「笑いのカイブツ」:破滅的主人公がしんどい #笑いのカイブツ #岡山天音 #松本穂香
映画『笑いのカイブツ』は、サッカー中村俊輔によく似た顔の岡山天音がなんと主演。小生はといえば、松本穂香が出てるので観た次第。これ、小継母公開がふさわしい作品だと思うのですが、結構シネコンにもかかっていて、東京都内で11館にかかっています。うーん、この正月なぜか映画館にかける作品がないことの象徴のような気が…。
うーむ、暗かったですねー。「笑い」とタイトルに入っているので初笑いを期待すると、まったくの肩透かしどころか、打ちのめされます。これ、実在の放送作家さんがモデル(というか実名)だそうで、その事実に驚くし、更に困った気分になります。
主人公が破滅的に人づきあいが苦手で(発達障害なのではと思うのですが)、その生きづらさを描く作品ではあるのですが、せっかくの人の好意を無にしたりして、観ていて「あーあ」「やっちまった」と、どんどん暗い気分になっていきます。一方、その才能のきらめきは、それほどの納得感を生むようには描かれず、そこらのバランスもよろしくないですね。
ショービジネスの世界の破滅的な人物を描くってのは、アメリカ映画に伝統的によくあるわけですが、あちらの場合はだいたいドラッグや酒で身を持ち崩していったり人生を終えたりしてしまいます。だから、「ああ、日本だとこんな感じになるのね」と思いながら観ておりました。しんどい映画でした。
あと、とにかく人物の話す言葉が聴き取りにくくて難儀しました。特に主役の岡山天音がひどく聴きづらくて(この人物を表現するためというのはあるのでしょうけれど)、まいりました。他の人の言葉も聴きづらかったので、録音・整音の問題なのかも知れません。困ったもんです。
| 固定リンク
« 築地の513(コイサン)BAKERY #513bakery #築地コイサンベーカリー #黄金のメロンパン #あんパン #練乳ミルクフランス | トップページ | 閉館間近の吉祥寺プラザ #吉祥寺プラザ #町の映画館 #吉祥寺プラザ閉館 »
コメント