« 2023年12月 | トップページ | 2024年2月 »

2024年1月31日 (水)

日本、バーレーンを下し準々決勝へ    #サッカーアジアカップ #サッカー日本代表 #サムライブルー #日本対バーレーン #毎熊晟矢 #三苫薫 

Dsc_0776_copy_442x585 サッカー・アジアカップもいよいよ決勝トーナメント。このラウンド16で、日本の相手はバーレーン。バーレーンと聞くと必ず「馬れん」(木版画で髪を裏からこするアレ)を思い出してしまう大江戸です。

まあ、問題のない試合でした。序盤こそどっちに転ぶかという部分もありましたが、32分に毎熊のロングシュートのこぼれ球を堂安が決めての先制点以降は、負ける気がしませんでした。1失点した後にちょっと嫌な空気が流れましたが、それもほどなく上田綺世の見事な個人技ゴールで3-1として勝負あり。

やっぱりバーレーンって、フィジカル強くて技術もあって、良いチームだとは思いますが、ベタ引きしないで普通にサッカーさせてくれるチームなので、日本としては戦いやすいですよね。普通にサッカーできれば、今の日本はアジアで負けるわけがありませんもん。

1点目を生んだ元の毎熊晟矢選手、この試合でも上下動を繰り返して大活躍。見事に攻撃的なサイドバックで、頼もしい限り。この試合、久保も旗手(負傷で途中交代したのが心配)も良かったです。そして上田の3点目は頼もしい限り。たくましくなったなあ。

さらに嬉しいのが、ケガ上がりの三苫薫の出場。何度も左サイドを駆け抜けてペナに侵入し、「らしい」プレイを見せてくれました。これから大活躍してくれる予感。

「グループリーグの順位は関係ない。結局最後に優勝していればいい」という、セルジオ越後さんのおっしゃることはごもっとも。 次はイランと当たるのかなあ。まあ、心配はしておりませんが。それよりも、降ってわいた伊東純也のスキャンダル(?)が心配です…。

 

 

| | コメント (0)

2024年1月30日 (火)

入船青柳の閉店(無念!)    #入船青柳 #入船青柳の閉店 #日本一のあんこ #いいお店ほどなくなる

Dsc_0713_copy_360x487 以前このブログで紹介したことのある( ↓ )中央区入船の和菓子司「青柳」(入船青柳)。

入船青柳の菊最中   #入船青柳 #青柳菓子舗 #菊最中 #日本一のあんこ: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

Dsc_0715_copy_597x846 いよいよ今月いっぱいで、つまり明日をもって閉店することになりました。昨日、今日と昼頃に訪ねたのですが、名物の菊最中は売り切れている模様。きっと閉店を惜しむお客さんがどっと押し寄せたり、予約したりして、あんこも皮も追いつかなくなったのかもしれませんね。

Dsc_0716_copy_877x610 店頭には筆書きの閉店ご挨拶が。「明治24年よりこの場所で132年の長きにわたり営業できました」とありますね。小生たちも残念でなりませんが。いちばん残念だったのは、当然お店の方々でありましょう。

Dsc_0714_copy_801x588 このお店は「あんこ」が絶品でして…、大江戸はつぶあん派なのですが、ここんちのは「つぶあん」も「こしあん」もそれぞれに絶品なのです。日本一だと思ってます。大納言小豆を使って、適切に甘いのです(あのバカバカしい「甘さ控えめ」とやらではないんです→ちゃんと甘い物を少量食べようよ)。

Dsc_0718_copy_730x739 最中のみならず、商品がほとんどなくてですね、昨日も今日もおまんじゅう(きのうは紅白を買いましたが、今日は白しかなかった)を買いました(1個200円+税)。

 

Dsc_0719_copy_535x656 つぶあんは、砂糖がとけて固まったような微小片が感じられるところが独特。お味は濃厚なのに上品で深みがあります。 こしあんは、色も含めてけっこう濃厚で、ちょっと中華あんみたいなニュアンスが感じられたりもします。こちらも深みと品格が見事です。 最後に、このお店のあんこをもう一度食べておくことができて良かったです。

Dsc_0717_copy_1024x738 「いいお店ほどなくなる」、悲しいけどそう感じることが多い昨今です。和菓子、あんまり買う人がいない感じですもんねえ。大江戸も、「もっと買っておけば良かった」と今ごろになって後悔しております。覆水は盆に返らないからなあ…。

 

 

| | コメント (0)

2024年1月29日 (月)

「違う惑星の変な恋人」:天才的ダイアローグのおかしみ    #違う惑星の変な恋人 #莉子 #筧美和子 #綱啓永 #中島歩 #木村聡志

1_20240129182801 映画『違う惑星の変な恋人』が面白くて、びっくりしてしまいました。え、何これ?って感じ。いやー、気に入りました。脚本・監督の木村聡志、覚えておかねば。

会話劇です。コメディーです。主要登場人物4人(女二人・男二人)の織り成すダラダラグダグダの会話が、何とも言えぬオフビートなおかしみを醸すのです。実際、かなりおかしいです。笑いたいんですけど、公開三日目ほぼ満席の新宿・武蔵野館の客席からは、笑い声が上がらなかったんですよねー。大江戸としては声を上げてみんなと一緒に大笑いしたかったのですが、あんまり静かなんでクスクス笑いにとどめました。うーん、フラストレーション。みんな、映画館でおしゃべりはダメだけど、映画に反応して笑うのはいいんだよ。てか、笑おうよ(楽しいから)。

とにかくダイアローグがよくできていて、リアルに今っぽいし、その掛け合いがもたらす絶妙な味が次々と連続して、めっちゃ面白いのです。会話の間(ま)が絶妙なんです。今泉力哉作品にも同じような感覚がありますけど、それ以上かもしれません。天才の仕事です。

むっちゃん役の莉子がすっごく素人っぽくて、すっごくかわいいのです。しぐさや話し方を含め、えらく魅力的。しかもかなり演技が上手。 グリコ役の筧美和子も(以前から思ってましたが)うまいのです。大したもんです。 モー役の綱啓永も「カッコいいのになんかヘン」って感じを絶妙に出していました。 そして、ベンジー役の中島歩! この人の2.5枚目的な「マヌケな色悪」の個性は、どの映画でも見事に画面をさらいますよね。本作でも、サイコーでした。宮藤官九郎脚本の『不適切にもほどがある!』にも出てますよねー。わかります。クドカンの世界に、この人合うもん。

終盤のカタール・ワールドカップ応援のためのスポーツバーで、4人が日本代表のユニフォームを着ている場面で、モーが4番・本田、ベンジーが7番・中田ヒデで、女子二人がなぜか5番・長友って、どういう意味があるんでしょうかねえ? 謎。 ここで、最年長ベンジーのユニフォームだけ一番古い年代のデザインってのが、そこはかとなく面白かったです。 本作中には柱谷哲二、井原正巳、ロベルト・バッジョという名前が出てきておりまして……木村監督、サッカー好きとみた!

| | コメント (0)

2024年1月28日 (日)

「blue-ing!」に行きました    #blue-ing #サッカー文化創造拠点 #日本サッカー協会 #JFA #サッカー日本代表 #サムライブルー #なでしこジャパン

Dsc_0712_copy_1024x7683 昨年末に水道橋の東京ドームシティ内にオープンした日本サッカー協会(JFA)の「サッカー文化創造拠点」=その名も“blue-ing!”。なんかネットで見てもよくわからない感じでしたが、とにかく行ってみました。

Dsc_0720_copy_1024x7683 場所は東京ドーム脇なのですが、とにかくわかりにくい。サイトでも現地の案内でも、あまり丁寧に説明してないので、ちょっとウロウロ迷っちゃいましたよ。

Dsc_0738_copy_1024x13653 無料エリアと有料エリアがありまして、無料エリアは大型ビジョンの前に、客席があって、カフェとして飲食ができます。なんと「SAMURAI BLUE Burger」なる青いバンズのハンバーガーも売ってましたよ。ムムムな見た目ですね。 このカフェエリアが賑わっていたのですが、なんか大型ビジョンに映っていた皇后杯決勝の表彰式にはみんな興味がなさそう。たぶんお隣の東京ドームで行われるKingGnuのライブを寒さを避けながら待っている人が多かったような印象でした。

Dsc_0735_copy_1024x7683 無料エリアの一角には日本代表のグッズショップも。サムライブルーのみならず、なでしこジャパンのグッズも各種揃っていました。床が人工芝になってるあたりが、いかにもですよね。このスペース、代表戦などのライブ・ビューイングもやるそうですが、そういう時はかなり盛り上がることでしょう。

Dsc_0716_copy_576x7684 別の一角の壁面には、日本サッカーの歴史や偉業を示す展示コーナーも。

Dsc_0719_copy_1024x13653 なでしこジャパンのワールドカップ優勝トロフィーがあったり、1964年の東京オリンピックで3位になった時のユニフォームがあったり・・・

Dsc_0714_copy_1024x13654 JリーグやWEリーグ草創期のあれこれがあったり・・・かなり濃密に展示されておりました。

 

Dsc_0739_copy_1024x7683 で、有料エリアはというとですね、大人1,800円という強気の料金設定。文京区本郷にサッカー博物館があった頃とはだいぶ違いますね。でも、入場プレゼントとして日本代表のきんちゃくポーチをくれたので、それ込みの料金だと思えば、まあまあですかね。

Dsc_0724_copy_1024x7683 壁面には元&現役代表の方々のサインが入っていました(多分今後増えていくのでしょう)。ここはJFAのアプリをダウンロードして、それで各所のQRコードを読み取って、各コーナーの開設を読んだりするのです。まあ、いいんだか悪いんだかって感じ。

Dsc_0725_copy_1024x13653 オフトジャパン時代の戦術ボードとか、各世代のユニフォームやスパイク、ボールなどの展示も。カズやヒデの懐かしのユニも。

Dsc_0726_copy_1024x7682 ワールドカップ出場時の選手たちのIDカードだとか、宮本ツネ様のあの(バットマン)フェイスガードもありました。

Dsc_0727_copy_1024x7682 なでしこの「国民栄誉賞」の盾もあったりしました。男女混合の展示です。

Dsc_0728_copy_1024x7684 展示品の上のモニターには、ドーハの悲劇から直近のカタール・ワールドカップや女子ワールドカップの映像が出ていて、つい見入ってしまいます。

 

Dsc_0733_copy_1024x7683 さてさて、続いては体験コーナー。プロ選手がピッチ内で見ている光景を体験できる大型映像ですとか、自分の顔を日本代表選手の映像に顔はめされる動画だとか・・・落合陽一氏も加わっているとかで、とにかくテクノロジーの先端をキーワードにしているのであります。

ここまで見て来た方は気づいたと思いますが、この有料エリア、ほとんどお客さんがいないのです。土曜の夕方だってのに、オープン直後だってのに、大丈夫なんでしょうか?

