバーエイジがいない」という三重差。しかも韓国選手の目の前には「優勝すれば兵役免除」という大きなニンジンがぶら下がってたわけで、そりゃあ負けます。

で、見ていて正直大きな差がありましたね。なのに、日本は無理して足元足元でつないでビルドアップしようとするものだから、完全に読まれて対応されていて、それでもやり方を変えないものだから、プレスで追い込まれてDFがミス続出。消極的なバックパス、横パスを狙われてピンチになる場面も何度もありました。左側のCB4番(山崎)と左SBの2番(奥田)の奪われまくり、ミスしまくりのパフォーマンスが、イライラするほどひどいものでした。あと、ボランチの重見も韓国から「獲り所」として狙われてるのに対応できず、まったくチャンスを作れずじまい。もっと早く交代してほしかったところです。あー、久々にモヤモヤする敗戦です。GK佐藤の好セーブがなければ、もっと点差がついていたかもしれない試合でした。

ラスト10分ぐらいになってようやく(韓国の疲れもあったのでしょうが)がむしゃらな動き、積極的にゴールに迫るプレイが出てきて、攻撃が活性化しましたが、「それを試合のはじめからやろうよ」って話ですよね。

ここ数年、日本に負け続けてきた韓国としては、勝ってスカッとしたことでしょう。この借りは来年のパリ・オリンピックで好成績を挙げて返すしかありませんね。てかその前に、きっちりオリンピック出ようね。

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2023年10月 6日 (金)

サッカー日本女子代表、アジア大会連覇!    #サッカー日本女子代表 #アジア大会女子サッカー決勝 #日本対北朝鮮 #サッカー日本女子優勝

アジア競技大会(中国・杭州)の女子サッカー決勝、日本対北朝鮮の熱戦をハラハラしながら見ました。やっぱり北朝鮮はフィジカルが強くて、スピードがあって、強いチームでした。前半45分+後半日本が2点目を挙げるまでは、ほぼ北朝鮮がゲームを支配する展開。日本のペナルティエリア内でのギリギリの攻防が延々続きました。

でも終わってみれば4-1で日本の優勝! 大会連覇です。 微妙な位置づけの大会でありまして、いわゆる「なでしこジャパン」(Aチーム)ではない、実力的にその次の選手たちの急造チームが出場したのですが、大したものです(今夏のW杯メンバーは、FW千葉のみ)。でもそういいうメンバーだったので、技術的にはまだまだ。イージーミスや技術の及ばぬプレイが多く、前半など見ていてけっこうイライラしました。

ただ、攻撃の決定力は素晴らしく、得点は4つとも見事なものでした。何と言っても、山本柚月のスルーパスを中嶋淑乃が美しく決めた先制点で、試合の流れが変わったのが大きかったです。

でもその後も、GK浅野が危なっかしくて、ひやひやのし通しでした。ただそんな中、大きな体とスプリントを生かして何度も救ってくれたのが、17歳DFの古賀。いや、この選手(解説の大竹さんも言ってましたが)将来のなでしこジャパンでディフェンス・リーダーとなるのが楽しみです。

それにしても、中嶋と塩越って似てますよね。顔も、体形も、髪型も、色の白さも。姉妹のようでした。

そして、いつも西が丘で見ているベレーザの山本柚月と土方摩耶が活躍しているのは嬉しかったですね。金メダル獲っちゃいましたからね。彼女らが不在でFW不足だったために、ベレーザはWEリーグカップの決勝に進めなくなってしまいましたが…。

さて明日は男子の決勝。韓国を下して、ダブル優勝を成し遂げてもらいたいものです!

