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2023年11月30日 (木)

ローリング・ストーンズ「ハックニー・ダイアモンズ」    #ローリングストーンズ #ハックニーダイアモンズ #アングリー

Dsc_0167_copy_800x6003 この10月にリリースされたザ・ローリング・ストーンズのニュー・アルバム『ハックニー・ダイアモンズ』。予約して発売日には手に入れていたのですが、例によって聴きこんでからのご報告です。

2005年の『ア・ビガー・バン』以来18年ぶりのオリジナル・アルバムですが、そしてチャーリー・ワッツが亡くなって(いよいよミック・キース・ロニーだけになって)初めてのアルバムですが、チャーリーがドラムを叩いてる曲も2曲(+日本版ボーナストラックも)入ってます。ついでながら、レディー・ガガをフィーチャーした曲もあります。

うーん、とにかくスゴイです! だって、80歳前後の人たちがやってる音楽とは思えませんよ(ミック=80、キースもまもなく80、ロニー=76)。『ア・ビガー・バン』よりも絶対充実してますよ。バリバリのロックンロールですよ。イキがいいんですよ。どの曲もまるごとストーンズです。年齢を感じさせないどころか、「全盛期」を感じさせさえするのです。恐るべし。

リード曲の『アングリー』は、ストーンズの名曲の一つに数えられそうなキャッチ―なナンバー。ジャケットにステッカーが貼ってあるように、フジテレビ『うちの弁護士は手がかかる』のテーマ曲なんですよねー。よくそんなことができたな?とびっくり仰天であります。ドラマも1回だけ斜め見しましたが、曲の流れるタイトル場面にMVと連動したストーンズのビジュアルを使ったりしておりました。

日本版ボーナストラックは、(大江戸の趣味としては)まあなくても支障がないような曲でした(笑)。 さて、次のオリジナルアルバムが作られることはあるのでしょうか? それともこれが最後なんでしょうかねえ?

 

 

 

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2023年11月29日 (水)

「花腐し」:おじさんのノスタルジー&ファンタジー    #花腐し #荒井晴彦 #さとうほなみ #さよならの向う側

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映画『花腐し』(はなくたし)は、前作『火口のふたり』(2019年)が同年のキネマ旬報ベストワンに輝いた荒井晴彦監督(脚本は中野太と共同)の新作。前作同様、ヌーディティーも性描写もがっつりある往年のロマンポルノのような作品です。

まったくもってオールドファッションドな男たち(と女ひとり)の映画です。綾野剛と柄本佑の二人の昭和な無頼ぶりが、実に「おじさんのノスタルジーとファンタジー」になっています。いや、76歳の荒井晴彦がそう書いて、そう演出してるので、むしろ「おじいさんのノスタルジーとファンタジー」なのかも知れません。ノスタル爺、ファンタ爺…。なにしろ常に酒飲んでるし、タバコ喫ってるし、やたらとセックスしてるし、下駄履いてるし、ぼろアパートだし、ゴールデン街だし…。

そういったあれこれがカラーとモノクロの映像を行きつ戻りつしつつ描かれます。このモノクロ映像が、いい諧調なんですよねー(カラーもいいけど)。幽玄で。撮影は、川上晧市と新家子美穂。

そして、昨年の『愛なのに』でも良かった「さとうほなみ」が、本作ではさらに忘れがたい印象を残します。決して「うまい」芝居ではないけれど、それ以上に何ともリアルな存在感と肉体の力で、観る者の情感を震わせます。

(以降少々ネタバレあり) ラストの『さよならの向う側』(山口百恵のラストシングル)がまたほとんど反則。あのデュエットに漂う退廃と喪失感とやるせなさ。それでも人生は続く。子供にはわからない、大人のための日本映画ってこういうものです。 ついでながら、荒井さんが自らの脚本作『Wの悲劇』で書いた有名なフレーズ「顔ぶたないで。私、女優なんだから。」が文字で出てきて、おお!と思いました。『キネ旬』を読んだら、荒井晴彦の脚本家デビュー作『新宿乱れ街 いくまで待って』(1977年)でも使われていたんだそうですけどね。

 

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2023年11月28日 (火)

展覧会「活字の種を作った人々」@本と活字館<後編>    #活字の種を作った人々 #本と活字館 #市谷の杜 #活版印刷 #大日本印刷 #DNP #秀英体 

昨日の<前編> ↓  に続いて、「市谷の杜 本と活字館」の見学および展覧会『活字の種を作った人々』、後編です。

展覧会「活字の種を作った人々」@本と活字館<前編>    #活字の種を作った人々 #本と活字館 #市谷の杜 #活版印刷 #大日本印刷 #DNP #秀英体 : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

Dsc_0392_copy_768x548 活字に驚嘆しながら、その先に歩を進めると、これまたレトロな印刷機が! このスペースを使って今も毎日、活字を拾って版を組み、印刷しているのだそうです。びっくりです。

Dsc_0403_copy_768x554 その先には、製本を解説するコーナー。糸でかがって製本する機械もあって、時間があればもっとじっくり観たかったところです。

Dsc_0393_copy_768x942 後ろ髪をひかれながら2階へ。階段を上って正面に見えるのが展覧会場です。『活字の種を作った人々』。ここまでの見学で、だいたいどういう内容なのかは推測できるようになっております。

Dsc_0396_copy_768x1024 渋いというか地味というか、実にオトナな内容です。でも大江戸もオトナなんで、こういうの面白いですねえ。「秀」とか「朝」とか、柱に入った大きな文字が効いてます。

Dsc_0394_copy_768x825 活字見本帳を置く位置に「トンボ」がつけてあるあたり、洒落てます。会場デザインの小ワザですね。

Dsc_0397_copy_768x560 朝日新聞や毎日新聞のオリジナル字体の活字や、昔の紙面も。新聞社や出版社がそれぞれに自社のオリジナル活字を使い、それらの種字を彫る職人さんを抱えていたそうです。すごい話ですね。

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そうして出来上がった活字を組むとこうなるわけです。それはそうと、職人さんって反転した「鏡文字」で彫っていくわけです。完成形を反対からイメージできないとダメなんです。やっぱりすごいなあ。おそるべし職人技!

Dsc_0401_copy_689x1024 印刷用の版。本当に昔の印刷は、鉛の重さとの戦いだったのでしょうね。

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活字職人さんの作業風景動画も流れていました。そんな人たちが使うプロの道具もまた、この精緻な美しさ。まるで手術道具みたいですね。デイヴィッド・クローネンバーグ好みの世界であります。

 

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いやー、活字と印刷の世界、面白かったです。時間制限がなかれば、もっとずっと観ていられたことでしょう。グーテンベルクの活版印刷機の発明は、火薬、羅針盤とともに「世界三大発明」だと昔習ったんだか雑学で覚えたんだか、いずれにしても今日の見学で納得しました。これによって、書物が多く広まるようになったわけですから、まさしく人類の文化を大きく前進させることに貢献したわけです。すごいぞ、活版印刷! 時代の流れの中で=印刷技術の進歩によって、今の需要はほとんどなくなっているわけですが、すべての「基本」として受け継がれるべきものだと深く認識しました。

Dsc_0376_copy_768x576 そして、それをこのようなミュージアムとして保存、公開している(しかも実際に使用しながら)大日本印刷さん、さすがです。エライ!

Dsc_0402_copy_768x568 そういえば、2階は展覧会スペース以外にも、制作室(イベントやってました)とかグッズショップとかがありました。その脇のスペースにあった長椅子はご覧の通り、巨大な活字を模したものなのでしたー。洒落っ気たっぷりですう。

 

 

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2023年11月27日 (月)

展覧会「活字の種を作った人々」@本と活字館<前編>    #活字の種を作った人々 #本と活字館 #市谷の杜 #活版印刷 #大日本印刷 #DNP #秀英体 

Dsc_0404_copy_768x574 昨日、市ヶ谷駅から徒歩10分ぐらいの「市谷の杜 本と活字館」に初めて行きました。いやー、いろいろと発見があって、地味に興奮しました。

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市ヶ谷の北側に坂を登って行き、防衛庁の先に位置する一帯は静かで広々としたエリア。日曜なんで、ほぼゴーストタウンでしたし。いやー、新宿区にこんな所があったんですね。ノーマークでした。そしてこのレトロで美しい建物は、1926年に建てられたそうです。当時は大日本印刷の前身である秀英舎の印刷工場だったそうですよ。この周辺、かなり広い土地の中に大日本印刷=DNPの大きなビルやいくつかの関連施設が建ってたりして、すっごいスケール。いやー、恥ずかしながらDNPがここまで超・大企業だとは知りませんでした。

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ここには『活字の種を作った人々』という小規模の展覧会(~2024年6月2日/入場無料)を観に来たのですが、その会場(2階)に着く前に、外観と1階でコーフンしてしまいました。あ、ちなみにここは土日祝は予約なしでも入れるのですが、平日は要予約のようです(月・火は休館)。調べてから行ってくださいね。

Dsc_0379_copy_768x544 受付の方に「こんにちは」して1階フロアを見渡すと、むむむ、カフェもあるけど、活字や活版印刷のあれこれが展示してありますね。そしてパネルを見ると、おお、往年のこの建物の写真! 今と(たぶん)変わらぬ外観です。

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どうやらこのあたりは印刷・活字関係の常設展示なのでしょうね。展示してあるものはいかにも古いのですが、その見せ方(サインとかキャプションとか映像とかデジタルとアナログを融合させた説明機械?とか…)は現代的で、もろもろのデザインも洗練されています。