Dsc_0734_copy_1024x7683 あとはゲームのコントローラーみたいなボールとスイッチを使いながら、展示品や収蔵品を3D画像で立体的に見られるモニターなんかがあって、同じものが何台もあるのに、使ってるのは小生1人という状況。

Dsc_0731_copy_1024x7682 で、一応自慢しておきたいのは、実際の代表選映像を40秒ほどモニターで見て、その視線の動きをAIが解析して、レベルを診断してくれるって装置のこと。大江戸がやってみたら、「プロ選手級」という結果でしたー!  パチパチ。

Dsc_0730_copy_1024x7683 でもこれ、一番上には「SAMURAI BLUE級」ってのがあるんですよね。その下が「プロ選手級」、「アマチュア選手級」「サッカー大好き級」と続くわけです。まあ、いいや。

 

てなわけで全体的な評価としては、「お値段を考えると、ちょっと微妙」。これからの展示強化、内容強化に期待したいところではあります。JFAのみならず、JリーグやWEリーグとのコラボもやればいいのにって感じた大江戸でありました。

| | コメント (0)

2024年1月27日 (土)

「哀れなるものたち」:ただただスゴイ!    #哀れなるものたち #ヨルゴスランティモス #エマストーン 

1_20240127232101 映画『哀れなるものたち』は、ただただスゴイです。 撮影、音楽、美術、衣装などが圧倒的で、現代の映画表現の最高峰といえるクォリティ。人間のイマジネーションは、こんな高度に美的なクリエイションを生み出せるって見本のような作品です。でも、誰にでもおススメできるって映画ではありませんが…。

大江戸にとって、これまでは不穏で陰気なクセ強個性がイマイチ受け入れ難かったヨルゴス・ランティモス監督ですが、ここではメジャーな娯楽性も獲得して、大きく羽ばたきました。新たなステージに入りました。ここまで自分の美的世界で画面をコントロールし尽くした監督は、映画史の中でもルキノ・ヴィスコンティ、スタンリー・キューブリック、ピーター・グリーナウェイ、ウェス・アンダーソンぐらいではないでしょうか?(大江戸的にはここにケン・ラッセルを加えたい)  天才の仕事です。

ケッタイな物語が、男権主義や差別やフェミニズムの寓話として、描かれます。シャープに今日的です。一方では、人間や人生に関する普遍の真実や哲学を含んでもいるわけです。それを「映画でしかできない」方法で提示してくれています。技術的にも内容的にも完璧ではありませんか。

2_20240128001401あの華麗な色彩。そしてモノクローム。アール・ヌーヴォーとスチーム・パンク。魚眼レンズの多用。調子っぱずれにとろけていく音楽。時代を超越した衣装。ウィレム・デフォーの特殊メイクとシャボン玉。そしてそして堂々裸んぼバンザイなエマ・ストーン。

この時代に、映画の領域を広げる挑戦をしているかのような映画です。それにしても、これがゴールデングローブ賞だと「ミュージカル・コメディ部門」だとは! 

エンドタイトル(タイトルバックの映像も含め)のデザインワークがこれまた素晴らしく美しく、本作のいろんなものに対して賞をあげたくなってしまう大江戸なのでした。

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

劇的なサッカー皇后杯決勝    #女子サッカー #サッカー皇后杯決勝 #浦和対神戸 #北川ひかる #ベレーザ

女子サッカーの皇后杯決勝@ヨドコウ桜スタジアムをTV(NHK-BS)録画で見ましたが、いやー、スゴイ試合でした!

2強対決ともいうべき浦和レッズレディースvs.INAC神戸レオネッサ。安藤梢、猶本光をケガで欠きながら、前半19分にオウンゴールで先制した浦和。試合全体をレッズペースで進めていきながらも、後半時間がたつほどに神戸のチャンスが増えていきました。そして3分のアディショナルタイムが終わろうかというラストプレーで、シュートを防ごうとしたレッズ石川がハンド。審判はPKを宣告。これを高瀬愛実がしっかり決めて1-1になると同時に終了の笛。試合は延長に突入しました。

そして、延長は神戸が押し込んでチャンスを作り続けながらもギリギリで得点に至らず、決着はPK戦に。この最後の最後のINACの攻撃で、守屋のクロスから実に惜しいシュートを放ったのが北川ひかる。あれが決まっていれば、この大会は北川の大会になっていましたね。準決勝のエルフェン戦で延長後半15分に決勝弾を放ったのも北川でしたし、金沢出身で昨シーズンまでアルビレックス新潟にいた彼女が能登大地震の犠牲者、被災者に向ける思いは大きいだけに、最後の劇的ゴールが決まっていれば、ドラマを超えるドラマになっていたことでしょう。

そして迎えたPK戦も、白熱の展開。5人を終えて決着がつかず、7人目の後攻=浦和の伊藤がポストに当ててしまい、神戸の優勝となりました。120分の激闘の果ての、あのPK戦は誰も責められません。大泣きする伊藤を、レッズの選手たちがなぐさめ励ましている光景は感動的でした。

本当に、女子サッカー史に残る名勝負だったと思います。昨年優勝したベレーザは、準々決勝でエルフェンに敗れて姿を消したわけですが、やっぱり決勝で見たかったですねえ。選手たちも悔しい思いでTVを見ていたのではないでしょうか? その悔しさをバネに、中断明けのWEリーグ後半戦ではレッズにもレオネッサにも勝利してほしいものです。

 

| | コメント (0)

2024年1月26日 (金)

明大前ホーム自販機コーナーのカオス    #明大前 #おもしろ自販機 #ヘンテコ自販機 #変わり種自販機 #ポップコーンガチャ 

Dsc_0629_copy_581x845 井の頭線明大前駅ホーム(吉祥寺方面行き)に元はショップだったスペースを使った自動販売機コーナーがあります。

 

Dsc_0630_copy_978x845 いろいろとケッタイな自販機がありまして・・・例えばこの白いやつはカオスですよ。上の方には「ポップコーンガチャ」。ランダムに「プリティMIX」「ジャパンMIX」「セレブMIX」なんてもんが出て来るようですが、800円もするんじゃねえ…。こんなガチャやって、楽しいのかなあ?

Dsc_0631_copy_788x845 その下には煮豆! そして、スパイスや辛いやつ。なんだこの不統一感?

 

Dsc_0632_copy_478x845 不統一感ではこちらも負けていません。上部に鶏もつ煮、うに味噌といった酒肴があるかと思えば、中段は「冷えふわドーナツ」。

Dsc_0633_copy_1024x845 いったいドーナツてるんでしょう、この並び? 明大前限定です。直径9㎝、600円です。ホワイト、ブルー、ピンクの3種類。

そして下段は炭火焼骨付鶏。やっぱりカオスですよね。

 

Dsc_0635_copy_527x845 で、こっちはもっと爽やかな色合いです。いったい何を売っているのでしょう?

Dsc_0636_copy_645x845 ああ、これは入浴剤ですね。「HOTTAB」というブランドです。こういう所で売れるんですかねえ?

 

Dsc_0637 そして一番奥には機械の中で生のオレンジをジュースにしてくれる販売機。ちょうど係の方が、オレンジの皮(しぼりかす?)を回収しているところでした。なるほど、生ジュース作ってるってことは、こういう手間がかかるってことなんですね。そりゃあ高くもなるわ。これ、500円の所もあると思うのですが、ここでは350円でした。

 

まだほかにもいくつかあるのですけど、なかなかのワンダーランドなのでありました。

| | コメント (0)

2024年1月25日 (木)

続・築地の513(コイサン)BAKERY    #513bakery #築地コイサンベーカリー #角食パン #塩パン #昭和の揚げパン #ふわとろクリームパン #大盛り焼きそばパン #牛肉ゴロゴロカレーパン #台湾ドーナツ

Dsc_0684_copy_750x1000 先日ご紹介した築地の513(コイサン)BAKERY、その後も2回行きました。やっぱりなかなかおいしいです。

(先日の記事はこちら ↓ )

築地の513(コイサン)BAKERY    #513bakery #築地コイサンベーカリー #黄金のメロンパン #あんパン #練乳ミルクフランス: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

Dsc_0689_copy_600x630 大江戸が今回買ったのはですね、まずは「角食パン」。先日はやけに高いのしかなくてビビりましたが、今回は厚切り4枚入りで330円+税とそれなりにリーズナブル。で、お味の方がステキでした。かなり水分を含んで、しっとり重めです。でも生で食べてもおいしいし、トーストしてもさらにおいしいのです。ヘタな高級食パンを凌駕しておりますね。いや、お見事。

Dsc_0685_copy_600x800_20240125230601 次にはシンプルな「塩パン」。小ぶりですが、130円+税とやはりリーズナブル。シンプルなおいしさですね。

Dsc_0688_copy_600x554 続いて、懐かしモードの「昭和の揚げパン(きなこ)」130円+税と、「ふわとろクリームパン」230円+税。どちらも想像通りの味。及第点です。

Dsc_0694_copy_922x529 そして「大盛り焼きそばパン」290円+税。見るからに大盛りでしょ。あふれんばかりです。すごいぞ、炭水化物。ちくわスライスが見えるのもカワイイですね。

Dsc_0695_copy_679x426 で、それに対抗するにはエース投入!ってわけで、「自家製 牛肉ゴロゴロカレーパン」230円+税です。確かに大きめの角切り牛肉が入ってます。カレーやパンの上がり具合も、上出来の部類です。おいしいですよ。

