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2024年4月30日 (火)

男子サッカーもパリ行き決定!    #サッカーU23日本代表 #U23日本代表パリ行き決定 #藤田讓瑠チマ #松木玖生 

Dsc_1276_copy_800x782女子代表に続いて、U-23日本代表のパリ五輪行きが決まって、ほっとしましたね。大会前までは今一つ強いんだか弱いんだか良くわからないチームだっただけに、そして韓国に負けてグループリーグ2位となった時には暗雲が垂れ込めただけに、素直に喜ばしいことです。

この準決勝はイラクを相手に、前半で2-0とリード。後半はイラクが猛攻を続ける時間帯もありましたが、そのまま逃げ切っての勝利。8大会連続のオリンピック出場というミッションを完遂しました。

とにかく、どの試合でも藤田讓瑠チマと松木玖生が最上級のパフォーマンス。パリ後は、A代表でも中心選手になっていくのではないでしょうか(遠藤とチマのWボランチ、最高ですよ!)。とはいえ、ワールドカップの23人(前回はコロナ禍対応で26人)と比べてオリンピック代表は18人。そのうちオーバーエイジは3人使いそうですし、GKに2-3人必要。そして今回招集できなかった海外組有力選手が6人ぐらい入って来そう(久保建英、鈴木唯人、斉藤光毅、福田師王、チェイス・アンリ、三戸舜介、鈴木彩艶あたりが有力だと言われています)なので、フィールドプレイヤーではあと6-7人しか生き残れないという狭き門なのです(せまっ!)。今大会で活躍したとしても、何も保証されていないのです。厳しいですねー。 一方ではオーバーエイジは誰を使うのかも読みにくく、興味深いところです。

まあ、いずれにせよ、その前に決勝勝ちましょう! ウズベキスタンを破って、優勝しましょう!!

 

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2024年4月29日 (月)

「No.10」:ネタバレ厳禁につき、書けません    #No10 #ナンバー10 #ネタバレ厳禁映画

1_20240429223301 映画『No.10』は、この監督(アレックス・ファン・ヴァーメルダム)の第10作ってことなんだそうですね。記号的で、まるでフェリーニの『8 1/2』のようです。

で、終盤に驚愕の展開がある、この展開は誰にも予想できない的な情報だけ知って鑑賞したのですが、まあ、その通りですね。なので・・・

ネタバレは絶対にダメ!

そうなると、ほとんど何も書けない。

うー、書きたいですが、どうにも書きようがありません。

(以降少々ネタバレあり) でも、その気配というかヒントというかは、全編少しずつ入れてあるんですよね。なので小生の場合、驚いたというよりは、「あ、やっぱりそういうことでしたか」って感じでした。そもそもこのポスター・ビジュアルも何か示唆するものがありそうですし。

ネタバレ気味に一つ言っておくとしたら、「あのインド系アメリカ人の監督を連想しました」ってことですかね。

それにしてもラストの「ここで終わりですかい?」的な断ち切り方は、なかなかに唖然とする感じでした。サービス精神ないなー。

 

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2024年4月28日 (日)

「ゴジラ×コング 新たなる帝国」:ゴジラへの敬意と愛がない    #ゴジラ×コング新たなる帝国 #ゴジラ×コング #ゴジラ 

1_20240428215001 映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国』は、前作の「ゴジラvsコング」とは違って、「ゴジラ×コング」なのです。まあ。そうは言っても二頭で戦っているんですけどね。

なかなかどうして、ドイヒーな作品であります。世間的には「東宝チャンピオンまつり」などと揶揄する声も飛んでいるようですが、確かにああいうレベルです。いや、もっと低いかも。どうでもいいようなストーリーを、魅力のないキャラクター及び役者と拙劣な演出で描いていきます。全編にわたって派手なバトルアクションがある割には、全編にわたって眠かったぐらいです。

とにかくゴジラに対する敬意や愛がないのですね。ゴジラ様を特別待遇してくれず、他の巨大生物たちと同じ扱いだし。ローランド・エメリッヒ版ほどではないにせよ、けっこう大トカゲ感があるし。そもそも『キンゴジ』の昔から、ゴジラとコングが戦ってドローになるわけないじゃん。どう考えても、コングすぐ死ぬだろ。…と話がそれましたが、何と言っても『ゴジラー1.0』を観た直後だけに、このゴジラの魅力のなさや、この作品の志の低さがたまらなく嫌でした。そもそも尺的にもコング>ゴジラだし。

コング側の物語でも、スカーが『マッドマックス 怒りのデス・ロード』的なのはともかくとして、子ザル(と言っても巨大ですが)はほとんどミニラですよね。そしてサルたちの抗争部分は、『猿の惑星』シリーズのようでした。独創性ないのかよっ!