Dsc_0383_copy_635x1024 そうかー、明朝体とかのフォントに「秀英体」ってのがあることは知っていたのですが、ここがもともと秀英舎だったからなんですね。知らないことがいろいろわかって、目からウロコが落ちていきます。

Dsc_0384_copy_768x1024 活字のもとを彫る機械とか、鉛を溶かして活字を造る機械とか、いろんなものがあるわけです。大江戸は確か30歳前後で気づいたのですが(遅い?)、印刷物の文字、活字って、もともとそこに存在するものじゃなくて、誰かが大元の文字を手で書いて(描いて)創り出したものなんですよね。考えてみればあたりまえなんですけど。それはコンピューターのフォントであっても同じことです。

Dsc_0386_copy_768x1024鎮座している機械は、いかにも年季を感じさせるものです。重くて頑丈そうです。

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一方で、木製のデスクみたいなのに、指定の位置にアクリルキューブを置くと、説明映像や動画が見られるというデジアナ・ハイブリッド解説マシーンもあったりします。そして学芸員なんでしょうか普及担当員なんでしょうか?親切な説明をしてくれる女性もいらっしゃいました。大江戸は時間の関係でパスしましたが、活版でしおりを作れる実演コーナーなんかもありましたよ。

 

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ああ、鉛の活字がずらりと並んでいて、壮観です。

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頻繁に使う語句は、2文字、3文字と合わせたものを用意してあったりもするのです。よく使う字はたくさんあるんですね、なるほど。1ページに何回も出てくるんだから、そうでなきゃ足りなくなっちゃいますもんね。

Dsc_0390_copy_768x576 ルビ用の活字なんていう超絶小さいものもありました。びっくりしたな、もう。さすがに初めて目にしましたよ。驚異!

係の方の説明を聞くと、いろいろ驚くことだらけ。いやー、印刷の歴史の中で数多くの知恵と技術が生み出され使われ続けてきたのですねえ。人類の育んだ偉大なる文化です。もっとじっくりと見聞きしたい感じでした(当日の小生は時間制限があったのです)。

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大日本印刷が作った本や雑誌も展示されていて、『キング』『平凡パンチ』などもありましたが、かの『ホトトギス』も展示されていて、漱石の『吾輩は猫である』のページが開かれておりました。なんか、歴史と伝統が凄すぎますわ、ここ。

思いのほかの面白さと充実ぶりにかなりアガりながら、後編へと続く・・・↓

展覧会「活字の種を作った人々」@本と活字館<後編>    #活字の種を作った人々 #本と活字館 #市谷の杜 #活版印刷 #大日本印刷 #DNP #秀英体 : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

 

 

 

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2023年11月26日 (日)

「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」:くだらないけど笑えます    #翔んで埼玉 #翔んで埼玉琵琶湖より愛をこめて #GACKT #ウンパルンパ #近江兄弟社  

1_20231126225001 映画『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』はまたしてもバカバカしく、脱力しながら笑って観ました。サブタイトルの示す通り、今回は関西メインのお話で、滋賀県を関西における埼玉的な位置づけでディスってます。ついでに和歌山と奈良もディスってます。くだらないです。

今回は原作から離れた完全オリジナルですが、やはり「カラッと笑える差別」や「自虐ネタ」満載。(良いことだと思いますが)その一つひとつに丁寧過ぎる説明を行わないあたりが、映画を野暮にしたりスピードダウンすることから救っています。だから、あまり細かい小ネタには「?」となる人も結構いそうですが、大江戸は物知りなのでほとんど理解できたつもりでおります。

それにしてもGACKTなんか今年50歳なのに、高校生役。片岡愛之助・藤原紀香の夫婦競演(しかも夫婦役)もあります。堀田真由なんか、ゲジゲジ眉毛にして頑張ってます。

前作同様の「県(府)出身の有名人対決」もありました。この調子で、まだまだ続編作れますね。でも大江戸が笑ったのは、ウンパルンパ(『チャーリーとチョコレート工場』)のダンスシーンのパクリ。音楽含めて堂々とリーパクしてます。

(以降ネタバレあり) あと、小生が地味にツボった小ネタは、くっきー!と堀田の兄妹が「近江きょうだい」と呼ばれたところ。メンソレータムの近江兄弟社ってありますもんね。くくく。

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2023年11月25日 (土)

湘南、激闘を制して残留決定    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #横浜FC湘南 #裏天王山 #湘南残留決定 #大岩一貴

Dsc_0380_copy_1024x663 いよいよJ1も最終節の一つ前。残留をかけて17位と18位が直接対決、いわば「裏天王山」となったニッパツ三ッ沢競技場での横浜FC対湘南ベルマーレ。公式リセールでチケットを入手し、大江戸も参戦です。三ッ沢も結構久しぶり。

Dsc_0383_copy_1024x751 実は最初、席をまちがえておりまして、キックオフ後にそれが分かった次第。当初はゴール裏の端の方で、久々にこういう所もいいかと思ったのですが、実はバックスタンドの端っこの方でしたー。

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完売したスタジアムは、両チーム・サポーターの熱量が凄くて、只ならぬ異様な雰囲気に包まれておりました。かなり音が反響するスタジアムだし、ちょっと味わったことのないほどの声量が出ていて、時にはブーイングや怒声もあるものだから、お子さんだったらちょっと怖いと感じるんではないかっていう空気でした。ゴール裏のみならずバックスタンドもメインスタンドもそんな感じで、大江戸なんか久々に試合中ずっとチャントを歌ったり声援を送ったりし続けましたよ。

Dsc_0386_copy_1024x700_20231125233301 いやー、激しい試合でした。両チームとも残留がかかっているので、真剣さのレベルが違います。球際の激しさ、フィジカルコンタクトの強さ、ランニングのスピードが、いつもの何割増しかでバチバチやってました。

Dsc_0385_copy_1024x601 それにしてもここは、専用スタジアムの中でも特にピッチが近いですね。プレイの迫力がスゴイです。

Dsc_0387_copy_1024x725 湘南サポのチャントや声やフラッグの波なんかも、レモンガスでやってる時よりもスゴイです。三ッ沢がほぼホーム状態になっておりました。

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試合は後半早々の大岩一貴のゴールを守り抜いたベルマーレが1-0で勝利! 1試合残して、J1残留を決めました。追加点のチャンスを大橋とかも外しちゃって、もう最後までハラハラの勝利。6分のアディショナルタイムの長かったこと! でも、得点シーンや試合終了時に左右の人たちとハイタッチしまくりましたし、十年ぶりぐらいに肩組んで「勝利のダンス」やっちゃいましたよ(いつものメインスタンドやバックスタンドでは、やってないもので)。 

Dsc01176 逆に横浜FCさんはこれで事実上の降格決定(数字の上では微かな可能性があるわけですが)。1年でのJ2戻りとなってしまいました。今日はホーム最終戦セレモニーもあったのに・・・。つらさはよーくわかります。

Dsc_0391_copy_985x768_20231125235601 逆にベルマーレは来シーズン、7年連続のJ1となります。落ちそうで落ちない。前にも書いたけど、本当に受験生用のお守り作って売り出せばいいのに…、「絶対落ちない」って。それにしても毎年最後までひやひやと楽しませてくれます。「たのしめてるか。」って、そういうことじゃないだろ!

まだあと1試合あります。累積警告で田中聡が出られないのは残念ですが、最終節のFC東京戦、しっかり勝って6戦無敗フィニッシュといきましょう!(でも、もっと早くから本気出してくれよー!)

(追記) キャプテン大岩一貴は今期前半に失点がかさみ負け続けていた頃、確かに調子が悪くて、めちゃめちゃ非難されていました。でも終盤は復活して、ミンテ、大野とのスリーバックで守備安定のクリーンシート続出。神戸戦の緊急対応GKで奮闘したかと思えば、この大一番では決勝ゴール。まるで人生を思わせるような、見事な復活ぶりでした。

 

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2023年11月24日 (金)

「首」:いろいろ失敗の北野流時代劇    #首 #映画首 #北野武 

1_20231124234001 映画『首』は、『アウトレイジ』第3作以来6年ぶりの北野武監督作品。監督のみならず、原作・脚本・編集も。そしてメイン格で、ビートたけしも出演。その他のキャストも加瀬亮、西島秀俊、浅野忠信、大森南朋、小林薫、木村祐一などなど充実してます。

日本に限らず、ヨーロッパだってアジアだって、刃物全盛時代の戦いというのは身体が斬られる≒首が斬り落とされるものでした。とにかくそういう世界を、(デジタル技術を使って)辟易するほどガッツリ&クレイジーに描いています。ほぼ全員男だし、けっこう『アウトレイジ』感もみなぎっています。男と男の衆道を重要な要素として描くあたりも(歴史を踏まえながらも)今日的です。ただ西島秀俊がそっち系だと、どうしても『きのう何食べた?』を連想してしまうんですけどね(さすがに内野聖陽は出ていませんが)。

作品自体はあんまり面白くなかったですねえ。太い幹としての物語がなくて、エピソードの積み重ねに終始している印象。合戦シーンも普通で、新味がありません。時代劇という枷があるせいか、あまり北野映画らしくないのです。そして、(よせばいいのに)どうしても入れたくなっちゃったんだろうなって感じのギャグ。入れちゃうんですよねー、たけしは。もちろん「バカヤロー」も、多発しておりました。

ラストも「??」で、当惑するばかり。いろいろと失敗しちゃってる作品だとしか思えません。加瀬亮の信長も、強烈だけどあれでいいのか?と…。

江戸的には、終盤の木村祐一vs.大竹まことの「チコちゃん」対決にニヤリといたしました。

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2023年11月23日 (木)