Dsc_0696_copy_914x582 最後にはデザート系?ってわけで、「台湾ドーナツ(ミルク)」270円+税。これ、写真で見るとよくわからないでしょうけど、実物はかなりデカいんです。実装で直径14㎝ほどありました。高さというか、厚みもかなりのもんでして、食べ応え十分。てか、2-3人でシェアすべき大きさなのです。シンプルなパンドーナツ。シンプルな白砂糖味なのであります。

実はこの他に「アミーゴおじさんのフランスパン」(ハーフ)165円+税も買ったのですが、写真撮るのを忘れちゃいましたー。でも、「日本のフランスパン」って感じの、古典的な味わいでした。

| | コメント (0)

2024年1月24日 (水)

日本、決勝トーナメントに進む    #サッカー日本代表 #アジアカップ #日本対インドネシア #サムライブルー #毎熊晟矢 

Dsc_0713_copy_668x393 サッカー・アジアカップのグループリーグ3戦目は、日本対インドネシア。まあ、「こうでなくっちゃ」って感じの、何の問題もない試合。3-1の勝利。日本は2勝1敗の勝ち点6で、決勝トーナメント進出を決めました。

敗れたイラク戦で不安定だったディフェンスラインの先発を4人とも替えた中山ー町田-冨安ー毎熊の4バックは、見事に安定しました。まあ、インドネシアのFWがそんなに激しくプレスに来ないってことで助かった面もありますが。 中でも、毎熊晟矢が見事に躍動してましたねー。1、2戦目の菅原と較べるまでもなく、圧巻のパフォーマンスでした。落ち着きもあったし。特に攻撃面での貢献が凄かったです。これで右サイドバックの序列はひっくりかえったんじゃないかなあ。

一方、攻撃陣では上田のハットトリックもどき(3点目はオウンゴールになっちゃいました)が目立つけど、堂安も久保もかなり良かったです。そして、今回初先発の旗手のパフォーマンスも良好でした。

インドネシアがベトナム、イラクほどにはハードな日本対策をして来なかったので助かりました。プレスもそんなでもないし、あまりコンパクトな陣形にしないので、そこそこスペースがあるし、そんなに足が速いわけでもないし、フィジカルが凄いわけでもないし、ガチガチに引いて守るわけでもない。ロングスローだけは要注意でしたが、日本にとってはやりやすい相手でした。その割には(特に前半)相変わらず決定機をつぶすことが多かったのですが…。

なので、最後の失点は余計でしたね。どうもここのところ、試合の入りと締めくくりがまずいことが気になります。そこらへんを引き締めてかからないと、決勝トーナメントは勝ち進めませんよ。 

さて、次の相手は韓国かヨルダンだそうです。今日はまたDAZNの中継だけでしたが、これからはテレ朝が何試合か放映するみたいですよ。 盛り上がれ!

 

| | コメント (0)

2024年1月23日 (火)

「THE SEASON ~2022 信念~」    #THESEASON #湘南ベルマーレ 

Dsc_0707_copy_768x945_20240123230201
毎度恒例、年が明けてシーズン開幕を待ちわびる時期にならないとその前々年シーズンの振り返りブルーレイを観ることができない大江戸です。まっこと不可思議です。ルイス・ブニュエルの映画『皆殺しの天使』で、ドアは開いているのにどうしても部屋から出ることができない人々が出て来るのですが、これと同じような現象なのでしょうか?

いずれにしても、Blu-ray『THE SEASON ~2022 信念~』をようやく見ました。そういえば、これまでの8年間は「ノンストップフットボールの真実」ってタイトルだったのですが、しれっと変わっていたのですね。まあ、山口監督になってから「ノンストップ」とは言えないサッカーになっておりますからね。

(1年前のはこちら ↓ )

「ノンストップフットボールの真実 第8章 -2021 決意-」    #ノンストップフットボールの真実 #湘南ベルマーレ: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

いつも思うけど、懐かしいですねえ。瀬川や米本が新加入選手だし、谷や町野やウェリントンもまだいるし、サポーターたちは(コロナ禍で声出しがNGなので)あの懐かしい手拍子応援(ハリセン応援)だし。こういう思いにひたれるので、時間がたってから見るのも悪いことばかりではありませんね。そうそう、勝利のダンスも手拍子だけでやってましたっけ、あの頃は(ハッ!)。

なんだかんだ12位まで行ったシーズンでした(18チーム中)。町野が13点取って、惜しくも得点ランキング2位(W杯の日本代表にも選ばれました)。大橋もブレイクの予感を漂わせていました。なのに、主力のほとんどがチームに残った2023シーズンがあんなていたらくになろうとは、予想できませんでしたね。

本編のほかに、特典映像としてJ1&ルヴァンカップの「全ゴール集」がついております。そして先行予約特典のDVDは『選手が選ぶ 2022 BEST GAMES』ってことで、神戸戦、ガンバ戦、川崎戦のロングダイジェストが入っておりました。川崎戦なんか後半爆発して4‐0の勝利でしたもんねー。何度見ても気持ちいいです! シャイコー!

それにしてもこのジャケット、どうよ。暗いぞ! 闇に支配されております。

 

| | コメント (0)

2024年1月22日 (月)

「僕らの世界が交わるまで」:イタすぎる母子(特に息子)    #僕らの世界が交わるまで #ジェシーアイゼンバーグ #ジュリアンムーア #A24

1-1_20240121225601 映画『僕らの世界が交わるまで』は、『ソーシャルネットワーク』などの俳優=ジェシー・アイゼンバーグの初監督作品。オリジナル脚本も彼自身のものです。自身は出演していないって事にも、覚悟のほどがうかがえます。

原題は「When You  Finish Saving the World」。これ、最後まで観ると、なかなかしみるタイトルです。 (以降少々ネタバレあり) 母と息子の葛藤の物語ですが、二人ともなかなかの困ったちゃんでして…。父親に言わせると「二人とも自己愛が強くて、そっくりだ」って事で、自分の価値観を押しつける頭の良い母親と、頭悪くてピントのずれた行動しか取れない息子が、世界の中でうまくいかずに、足元を見つめ直すに至るというような話。これもA24です。

特にこのYouTubeで自作曲を配信し続ける17歳男子が、薄っぺらくてイタすぎます。好きな子に気に入られようと、検索した政治用語を組み入れてプロテストソングを作ったり・・・見ていて恥ずかしくなるほどです。ビジュアル的にはちょっとイケメンなだけに、余計イタイなあ。

まじめなアメリカ映画で、小さな、いい話です。でも「そこそこ」止まり。とはいえ、ジェシー・アイゼンバーグの脚本と演出には好感が持てました。

久々に見ましたが、ジュリアン・ムーアはやっぱりうまいですね。運転しながらの微妙な表情の変化だけで、多くのことを語っておりました。『PERFECT DAYS』のラストで役所広司が運転しながら大泣きするわざとらしい大仰さに較べて、抑制の効いたこちらはさすがの名演なのでありますした。

 

 

| | コメント (0)

2024年1月21日 (日)

「ゴールデンカムイ」:堂々と期待をつなぐ第一作    #ゴールデンカムイ #キングダム #山﨑賢人 #山田杏奈 

1_20240121214701 映画『ゴールデンカムイ』は、人気漫画が原作のスケールの大きなアクション・エンタテインメントってこと&山﨑賢人が主役ってことで、『キングダム』を連想してしまいます。実際、同じ制作プロダクション(CREDEUS)が手掛けていて、脚本(黒岩勉)、音楽(やまだ豊)、アクション監督(下村勇二)、衣装(宮本まさ江)、VFXスーパーバイザー(小坂一順)らが両作に共通しているのです。これからは1年ごと(半年ごと?)にかわりばんこで続編が公開されていくなんてことになるのかも知れませんね。

この手の娯楽作として及第の出来。原作を知らずとも十分に理解できて、楽しめます。多様なキャラクターもそれぞれに立っているし、アクションも合格点。VFXはやや粗いかな。当然のごとく「つづく」なのですが、まあ1本の映画としてもまあまあ成り立っています。

『キングダム』においてもそうですが、山﨑賢人って無香性の主人公というか、匂いや主張がないので、何にでもなれるって感じ。おかげで周りの奴らが思いっきりクセ強に演じられます。ギラギラした悪役の玉木宏を筆頭に、矢本悠馬や舘ひろしや眞栄田郷敦らが愉し気に演じてます。

そして紅一点(って言い方は今よろしくないんでしたっけ?)的存在(回想場面に高畑充希は出て来ますが)の山田杏奈がアイヌの娘に扮し、その素朴で凛々しい個性がピッタリはまってました。さすがは「山女」です。

原作は31巻まであるのだそうですが、映画はやはり3本ぐらいで終わらせていただきたいと願います。それ以上だと飽きちゃうんですよ。

 

 

| | コメント (0)

2024年1月20日 (土)

「サン・セバスチャンへ、ようこそ」:3年半ぶりのアレン作公開    #サンセバスチャンへようこそ #ウディアレン 

1_20240120231701 映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ』は、ウディ・アレン監督の2020年作品。日本公開作としては、『レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』(2020年7月)以来3年半ぶりとなります。規則正しく毎年1本のペースで製作・公開していたアレン作品なのに、例のすったもんだの影響です。まずは公開されたことを喜びたい大江戸です。

本作も実に安定のウディ・アレン作品。自虐風味の男と女のすったもんだ。アレンらしい、シニカルに笑える台詞もいろいろあるし、スペインの明るい陽光を捉えたヴィットリオ・ストラーロの撮影も、いつもながらの音楽も、「ああ、アレン映画だなあ」って感じ。

なにしろ主人公(ウォーレス・ショーン)が明らかにウディの「代理人」です。以前はもっとイケメン俳優に代理人をさせていたりしましたが、ここに来てチビ・デブ・ハゲと三拍子揃ったウォーレス・ショーンを持って来ました。着てる服なんか、まさにウディご本人です。だから観てる間ずっと、彼をウディの姿に脳内自動変換しておりました。

