« 「江口寿史展 ノット・コンプリーテッド」@世田谷文学館    #江口寿史展 #ノットコンプリーテッド #江口寿史 #世田谷文学館 | トップページ | 日本、カナダに4-1だがモヤモヤ    #サッカー日本代表 #日本対カナダ #サムライブルー #田中碧 »

2023年10月12日 (木)

「ヒッチコックの映画術」:もっと映画術に迫れたろうに…    #ヒッチコックの映画術 #ヒッチコック #マークカズンズ 

1_20231012142101 映画『ヒッチコックの映画術』の原題は、“My Name Is Alfred Hitchcock”。昨年公開された『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』のマーク・カズンズ監督ということで、ヒッチコック作品のフッテージを分析して見せるシネフィル的作品です。

原題が示すように、ヒッチコック自身が語り手となって、自作を解説します。え?1980年に亡くなったヒッチコックが、そんな音声を残してたの?ってあたりは、最後に種明かし(ってほどのことはないけど)されます。

「逃避」「欲望」「孤独」「時間」「充実」「高さ」の6章に分けて、ヒッチコック(今、ミスタイプしたら「筆致虚空」と変換されました。なるほど、いいじゃん)作品の秘密に迫ります。ただ、「映画術」と呼ぶのにふさわしいのは「ドアの扱い」をはじめ、いくつかの項目だけ。ヒッチコックを語るなら、もっと面白いポイントがいっぱいあるはずなのに、残念ながら割とあっさりとしたフッテージ集で終わっています。

テーマごとの作品チョイス、場面チョイスも、まあマーク・カズンズ監督のお考えなんでしょうけど、ヒッチコック作品の有名場面は意外と出て来なかったりしてます。例えば「高さ」だって、『海外特派員』の傘の群れの俯瞰だとか、『サイコ』のマーティン・バルサムのあの階段俯瞰だとかが出て来ません。 ほかにも、『断崖』の輝く牛乳だとか、『めまい』のあのシーンだとか、『サイコ』のあのシーンこのシーンだとか、いろいろと「あるべき」場面が選ばれていないんですよねえ。まあ、名場面集ではないってことなのかも知れませんが…。

といったわけで、この映画自体にはあまり満足できませんが、ヒッチコック作品を(また)観たくなる効果はありますね。リバイバルとセットで公開すればよかったのに。

 

 

|

« 「江口寿史展 ノット・コンプリーテッド」@世田谷文学館    #江口寿史展 #ノットコンプリーテッド #江口寿史 #世田谷文学館 | トップページ | 日本、カナダに4-1だがモヤモヤ    #サッカー日本代表 #日本対カナダ #サムライブルー #田中碧 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「江口寿史展 ノット・コンプリーテッド」@世田谷文学館    #江口寿史展 #ノットコンプリーテッド #江口寿史 #世田谷文学館 | トップページ | 日本、カナダに4-1だがモヤモヤ    #サッカー日本代表 #日本対カナダ #サムライブルー #田中碧 »