ベレーザ、レッズに悔しいドロー    #日テレベレーザ #ベレーザ対浦和 #beleza #ウィーナ #北村菜々美 

Dsc_0378_copy_993x708美しい秋空のもと、味の素味の素フィールド西が丘で日テレ東京ヴェルディベレーザ対三菱重工浦和レッズレディース(長いね)を観戦。

Dsc_0380_copy_1024x708 快晴の暖かい祝日で、このカードってことで、今日のバックスタンドはかなりぎっしり(メインスタンドはそれほどでもなかったのですが)。珍しい光景です。だって、すぐお隣に人がいるんですから(前後にも)。いつもは前後左右に人がいないもんで…。でも、喜ぶべきことですよね。入場者は2,643人でした。それにしてもこの写真、男性率高くて、競馬場みたいな感じです。

Dsc_0383_copy_487x708 WEリーグの新キャラ「ウィーナ」もお披露目のようで、リヴェルンと一緒にあちこち出没しておりました。

 

Dsc01141 で、試合は11分にベレーザの土方摩耶が個の力を見せて先制ゴール。24分には北村菜々美の絶妙なパスから山本柚月が2試合連続ゴールで2-0。「今期のベレーザはやるぜ!」って感じでした。

Dsc01116 ところが、2-0は危ないと言われるサッカーの世界。レッズさんは後半に投入した菅澤、塩越が終盤の71分、85分にネットを揺らし、結局2-2のドロー。

Dsc01108 うーん、WEリーグ発足後はいつもこんな感じです。3-0から同点にされたWEリーグカップ決勝という悪夢もあったし。勝たせてくれませんねー。ベレーザは後半重心が低く成り過ぎちゃって、攻めに転じたときに人数が足りませんでした。

Dsc_0377_copy_1024x639 レッズの応援は、数も声量も男子(Jリーグ)に負けず大迫力。選手たちはやっぱりフィジカルが強いですねー。ベレーザの選手に較べて、ガタイ良過ぎです。

 

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あーあ、2-0にしたときは、「今日は5点ぐらい取れるかな」と思っていたのに・・・なんか、負けたような気分です。3試合終わって、藤野あおばにゴールがないのも心配です。プレイは悪くないんだけど。 選手層が薄くなってるので、選手交代があまり奏功しないのも苦しいところです。

 

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今日の北村選手は、2点目のアシスト以外にも「さすが!」ってパスを随所で見せてくれました。しかし、守備に奔走する時間が長く、経過とともに強度と輝きが薄れていきました。ただ、今期は松田監督の指導のもとデュエル(ボールを奪う球際の激しさ)ができているので、そしてこれまで以上にゴールを意識していることもわかるので、これからが楽しみです。ペナ付近で仕掛けやドリブル突破を阻まれる場面もありましたが、まあ「成長痛」みたいなものなんで、そこを突き抜ければ明るい「ネオ菜々美」の未来が待っているに違いありません。

Dsc_0384_copy_806x708 今期のベレーザはホームゲーム終了後のファンサービス(選手たちによるサイン)をやるようです。開幕戦ではゴール裏に行っていた北村さんが、今日はバックスタンド前に来てくれたので、ユニフォームにサインしてもらいました! ユニの色が濃いので目立たないけど、いつもの「菜」の字であります。7の菜々美であります。ありがとうございました。

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2023年11月22日 (水)

どうしょくぶつしりとり:その3    #どうしょくぶつしりとり #動物植物虫魚しりとり #明石小学校 #かきくりんごすもすすきりぎりすずむししゃもみじ

Dsc_0259_copy_942x684_3 これまでに2回ご紹介してきた中央区立明石小学校の植え込みの「動物しりとり」ーー

どうぶつしりとり    #動物しりとり #明石小学校 #ぶたぬきつねこあらくだんごむしかぴばらっこ: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

どうぶつしりとり:その2    #動物しりとり #明石小学校 #きつつきつねことりすずめだかぶとむしかめ: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

先日通りかかったら、また新作に替わっていたので、ご紹介いたしましょう。今回は何と、植物・動物(虫・魚も含む)なんでもありになっていました。

 

Dsc_0260_copy_575x534 かき→

 

Dsc_0261_copy_800x534 きく → くり

 

Dsc_0262_copy_1024x672_3_20231122231501 くり → りんご

 

Dsc_0263_copy_1024x659_3 りんご → こすもす (「ご」→「こ」って、かなりの力わざが出ております)

 

Dsc_0264_copy_1024x583_3_20231122231701 こすもす → すすき

 

Dsc_0265_copy_800x508_20231122231801 すすき → きりぎりす

 

Dsc_0266_copy_1024x647_20231122231901 きりぎりす → すずむし

 

Dsc_0267_copy_800x525_20231122232001 すずむし → ししゃも (なぜ突然魚??って展開です)

 

Dsc_0268_copy_1024x656_3_20231122232001 ししゃも → もみじ

 

Dsc_0269_copy_987x684_3 はい、以上です。ときどき新バージョンになるんで、楽しませてもらってます。おもしろいね。

 

 

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2023年11月21日 (火)

kino cinema 新宿、オープンしました    #kinocinema #キノシネマ新宿 #木下グループの映画館

Dsc_0366_copy_768x609先週11月16日(木)にオープンした「kino cinema 新宿」。3日目の18日に『正欲』を観に行ってきました。新宿文化ビルの4階・5階です。つまり、EJアニメシアター新宿(旧:角川シネマ新宿)の跡地というか「居抜き」です。

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なので、映画館の建築や施設はだいたいそのままで、「白っぽく明るいシアターへと」お化粧直しをしたって印象。壁とかコンセッションとかトイレとかが白塗り基調できれいになり、観葉植物もちょっと入ってました。

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男性トイレ入口はこれ、なぜかポパイです。なので女性用はオリーブだと聞いていたのですが、見忘れちゃいました。同じビルの6階・7階に入っているシネマート新宿のトイレ(6階の方)は、『マッドボンバー』のチャック・コナーズの顔(↓)なのですが、その異様さに比べると真っ当ですね。Dsc_11456_copy_586x833_20231121215401

Dsc_0368_copy_671x1062 館内や客席は、基本変わってないように見えました。シアター1(大きい方のスクリーン)の特徴は、普通の感覚よりも前方の席を取らないと、スクリーンからだいぶ遠くなってしまうこと。二段階ぐらい「前め」で考えるのがポイントです。スクリーン2にはまだ行ってないけど、やっぱり狭いんでしょうね。

キノシネマって、ここ十年ぐらい日本映画製作や外国映画配給で大きな役割を果たしているキノフィルムズを持っている木下グループ(大もとは木下工務店ですね。今は手広くいろいろやっていらっしゃいます)の映画館で、横浜や立川にもあるんですよね。まあ、シネコン以外の新しい映画館がオープンするってのは、めでたいことです。応援してあげてください。

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2023年11月20日 (月)

「ザ・キラー」:コクのある、映画らしい映画    #ザキラー #デイヴィッドフィンチャー #マイケルファスベンダー #本郷播 #ティルダスウィントン

1-1_20231120221301 映画『ザ・キラー』は、デイヴィッド・フィンチャー監督のネットフリックス作品。都内2-3館でひっそりと公開してくれたおかげで、ちゃんと映画館で観ることができました(小生は現在23区内で唯一上映しているシネ・リーブル池袋での鑑賞)。

この作品、映像と音響(音楽)が素晴らしいので、絶対映画館で観るべき作品です。とにかく映像に映画ならではのコクがあって、どのショットも「ああ、映画だなあ」っていう絵が全編にわたって続きます。フィンチャーってCMやMVの出身だから、初期には「MV的な絵作りだけ」みたいな批判をされていましたが、もう『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008年)以降は押しも押されもせぬ巨匠ですよね。映画らしい、いい映画作ります。

マイケル・ファスベンダーがクールに演じるこの殺し屋さんが、かなりスタイリッシュにカッコつけて、「オレの殺し屋哲学」をぶつぶつ語り続けるんですが、実は失敗したりうまくいかなかったりもするってあたりが、なんか泉昌之のマンガの本郷播みたいです(『かっこいいスキヤキ』とか『食の軍師』とかの)。このポスターの絵なんかも、そんな感じじゃありませんか。タンパク質摂取のため、エッグマックマフィンのバンズだけ捨ててハムとタマゴ部分を食べるって…、手がべちょべちょになりそうでイヤですね。それなのにカッコつけてるあたりも本郷播です。

とはいえフィンチャーだけに、ひりひりするサスペンスや激しいアクションや容赦のないバイオレンスは、さすがです。でもそれよりも、この殺し屋さんの準備とか後始末とか日常とかのディテールをを丹念に描く部分が秀逸です。銃器とか普通にゴミ箱に捨てちゃうしね。

(以降少々ネタバレあり) ファスベンダーとティルダ・スウィントンが対峙する場面のサスペンスが「人生」すら感じさせて、これまた秀逸(ダイアローグを含めて)。ティルダだからこれぐらいできるとはわかっていますが、ほんとに凄い女優ですよね、この人。

 

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2023年11月19日 (日)

「ザ・クリエイター 創造者」:話術がヘタで…    #ザクリエイター #ザクリエイター創造者 #ギャレスエドワーズ

1_20231119222201 近頃日本映画ばかり(たまたま)観ていたので、久々の洋画鑑賞となった『ザ・クリエイター 創造者』。2014年のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』の監督=ギャレス・エドワーズの7年ぶりの新作です(むしろ『ローグ・ワン』の監督と言うべきか)。

で、VFXをたっぷりと使ったスケールの大きな作品になってはいましたが、どうにもこうにも物足りなかったなあ。やっぱり、映画の話術がうまくないんですよねー。観ていて、ワクワクとかドキドキとか、感情を動かすストーリーを語れていないのです。

なんか『スター・ウォーズ』みたいとか『地獄の黙示録』みたいとか『ターミネーター』みたいとか、『ブレードランナー』みたいとか、往年の諸作品が頭に浮かびますね。でも、AIと人間を通して「人間とは?」を問うとか、そういう哲学的な部分はしっかり描くつもりもないみたいで、あっさりとしてます。だからでしょうか、作品自体に重みや深みがなくて、すぐに忘れちゃいそうなのです。

2065年の渋谷を拝むことができますが、なんか納得性が低いですねえ。そして全編を通して「核」と言う字とかカタカナ各種とか、日本語があちこちに出て来ます。しかも、結構間違ってたり自動翻訳みたいだったりして…。日本ファンという監督なんだから、誰か日本人に監修してもらえばよかったろうに。ケン・ワタナベは何してたんだ?