で、本作の特色は映画愛全開ってこと。映画祭を舞台に、いろんな監督名、作品名が飛び交います。そして、ゴダール、フェリーニ、ベルイマンらの作品からパクったそっくり場面に主人公が入り込んでいる夢や妄想が、随所に出て来るのです。オーソン・ウェルズ『市民ケーン』、フェデリコ・フェリーニ『8½』、フランソワ・トリュフォー『突然炎のごとく』、ジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』、クロード・ルルーシュ『男と女』、イングマール・ベルイマン『仮面/ペルソナ』『野いちご』『第七の封印』、ルイス・ブニュエル『皆殺しの天使』ってところです(あと一つ二つあったかな)。ベルイマンだけは3作も使ってるあたり、さすがはベルイマン好きのアレンです。大江戸的には、最初に出て来る『市民ケーン』に大いに興奮しました。 主人公が稲垣浩の『忠臣蔵』と黒澤明の『影武者』に言及するシーンもあって、びっくりでしたね。

でも現代の一般的映画ファンで、これらをわかる人ってあんまりいないんでしょうねえ。それだと、本作の楽しさも半減してしまうのですが…。

 

| | コメント (0)

2024年1月19日 (金)

日本、イラクにほぼ完敗    #サッカー日本代表 #アジアカップ #日本対イラク #サムライブルー 

Dsc_0697_copy_626x354 サッカー・アジアカップグループリーグ第2戦、なんということでしょう、日本はイラクに1-2で敗れました。連勝は10でストップ。後半アディショナルタイムのキャプテン遠藤航の得点で1点返した後も攻めまくりましたが、火がつくのがいささか遅すぎたようです。

やっぱり中東との戦いは難しいですね。でも今日のレフェリー(サウジアラビア)は割と日本に有利な笛を吹いていたと思います(PK取り消しはしょうがない。イラクの方が先にボールに触ってましたから)。それよりも、ガタイが良くてフィジカルが強い奴らが相手だと、やはり日本は良さが出せません。しかも相手は日本対策をよーく研究していました。シンプルにサイドに長いボールを出して、決定力もあって、しかも勤勉にプレスをかけて守る、複数名で囲む、後半は堅いブロックで人数欠けて守る、といった具合に、あらゆる面で日本を上回っておりました。強い相手に完敗した印象です。

前半開始早々とアディショナルタイムに失点なんて、ほんと取られた時間が最悪。ピッチ内で大声出して指示する選手がいないのでは? GK鈴木彩艶も2試合続けて2失点。もちろんGKだけの責任で失点してるわけではありませんが、どうも危なっかしくて…プレッシャーかけられると足元がおぼつかないし。

自慢の選手たちも今日はみんな悪い出来。つまり、良さを消されて対応されていたってことです。谷口も菅原も、通用していませんでした。ボールの取り所として狙われちゃってるのに、菅原なんかフル出場させられて、本人もかわいそう(ずっと毎熊に代えろと思ってました)。交代を含め、監督の差が出たとも思います。久保や遠藤でさえボールロストが多かったのが、この日の試合を物語っています。完全な負けです。

逆に言えば、他の国のチームにとって、日本ってしっかり対策すれば勝てない相手じゃない。むしろ対策しやすいチームだってことです。今後はそこをどうするかが、課題として浮かび上がって来ました。ケガでベンチの三苫がいれば、解決しちゃうのかもしれませんが…。

それにしても、ますますもって松木安太郎氏の解説がドイヒーでしたねえ。それに歩調をあわせるかのように、アナウンサーも意味のないことを言ったり、言葉をまちがえたりと、ドイヒーでした。ウッチーだけがまともでした。 あーあ、せっかくこの試合だけは(グループリーグの中で)地上波(テレ朝)が中継してくれたというのに。これでは、まずいなあ。

| | コメント (0)

2024年1月18日 (木)

とび太とあの「手」    #とび太 #とび出しとび太 #翔んで埼玉琵琶湖より愛をこめて #あの手 #トークトゥミー #耳なし芳一

Dsc_0691_copy_768x599 どちらも先日、池袋のグランドシネマサンシャインに置いてあったものです。

 

『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』を観た人にはおなじみ、滋賀県名物だという「とび出しとび太」。しかも二階堂ふみとGACKTのバージョンです。ナイスな発想。かわいいです。

(『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』のレビューはこちら ↓ )

「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」:くだらないけど笑えます    #翔んで埼玉 #翔んで埼玉琵琶湖より愛をこめて #GACKT #ウンパルンパ #近江兄弟社  : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

Dsc_0692_copy_768x10242 そしてこちらは、アクリルケースの中で台に乗ってぐるぐる回転しておりました。『トーク・トゥ・ミー』のあの手です。「あの“手”展示中」って書いてあります。あのちゃんとは関係ありません。「握るな危険」とも書いてありますね。ちゃんとあの太いロウソクも灯っております。

Dsc_0693 手全体に落書き文字の数々が…。これ、本当に撮影に使ったやつなのかなあ?  でもこいいうの見ると必ず『耳なし芳一』を連想してしまう古典的日本人の大江戸なのでした。

(『トーク・トゥ・ミー』のレビューはこちら ↓ )

「トーク・トゥ・ミー」:「ドラッグはダメよ」のメタファー    #トークトゥミー #フィリポウ兄弟 #A24: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

 

 

| | コメント (0)

2024年1月17日 (水)

「トーク・トゥ・ミー」:「ドラッグはダメよ」のメタファー    #トークトゥミー #フィリポウ兄弟 #A24

1_20240117135701 映画『トーク・トゥ・ミー』は、双子ユーチューバーだというフィリポウ兄弟(ダニー&マイケル)によるオーストラリアン・ホラー。『トーク・トゥ・ハー』だったら、アルモドバルですけど、こちらは「ミー」。二つ合わせて「ミーハー」ですね。

従来なかったタイプの新感覚ホラーです。内容的にもルック的にもA24っぽいのですが、A24がしっかり北米や世界への配給を手掛けております。コックリさんのような降霊儀式でハイになる若者たち。その描写が、そしてそれ以降の地獄めぐりが、わかりやすくドラッグのメタファーとなっております。

(以降ネタバレあり) そう、ドラッグ自体は出て来ないんですが、ドラッグのヤバさ、怖さってもんが、ダイレクトに伝わるように作られています。そういった意味では、非常に教育的な映画です。瞳孔が開いて、やけに黒目が大きいマンガみたいな目をVFXで効果的に作り上げたりしています。とりわけ、ローティーンがドラッグに手を出したりすると致命的だよ、絶対許したらダメだよって刷り込まれます。教育的だなあ。それにしても自傷行為の描写がハードで、痛そうだったなあ。

こけおどしのショッカーではなく(そういうシーンもありますが)、むしろ心理的に怖がらせる感じで、思いのほか映画的に上等な演出なのです。 そして、救いのない展開、救いのないラストなのでありました。ああ…

 

 

| | コメント (0)

2024年1月16日 (火)

「彼方のうた」:説明されない物語    #彼方のうた #中村優子 

1_20240116211801 映画『彼方のうた』は、とにかくミニマムで、ひたすら繊細な作品。めっちゃ観る人を選ぶ映画です。

「わからせるようには撮っていない」いません。でも長回しによる現代的なワビサビが、なんだか気持ちよくもあります。人に見せる映画として、とても不親切な作りではありますが、だからこそ立ち上(のぼ)る情感ってものもあるわけです。

大江戸は近年の日本映画のメジャー作品が、あまりにも台詞ですべてを説明していてバカみたい(というか観客レベルを非常に低く設定している)シンドロームにはまっていると思いますが、本作はその対極です。でもここまで不親切で他人にわからせようとしないってのも、さすがに自慰的過ぎるだろうと考えます。一応は商業映画(の極北)なんだから。

それにしても、意地になっているように「物語を説明しない」ので、とにかく想像力を働かせ続けるしかありません。それでも、自分の解釈が合っているのかどうかはわかりません。不安です。最後の最後まで答はでません。それどころか、最後の一言で新たな謎の沼に引きずり込まれます。でも「凄みのある一言」ではありました。

ここ2年ほどですっかり保険(ニッセイ)のCMのお母さんになってしまった中村優子さん、ナチュラルないい味出してました。この人は『ストロベリーショートケイクス』の頃から好きなのです。

 

| | コメント (0)

2024年1月15日 (月)

「ゴジラ-1.0/C」:モノクロ映像版です    #ゴジラマイナスワン #ゴジラ #ゴジラモノクロ版 #伊福部昭 

Gminuscokor 映画『ゴジラ-1.0/C』は、あの映画のモノクロ版。「ゴジラ マイナスワン マイナスカラー」と読むようですが、「/」は「マイナス」じゃないじゃん、「割る」じゃん、と思ってしまいます。

昨年秋に『シン・ゴジラ』のモノクロ版が非常に限定的な公開をされたのですが(小生が知った時には終わっていて、未見)、それに影響されたのか、出ましたねえ。

1954年の第一作『ゴジラ』よりも以前の戦後すぐの時代を描いているので、確かにモノクロが似合います。でもねえ、率直に言って「やっぱりカラーの方がいい」のですよ。『ゴジラ-1.0』のカラーは、少し退色したかのような鈍い色彩が、いかにもあの時代って感じで効いていたのです。でもモノクロになっちゃうと、ただ古めかしい感じになってしまって…。やはり本作のVFXの凄さを十全に発揮させるためには、カラーのリアルさが必要なのです。昼景でもアラが見えないほどしっかり作りこんだVFXなので、モノクロにする意味がないのです。カラー版の方が迫力、パワーがあると思います。

でもドラマはこっちの方が描けているような気も…。終盤には(典子さんがらみの部分)かなり泣けちゃいました。そして伊福部昭の音楽は、こちらにおいても最高でした

きっと何割かのお客さんが、モノクロだと知らずにチケットを買ったんだろうなー。一応サイトとかにも「モノクロ映像版」とか書いてあるんですけど、買う時に気づかなかったり、まさかそんなことがあるとは思わなかったりして、普通のカラー版のつもりで観て、「えっ? ええっ?!」となった人が結構いるような気がしてなりません。ご愁傷様でございます。

