「ナイアド ~その決意は海を越える~」:ありえない実話の凄さ #ナイアド #ナイアドその決意は海を越える #アネットベニング #ジョディフォスター
映画『ナイアド ~その決意は海を越える~』は、アカデミー賞主演女優賞(アネット・ベニング)と助演女優賞(ジョディ・フォスター)にノミネートされたネットフリックス作品。これ、たまたま上映作品と時間のサイトを見ていたら、下高井戸シネマでやってることに気づき、「ん?アカデミー賞のアレだよね?」と思ってポスター・ビジュアルをよく見てみると「一部劇場にて10月20日(金)公開」と書いてあるじゃありませんか。「え??」と思ってさらに調べてみると、やはり都内でもいくつかの劇場で上映していたようです。うわー、知らなかったー。ネトフリ作品の劇場公開はありがたく、どんどんやってほしいのですが、あまりにも一般への告知がないもんで、そこ何とかならないもんですかねえ。都内で公開される映画にはけっこうアンテナを張ってる大江戸が気づかなかったぐらいなので、相当なもんですよ。でも『キネマ旬報』ベストテンの一覧表を見てみたら、確かに162位に入ってました(1人が「1点」入れたのみでした)。
てなわけで、休みの日の早起きは苦手なんですが、朝9時半の回しか上映してない下高井戸シネマに行ってきましたよ。もうここで1週間やってるのが、劇場では最後のタイミングかも知れないので…(あ、大江戸は「映画館原理主義者」で、配信を見ない、認めないものですから)。いやー、行って良かった。なんか、スゴイ映画でした。
だって、60歳過ぎてから4年間にわたる主人公の無茶な挑戦が、あまりに破天荒で危険すぎてありえないのです! 不眠不休で50時間も60時間も泳ぎ続けるなんて! 天候、海流、水温、サメ、毒クラゲ、疲労、筋肉痛、嘔吐、幻覚…もう、死ぬより辛そうで、観ているだけで辛い気持ちになってしまいます。しかもこの主人公、エゴが強すぎてかなりめんどくさい人でして…。
なので、ジョディ・フォスター演じる主人公の親友の方に感情移入して観ておりました。ジョディのファン歴が長い大江戸ですが、今回の彼女の大きな黒ぶちメガネ、いいですよー。『アバウト・ライフ』のダイアン・キートンもそうですけど、さっぱりした顔の人ってああいうメガネが似合うんです。
本当に信じられないストーリーでした。あきらめないんですよねー。なんだろ、あの頑固さ。アメリカ人って、自然とかのように抗っても仕方がないものにチャレンジして組み伏せるみたいな話が好きですよねえ。この主人公の「正気の沙汰でない」あきらめなさには、さすがにうんざりしたのですが、 最後はやっぱり感動しちゃいましたね。
この監督夫妻(エリザベス・チャイ・バサルヘリィ、ジミー・チン)って、あの『フリー・ソロ』(2018年)を撮った人たちだったんですね。あれも、ありえないような無茶な挑戦の話でしたもんねー。納得納得。
※てなわけで、昨年の大江戸ベストテンの「その他の記憶すべき作品」の中に本作を加えさせていただきます。
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