 

 

 

 

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2023年11月18日 (土)

「正欲」:新垣結衣の瞳    #正欲 #新垣結衣 #稲垣吾郎 #磯村隼人 #岸善幸 

1_20231118232301 映画『正欲』は、東京国際映画祭のコンペ部門で最優秀監督賞と観客賞をダブル受賞した作品ですが、それにふさわしいと思いました。今年の日本映画は良質な社会派の問題作が続々と出ているのですが、これもその流れに連なる一本。

これまでの岸善幸監督作品(『二重生活』『あゝ、荒野』『前科者』)同様、役者を見る映画になっています。ビリング・トップの稲垣吾郎よりも、新垣結衣の映画だと思います(二人とも「ガッキー」ですけど)。地方都市で親と同居しながら、ああいう感じでグレイッシュな日々を送っている死んだ目の女性を、「明るさスイッチ」「癒しスイッチ」をオフにして演じています。暗いです。小生も一ファンとしては、見ていて辛くなる感じでした。しかし芝居としては見事。(以降少々ネタバレあり) 特に終盤の稲垣との対決(?)では、その瞳に宿る光が、真実の目力が、圧倒的でした。台詞の言い方も含めて、女優賞モノです(主演か助演か微妙なところですが)。

群像劇なので、稲垣も、磯村勇斗も、その他の人々も、しっかりと見せ場があり、それぞれの爪痕を作品に残しています。それにしても、今年の磯村は社会派の話題作・問題作にことごとく出まくっている印象ですね。

朝井リョウ原作の力もあるのでしょうが、現代日本の問題や悩みを「あるある」って感じに、しっかりと作品に組み込んでいます。そして134分の長さを感じさせない面白さもあって、作品が訴えかける「思い」も感じられて、大江戸としては評価したい作品です。

磯村と新垣の二人でダム放水の滝みたいな絶景を見に行く場面があるのですが、調べたら日光市の「銅(あかがね)親水公園」という所でした。画面いっぱいに広がった見事な滝(流水)の映像に、滝好きとしては萌えました。あのカットが10分ぐらい続いたら、もっと名作になったんじゃなかろうかとマジで思いました。その10分の間に、人はいろんなことを思うと思うのですよ。小生は水の動きが好きなので、ただただ見続けていたかったです(これも水フェチ?)。

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2023年11月17日 (金)

「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」:やさしいあっさり味   #つんドル #人生に詰んだ元アイドル #深川麻衣 #井浦新 #穐山茉由

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映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』、長いタイトルですね。でも『博士の異常な愛情』や『マラー/サド』や『RANMARU  神の舌を持つ男』の正式タイトルに比べれば、負けます。こんなに長いと、ハッシュタグの後にこれ全部書くのか問題が起きるので、ポスターにも「#つんドル」が大きく表示されております。

(原作本が出た時に知ったけど)まさかの実話だそうで、ちょっとびっくりですね。でもゆるりとハートウォーミングで、悪くなかったです。主人公がメンタル的&経済的に危うくなるところもそんなに深刻には描いてないし、全編の空気感がゆるやかに心優しい感じなのです。

その空気感を作り出したのは、井浦新演じるおっさん「ササポン」。もちろん穐山茉由監督の功績でもあるのでしょうが、井浦がカッコよさを封じて(最近そういう役が多いですけど)風采の上がらない方に振り切ってます。 それと、深川麻衣演じる主人公と二人の親友(松浦りょう、柳ゆり菜)とのわちゃわちゃした交流が、なかなか良い味を出しています。

ラストなんかもことさらに盛り上げずに「あっさり味」。それがいいんですね、本作の場合。

 

 

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知らぬ間にボージョレー・ヌーヴォー    #ボージョレ―ヌーヴォー #ボジョレーヌーボー #新酒 

Dsc_0366_copy_600x1394 すっかり忘れてましたよ、11月の第3木曜日。もう昨年から、誰も騒がず、メディアにも出ず、スーパーの売場でもほとんど目立たなくなっていたボージョレー・ヌーヴォー。今年はさらに完全無視ですねえ、世の中的には。

翌日の今日になって、「あ、そういえば」と思い出した次第。で、売場で見てもやっぱり昨年来の傾向でバカ高いですよねー。2,000円、3,000円払ってヌーヴォー飲むなんて、バカバカしくって。みんなそう思いますよねえ。だけどまあ、「今年もちゃんと葡萄が実りましたよ」とお祝いするための「象徴」みたいな扱いとして、今年も買ってしまいました。たくさんいらないので、375mlのプラスティックボトル。トップバリュのお品で、1,000円を割るお値段です。

そんなわけなので、お味をどうこう言うのも野暮なんですけど、例年に比べても出来が悪いんじゃないでしょか? ジュースとしてのフルーティーなフレッシュネスさえあまりないと言いましょうか、すべてにわたって物足りない感じが…。

もう来年からは、ジャパンワインの新酒とか他国のとかにしようかなあ、って感じですね。

 

 

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2023年11月16日 (木)

日本、W杯アジア2次予選快勝スタート    #サッカー日本代表 #サムライブルー #日本対ミャンマー 

2026ワールドカップのためのアジア2次予選が始まりました(日本はここから)。本日は日本対ミャンマー@パナソニックスタジアム吹田をTV観戦。上田綺世のハットトリックなどで日本が5-0と順当に勝利を収めました。ま、FIFAランキング18位と158位ですから。

今回の連戦は三苫やら古橋やら板倉やらがいなくて、でも二次予選は国内組だけで戦っても良かったんじゃないの?ってぐらい力に差のある国が相手なので、ノー・プロブレム。ってか、どこまで選手層厚くなったんだ? 先発にも、交代にも、ほとんど困ることはないではありませんか。おまけに中4日で長距離移動のある2戦目(対シリア)のために、冨安、遠藤、久保、伊東、浅野あたりは温存できましたからね。中山がキャプテンマークなのは、軽く驚きましたが。

それにしても、上田の3点目はうまかったですねえ。古巣パナスタで代表初得点だという堂安のゴール(やっと入った)も見事でしたし。あと、またも毎熊が良かったですね。菅原と甲乙つけ難くなってきましたし、山根を抜いちゃいましたね。あと、伊藤敦樹に代わって緊急招集された佐野海舟が、堂々と見事なプレイ。リモート解説の内田篤人氏が「佐野海舟がボールを回収…」とかおやじギャグをおっしゃってました。

もっと点を取れた気もしますが、ミャンマーもほとんど6バック、7バック、8バックぐらいで隙間なく守ってましたから…。あれだけベタベタに引かれちゃうとね。何しろ前半の日本はボールポゼッション83.9%だったそうですし。見ていて張り合いがなさ過ぎるってのも、ぜいたくな悩みです。

 

 

 

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2023年11月15日 (水)

「愛にイナズマ」:見たくないものを見せられる感じ    #愛にイナズマ #石井裕也 #松岡茉優 

1_20231115135501 映画『愛にイナズマ』は、問題作『月』がほぼ同時期に公開となった石井裕也監督作品。「イナズマ」と聞くと、成瀬巳喜男の『稲妻』と「イナズマ純也(サッカー日本代表の伊東純也選手の愛称)」を連想する小生です。

『月』は人間の心の闇に迫る、観るのが苦しい映画でした。でも本作も、(もっと大衆娯楽的に見えるのに)観ていて辛い気分、嫌な気分になる場面がかなり多かったのです。まあ、とにかくヒール役のMEGUMIと三浦貴大が憎ったらしくって、あいつらの言葉を聞いてるとムカついてたまりません。だけど、この人たち前半だけで全く消えちゃうんですよねー。そういう構成って、作劇上どうなんでしょう?

