「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」:1/3過ぎてから面白い206分の力作 #キラーズオブザフラワームーン #マーティンスコセッシ #ロバートデニーロ #レオナルドディカプリオ
映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は、マーティン・スコセッシ監督の集大成でもあるかのような3時間26分の力作。ロバート・デ・ニーロ、レオナルド・ディカプリオというスコセッシの盟友とも呼ぶべき二人の競演ってことも、「決定版」感につながっています。
ただ、始まって1/3ほどのキャラ説明、状況説明パートは、けっこう退屈しました。ここらをもっと簡潔に進めれば、こんなに長くなくて済んだのに…。それとも単に長い映画を作りたかったのかしらん?
でも、そこを過ぎればぐいと惹き込まれ、最後まで飽きさせずに引っ張ってくれます。時間がたつほどに面白くなっていくというか…。正と邪の戦いといったアメリカ映画の伝統を踏まえながら、勧善懲悪にするのではなく、善悪のないまぜになった葛藤を描くあたり、まさにスコセッシ映画。
いずれにせよ、映画的な良い画が撮れていますし、映画としての風格がありますし、人種差別やアメリカの恥部に迫る意気や良しなのです。今年80歳のスコセッシ、パワフルですね。
デ・ニーロは(メガネのせいもあり)やけにスコセッシに似てましたね。久々に「さすがで・ニーロ」って感じの名演でした。対するディカプリオも、いつになく「抑えた」好演で、悪くなかったですよ(←ディカプリオが肌に合わない大江戸としては、かなりほめてます)。 そして最終盤にはスコセッシご本人も、久々に役者として登場しておりました。
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