「夜の狼」(1958年):薄幸で可憐な芦川いづみ #夜の狼 #芦川いづみ #葉山良二
シネマヴェーラ渋谷の特集上映「ニッポン・ノワール3」で、1958年日活作品(モノクロ)『夜の狼』をやるといいうので、芦川いづみさん目当てで観に行きました。なかなか上映される機会のない希少作品です。牛原陽一の監督第2作です。1958年というと芦川さんの出演作が8本も公開されておりまして、つまり一月半に1作は出演作が公開されてたってこと。黄金時代ですねえ。『知と愛の出発』や『完全な遊戯』と同年です。
で、またしても葉山良二との共演です。本作の葉山良ニ、かなりのいい男っぷりで、水が滴ってますよ。白木マリの色仕掛けに乗らないあたりが、カッコいいですね。 そして金子信雄がクール&ニヒルな悪役で、後年の金子からは想像がつかない感じです。結構スタイリッシュで、いかにもノワールの登場人物なのです。
芦川さんはまたも薄幸な役。純真と薄幸の化身のように、今回も可憐でした。病気(や事故)で入院する役ってのも多いですよねえ、芦川さん。
よくある平凡な物語だし、いかにもありがちなラストですけれど、通俗の強みは確かにありますね。(以降少々ネタバレあり) ラストで、二人の将来を応援したくなったのは、小生だけではありますまい。この場面をはじめ、「人情味あふれる刑事さん」(山田禅二)がいい味出してるんですよねー。映画を豊かにしてくれました。
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