(カラー版を観たときのレビュー ↓ )

「ゴジラ-1.0」:VFXと街並再現がスゴイ    #ゴジラ #ゴジラ-1.0 #ゴジラマイナスワン #山崎貴 #神木隆之介 #浜辺美波   : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

| | コメント (2)

2024年1月14日 (日)

アジア杯、日本がトルシエ・ベトナムに勝利    #アジアカップ #サッカー日本代表 #日本対ベトナム #トルシエベトナム 

Dsc_0694_copy_800x908_20240114235301 いよいよ始まりました、サッカーのアジアカップ2024カタール大会! 日本の初戦は、対ベトナム。ベトナムを率いるのは、あのフィリップ・トルシエです。ちょっと枯れて、むしろカッコよくなりましたね、トルシエ。考えてみれば、トルシエ・ジャパンで戦った2002年ワールドカップから、もう22年もたっているのですね! ちょっとびっくり。

いやー、アジアの戦いはなかなか難しいですね。ベトナムはコンパクトにしっかり守って、攻撃もちゃんとできるチーム。そこにデザインしたセットプレーとか用意して来て、なかなか強かったです。勤勉で手を抜かないし。 今は昔と違って、アジア全体がレベルアップしていて、ベトナムにしても簡単に勝てる相手ではなくなっています。何せ、日本が先制した後にセットプレーから2得点されて、一時は1-2とビハインドになってしまったのですから。ただ、前半のうちに3-2と逆転できたのは、さすが今の日本の地力。 最終的には4-2で初戦を勝ち取りました。

南野が2得点ですが、得点以外にも奔走して、良いプレイを連発。好調がうかがえます。 中村敬人のシュートも相変わらず見事でしたし、決定力高いなあ。 あとは遠藤航がさすがのボール奪取と展開力で、すっごく効いていました。 伊東純也も、またもフル出場で走り回っておりました。みんな頼もしいですね。そして終盤に登場した久保は、すぐに4点目をアシストし、違いを見せつけておりました。

今日の試合はTV中継なし。DAZNの独占でした。しかし、次のイラク戦(19日夜)はテレビ朝日で中継するそうです。皆さん、お楽しみに。

| | コメント (0)

2024年1月13日 (土)

「カラオケ行こ!」:齋藤潤くんは絶対伸びます    #カラオケ行こ #山下敦弘 #綾野剛 #齋藤潤 

1_20240113233401 映画『カラオケ行こ!』は、ヤクザと中学生を主人公にしたマンガが原作の山下敦弘監督作品(脚本は野木亜紀子)。昨年、5年ぶりの監督作『1秒先の彼』が公開された山下さんですが、うーん、ちょっとスランプが続いてますかねえ。

予想通りに展開していって、まずまず楽しめるコメディなんですが、ちょっとテンポがよろしくない。この題材だと、もっとちゃっちゃと進行させた方がいいですね。あとは、この二人のおかしなバディ感や友情めいたもので、もっと感動させられるのでは?って気もしました。

原作にあるのか、野木脚本の力なのか、クスクス笑える台詞が結構ありました(特に中学校パート)。そして、齋藤潤くんがいいですねー。今後大きく飛躍しそうだと思いました。ルッキング・グッドですし。

ただ、山下監督の中高生映画というと、傑作『天然コケッコー』や『リンダ・リンダ・リンダ』や『超能力研究部の3人』があるし、小学生と変なおじさんってことでいうと『ぼくのおじさん』があったりして、かなりの高水準。それらと較べると、少し物足りないんですよねー。

そういえば、昨秋公開の『花腐し』のラストでは、綾野剛がカラオケで山口百恵の『さよならの向こう側』を(普通のややヘタ寄りで)熱唱しておりましたが、そこからこうつながるとは! 絶妙な偶然ですね。

| | コメント (0)

2024年1月12日 (金)

2023邦画トップテン    #2023日本映画トップテン #2023邦画ベストテン #ちひろさん #今泉力哉 #有村架純

1-1_20240111141901新年恒例、大江戸時夫の2023映画トップテン。

昨日の洋画篇に続いて、おまちかね邦画篇です。

(  )内は監督名。

 

 

 

 

 

 

1.ちひろさん(今泉力哉)

2.BLUE GIANT(立川讓)

3.怪物(是枝裕和)

4.零落(竹中直人)

5.Winny(松本優作)

6.朝がくるとむなしくなる(石橋夕帆)

7.恋のいばら(城定秀夫)  

8.アナログ(タカハタ秀太)

9.正欲(岸善幸)  

10.PERFECT DAYS(ヴィム・ヴェンダース)  

次点.ヴィレッジ(藤井道人)

<その他の記憶すべき作品>  王国(あるいはその家について)  そして僕は途方に暮れる  福田村事件  花腐し  仕掛人・藤枝梅安  せかいのおきく  最後まで行く  わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏  ゴジラー1.0  湯道  無情の世界  こんにちは、母さん  ゆとりですがなにか インターナショナル  春画先生  渇水  しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~  キリエのうた  妖怪の孫  春に散る

監督賞:今泉力哉(ちひろさん)  

脚本賞:澤井香織・今泉力哉(ちひろさん)  

撮影賞:近藤龍人(怪物)

美術賞:上條安里(ゴジラー1.0)

音楽賞:上原ひろみ(BLUE GIANT)

VFX賞:ゴジラー1.0 

主演女優賞:新垣結衣(正欲)

主演男優賞:横浜流星(ヴィレッジ)

助演女優賞:山下リオ(零落)、コムアイ(福田村事件)

助演男優賞:吹越満(Winny)

新人賞:山﨑七海(渇水)

怪演賞:吉岡里帆(Gメン)

かわいいおばあちゃん賞:吉永小百合(こんにちは、母さん)

ドイヒー賞:唄う六人の女  銀河鉄道の父  まなみ100%  白鍵と黒鍵の間に

 

ここ数年にわたって日本映画が豊作過ぎて、ベストテンが「3チーム分ぐらい作れる」という森保ジャパン的な悩みを抱えていた大江戸ですが、昨年はようやく不通に戻った感じ。それでもベストテン級の作品が15本ぐらいはありましたけどね。

『ちひろさん』はネットフリックス作品ですが、小規模でも劇場公開してくれて良かったです。今泉力哉にしても、有村架純にしても、それぞれのベスト級の作品です。観た人はみんな、ちひろさんを好きになってしまうことでしょう(シリーズ化希望!)。

6~9位は、好きな女優たち(唐田えりか、松本穂香、波瑠、新垣結衣)がそれぞれに見事でした。1位の有村さんを含めて、これだけ女優たちの魅力で成り立つ映画が揃った年も珍しいのでは? 良いことです。圏外だけど、吉岡里帆を観るためだけの映画=『Gメン』なんてのもありましたし。

今回の『キネマ旬報』ベストテンのレギュレーションだと12月21日までの公開作が対象なので、12月22日公開の『PERFECT DAYS』は1日違いで翌年回しになってしまいます。大江戸はいつも「アカデミー賞みたいに12月31日までの暦年でやるべきだ」と言い続けているのですが…。事情はあるのでしょうけど、やる気でやればやれるはずです!

 

(洋画篇はこちら ↓ )

2023洋画トップテン    #2023外国映画トップテン #2023洋画ベストテン #フェイブルマンズ #スピルバーグ: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

(追記) 大江戸は「『PERFECT DAYS』は12月22日公開で、今回のキネマ旬報ベストテンは21日までが対象なので、来年送り」とか書いて嘆いておりました。でもキネ旬「読者投票のご案内」をよーく見返すと、「『PERFECT DAYS』の一般公開は12月22日ですが、10月に東京で7日間以上、先行上映されたので、今年度の対象となります」って書いてありましたー! でも、あの書き方じゃ見落としちゃうよー(責任転嫁)。作品リストも12月に入ってないのは確認していたのですが、まさかの10月に入ってました。そもそも東京在住なのに、10月にやったこと知らなかったしー。てか、(何度も繰り返すけど)わかりやすくシンプルに12月31日で切ればいいのに。

| | コメント (0)

2024年1月11日 (木)

2023洋画トップテン    #2023外国映画トップテン #2023洋画ベストテン #フェイブルマンズ #スピルバーグ

1_20240111134201お待たせしました! 

恒例、大江戸時夫の年間映画トップテン。

2023年の公開作の中から、まずは外国映画篇を発表します。

(  )内は監督名。

 

 

 

 

1.フェイブルマンズ(スティーヴン・スピルバーグ)  

2.EO イーオー(イエジー・スコリモフスキ)  

3.TAR タ―(トッド・フィールド)  

4.小説家の映画(ホン・サンス)  

5.ミッション:インポッシブル デッドレコニング  PART ONE(クリストファー・マッカリー)  

6.マイ・エレメント(ピーター・ソーン)   

7.VORTEX ヴォルテックス(ギャスパー・ノエ)  

8.ファルコン・レイク(シャルロット・ル・ボン)  

9.バービー(グレタ・ガーウィグ)  

10.ショーイング・アップ(ケリー・ライカート)  

次点.ザ・キラー(デイヴィッド・フィンチャー)

<その他の記憶すべき作品>  非常宣言  モリコーネ 映画が恋した音楽家  FALL フォール  バビロン  逆転のトライアングル  ソフト/クワイエット  あしたの少女  ポトフ 美食家と料理人  ナイアド~その決意は海を越える~  M3GAN ミーガン  アシスタント  私がやりました  aftersun アフターサン  AIR  エア  Pearl パール  キリング・オブ・ケネス・チェンバレン

監督賞:スティーヴン・スピルバーグ(フェイブルマンズ)  

脚本賞:スティーヴン・スピルバーグ、トニー・クシュナー(フェイブルマンズ) 

撮影賞:ロジャー・ディーキンス(エンパイア・オブ・ライト)  ミハウ・ディメク(EO イーオー)  フロリアン・ホーフマイスター(TAR タ―)  

美術賞:トム・ハモック(Pearl パール)

音楽賞:パヴェウ・ミキェティン(EO イーオー)  

主演女優賞:ケイト・ブランシェット(TAR タ―)  