モスラがまた、細くて昆虫感が強くって、嫌な感じでした。 広告コピーの「一線を越える。常識が変わる。」って、どう考えても「悪い意味で」ですよねえ。

 

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2024年4月27日 (土)

ベレーザ、大宮に7-0圧勝!    #日テレベレーザ #ベレーザ #beleza #ベレーザ対アルディージャ #藤野あおば #北村菜々美 #緑のハート

Dsc01523 さあ、黄金週間ってことで、まずは味の素フィールド西が丘へ。WEリーグの日テレ東京ヴェルディベレーザ対大宮アルディージャVENTUSは、最近のベレーザにしてはまずまず入った1795人の観客の前で、ベレーザの圧勝に終わりました。

Dsc01535 7‐0ですよ。ベレーザは昨年5月に、ちふれASエルフェン埼玉を相手に9‐0で激勝しておりますが、それに迫る勢いでした。その時は植木理子が5点取った(!)のですが、今日は藤野あおばがハットトリックの活躍でした。

Dsc01525 藤野も長いことゴールできずに苦しんでましたが、前々節(ノジマステラ戦)に久々に決めて、やっと全面開通って感じです。美しいミドルシュートもあったし、ゴール以外にも土方への見事なアシストがあったし。…もうベレーザの藤野を見られる時間も残り少ないかも知れませんねえ(そろそろ海外でしょう)。

Dsc_1254_copy_724x486 あとは56分から途中出場した土方麻椰が2得点。植木、小林が海外移籍して、フォワードどうなっちゃうんだ問題を抱えて今期に入ったベレーザですが、藤野、土方に加えて、山本柚月の成長や、中断期間にJFLから補強した鈴木陽と神谷千菜の活躍で、今は充実しております。北村菜々美や松永未夢も、前の方でも仕事できますしね。

Dsc01527 てなわけで、北村さんもゴールを決めました。38分、ゴール前でボールを受けて、ドリブルで左に持ち出して左足一閃。ゴール右下隅を狙った見事なシュートでした。

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北村菜々美はこれで今シーズン5ゴール。WE開始後、1年目も2年目も4得点だったので、シーズンハイを達成です。残り5試合、もっと貪欲に点を取ってもらいたいものです。だって、今日も後半はCKの時に一人自軍キーパー前に下がって守り担当なんだもん。相変わらず奥ゆかしいですね。あ、そうだ。きょう4月27日は大江戸の誕生日だったので、バースデイ・ゴールってことですね! いただきました。 

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北村さん、近頃は、相手選手と競り合ったときに結構激しくデュエルするようになっています。今日もコンタクト・プレイの後に、「おいっ!」って感じに手のひらで相手を押していました。これは成長です。

Dsc01537 ベレーザ、この調子で勝ち続けて、何とか3位に上がらないとですね。現在3位のアルビレックスを追い抜かねば!

Dsc01538 今日は板橋区民デーだったので、小学生のサッカー少年少女がたくさん来ていました。良いことです。また観に来てね。

Dsc_1264_copy_625x486 試合終了後のサイン会(フェンス越しの)も、この子たちがもらいまくっていました。 あと、入口近くのパネル展示には北村さんの「緑のハート」もありました。ラモスっぽいですね(あれは「緑の血」でしたっけ?)。

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2024年4月26日 (金)

昨夜の日本対カタール    #サッカーU23日本代表 #サッカー23歳以下日本代表 #絶対に負けられない戦い #日本対カタール #韓国サッカー五輪出場を逃す

昨夜の11時キックオフで、結局延長戦の決着がついたのが2時ごろだったU23アジアカップのノックアウトステージ(決勝トーナメント)初戦にして準々決勝の日本対カタール。いやー、早く寝たかったのに、結局最後まで見ちゃいましたよ。

まあ、何とか勝てて良かったね…と、それだけです。本当にあきれるほど攻めまくって、あきれるほど決定機を作っているのに、あきれるほどゴールが奪えない試合でした。そりゃあ、カタールの選手たちは背が高くて、フィジカルが凄くて、がっちりと守って来ましたが、そうは言っても日本も崩すところまではできているのです。でも最後の一戦を割らせないカタールの守備。GKも良かったと思います(特に交代で入って来た方のGK)。

本当に細谷が絶不調で、もう代えた方がいいよと思ってたら、決勝ゴールを決めてくれちゃいました。がまんして使い続けた大岩監督の手柄かも知れませんが、他の選手ならもっと早くに決められたかも知れません。まあ、その辺はどっちとは断定できません。ついでに、藤尾もせっかくFWの真ん中に入ったのに、外しまくってドイヒーでしたねえ。

あ、でも細谷が腹にキックを受けてくれたおかげで、相手のGKが退場になり、10人のカタールは最後には足がもたなかったわけですから、そこも細谷に感謝ですね。それがなければ、カタール強かったですし、開催国なので、応援が凄かったですし、ヤバイ試合でした。

何にしても準決勝の4チームに入ることができました。あと1勝で、パリ五輪の出場が決定。次で決めましょう! そして、優勝しましょう!!

