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2024年2月13日 (火)

「身代わり忠臣蔵」:(一応)46年ぶりの東映忠臣蔵    #身代わり忠臣蔵 #ムロツヨシ #忠臣蔵 #影の軍団服部半蔵 #川口春奈

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映画『身代わり忠臣蔵』は、ムロツヨシ主演のコメディーなんだけど、そうは言っても東映マーク(製作監事&配給)の「忠臣蔵」映画。調べてみたら、なんと『赤穂城断絶』(1978年)以来46年ぶりの東映忠臣蔵ですよ! 半世紀近く間があいての復活。「時代劇の東映」の中核が継承されたという意味において、(大江戸以外誰も騒いでないけど)非常に意義深いのではないでしょうか。「忠臣蔵」ファンの一人として、大江戸も嬉しいのです。

ただ、若い世代は「忠臣蔵」ってどういう話だか知らないって状況下で、近年のように「外伝」ばかり作られてもねえ…。元ネタを知らずして、変奏もパロディもあったもんじゃないわけですよ。ただ一方では、普通に「忠臣蔵」の企画を出しても通らないのはわかります(原題の基準から見ると、いろいろひっかかる話でしょうし)。

この映画だって結局「若者に大人気のムロツヨシのコメディーですよ」ってことで企画通したんでしょうけど、それでも何でも作れたってことが重要。東映京都撮影所はインターバルの合間にも、テレビや他社製作の「忠臣蔵」に関わってきたんだとは思いますが、この作品によって多少なりとも技術や知識の継承ができたところがあったのではないでしょうか。しっかり「討ち入り」場面もありますし。

(以降ネタバレあり) 終盤の吉良の首をボールに見立ててのラグビーには笑いました。あれぐらい振り切ってもらえると、楽しいです。そういえば、やはり東映の工藤栄一監督『影の軍団 服部半蔵』(1980年)でも、忍者たちのアメリカンフットボール(プロテクターやヘルメットまでつけて!)ってのがありましたね。忘れられない珍場面でした。

それにしても、このポスターのムロ、やけにイケメンですね。そのムロのいつもながらの芝居がうるさいのですが、佐藤二朗がやるよりはマシだと思って我慢しましょう。全体的にわちゃわちゃしている中で、川口春奈が一服の清涼剤でございました。

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