(以降少々ネタバレあり) タイトルの「愛」って何だ?と思うのですが、松岡茉優と窪田正孝の間のことかと思いきや、結局家族愛へとシフトしていくのでした。松岡、窪田に加えて、佐藤浩市、池松壮亮、若葉竜也といったキャストがどうにもこうにもハーモニーを奏でてくれません。それぞれの演技の方向性というかテイストというかがバラバラで、不協和音だよなあって感じました。

松岡の主人公がひどい目に遭うわけですが、この人にも結構問題があって、「うーむ」って感じなのです。悪役がドイヒーなだけに、一応かわいそうと思うし憤りを感じはしますが、多少の自業自得感も漂うのです。これってどこまで石井監督の経験を反映してるんでしょうかねえ。

ま、そんなこんなで、どんどん「社会派」になっていく石井裕也の作品は(初期を除いて)妙に飲み込みにくいえぐ味があるんですよねー。『月』同様に、「見たくないものを見せられる」感じがあるのです。そもそもこれで140分ってのは長過ぎですよ。

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2023年11月14日 (火)

「ミワさんなりすます展」@NHK放送博物館    #ミワさんなりすます #松本穂香 #堤真一 #ミワさんなりすます展 #NHK放送博物館

Dsc_0344_copy_1280x960 愛宕山のNHK放送博物館で開催中の「『ミワさんなりすます』展」(~12/17)を観て来ました(入場無料)。ええ、ええ、このためだけに行きまして、これだけ観て帰って来ましたとも。たまたま左脚のふくらはぎが謎の筋肉痛で痛いのを引きずりながら、汗かいて愛宕の坂を登って行きましたとも。

Dsc_0345_copy_1170x960 『ミワさんなりすます』は、NHKの夜ドラで月~木の(原則)10:45-11:00に放映している全32話(10/6-12/7)。本日の放送が第18話、半分ちょっと終わったところです。いやー、これがもう面白くて! 毎日この時間が楽しみなんです。大好きな松本穂香目当てで見始めたわけですが、それのみならず素晴らしい作品です! 毎回のようにキュンキュンしちゃったり、甘酸っぱく切ない感情が沸いたり、かなり心を揺さぶられております。ミワさんが内気でまじめな映画オタクだってのも、大江戸的にはポイント高いっす。

Dsc_0346_copy_1280x935 放送博物館の1階ロビーの奥のコーナーで開催されておりまして、おおいきなり松本さんの自筆サインが出てるではありませんか。そしてガラスケース内には、ドラマに出てきた小道具の数々が展示されております。

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ミワさん(松本穂香)が八海崇(堤真一)に書きながら溜めていたファンレターとか、美羽さくらさんの職員証とか、久保田ミワさんの保険証とか、細部まで揺るがせにせずにしっかりと作ってあります。NHK美術部さんの労作の数々ですね。

Dsc_0347_copy_896x960 秒単位で採録してあるミワさんの「映画ノート」も、どんなものなのか見ることができました。

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もちろん八海(やつみ)さん関係も充実してます。ミワさんの部屋にあったポスターやフィギュアや雑誌など、ふんだんに展示。Dsc_0357_copy_1280x960

Dsc_0355_copy_1280x960 台本やメガネや、あのボトルシップもありました。

Dsc_0352_copy_1280x887 いろんな映画賞で八海さんが受賞した際の盾やトロフィーも、それぞれのデザインで、しっかりとプレートに刻印してあります。揺るがせにしませんねえ。

 

Dsc_0348_copy_965x960 その頂点とも言えるのが、ミワさんのDVDの棚。なんてことないように見えるでしょ。

Dsc_0353_copy_1025x960 ところがどっこい、この目見当で千本ぐらいあるDVDのすべてが、実際には存在しない映画のものなのです。つまり市販のDVDを並べてるのではなくて、この一つ一つがすべて番組オリジナルの手作りジャケットなのです。

Dsc_0349_copy_604x960 いやー、これに気付いた時には面食らいましたね。「面食らう」と「麺食らう」は似てますね。よくもまあ、というか、どうやって、何人ぐらいで、どれだけの時間をかけて作ったのか興味深いところです。

Dsc_0354_copy_1280x678 で、下の方に積んである作品を見ると、ちゃんと表紙(って言うのかな?)部分もそれぞれ作ってあります。これ、棚に並んでるやつももしかして表紙や裏表紙まで作ってあるんですかねえ?? だとしたら、黒澤明映画の美術みたいな話ではありませんか。びっくりです。手を触れちゃいけなかったので、その真実はわかりませんでしたけど、いずれにしても只ならぬことです!

 

Dsc_0350_copy_688x960 最後にはミワさんになりすませる「顔はめパネル」も。

いやー、小規模ではありますが、このドラマのファンとしては、かなり楽しめる展覧会でした。

ドラマのこれからの展開も楽しみです。未見の方は、NHKプラスとかで見ることをお勧めします(番組関係者じゃないけど、なりすまして宣伝します)。

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2023年11月13日 (月)

バウムクーヘン博覧会・続報    #バウムクーヘン #バウムクーヘン博覧会 #京王百貨店 #バウムッシュ #西洋菓子俱楽部 #キングファーム #あいば塩ハードクーヘン #プレーンミニ

Dsc_0235_copy_768x556 11/2ー7に開催された新宿・京王百貨店の『バウムクーヘン博覧会』のことを先日書きました ↓

バウムクーヘン博覧会に行く    #バウムクーヘン博覧会 #京王百貨店 #エレンバウム #時のなる木 #ファイナルクーヘン総選挙: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

で、催事は終わっちゃってますが、続報です。そう、ハードタイプのバウムクーヘンは日持ちがしますからね。

Dsc_0244_copy_768x1024 実は6日の会期中、1日おきに3日も覗いてきました。わはは。どんだけ好きなんだ、バウムクーヘン。で、そのたびにハードタイプの名品を買ってきたのです。それなりに賑わっていたので、またやってくれるといいなあ。

 

前回のレポートで、山梨県 ザ・エレンの『時のなる木』を紹介しましたね。続いては、福井県 西洋菓子俱楽部の『バウムッシュ』。「バウムッシュ」と「バウマダム」がありまして、前者はハードタイプ、後者はソフトタイプ。で、ムッシュとマダムなのであります。大江戸が買ったのは当然ハードタイプの『バウムッシュ』(1,836円・税込)。ハードボイルド・ガイですからね。ふっ。

Dsc_0258_copy_768x576ハードです。エレンのにも似たハードさですが、あちらほど「むにゅっ」「にちゃっ」とは来ません。変化球要素のないストレートな本格派です。これは非の打ちどころがありませんね。風格と品格。北海道産発酵バターをふんだんに使っているからこその風味。ああ、うまい。『時のなる木』と甲乙つけ難い名品です!

 

Dsc_0340_copy_637x1024 そしてもう一つは、愛知県 キングファームの『塩ハード あいば塩ハードクーヘン』。四日市の方の三河湾で作られる「饗庭(あいば)塩」ってのを使っているそうですが…

Dsc_0341_copy_768x489うーん、ちょっと塩の主張が強いかな。も少し隠し味程度にした方がいいのでは? でもまあ、そういう商品なんでしょう。バウムクーヘン自体は、ハードタイプの本格派。こちらも成分表には「発酵バター」が入っております。おいしいだけに、むしろ「塩なし」タイプが良かったなあと思っちゃいました。

Dsc_0339_copy_768x457 でも、キングファームさんの名品はむしろソフトタイプの方なんだそうです。2021年の「ファイナルクーヘン総選挙」で第1位に輝いたのがこちらの『プレーンミニ』。個包装タイプで、ソフト系。ふわふわなばかりではなく、しっとりしているのです。洋酒の風味も微かに感じられます。なるほど、ハードライプばかり食べてたので、ソフトの良品を食べると新鮮ですね。シルキーで洗練されたおいしさがありました。

 

でも会期を通して、イベントやイートインは試せなかったし、まだまだ未踏破の山が無数にありました。ああ、バウムクーヘン大国・日本におけるバウムクーヘンの世界は、果てしないですねえ。

 

 

 

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2023年11月12日 (日)

ベレーザ開幕戦勝利と北村のゴール!    #日テレベレーザ #beleza #ベレーザ #ベレーザ対パルセイロ #北村菜々美 #Nanamism #ナナミズム

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2023‐24シーズンのWEリーグもいよいよ開幕。味の素フィールド西が丘で、日テレ 東京ヴェルディ ベレーザ対AC長野パルセイロ・レディースの開幕戦を観ました。実はレギュラーなお仕事があったため、今日は無理かなあと思っていたのですが、予定よりもだいぶ早めに終わったので、大急ぎで駆けつけて、何とか後半に入ってすぐ52分から約40分ほど観戦することができました。良かった良かった(きっと普段の心掛けがいいからだ)。

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スマホで試合速報をチェックして、「前半10分の村松のゴールでベレーザが1-0とリードして後半へ」という状況は知っておりました。で、駆けつけて何が良かったって、69分にごひいき北村菜々美選手のゴールをバッチリ見られたこと!  山本柚月の絶妙のスルーパスを受けて、ドリブルで前進。ペナに入ってキーパーをよく見て、冷静にゴール真ん中に押し込みました。実に北村さんらしい「ゴールへのパス」でした。ああいう局面でも絶対に慌てないのが彼女の持ち味なのです。

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写真のように、みんなが北村さんを祝福してくれました。開幕前のWEリーグカップでも、(2試合目に)初出場してすぐにゴールを決めましたもんね。今期は植野理子、小林里歌子が海外に行ってしまったので、ベレーザはアタッカー不足。北村さんにはこれまで以上に得点という仕事が求められるだけに、嬉しい開幕ゴールです。そのしばらく後にも、ゴールに迫った惜しいシュートもあったりしました。そうそう、14番から7番に背番号が変更となって初めてのリーグ戦です。

で、ちょっと見ただけでも、これまでの彼女よりもアグレッシブになっているのがわかりました。松田新監督の示す方向性に合わせているのでしょうが、球際が激しくなり、スピードも上がって、常にゴールに向かってロングランを繰り返していました。確実に成長してると思います。今後が楽しみです。

Dsc_0319_copy_1024x688 今日は来れるか来れないか五分五分だったので、持ち物の準備にぬかりがあって、デジカメを持ってき忘れてしまったのです。なので、スマホで撮影してるものですから、いつもより物足りない写真になってしまってます。ソーリー。

