「英国式庭園殺人事件」(1982年):ミステリーと言う勿れ #英国式庭園殺人事件 #ピーターグリーナウェイ #マイケルナイマン #####
映画『英国式庭園殺人事件』(1982年)を、シアター・イメージフォーラムの特集上映『ピーター・グリーナウェイ・レトロスペクティヴ 美を患った魔術師』で再見。これ、最初に言っちゃっていい、いやむしろ言った方がいいと思うのですが、このタイトルを見て謎解きミステリーだと思って観に行くと痛い目に遭う作品です。何かが解明されるような作品ではありません。ちなみに原題は、“The Draughtsman's Contract”=「画家(製図家)の契約」ですね。
やっぱり「ビジュアル命」の作品。衣装にヘアメイクに美術に、こだわりの構図。庭園の緑が美しい撮影も魅力的。黒緑の彫像男、いったい何なんでしょう?? 初めて観た時には、あの彫像男のラストに絶望したものです=わ、わかんない…と。
確かに何が何だかわからない作品。難解というのでもないですね。だって、そもそも「解」などないのですから。手強いことこの上ない作品です。というわけで、とにかく眠くなります。シーンの途中までしか集中力が続かずに、隙あらば睡魔が襲ってくるのです。スイマーが襲ってくると、こわいですね。
そしてマイケル・ナイマン! この音楽が鳴れば無敵。そして、観終わってからも頭の中で鳴り続けます。
ああ、ピーター・グリーナウェイ、やっぱりヘンな人、ヘン過ぎる人です。でも今の映画界には、こういうヘンな人がほとんどいないので(ラース・フォン・トリアーとヨルゴス・ランティモスとデイヴィッド・クローネンバーグと…、なーんだ、そこそいるじゃん)貴重なのです。
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