 

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2023年10月 5日 (木)

「ファッション・リイマジン」:地球を救うファッションとは    #ファッションリイマジン #エイミーパウニー #NOFRILLS  #サステイナブルファッション

Photo_20231005141201 映画『ファッション・リイマジン』(原題は“Fashion Reimagined”)は、「Mother of Pearl」(イギリス)のデザイナー、エイミー・パウニーが受賞で得た賞金を元手にサステイナブルなコレクション「No Frills」を立ち上げて評判を得るまでのドキュメンタリー。まだ先が見えず、海のものとも山のものともわからないうちからこの活動を追っていたのが凄いところですね。

作品を通してすごく勉強になりました。ファッション関連のCO2量の多さ、洋服廃棄の異常なほどの多さ、安心な原材料に関するトレーサビリティーの困難さ、素性の正しいものづくりにはコストがかかるのに単純に価格で判断されてしまうことへの嘆き、デニムと水や染料の問題etc.  十年前なら彼女の挑戦は決して成功しなかったでしょう。でも今は時代が変わりました。彼女の試みが、ファースト・ペンギンになっていくに違いありません。

「スタイリッシュに地球を救おう!」という試み。確かに、そうでないと長く支持され続けることはないでしょう。カッコいいからこそ、長年にわたって支持され続けるわけです。まさにカッコよさが「持続可能性」のキーなんです。

それにしても、本作にも出てくるキャサリン・ハムネットといい、ステラ・マッカートニーといい、エイミー・パウニーといい、サステイナブル系のファッションデザイナーって、みんなイギリス人ですよね。お国柄なんでありましょう

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2023年10月 4日 (水)

「PIGGY ピギー」:ぬるいんです    #PIGGY #ピギー #映画ピギー

1_20231004132901 映画『PIGGY  ピギー』は、スペインの異色作。巨体とコンプレックスを持て余す肉屋の娘といじめっ子たち、そしてシリアルキラーを巡る心理的葛藤の物語です。

どこの国でもどの時代でも、同じような「いじめ」が存在するんですよね。認めたくないことですけど、いじめとか「仲間はずれ」を作って差別することが、人間社会の本質の一つなのかも知れません。だからこそ、昔から映画や小説やマンガで「いじめられっ子」が逆切ギレして復讐する話が、どの国でも絶えないわけです。

スタンダードサイズの画面をはみ出さんばかりに主人公の肉体がたぷたぷと乱舞し、観る者は「なるほど、ピギーだわい」と納得するしかありません。でも、やはりコンプライアンスやポリティカル・コレクトネスを気にするからなのか、あまり狂ってもいなければあまり残酷でもないという中途半端な作品になりました。心理的にもあまりギリギリまで追いつめて来る感じではなく、ある意味「やさしい」のです。

でもそれは結局「ぬるい」ということでありまして、大江戸としてはもっと振り切れてほしかったなあという思いが拭えません。そこまでイッちゃってこそ生きる題材だと思うのですが…。 ラストもまた「ぬるい」です。

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2023年10月 3日 (火)

「あまちゃん」の再放送が終わっちまった    #あまちゃん #能年玲奈 #のん #宮藤官九郎 #あまロス

Dsc_0143_copy_941x631 NHK-BSプレミアムで4月から半年にわたって再放送されていた『あまちゃん』が、9月30日(土)で終わりましたね。十年ぶり二度目の「あまロス」中です。

再放送が始まってふた月ほどたった6月にも感想を書きました( ↓ )が、今日は総括です。

「あまちゃん」再放送が面白過ぎる!    #あまちゃん #のん #能年玲奈 #クドカン: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

いやー、やっぱり偉大な作品です。朝ドラ史、いや日本のドラマ史に屹立する最高峰にして異端児です。宮藤官九郎の凄さにひれ伏すしかありません。10年たってもまったく古びない。いまだに新鮮であり、いまだに大笑いできて、いまだに感銘を与えてくれます。だって小生なんか、10年前に朝見て(へたすりゃBSと地上波と2回見て)、日曜の「今週の『あまちゃん』」でも見て、今回もそんな感じなので、4回以上は見てますからね、全話。加えて「総集編」や『紅白歌合戦』内での特別編も見てます。それでも今回の再放送(初!)では久々の鑑賞となったので、忘れてる部分があったし、新たな発見もありました。

