「サイレントラブ」:昭和中期の古めかしさ #サイレントラブ #内田英治 #浜辺美波 #山田涼介
映画『サイレントラブ』は、間もなく公開の『マッチング』も控えている売れっ子・内田英治の脚本(まなべゆきこと共同)・監督作ですが・・・
いやー、古めかしい! ほとんど1950‐60年代の日本映画のようです。人物や状況の設定も古めかしければ、展開も台詞も古めかしい。もちろん結末も。 これは確信犯なんですかねえ? でもなぜ??
その昭和中期な世界の中を、昭和顔の浜辺美波と昭和顔の野村周平が闊歩します。しかしながら山田涼介はあくまでも平成~令和顔なので、嚙み合いません。山田さんは終始魂が抜けたようなぼーっとした顔の芝居。でもあの演技プランって、果たして成功だったのでしょうか?
で、とにかくツッコミ所満載です。「おいおい!それはありえんだろ」と言いたくなるようなおかしな場面が結構あります。もしかして、それも確信犯なの?
最大の難点は、山田が浜辺をここまで深く愛するようになった理由がきちんと描かれていないこと。ほとんど一目惚れなんでしょうけど、「夢をかなえてほしい。俺には(夢が)ないから」って言われても説得力がありません。
ラストを含めて、なんか「コメディ」と考えた方が納得できる気もします。チャップリンの『街の灯』みたいでもありますもんね。
あと、ちょこっと出演の中島歩は、もうちょっと見たかったですなあ。
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