主演男優賞:ブレンダン・フレイザー(ザ・ホエール)  

助演女優賞:ペ・ドゥナ(あしたの少女)  

助演男優賞:デイヴィッド・リンチ(フェイブルマンズ)  

新人賞:シャルロット・ル・ボン監督(ファルコン・レイク)

怪演賞:トビー・マグワイア(バビロン)  ミア・ゴス(Pearl パール)

トンデモ賞:キラーカブトガニ  プー あくまのくまさん  テリファー 終わらない惨劇 

 

昨年は(いや、ここ数年)不振で、テンを選ぶのに難儀した外国映画ですが、今回は「普通」に戻りました。まだ、コロナや米国のストの影響で、本数は少ないと思うのですが、1~3位はどれをトップにすべきか迷いましたし、下位も充実しております。本来なら、ここに『オッペンハイマー』が入っているところだったんでしょうねえ。

次点まで入れた11本中8本がアメリカ映画。そんな中、『小説家の映画』(ホン・サンスの円熟!)、『非常宣言』『あしたの少女』など、韓国映画の幅の広さとパワーはやはり大したものです。 そして『デッドレコニング PART ONE』は、シリーズ最高作であるばかりか、娯楽アクションの最高峰として『007』や『インディ・ジョーンズ』をも凌駕しました。

それにしても、昨年のアカデミー賞で『フェイブルマンズ』ではなく『エブエブ』に票を入れた人、ケイト・ブランシェットではなくミシェル・ヨーに票を入れた人って、ほんとバカじゃないの?と思います。見る目なし!  ああ、『フェイブルマンズ』ラストのジョン・フォード(デイヴィッド・リンチ!)の登場とその言葉は、奇跡のようにこの作品を高みに引き上げました。あのオフィスの外へ出た時の多幸感ときたら! やっぱりスピルバーグは、映画の神様です。

 

日本映画篇はこちら ↓

2023邦画トップテン    #2023日本映画トップテン #2023邦画ベストテン #ちひろさん #今泉力哉 #有村架純: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

 

| | コメント (0)

2024年1月10日 (水)

「コンクリート・ユートピア」:移民問題や分断の戯画化    #コンクリートユートピア #イビョンホン 

1_20240110140601 映画『コンクリート・ユートピア』は、アカデミー外国映画賞部門の韓国代表作品。なかなかどうして、現代に鋭いメッセージを投げかけております。

冒頭だけ大迫力ディザスター・ムービー。その後2時間は緊張感漂うサスペンス・ドラマです。ただ、そこに込められた現代社会へのメッセージが非常に重く力強いのです。これだけ政治的なエンタテインメントを堂々と作っちゃうところが、今の韓国映画の凄さですね。残念ながら、今の日本映画はやれていません。

(以降ネタバレあり) プロットはまさに「移民排斥問題」であり、人種間・階級間の「分断」。こういうインターナショナルな問題が、このアパート(日本的に言うと「マンション」)の問題として、比喩的にカリカチュアライズして(でも明らかに)描かれています。なるほど、移民問題ってのはこういうことなんだと肚(はら)落ちします。そして最後の妻ミョンファ(パク・ボヨン)の言葉がまた重い=「みんな普通の人でした」。つまり、「悪の凡庸さ」であり、戦時下において流されてしまった人々と同じなんです。

ただ、そのメッセージ性ほどには映画が面白くなっていかなかった。そこそこで終わってしまったのが、残念です。ドナルド・トランプに見せてやりたくはなりますが…。

主演のイ・ビョンホン(1年前にも『非常宣言』に出てましたっけ)、昔に比べると随分カッコ悪くなったなあ。でもその分、新境地が開けているわけですよね。 主演の3人を日本キャストに置き換えると、遠藤憲一(内野聖陽まぶし)・藤ヶ谷太輔・井上真央ですね。顔が。 韓国映画を観ると、どうしても「この顔は日本人の〇〇に似ている」と思ってしまう大江戸なのです。

| | コメント (0)

2024年1月 9日 (火)

キース・ヘリング展@森美術館    #キースへリング #キースへリング展 #森美術館

Dsc_0652_copy_572x768_1 きのう、六本木ヒルズの森美術館で『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』(〜2/25)を観ました。時間指定制のチケットなので(当日券もあるようでした)、会場内は混んでおらず、とても見やすい状況。単に集客が芳しくないのかも知れませんが…。

Dsc_0653_copy_1024x680_1 キース・ヘリングも、今や忘れられかけているんでしょうかねえ?  大江戸は1980年代のブームから知ってますし、当時青山にあったPOP SHOPにも行ったことがあります。なんて書くと、トシがバレますが。

Dsc_0654_copy_1024x685_1 まあ、でも近年でもユニクロのTシャツやバッグになってたり、そのデザインは今もって広く受け入れられているように思えます。

Dsc_0655_copy_908x768_1 Dsc_0656_copy_1024x735_1 展覧会は、総合的にキースの全容を紹介しています。地下鉄構内のグラフィティアート時代から、ポップアートの寵児としての活躍。広告での活躍や様々なメッセージ。そして31歳での死まで。ほんの十年程度のアーティスト人生でしたが、バスキアと双璧をなす1980年代アートのアイコンでした。

Dsc_0657_copy_1024x759_1 会場内には小さなお子さんがそこそこいたり、入口に子供向けのリーフレットがあったりもしたのですが、キースの作品ってけっこうセクシャルなものも多いんですけどね。まあ、あの画風なので、いやらしくはならないからいいのかな? 子供向けの絵なんかもあったりしました。

Dsc_0658_copy_895x768_1 最後の日本コーナーだけが撮影禁止。キースが来日した時の写真や動画、墨と筆で描いた作品、POP SHOPで売っていたグッズなどが展示されていました。POP SHOPの紙袋や缶バッジは当時購入して今も持っているので、それがこういう展覧会に展示されているのを見るってのはちょっと不思議な気分でした。

Dsc_0659_copy_818x768_1 Dsc_0660_copy_1024x673_1 珍しい立体作品などもありましたし、これだけ大規模なキース・へリング展ってのは、記憶にありません。確か1990年代に新宿の三越美術館で展覧会やってたような気がするのですが、ちょっとおぼろげな記憶です。

Dsc_0662_copy_1017x768_1 会場出口のグッズショップには、さまざまなアイテムが勢ぞろい。ただポストカードが220円なのには、ちとビビりました。100円、150円が常識だったポストカード、ついにここまで来ましたかあ。

Dsc_0663_copy_624x768_1 長野県に中村キース・へリング美術館ってのがあって(行ったことないんですけど)、今回の作品もそこの収蔵品が多いようです。オンラインショップもあるようなので、もともとグッズは豊富なんでしょうね。キース・へリング作品って、ポップで商品化しやすいですし。

Dsc_0664_copy_960x768_1

 

 

Dsc_0665_copy_1024x768_1 展覧会場を出れば、眼下に広がる快晴の東京! この美術館の大きな魅力なのであります。

 

 

 

| | コメント (0)

2024年1月 8日 (月)

ベレーザ、レオネッサに新年の苦杯    #日テレベレーザ #ベレーザ #beleza #ベレーザ対神戸 #池上聖七 #北村菜々美

Dsc01315 正月らしい快晴の味の素フィールド西が丘。2024年のサッカー観戦初めは、いきなり日テレ東京ヴェルディベレーザ対INAC神戸レオネッサの上位対決! 今シーズンが始まって以来ずっと首位だったベレーザが、年末最後の試合で広島に引き分けて、一気に4位まで落ちてしまったので、ここはいつも以上に負けられない一戦なのであります。あ、ちなみに試合前に能登大震災の犠牲者のための黙祷が行われました。 

Dsc_0673_copy_1000x750 ヒートテック、ダウン、ひざ掛け、カイロなど総動員の防寒対策を取った大江戸ですが、それでも寒い! 陽射しのあたるバックスタンドなのですが、時間の経過とともに寒さが体にしみてきます。何度も書きますけど、「だからJリーグの夏〜初夏制移行に反対」なのです。冬場の試合をこれ以上増やすの反対(大江戸は寒がり)。  あ、寒いけどビール。これはまあ、お神酒のようなものですからね。大江戸的サッカー観戦の風習です

 

Dsc01304試合内容もかなり寒くてですね、ベレーザがポゼッションしながらも神戸の堅い守りを崩せない展開。やっぱりINACは一人一人の選手の強度が高いですね。で、最後の最後、90分に神戸の守屋都弥に決められて、0-1の敗戦。うーん、相変わらず最後の最後に失点する悪癖が改善されておりませんね。「経験の浅い選手ばかりでベテランがいない」からだと言われてますが、それにしてもねえ…。今期7試合目にして初の敗戦ですが、うーん、残念無念ですね。

Dsc01322 先日メニーナからベレーザに昇格したばかりの高校生、池上聖七がセンターバックでフル出場。いやー、立派なもんでした。174㎝とサイズもあるし、プレッシャーをかけられても焦ることなく堂々たるプレイ。今後のベレーザを背負ってくれるであろう逸材です。 もう一人の高校生、樋渡百花選手も途中出場。次々と有望な若手が出て来るところが、さすがベレーザですね。今日の先発平均年齢も21歳ってことでしたし。 

Dsc01300 左ウイングでフル出場の北村菜々美選手は、不完全燃焼。守りに費やす時間も多く、また高い場所で良いボールが回ってくることが少なく、得点に絡むことができませんでした。

Dsc01311 彼女の場合、神戸戦ではいつも守屋選手とマッチアップするのですが、今日も彼女をしっかり抑えていたのに、最後の時間帯に上がっていた彼女に決められてしまった(北村自身はカウンターで攻められるポジションに残っていました)のは無念だったでしょう。

Dsc01308 今日のベレーザの先発メンバー中、宮川に次ぐ2番目の年長者が24歳の北村選手でした。いつの間にかすっかりお姉さんです。そんなこともあってか、今期の北村さんは後輩への指示や声がけが、とても増えました。今日も左サイドバックの松田紫野に試合中やハーフタイムに戻る際など、さかんに話しかけていました。

Dsc01310

 