Dsc_0320_copy_1024x751 2-1と長野に追い上げられた後に木下桃香のゴールで3-1と長野を突き放し、そのまま試合終了。フォワード不足の不安の中、一安心の開幕戦勝利となりました。

Dsc_0321_copy_1024x756 ただ心配なのは、観客数。ワールドカップで盛り上がった時点からだいぶ経っての新シーズン開幕ですからねえ。しかも今日はやけに寒いし、東京ヴェルディが同時刻にJ1昇格を賭けて大宮と戦っていたものですから…(ヴェルディサポーターがベレーザも応援する率は意外と少ないと思っているのですが、それにしても多少の影響はあったことでしょう)。観客数は1,138人でした。うーん、厳しいですね。

Dsc_0336_copy_1024x776 今日は入場者プレゼントで、いつもの明治グミとジップロックに加えて、ご覧のハリセンをくれたので、折って使いました。裏側には「GOAL!」と書いてあるのです。

Dsc_0330_copy_573x776 そして、グッズ売店では初めての刊行となる「オフィシャルイヤーマガジン」なるものを買いました。いいですねえ、立派です。

Dsc_0331_copy_572x776 ついでに黒のトートバッグも買いました。綿製品で、観戦用に良さそうです。

Dsc_0329_copy_515x776 観戦用といえば、クッションも買いました。折りたたんで、袋に入れて持って行くのです。

Dsc_0335_copy_744x776 ついでながら先日のWEリーグカップの際には、キャップも買ったのです。バックスタンドは常に西日を浴びるので、ツバ付き帽子とサングラスは必需品なのです(今日はずっと曇りで助かりましたが)。

Dsc_0337_copy_1024x711 WEリーグカップでは今シーズン用のタオルマフラーも新調しました。もちろん7番北村菜々美のですとも。

Dsc_0334_copy_1024x672_20231113000001 で、北村さんに関しては大江戸オリジナルで、こんなオリジナルタオルもネットで頼んで作ってしまいました(限定1本!)。「Nanmism ナナミズム」というのは、北村さんの愛すべきプレイスタイルを表す小生の造語です。

Dsc_0326_copy_646x776 ここまで突き詰めるんだったら当然ユニも、ってわけで、はい今期のユニフォームです。これまでの観戦時は、初年度の来場者プレゼントでもらったベレーザTシャツ(ユニフォーム素材)だったので、初めて購入したベレーザのユニフォームです。

Dsc_0328_copy_635x776 はいもちろん7番です。ラッキーセブンになりますように! 今シーズンはずいぶん気合入れちゃいましたー。

 

 

 

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2023年11月11日 (土)

湘南、名古屋に貴重な勝利!    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南対名古屋 #湘南名古屋 #大橋祐紀 #阿部浩之 #ソンボムグン #ベルマーレクイーン

Dsc_0296_copy_1024x751 いよいよ今シーズンも残り3試合。一気に寒くなったレモンガススタジアムで、湘南ベルマーレ対名古屋グランパスを観戦。スタジアムには選手たちの意気込みを表したメッセージボードも。

Dsc_0297_copy_946x751 今日は試合前にカツサンドを食べました(お供はビール)。勝つサンドです←ここポイント

 

Dsc01052 ベルマーレは故障で3か月近く離脱していた守護神ソン・ボムグンが久々に帰って来ました! 前節・神戸戦のアディショナルタイムに富居が負傷退場(骨折でした!)して、「うわー」と思ったけど、入れ替わるように復活してまずは一安心。

Dsc01018-1 湘南側の客席は試合前からかなり気合が入ってました。選手入場時に振られた一面の旗・旗・旗も、国立の時と同様にゆらゆらとはためいて、イワシの大群のようにも見えました。

 

Dsc01059 Dsc01039 試合は入りからベルマーレがしっかりとやるべき事をやって、好機を生み出します。強度の高いプレスからのボール奪取→素早いカウンターですね。その結果として、15分、23分に大橋が2得点! 阿部浩之もからむ2得点で、これに限らず今日の阿部ちゃんはお見事でした(またもフィニッシュは決められなかったけど)。そして最近のおーちゃんはもう手がつけられないほど点を取ってくれます。一昨年までの借りを返しまくっています。今日で13得点ですよ、故障離脱期間があったのに。こんな覚醒っぷり、なかなか見られるものではありません。

Dsc_0303_copy_1024x725 63分にグランパスに1点返されたものの、しっかりと守り切って2-1の勝利! 終盤は湘南のもう一つの顔である「泥臭い守り」で勝ち点3を死守しました。最近負けませんねー。やっぱり夏は走れないから、湘南らしいサッカーができないってことなのかなあ?

Dsc_0305_copy_1024x660 それにしても、今日の西村主審はちょっと納得しがたい判定が多かったですね。笛を吹くタイミングも遅かったり、ポジショニングが悪くてもろにボールに当たっちゃったり、…そろそろ引退が近いかなあ。それはそうと西村さん、いつの間にあんなバナナマン日村みたいな髪型になっちゃったんすか?

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今日の個人的MVPは、大橋よりも阿部よりもむしろソン・ボムグンでしょう。何度決定的なシュートを止めたことか。さすがは韓国代表です。お見事! 試合後のインタビューで感極まって泣いておりました。ボムグンといいキム・ミンテといい、ウチの韓国人選手はハートのある熱い男たちで、何より頼りになります。

Dsc01090 そして久々に生で見た「勝利のダンス」。いやー、最高です。しっかし今日は横浜FCも鳥栖に勝ったんですよねー。粘るなあ~。いくらこっちが勝っても、最下位横浜FCとの差が開かないという…。そして、次節はいよいよその横浜FCとの直接対決(裏天王山)! 大江戸もアウェイ三ッ沢に馳せ参じます。

 

Dsc01004-1 今日のおまけは、本年もあと最終戦を余すだけとなったベルマーレクイーンのお三方。Dsc01023 今年はなかなか勝利のダンスも踊れなかったわけですが、最後は(今日のようにしっかりと)勝利の女神になってくれることでしょう。Dsc_0301_copy_1024x742 Dsc01042

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2023年11月10日 (金)

「夜の狼」(1958年):薄幸で可憐な芦川いづみ    #夜の狼 #芦川いづみ #葉山良二

Dsc_0276_copy_547x768 シネマヴェーラ渋谷の特集上映「ニッポン・ノワール3」で、1958年日活作品(モノクロ)『夜の狼』をやるといいうので、芦川いづみさん目当てで観に行きました。なかなか上映される機会のない希少作品です。牛原陽一の監督第2作です。1958年というと芦川さんの出演作が8本も公開されておりまして、つまり一月半に1作は出演作が公開されてたってこと。黄金時代ですねえ。『知と愛の出発』や『完全な遊戯』と同年です。

で、またしても葉山良二との共演です。本作の葉山良ニ、かなりのいい男っぷりで、水が滴ってますよ。白木マリの色仕掛けに乗らないあたりが、カッコいいですね。 そして金子信雄がクール&ニヒルな悪役で、後年の金子からは想像がつかない感じです。結構スタイリッシュで、いかにもノワールの登場人物なのです。

芦川さんはまたも薄幸な役。純真と薄幸の化身のように、今回も可憐でした。病気(や事故)で入院する役ってのも多いですよねえ、芦川さん。

よくある平凡な物語だし、いかにもありがちなラストですけれど、通俗の強みは確かにありますね。(以降少々ネタバレあり) ラストで、二人の将来を応援したくなったのは、小生だけではありますまい。この場面をはじめ、「人情味あふれる刑事さん」(山田禅二)がいい味出してるんですよねー。映画を豊かにしてくれました。

 

 

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2023年11月 9日 (木)

「唄う六人の女」:薄っぺらい環境映画(困ったもんだ)    #唄う六人の女 #石橋義正 #エコロジー映画 

1_20231109133401映画『唄う六人の女』…、まるで市川崑監督の『黒い十人の女』みたいなタイトルですね。でも雰囲気も内容も、まるで違います。しかも女たちはまったく唄いません(サギ?)。いや、声すらほとんど発しません。

『オー!マイキー』の石橋義正監督によるミステリアスなファンタジーというかサスペンスというかなのですが(小生の頭の中では、いつになっても石橋義正といえば『オー!マイキー』なのです)、はっきり言って失敗作としか思えませんでした。

(以降ネタバレあり) 終盤に明かされるのですが、妙にエコロジカルな環境保護映画だったのですね。それにしてはメッセージなのかアートなのかエンタテインメントなのか、どっちつかず。いや、どの側面も弱いです。変に気取ってる割には映画的成果が上がってないし、映像に凝っていそうな割には美の強度が大したことないですし、娯楽要素を入れてる割には面白くありません。困ったもんです。

それよりも何よりも、肝腎のこの女たちがまったくのところ魅力も魔力もなくって、それでは映画として成り立ちません。どうも魔の世界の者どものようですから、普通の人間のような人物造形とか掘り下げとかはいらないのかも知れませんが、それにしてもキャラ分けのための特徴のみで、薄っぺらいったらありません。

エンドロールを見て初めて、女たちが「ハチ」とか「ナマズ」とか「フクロウ」とか森の生き物の化身であることがわかるのですが、それ(裏設定だけじゃなくて)映画の中でちゃんと示してくれなきゃダメでしょ。って感じで、どうにもこうにも不満の多い作品でした。

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2023年11月 8日 (水)

「春画先生」:内野聖陽と北香那を見る映画    #春画先生 #塩田明彦 #内野聖陽 #北香那 

1_20231108222801 映画『春画先生』は、『月光の囁き』『ギプス』など初期の「異形の愛」路線(もしくは変態純愛路線)に戻ったかのような塩田明彦監督作品。達者な映画となっておりました。

近年の塩田明彦は『どろろ』(2007年)からの不振期を経て、『さよならくちびる』(2019年)、『麻希のいる世界』(2022年)、そして本作と完全復活を遂げた感があります。しかも、現在の彼は昔と違って、安定してクォリティの高い映画を作っています。描写も、ショットも、カメラ位置も的確なのです。映画として貧相ではない豊かさがあるのです。

春画を鑑賞する際に、みんな口元にハンカチをあてています。きっと会話の際の唾液飛沫とかが作品に飛ばないようにという配慮(マナー)なのでしょうが、台詞では一切説明なし。それでいいんです、想像がつくんですから。なのに説明しちゃう貧しい映画が多すぎます。えらいぞ、塩田。

で、突き詰めれば内野聖陽と北香那を見る映画でした。二人の演技が見事。ひげを蓄えた変人の内野が見せる余裕といびつさ。 そして北香那の表情と声と全身の芝居がどれも素晴らしかったです。彼女が漏らす吐息の音声(おんじょう)が、実に何とも言えません。『バイプレイヤーズ』(TV版)のジャスミン役以来彼女を買っていただけに、ここで決定打が出たことはご同慶の至りであります。それにしても、彼女が走る場面でのスピードとランニング・フォームが見事でした。陸上とかやっていたのかしらん?

