「VORTEX ヴォルテックス」:高齢者映画・認知症映画の決定版 #VORTEX #ヴォルテックス #ギャスパーノエ #スプリットスクリーン #認知症映画
映画『VORTEX ヴォルテックス』は、いつも過激な問題児ギャスパー・ノエの新作。問題児と言っても、まもなく還暦なんですけどね。悪童と言うべきか。あ。悪童と言ってもまもなく還暦です(笑)
ギャスパー・ノエのトレードマークであるバイオレンスとセックスを封じて、今回は地味に老夫婦の最期の日々を描きます。でも、やはり映像的には一工夫あって、スプリット・スクリーンを多用。ほとんど全編にわたって、夫婦を左右の画面で分けて描くことで、「人間、結局はひとり」感を増幅させています。大江戸はスプリット・スクリーン効果って昔から好きなんです。『ウッドストック』とか『合衆国最後の日』とかデ・パルマの諸作品とか。複数のアングルから撮った画面が同時に進行するって、もしかしたら映画におけるキュビスムみたいなものではと思いました。
こういう高齢者映画、認知症映画って、ここ十年ぐらい邦洋を問わずけっこうあるのですが、これは今のところ最高峰ではないでしょうか。それぐらいリアルに、そしてひりひりと、この不安で絶望的な日々を描いていきます。しかも、なぜか面白い。目が離せない。息子の扱いとかも、お見事。
『サスペリア』などのイタリア人監督、ダリオ・アルジェントが夫を演じているのですが、若き日の彼の写真も使われています。うーん、人間は年を取る(変化する)ってことをよーくわからせてくれますね。
(以降少々ネタバレあり) ラストの諸行無常感もなかなか。死ぬって、何にもなくなっちゃうってことだよなあと常に思っている大江戸ですが(来世なんてもんは一切信じておりません)、その感覚に近いものがありました。そしてそれは、誰にも公平に訪れるのです。
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