のん、いや能年玲奈、やっぱり演技力あります。当時からしっかりとメリハリを計算して、いろんな芝居ができていました。素材としての良さだけではないのです。で、それに加えてあの瞳キラキラの輝き!  やはり得難い天賦の才でもありました。それなのに、芸能界の悪しき慣習と忖度のおかげで、イレギュラーな十年間を過ごすことになったわけでして、そこに関しては現在のジャニー喜多川問題を機に是正の動きが出てくれるといいなと思っています。

もっとも、地上波ドラマなどに出られなかったおかげで、我々は彼女のロック・アーティストとしての才、小劇場の舞台女優としての才、アートやものづくりの才、映画監督としての才にまで出会うことができたのですから、どっちが良かったのかは何とも言えないところです。のん自身は(自己肯定の人でもあるそうなので)きっと「今の自分で良かった」と思っていることでしょう。

それにしても、前髪クネ男って1話しか出てなったんですね。すげーインパクト(「♪いらなーいバイクー 買い取るぞー」の歌もなかなかですが)。 そしてあの頃は月~土曜日まで朝ドラがあったんですよね。週土曜がなくなり週5話になったのは、2020年の『エール』からと意外に最近なのでしたー。

 

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2023年10月 2日 (月)

「ウェルカム トゥ ダリ」:奇才を描くのに凡庸すぎて    #ウェルカムトゥダリ #ダリ #ダリの映画

01_20231002220901 映画『ウェルカム トゥ ダリ』の原題は、“DALILAND”(なんだこのヘンな邦題??)。サルヴァドール・ダリと妻ガラの1970年代ニューヨークでの日々にフォーカスした伝記フィクション。ダリを演じるのはだりかと思ったら(だじゃれ)、なんとベン・キングスレーでした。

監督は『I SHOT ANDY WARHOL』(1996)のメアリー・ハロン。なるほど。どちらもアートとニューヨークってことですね。でもあの作品もそうでしたけど、再現っぽい描写で手いっぱいみたいで、映画として躍動していないのです。映画として深い所まで踏み込めずに、ひどく凡庸。こんなありきたりな手つきでは、ダリみたいな奇人変人を正しく映画化なんてできません。ああ、ケン・ラッセルが撮っていたらなあと思わずにはいられませんでした。

作中にダリの作品が、せいぜい制作途中の様子しか出て来ないってのもひどいですね。(いくらスランプだったニューヨークの日々の話とはいえ)。権利問題とか使用料とかいろいろあるんでしょうけれど、それではアーティストものとして成り立ちませんってば。 せめてもの慰みが、チーズが溶けて時計が歪む幻想シーンでした(それも寸止め程度で物足りなかったですが)。

架空の人物として登場している画廊から派遣されてダリのアシスタントになったイケメン君が、もろ「アメリカの北村匠海」でありました。

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2023年10月 1日 (日)

「コカイン・ベア」:タイトル通りの映画です    #コカインベア #クマ映画 

1_20231001231501 映画『コカイン・ベア』は、タイトル通りのワン・アイディア映画。コカインでラリったクマさんが、大暴れします。でも実話がもとになってるそうなので、びっくりです。

今年公開のクマ映画って、なかなかのアイディアが連打されてますね。『プー あくまのくまさん』と本作ですもん。まあ、でもクマは元来めっちゃコワイものなんです。大江戸はこの実話( ↓ )を読んでから、山には行きたくないと思っております。ぶるぶる。

「お母さん、ヒグマが私を食べている!」と電話で実況…人を襲わない熊が19歳女性をむさぼり食った恐ろしい理由 人肉の味が親から子へ受け継がれている | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

さて本作のクマさんはCGだそうですが、本物にしか見えないクォリティ。対する人間軍団は、どいつもこいつも「アメリカ人ってバカなのか?」って感じ。まあ、あれじゃあクマに食われますよね。 映画自体は、割と「普通」でした。

(以降ネタバレあり) 子供たちに関してはブラックな展開にならずで良かったのですが、あの子たちあれだけ(吹き飛ばした量を除いたとしても)のコカインを口にしておいて、何の変化も無しって、それは変じゃないの? オーバードーズで死んじゃうぐらいの量じゃないの? ま、こんなB級(C級?)作品にどうのこうの言ってもしょうがないんですけどね。

 

 

 

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