Dsc_0683_copy_778x518 ベレーザのホームゲームではここのところ毎試合、明治のグミを入場ゲートでプレゼントしてくれます。加えて、今日はなとりの『贅沢なチーズ鱈』をもらいました。このチーズ鱈にびっくり。チーズが上等で厚く、鱈にもくさみがなくて、良いです。ワインにも合います。

Dsc_0681_copy_567x668 そのお返しに、と言っては何ですけど、北村さんの「プレイヤーズ巾着」を買いました。片面が写真で、片面が7番。トートバッグ内の小分け用などに使います。ふっふっふ。Dsc_0682_copy_639x756

| | コメント (0)

2024年1月 7日 (日)

「SPY×FAMILY CODE:White」:アーニャかわいや    #SPYFAMILY #SPYFAMILYCODEWhite #映画スパイファミリー #アーニャ

1_20240107224201 劇場版『SPY×FAMILY CODE:White』は、大ヒットマンガ&TVアニメシリーズの初の映画化。順調に大ヒットしているようです。近年は正月映画という概念がなくなってしまったようですが、本作はある意味このシーズンで一番正月映画らしい作品かも知れません。家族で観られて、ある種の華やかさがあって…。

大江戸はこの作品についてはまったくの初心者ですが、戸惑うこともなく、それなりに楽しめました。でも、そこそこ止まり。そんなに優れているわけでも、やたらと面白いわけでもありません。物語もキャラクターも、かなり古典的ですね。中盤以降少々テンポが悪くなるので、110分もいらなかったんじゃないかなあ。

それでもまあ、アーニャを見てればかわいくて楽しめるんです。彼女の台詞やしぐさや表情のおかげで、退屈せずに済むというか…。そうは言っても、排便我慢ネタで延々引っ張るというのも、いかがなものか?

ああ、この年末年始のアニメ、『ウィッシュ』『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』『屋根裏のラジャー』と並んで、本作でもやはりヴィラン(悪役)は中高年男性。役割固定化というか、アンコンシャス・バイアスですねえ。

まあ、大ヒットしたんで、これから毎年1作とか映画が作られるんでしょうね。といっても、『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』ほど長命になるわけもなく、『妖怪ウォッチ』(劇場公開されたのは6作品)程にも続かないと思いますけど…。

 

| | コメント (0)

閉館間近の吉祥寺プラザ    #吉祥寺プラザ #町の映画館 #吉祥寺プラザ閉館 

Dsc_0641_copy_930x7681月31日で閉館となる吉祥寺プラザに、きのう行ったのです。小生にとっては、最後のお別れとなるでしょう。なぜなら、最後のプログラムは『もののけ姫』『君たちはどう生きるか』で、特にもう一度観たいとも思わなかったので、ラス前の上映作『SPY×FAMILY CODE:White』を見に行った次第。

Dsc_0642_copy_768x576 吉祥寺駅北口からサンロードをずーっとまっすぐ歩いて行き、徒歩5分ほどでたどり着く街道沿いの映画館。シネコンでも、名画座でもない、単独のロードショー館って、今の東京都(ここは武蔵野市)にはほとんどないと思うのですが、ついになくなってしまうのですね。

Dsc_0645_copy_605x768 今どき珍しい券売所でチケットを買い、二階の入口で係員にもぎってもらいます。席はもちろん自由席。インターネットで座席指定という今の世のシステムとは無縁の、古式ゆかしいスタイルです。ああ、ノスタルジー。二階への階段の途中には、なぜかキャンドルによる装飾が…(キャンドル・ジュンが来たのか?)。

Dsc_0643_copy_1024x768 ロビーも廊下もトイレも、もちろん客席内も、古き映画館の香りがします(比喩的に)。土曜の午後だというのに、非常にゆとりのある客席でした。昔ながらの映画館の特徴として、スクリーンはそんなに大きくありまさせん。でも、全体の2/3ほどはスロープのある客席なので、前の人が邪魔にならず、見やすいつくりになっております。ある時点で改装したからでしょう、座席はゆったり目で、ひじ掛けにはカップホルダーもついておりました。

Dsc_0644_copy_1024x768216席。ちょうどいい大きさの「町の映画館」だったのですが、残念です。かつては、たいていの町にはこういう映画館があったものです。まあ、大江戸は昨日を入れて(たぶん)4回しかここには来たことがないんですけどね。「館内設備老朽化による大規模改修に充当する収益を見込めず」閉館ということです。つらいですね。

いい映画館でした。ありがとうございました。

| | コメント (0)

2024年1月 6日 (土)

「笑いのカイブツ」:破滅的主人公がしんどい    #笑いのカイブツ #岡山天音 #松本穂香 

1_20240107002601 映画『笑いのカイブツ』は、サッカー中村俊輔によく似た顔の岡山天音がなんと主演。小生はといえば、松本穂香が出てるので観た次第。これ、小継母公開がふさわしい作品だと思うのですが、結構シネコンにもかかっていて、東京都内で11館にかかっています。うーん、この正月なぜか映画館にかける作品がないことの象徴のような気が…。

うーむ、暗かったですねー。「笑い」とタイトルに入っているので初笑いを期待すると、まったくの肩透かしどころか、打ちのめされます。これ、実在の放送作家さんがモデル(というか実名)だそうで、その事実に驚くし、更に困った気分になります。

主人公が破滅的に人づきあいが苦手で(発達障害なのではと思うのですが)、その生きづらさを描く作品ではあるのですが、せっかくの人の好意を無にしたりして、観ていて「あーあ」「やっちまった」と、どんどん暗い気分になっていきます。一方、その才能のきらめきは、それほどの納得感を生むようには描かれず、そこらのバランスもよろしくないですね。

ショービジネスの世界の破滅的な人物を描くってのは、アメリカ映画に伝統的によくあるわけですが、あちらの場合はだいたいドラッグや酒で身を持ち崩していったり人生を終えたりしてしまいます。だから、「ああ、日本だとこんな感じになるのね」と思いながら観ておりました。しんどい映画でした。

あと、とにかく人物の話す言葉が聴き取りにくくて難儀しました。特に主役の岡山天音がひどく聴きづらくて(この人物を表現するためというのはあるのでしょうけれど)、まいりました。他の人の言葉も聴きづらかったので、録音・整音の問題なのかも知れません。困ったもんです。

 

 

| | コメント (0)

築地の513(コイサン)BAKERY    #513bakery #築地コイサンベーカリー #黄金のメロンパン #あんパン #練乳ミルクフランス

Dsc_0621_copy_800x600 昨日ご紹介した築地の「焼きたてチーズケーキのお店 amigo アミーゴ」の姉妹店として、年末12月26日にオープンしたのがこちらのパン屋『513(コイサン)BAKERY』。 (アミーゴの記事はこちら ↓ )

築地のチーズケーキ「アミーゴ」    #焼きたてチーズケーキのお店アミーゴ #築地アミーゴ #スフレチーズケーキ #マゼランのチーズケーキ : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

Dsc_0620_copy_446x600 築地駅そば、道を挟んでアミーゴの斜め向かいといった位置関係です。で、こちらも三重県の(株)コイサンズが運営していて、三重県・愛知県に既に11店舗を開いているのだとか。ここらの知識は後からネットで調べたので、店に行って買った時点では全く知りませんでした。アミーゴのそばにあった木村屋という由緒あるパン屋さん(あの銀座木村屋ののれん分け店)が数年前に閉店したので、そこが形を変えて復活したのかと思ったのですが、違いましたね。

Dsc_0622_copy_419x600 平日の昼過ぎに行ったら、入場制限をするほどの盛況。ま、10人も入らないぐらいのお店ではありますけど。外観はこちらもテーマパーク内にありそうな感じ。ドイツとかスイスとかの古典的なパン屋さんみたいです。 で、食パンの値段を見たら、一本で千円ちかくしたので、ちょっとビビッて買いませんでした。さすがは高級食パン店「銀座に志かわ」と同グループのお店ですね。

Dsc_0628_copy_1024x572 なので、何となく名物っぽい「2代目黄金のメロンパン」と「あんパン」と「練乳ミルクフランス」を買いました。うん、さすがにみんな水準高いじゃないですか。おいしいですよ。

Dsc_0628_copy_649x600 メロンパンは皮の感じがパリサクで結構ですし、あんパンはあんこがとってもおいしいです。そして練乳ミルクフランスは、クリーム状の練乳がパンとマッチして、極めて美味。ラインナップを見ると、全体的にクラシカル。 ほかにもカレーパンとか名物パンがまだまだあるようで、これは何回か行ってみないといけませんねえ。

| | コメント (0)

2024年1月 5日 (金)

築地のチーズケーキ「アミーゴ」    #焼きたてチーズケーキのお店アミーゴ #築地アミーゴ #スフレチーズケーキ #マゼランのチーズケーキ 

Dsc_0624_copy_800x526 昨年末(12月19日)に築地駅(新富町寄り)付近にオープンした「焼きたてチーズケーキのお店『amigo アミーゴ』」。見てください、このお店。まるでテーマパーク内のチーズのおうちみたいでしょ。「amigo」はもちろん「友だち」って意味ですが、そういえば昔、鈴木あみは「アミーゴ」って呼ばれてましたね(今は知らないけど)。

Dsc_0619_copy_800x600 このお店の厨房で焼いているスフレタイプのチーズケーキ(ホール1,100円)一本で勝負してます。その他の商品はありません。いやー、潔い。自信たっぷり。在り様(ありよう)が美しいですね。でもアミーゴって割には、ラテンの感覚は一切ありませんね。

Dsc_0629_copy_800x476 大江戸はスフレタイプのチーズケーキが大好きでして…。’90年代あたりに「マゼラン」が一世を風靡したのが鮮烈でしたね。マゼランは安さも衝撃的で、確かワンホール500円ではなかったかな。マゼランがなくなって以降は、大阪で売ってる「りくろーおじさんのチーズケーキ」が、そのタイプでした。そして久々に見かけたこのタイプ。お値段はさすがに上がって1,000円(税込1,080円)。でも、ここからあっという間にお店が増えますよ、と予言しておきましょう。ふっふっふ。←とか言って、ここからスタートするお店なのかと思っていたら、なななんと、既に三重県で大人気のお店なんですと! 高級食パンの「銀座に志かわ」と同じコイサンズって会社なんですと! へー、そうなんですね。