 

 

 

 

 

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2023年11月 7日 (火)

美と健康とオシャレ感のお飲み物    #美酢 #ミチョビューティータイム #ファンケル #カロリミットブレンド茶 #ピエールエルメ #ピエールエルメ和モダンブレンド茶

Dsc_0250_copy_509x800 美と健康・・・人類の永遠のテーマですね。てなわけで、美と健康に寄与しそうなドリンクをご紹介。

まずこちらは、『美酢 ミチョ ビューティータイム』。なるほど、「ビューティー」と「ティータイム」を掛け合わせているわけですね。「美酢 ミチョ」とは、美容大国の韓国で人気のある「飲むお酢」のこと。小生などはすぐに「みちょぱ」を想起してしまいましたが、関係あるのかしらん、ないのかしらん? メーカーはCJ Foods japan。そういえば韓国映画の会社に「CJ Enteretainment」ってのがありますねえ。

Dsc_0249_copy_425x800 色は淡いピンク。お味は甘酸っぱくフルーティー。ざくろ&アールグレイ(ざくろ果汁5%)と書いてありますもんね。何かの味に似てる!と思ったら、アレでした。キリンの『アミノサプリC』に色も味もそっくりなのでした。悪くないお味です。体に良さそうな気がします。

 

Dsc_0270_copy_352x800 次は、ファンケル×キリンの『カロリミット ブレンド茶』。4種の健康素材ってことで、大麦・はとむぎ・米・とうもろこしのブレンド茶です。確かにお味は、麦茶に近いものがありますね。カフェインゼロで、「糖や脂肪の吸収を抑える」デキストリンが入っているようです。ファンケルが協力してるってことで、心理的に美しくなりそうな気がしてしまいます。

 

Dsc_0215_copy_600x800_20231107223401 3つ目は、なんとびっくり、『ピエール・エルメ 和モダンブレンド茶』。ピエール・エルメにもびっくりしましたが、それがダイドードリンコの商品ってことで、さらにびっくり(でもダイドーとエルメって、過去にもカフェオレとかでコラボしてるんだそうです)。

緑茶・ほうじ茶・ダージリン紅茶・はとむぎのブレンドってことのようですが、どうにもこうにもダージリンの華やかな香りが強く主張してくるので、「和」の印象は薄いですね。お味はほんのり甘くて、悪くありません。きっと和洋中華、どういう食事にも合うと思います。

 

という、飲んだだけで美しくなりそうなドリンクさんたちでしたー。

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2023年11月 6日 (月)

ビートルズの新曲「NOW AND THEN」    #ビートルズ #nowandthen #ナウアンドゼン #ビートルズの新曲 #ポールマッカートニー 

ザ・ビートルズの「最後の新曲」という『NOW AND THEN』(ナウ・アンド・ゼン)が発表されましたね。解散後だいぶ経ってからのテクノロジーの進化による新曲ということでは、1980年代の『フリー・アズ・ア・バード』『リアル・ラヴ』に次ぐものです。

11月2日にデジタル配信され、CDも3日に発売されたそうですが、大江戸はYouTubeの公式版MV(4分35秒)および「Short Film」と題した12分25秒のメイキング映像を見ました。このMVはピーター・ジャクソン監督(『GET BACK』のご縁)が手掛けたそうですが、各年代のメンバーを他のメンバーや違う年代の本人と共演させるなど、現在のテクノロジーを使って、遊んでおります(おどけまくるジョンが印象的)。そもそもこの曲自体、現在のテクノロジーでジョンの声を再現することで実現に至ったわけですからね。

ただねえ、あまりジョンの声に聞こえないというか…。結構それっぽくはありますが、むしろ「時々そっくり」程度なのです(PCのスピーカーで聴いてるから?)。あとは、そもそもが暗い曲で好みではありません。なんかここ20年ぐらいのポール・マッカートニーのソロアルバムのどれかに入っていそうな曲なのです。そして大江戸はマイナー・コードの曲は苦手なのです。

まあ、今回のプロジェクトやレコーディング(ポールのベースとリンゴのドラムは新録音)、復元に当たって主導権を握っていたのはポールのようなので、しょうがないですかね。まあ、『フリー・アズ・ア・バード』に関してもそういう所はありましたからね。大江戸は「ポール派」なのですが、こういうことは「しなくていいのになあ」と思ったりします。

てなわけで、「発表されていなかったのには、それなりのわけがある」と首肯したビートルズ大好きな大江戸なのでありました。

 

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2023年11月 5日 (日)

「月」:覚悟して覗くべき闇    #月 #映画月 #河村光庸 #石井裕也 #宮沢りえ 

1_20231105221001 映画『月』は、数年前に起きた障害者施設大量殺傷事件をもとに作った作品。口当たり悪く、飲み込みにくく、観る者に問いかけの剛速球をぶつけてくる映画です。あの河村光庸プロデューサーの生前の企画だと聞いて、大いに納得しました。「骨のある問題作」ばかり作った方でしたから。 河村さんに指名された脚本・監督の石井裕也としても、相当覚悟を決めて作ったようです。露悪的なまでに、人間の闇を照らし出します。

見てください、このポスター。暗いですよねー。本作の「闇」をよく表しています。覚悟して観てくださいねと言ってるかのようなデザインです。

でも映画には明るい場面、美しい場面も(多少ながら)あるんですよ。ただ圧倒的に多いのは、暗くて深く考えさせる場面。観客も無傷ではいられないのです。小生なども、「ああ、見たくないものは見ずにいるなあ」とかいろいろ考えてしまいました。辛いです。何で金払って映画観て、そんな辛い思いをしなきゃならないんだと思うかもしれませんが、まあ、そういう所には学びとか気づきとかがあるんですよ。心の肥料なんですよ、たぶん。まったく好きな作品ではありませんが、そう思います。

宮沢りえのパートナー役がオダギリジョーなんですが、並ぶと随分りえさんの方が年上に見えます、肌の張りから何から。でも実年齢では1973年生まれの宮沢に対して、オダギリは1976年生まれと、3歳差に過ぎません。宮沢さん、苦労が多かったからかなあ。

日常の中=自宅ではなく、逃げる場所のない映画館で観てほしい作品です。

 

 

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2023年11月 4日 (土)

アビスパがルヴァンカップ優勝    #ルヴァンカップ決勝 #浦和対福岡 #アビスパ福岡優勝 #長谷部監督 #長谷部茂利 #ベルマーレ

YBCルヴァンカップ決勝(国立競技場)、浦和レッズvs.アビスパ福岡をTVの録画で観戦。いやー、面白い試合でした。大江戸は基本的に判官びいき体質なので、昨年の天皇杯のヴァンフォーレとか今回のアビスパ福岡とか(もちろん2018年の湘南ベルマーレも!)、お金のない格下クラブが金満の強豪クラブをやっつけるのは大好物なのです。

でもそれって、サッカーの醍醐味の一つというか、それ以上に重要なファクターですよね。野球ほど「どっちが勝つこともある」とは言い難いし、けれどもラグビーほど「ほぼ番狂わせは起きない」わけでもない。かなり戦力の差があってもたまに下剋上が起きる確率が「ちょうどいい」感じなのです。

福岡は前半早々と前半終了間際にきれいにゴールを決め、後半はPKを失敗して3-0になり損ねた上、1点を与えて緊迫した展開になりながら、なんとか8分のアディショナルタイムを守り通しての優勝! いやー、試合全体を通して勝者にふさわしいのは福岡の方でした。前線からのプレス、コンパクトな陣形、5バックでの守りの堅さ、カウンターの鋭さ、ここぞという時の決定力。まとまりのあるチームとして、お見事でした。

しかも、言っちゃあ悪いけど大してスーパーな選手がいるわけじゃないんですよ、懐事情は苦しいしそれでも現在Jリーグでは18チーム中8位ですし、ちゃんと「強いクラブ」になってきています。そうは言っても、選手たち、意外なほど高い技術を持っていましたよ(正直、ベルマーレの選手とは段違いでした)。これは1にも2にも長谷部茂利監督の力。あの人は、ジェントルマンで知将で、それでもそれでもしっかり熱い人で、でも冷静で、何よりフェアー。大江戸に言わせれば、理想の監督です。戦術をしっかりとチームに落とし込めています。ああいう人が監督だったら、ベルマーレだって…(以下自粛)。まあ、見かけはサッカー監督っぽくなくて、企業の部長さんみたいなんですけどね。

