「ネクスト・ゴール・ウィンズ」:ゆとりですがなにか #ネクストゴールウィンズ #タイカワイティティ #サッカー映画 #マイケルファスベンダー
映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』は、FIFAランキング最下位のダメダメチーム=アメリカ領サモア代表の奮闘を描く、事実に基づく娯楽作。監督が『ジョジョ・ラビット』などのタイカ・ワイティティだというので、それなりに期待しちゃいます。
で、まあそれほどの名作ではなかったけど、十分に楽しめる作品に仕上がっていました。サモアの気候や人々のゆるーい感じが、映画全体に行き渡っておりまして、それがいい感じにこの作品に「ゆとり」を与えているのです。
なんか定番の「ダメダメスポーツチームの奮起大勝負もの」なわけですが(『がんばれ!ベアーズ』や『クール・ランニング』のような)、あんまり勝負や試合に関して、あるいはその準備としての猛練習にフォーカスしたりもしない、つまりガツガツしない「ゆとり」があるのです。
主人公(マイケル・ファスベンダー)と別居中の妻の関係も、あまり掘り下げないし、サッカーの試合も「そこそこ」の描写で、名場面には持って行かないし…。すべてにわたって、「まあ、これぐらいでいいんじゃないの?」って感じの「ゆとり」があるのです。そもそも、もともと「勝つぞ!」ではなく「ワン・ゴール」だったわけですし。
(以降ややネタバレあり) そういった気持ちのゆとりが、サッカーの勝負に良い結果をもたらしたようなところもありますね。でも、このゆとりが映画に良い結果をもたらしたかどうかは、ちょっと微妙な気もいたします。とはいえ、タイカ・ワイティティ監督自身による脚本は、(プロット自体は平凡ですが)秀逸なダイアローグにあふれておりました。
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