Dsc_0630_copy_749x600 袋から素晴らしい香りがします。まさにあのチーズケーキ。切ってみれば、大きさも軟らかさもまさにアレ。口当たりも肌理(きめ)もお味もやっぱりアレ。底のレーズンがやや少なめかなと思った以外は、まさにマゼランの復活でした。軽いんでどんどん食べられちゃうところも一緒です。冷たくてもおいしいし、電子レンジで温めてもおいしいのです。これからは東京でちょくちょく食べられるかと思うと、うれしいですねえ。

実はその斜め前に姉妹店のパン屋さんもオープンしたのですが、それはまた明日のご紹介!( ↓ )

築地の513(コイサン)BAKERY    #513bakery #築地コイサンベーカリー #黄金のメロンパン #あんパン #練乳ミルクフランス: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

 

 

| | コメント (0)

2024年1月 4日 (木)

冬っぽいアイスクリーム(類)    #ハーゲンダッツ木苺とバニラのパフェ #あいすまんじゅうクリームチーズ #あいすまんじゅうフロランタン #しましまうまうまバーちょこ味 #ガツンとアップルパイ #冬場のアイス

Dsc_0573_copy_450x600_20240104222201 みんな大好き、冬場のアイスクリーム(類)。

 

まずは見栄張ってお高いやつから。ハーゲンダッツの『木苺とバニラのパフェ』。ゴーフルみたいな皮で挟んであるタイプですね。先日テレビで言ってたのですが、この形態ってハードシェルタコスにインスパイアされて日本で作ったんですってね。びっくり。

Dsc_0575_copy_800x600_20240104222201 木苺とバニラ×皮のチョコ味、そんなのうまいに決まってます。フルーティーな甘ずっぱさとソフトなバニラ感をほろにがチョコが引き締めます。あー、冬っぽいおいしさです。

 

Dsc_0478_copy_758x600 続いては、丸永製菓の『あいすまんじゅう クリームチーズ』。なるほど、あんこ×クリームチーズですか。これもおいしいに決まってますよね。良い取り合わせを開発しました、パチパチ。冬っぽい濃厚なおいしさです。

 

Dsc_0277_copy_800x589 あいすまんじゅうシリーズからもう一つ。『あいすまんじゅう Dessert フロランタン』です。フロランタンって、風呂場にランタンがあるんじゃなくってですね、サブレ生地にアーモンドスライスを乗せてキャラメルコーティングしたお菓子です。それがあいすまんじゅうに??

Dsc_0278_copy_605x600 うーん、これフロランタンなんですかい? そう言われてもねえ…。難しいところであります。お味の方も…難しいところであります。まあ、冬っぽいですけどね。

 

Dsc_0563_copy_800x530気分を変えて、森永『しましまうまうまバー ちょこ味』。いつもながら、何とも言えないシマウマの絵が描かれています。よく見ると「夕日に染まった」と書いてあります。夕日に染まったしましまうまうまバーって、いったい何? なかなか理解が困難です。

Dsc_0564_copy_783x600 お味は普通においしいのです。チョコ味のチョコが良質なのは、さすが「チョコの森永」(大江戸がそう言ってます)! いつもながらのパリパリ感もナイスです。一応冬っぽいです。

 

Dsc_0370_copy_534x600 そして最後に赤城乳業の『ガツンとアップルパイ』。箱入り(りんご)娘です。5本入り。りんご果肉・果汁16%ってことです。

Dsc_0371_copy_800x523 確かにフィリングというか、煮りんごが驚くほどたーっぷり入っていて、これウマい! アイスクリームにもパイを砕いた(?)ようなもの(パイクランチ)が入っておりまして、アップルパイ気分を醸しております。良いです。これは「買い」です! ついでに冬っぽいです。

| | コメント (0)

2024年1月 3日 (水)

「ショーイング・アップ」:繊細な心の動きと美しい余韻    #ショーイングアップ #ケリーライカート #ミシェルウィリアムズ 

Showingup 映画『ショーイング・アップ』は、ケリー・ライカート監督の2022年作品。「A24の知られざる映画たち」という特集上映における公開です。大江戸にとっては、新年の1本目と2本目が期せずしてケリー・ライカート作品となりました。

小生の好みからいくと、断然こっち推しです。ライカート作品4本目となるミシェル・ウィリアムズがまたも好演。アートをめぐるアマデウスとサリエリのような要素もある物語。

結局この主人公、常識人過ぎるのです。なので、陶芸人物像の作品も悪くないけどある意味常識的。そこいくと非常識な所のあるジョーの作品は、もっと突き抜けています。アートの深さや格の違いが、主人公にはわかってしまう、それゆえの辛さとむしゃくしゃする心情。そういう微妙な心の動きをきちんとわからせる、見事に繊細な映画なのです。

のんびりと、ユーモアをまぶしながら描く作品なのですが、序盤からずっと何か不安なもの、悲劇を予感させるような雰囲気が、常に感じられました。それがサスペンスのように続き、終盤に進むにつれて「いつ悲劇が起きるのだろう」とおびえながら観ておりました。

(以降ネタバレあり) ところが、意外にも悲劇は訪れず、美しいラストを迎えるのです。これには心底驚きました。一風変わった社会不適合な弟は、「神」だったのですね。雨上がりのように爽やかな余韻を残すラストでした。

それと「欠損」が重要なモチーフとなっておりましたね。鳩の負傷も、自信作(陶芸)の焼成の失敗も、シャワーのお湯が出ないことも、主人公の兄も、みんな不完全で「欠損」を抱えているのですが、まあそれが世の中であり人生であるってことです。

本作は12月22日公開。今回の『キネマ旬報』ベストテンは、「12月21日までの公開作」が対象。『PERFECT DAYS』もそうなのですが、1日違いで次年度回し。どうしてアカデミー賞のように、暦年(12月31日まで)にしないのか?と、残念でなりません。月2回から1回の発行になり、2月5日ではなく20日発行をベストテン号にすればよくなったのだから、日程的にも余裕が出たはずなのに…。それでもダメなら、3月20日であっても全然かまわないんですけどね。

(追記) 『PERFECT DAYS』は対象になっておりました。「読者投票のご案内」をよーく見返すと、「『PERFECT DAYS』の一般公開は12月22日ですが、10月に東京で7日間以上、先行上映されたので、今年度の対象となります」って書いてありましたー! でも、あの書き方じゃ見落としちゃうよー(責任転嫁)。作品リストも12月に入ってないのは確認していたのですが、まさかの10月に入ってました(そもそも東京在住なのに、10月にやったこと知らなかったし)。

 

| | コメント (2)

2024年1月 2日 (火)

「ファースト・カウ」:明日に向ってドーナツ作り    #ファーストカウ #ケリーライカート #明日に向って撃て #ドーナツ

1_20240102224901 映画『ファースト・カウ』は、ケリー・ライカートの2019年作品。すっごく地味で渋いんですけど、A24の作品です。

序盤はスローで地味な展開。ともすれば眠くなりました。しかし、中盤以降のユニークな面白さはさすがです。小さな構えの映画ですけど、サスペンスもあれば滋味もにじみ出ています。

単純な善悪では捉えられない「歴史の中で、こういうこともありました」という視点。巻頭の場面の存在により、それが普遍的に今へとつながって来るのです。

終盤には『明日に向って撃て!』へのオマージュと思しきシーンもあります(追われて、川の上の断崖)。ん?そもそも「cow」ってのも『明日に向って撃て!』の自転車シークェンスに出て来るではありませんか。考えてみれば、あの作品も本作も共に男同士のバディものですもんね。ライカ―トも意識したんでしょうかね。

いずれにしても、確実に言えるのは「あのドーナツ食べてみたい」ってこと。素朴だけど、おいしそうだったなあ。汚い手で手渡ししたりしてるけど、当時は普通のことだったんでしょうね。いろいろ耐性が強かったのでありましょう。そして原語では「ドーナツ」ではなく、「oily cake」と言っておりました。

 

 

| | コメント (0)

2024年1月 1日 (月)

サッカー代表戦で2024年の蹴り初め    #サッカー日本代表 #サムライブルー #日本対タイ 

あけましておめでとうございます。 本年も『大江戸時夫の東京温度』をよろしくお願いいたします。

 

Dsc_0592_copy_600x638 さて、元日午後の恒例行事だったサッカー天皇杯決勝がここ数年もろもろの事情で別の日に移ってしまったのですが、今年はなんとサッカー日本代表戦を国立競技場で行うという史上初の展開。午後2時キックオフのタイ戦が、今年の蹴り初めとなりました。 日本対タイ・・・九州の人が話したら、「日本対タイたい」(にっぽんたいたいたい)になるのでしょうか? ま、正月は「おめでたい」のタイってことですかね。

大江戸は当然TV観戦ですよ。寒いの嫌いですからね。だから、Jリーグの夏~初夏制(あえて秋~春制とは言わない)への変更で(数試合にしても)寒い時期の試合が増えるのがイヤなんです。

で、おめでたく5-0で完勝したわけですが、まあ実力差からいえば至極当然(タイはFIFAランキング113位ですし)。逆に、なぜ前半は0-0で終わっちゃったのか?という課題が残りました。

世界5大リーグ所属の選手たちは呼べなかった事情もあるようですが、代表キャップ数の少ない選手や初招集の選手を多く試す試合をアジアカップ前に行えて良かったと考えたいですね。 そしてこの1年の間に、毎熊がすっかり山根から右SB二番手(一番手は菅原)のポジションを奪っちゃったことと、中村敬斗が相馬を抜いて左ウイングの二番手(一番手は三苫)になったことと、GK陣ではいろいろ入れ替わりがあって今は鈴木彩艶が一番手なのかなあということが見えて来ました。

さて、12日からは約ひと月のアジアカップ。途中で帰って来ることなく、しっかり今の好調のままに優勝してほしいものです。

 

 

 

| | コメント (0)

« 2023年12月 | トップページ | 2024年2月 »