いやー、タイトルを取るって、いいもんですね。小生も2018年の決勝を思い出しました(↓)。

湘南、ルヴァンカップで優勝!!!  #ベルマーレ #ルヴァンカップ: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

アビスパ福岡サポーターの皆さん、おめでとうございます(これだけ褒めたから、来期はベルマーレに勝たせてください)。

 

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2023年11月 3日 (金)

「ゴジラ-1.0」:VFXと街並再現がスゴイ    #ゴジラ #ゴジラ-1.0 #ゴジラマイナスワン #山崎貴 #神木隆之介 #浜辺美波   

1_20231103224901 映画『ゴジラ-1.0』は、本日公開。1954年の『ゴジラ』第一作が公開された日と同じなんだそうですね。大江戸は、ゴジラビルとして知られるTOHOシネマズ新宿で観ました。こんなにふさわしい劇場がありましょうか。

いやー、予告編でわかってはいたものの、VFXスゴイですねー。ハリウッドを凌駕しております。ゴジラの大きさや威厳や怖さが大迫力で伝わります。近作ではスケールアップしていたゴジラのサイズ感も第一作の50mとほぼ同じ(50.1m)に戻したってことで、日劇など当時のビルとの関係性がちょうど良くなっています。

Dsc_0218_copy_768x1024 戦後の1945-47年を舞台にしたってことで、当時の建物や街並、服装、髪型などの再現が見どころの一つ。これは山崎貴監督の得意分野なんで、見事に再現してくれてます。特に銀座・有楽町界隈の街並。当時の和光が進駐軍のPXになっているとかね。

銀座・有楽町のビルと云えば、ビルの屋上のラジオ中継班?が第一作へのオマージュとなっておりました。どうせなら、「それではみなさん、さようなら」までやってほしかったところですけどね。

主役は朝ドラ『らんまん』の夫婦役も記憶に新しい神木隆之介と浜辺美波。でも神木くん、本作ではガラリと印象が変わって、「ワイルド神木」になっております。やるじゃん。 一方、浜辺さんはどこまで行ってもいつもの浜辺さんなのですが、古い時代が似合う人です。芝居はうまくないんだけど、いい味出しておりました。彼女がイーサン・ハント状態になるアクションシーンも見どころです。

時代が時代なだけに、戦争への嫌悪と、原爆や核への恐怖をダイレクトに反映させた作品になっています。ゴジラをそういったもののメタファーとして描いております。 (以降少々ネタバレあり) 銀座で浜辺さんが吹っ飛ばされる場面の描写は、あたかも原爆の爆風のようで強烈なインパクトを残しました(その後のキノコ雲や「黒い雨」も含めて)。

Dsc_0219_copy_768x553 いくつか小さな不満はありますが、ゴジラはカッコ良かったし、作品も面白かった。そしてそして、伊福部昭の『ゴジラ』のテーマがドルビー立体音響で流れると、それはもう心躍るものがありました! でも大江戸的には『シン・ゴジラ』の方が断然好きですねえ。やっぱりあれは画期的な名作です。けれども本作だって、ハリウッド版ゴジラに較べたら、ずーっと素晴らしいのです。次につながるラストでしたしね。

それにしても、変なタイトルです。「戦争によって『無』になった日本に、更なる負荷として襲いかかるゴジラ」ってほどの意味合いのようですが、「ー1.0」なんて言わなくてもねえ…。『シン・ゴジラ』の時にもそう思いましたけど、奇抜なタイトルで作品が「軽く」なってしまうような気がして、残念なのであります。

 

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2023年11月 2日 (木)

バウムクーヘン博覧会に行く    #バウムクーヘン博覧会 #京王百貨店 #エレンバウム #時のなる木 #ファイナルクーヘン総選挙

Dsc_0206_copy_929x653 新宿の京王百貨店で本日スタートした『バウムクーヘン博覧会』(~11/7)に早速行って来ました。てか、昨日の朝刊に挟まれたチラシを見ていたので昨日の仕事帰りに行ったら、催事場はクローズで「明日から」だったというお粗末でございました。

Dsc_0210_copy_1024x653 そう、大江戸はバウムクーヘン大好き。まあ、マニアの域にはとても達しませんが、バウムクーヘン愛はたっぷりあります。これまでも当ブログにおいても、何度となく取り上げて来ました。ハードライプのバウムクーヘンが好きです。特に、桜新町のヴィヨンとか川口の村田屋とか平塚のコンディトライバッハマンとかが好きですねえ。

Dsc_0208_copy_967x653 そんな小生にとって、魅惑的な名称の『バウムクーヘン博覧会』。神戸や横浜での開催を知って「いいなあ」と思ってはいたものの、実際にこの博覧会場に足を踏み入れたのは初めてのことです。うわあ、本当にいっぱいある。なにしろユーハイムをはじめ、有名ショップの出店に加えて、全国から取り寄せた47都道府県のバウムクーヘンがずらりと並んでいるのです! ほとんど心拍数の上がりそうな光景であります。

Dsc_0207_copy_1024x554 47都道府県から5種類をチョイスしてその場で食べられるバウムクーヘンBARがあったり、バウムクーヘン輪投げという企画があったり、毎日限定数量の詰め合わせセットの販売があったり、もう大変。遅い時間に入ったので、それらを楽しむことはできませんでしたが、この催事には約500種類ものバウムクーヘンが集まっているのだとか。毎日1種類食べても1年4か月ぐらいかかるー。

Dsc_0209_copy_457x653 とりあえず、今日はハードタイプを一つ(だけ)買いました。でもきっとまた来るんだろうなー。今度はあれかなー。あと、会場内のBARも利用してみたいなー。わくわく。

 

Dsc_0211_copy_419x653 で、これが買ってきたパティスリー ザ・エレン(山梨県)のエレンバウム『時のなる木』ハードタイプ(M/1,620円税込)。「東京頂上決戦第1位」と書いてありますね。解説リーフレットを読むと、「ファイナルクーヘン総選挙2022春」「ファイナルクーヘン総選挙2022東京頂上決戦」で、このハードライプが2度の頂点に輝いたのだそうです。そこらへんを知らずに、でもこの商品を選んだ大江戸の眼力はさすがですね。

非常にオーセンティックなハードタイプに見えます。でも食べてびっくり。外側がカリッと硬めなのは想像通り。でも、中身がというか、噛み心地が「むにゅっ」としているのです。生キャラメルに近い系統の噛み心地というか、いやー、珍しいですねえ。お味はもちろん本格的。バター風味が濃厚で、古典バウムクーヘンのお味です。正統感とインパクトの両立。うーん、さすがは1位なのでありました。今回の総選挙でも有力なのでしょうね。

Dsc_0212_copy_931x653 よし。ハードタイプのバウムクーヘンは日持ちがするから、やっぱり再訪して次のを買わないとね。

 

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2023年11月 1日 (水)

なでしこ、2次予選を当然の突破(とウズベク戦のこと)    #サッカー女子日本代表 #なでしこジャパン #中嶋淑乃 #北村菜々美 #ウズベク戦のボール回し

パリ五輪出場権をかけた女子サッカーのアジア2次予選(ウズベキスタンでの集中開催)、日本はインド、ウズベキスタン、ベトナムに(当然ながら)3連勝して、最終予選出場を決めました。

8-0でインドを下した初戦での左ウイング=中嶋淑乃の2ゴール・2アシストは、藤野の故障による追加招集で参戦した彼女にとってものすごいアピールになりました。なにしろこの3連戦は、今夏のワールドカップメンバー以外では彼女しか呼ばれていないのですから。3戦目もそうでしたが、積極的なドリブル、シュートの見事さが、十分にこのメンバーにふさわしいクォリティを示していました。本当はそこは、(ポジションの重なる)北村菜々美選手にやってほしい部分なんですけどねー。ファーストチョイスとしては宮澤ひなたがいるあのポジションの二番手に中嶋が躍り出たおかげで(杉田も清家もいるポジションです)、北村さんの序列がすっかり下がってしまいました。でもまだこれから! 中嶋があっという間にブレイクできたってことは、北村さんにだって同様の可能性があるってことですから。

今日の日本2-0ベトナムってのは、ちと緩かったですよね。いくらがっちり守られたとはいえ、もう少しなんとかできたのでは? でもまあ、それよりも問題なのは、論議の的となったウズベキスタン戦の75分に及ぶボール回しですよね。W杯4位のオーストラリアと当たるのを避けたかった気持ちはわかりますが、それにしてもねえ…。オリンピック出場というミッションの成功率を少しでも高めるためなら何でもする、というコンセプトはわかりますが、TVで見ていてつまらな過ぎて眠くなり、後半は途中30分ぐらい見るのをやめて、最後に89分からのエンディングだけ見ました。サッカーなら何でも面白く見る大江戸ですが、あそこまで延々と攻めないボール回しだけを見せられても、それはフットボールではありません。擁護する人は、ある程度あれを見てからものを言ってほしいなあ。ほんっとにつまんなかったんだから(もしスタジアムで見てたら、たまったもんじゃありませんね)。「五輪への道」としては正しいのかも知れませんが、「女子サッカーのファンを増やす」「日本の女子サッカーを再び世界一にする」という目標から考えるとどうなんでしょうか? アジアの中での敬意と畏怖を勝ち取りたいってことも多少はあります。複雑です。てか、大会レギュレーションが複雑なのが悪いんですけどね。

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