 

ところで、韓国が敗退して10大会連続のオリンピック出場を逃したというニュースにはびっくりしました。何せ、日本が韓国に負けてグループ2位通過になったことで、韓国がインドネシアと日本がカタールと戦うことになって落胆したのは日本でしたから。しかもインドネシアの監督は韓国人だってことですから、なかなかの因果です。韓国のサッカー・ファンの方々の落胆は他人事ではありませんし、昨日の試合だって一時期は日本がリードされていましたもんね。そして、韓国ーインドネシアの決着は延長の後のPK戦の12人目ですもん。本当にどちらが勝っても負けてもおかしくなかった。紙一重です。

次戦はド深夜の2:30キックオフ。さすがに録画して見ます。

 

 

 

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2024年4月25日 (木)

同發の月餅を食べ比べる    #月餅 #同發の月餅 #中村屋の月餅 

Dsc_1192_copy_563x672 大江戸は中華菓子の月餅がかなり好きなんです。中華料理っておいしいんだけど、デザートは全体的に今一つ二つです。でも、月餅は好きなんですよねー。で、先日横浜中華街「同發(どうはつ)」さんの月餅をいくつかもらったので、ご紹介。

 

Dsc_1124_copy_450x600まずはオーセンティックな「黒あん」(小)。大江戸は中華あんって、かなり好きなんですよね。濃厚で、クルミとか入っていて。でもこれは、うーん、そんなでもないかな…。

Dsc_1194_copy_786x672 Dsc_1123_copy_450x600 てなわけで、こちらは「黒あん」の大。ジャンボです。あんの中にクルミとかが見えますね。でもお味はサイズに関係ありません。

 

Dsc_1165_copy_768x576_20240425221701 気を取り直して、こちらは「ミックスナッツ」。まあ、木の実あんです。ただ。こちらもイマイチかなあ。確かにいろんな木の実が入ってますけど、おいしさにつながっていないというか…。

大江戸の舌ですと、この二つよりも、あのポピュラーな新宿・中村屋の小豆あん、木の実あんの方がおいしいと思っちゃうんですよねー。いや、でも中村屋の月餅はいいですよー。あなどれませんよー。おいしいし、お手頃だし。

 

Dsc_1129_copy_600x800 で、こちらは「ココナッツあん」。かなりしっかりココナッツ繊維が入ってますね。これはちゃんとおいしいです。

 

てなわけで、ここの月餅は(ココナッツ以外は)どうも大江戸には合わなかったみたいです。中華街の本格派でも、もっと大江戸好みのものもあるんですけどね(聘珍楼とか)。

 

Dsc_1139_copy_450x600 おまけに、同發の「アンニンス」。アーモンドクッキーですね。うーん、極めて普通でありました。    

 

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2024年4月24日 (水)

ヤノベケンジの宇宙猫@GINZA SIX    #ヤノベケンジ #宇宙猫 #BIGCATBANG #ギンザシックス #GINZASIX 

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GINZA SIXで4月5日から始まっている中央ホールのインスタレーション『BIG CAT BANG』を見ました。アーティストはヤノベケンジ。来年夏までの長期展示だそうです。

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ヤノベケンジっぽいオレンジ色の宇宙服×無数の宇宙猫×太陽の塔。ここのオープニング時の草間彌生と並ぶ成功作ではないでしょうか。

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解説はこちら ↓

新作吹き抜けアート「BIG CAT BANG」/ 2024年4月5日(金)〜 – GINZA SIX | GSIX | ギンザ シックス | 銀座シックス (ginza6.tokyo)

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後はまあ、ご覧の通り。生で見ると、また格別です。

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6Fの蔦屋書店には、このグッズコーナーがありました。Tシャツから何からありましたが、飛んでる小さな宇宙猫と同じものも売ってましたよ。でもなんと16,500円です。Dsc_1225_copy_1024x963

 

 

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それ以外はまあ、お写真をご覧ください。

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てか、本物を肉眼でご覧いただくのがよろしいと思いま すけどね。

万博と岡本太郎へのオマージュでもあるのです。爆発だ!

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2024年4月23日 (火)

U23日本代表の3試合を見て    #サッカーU23日本代表 #サッカー23歳以下日本代表 #田中聡 #絶対に負けられない戦い #松木玖生

サッカーU23日本代表のアジアカップ、グループリーグ3戦をテレビで見ておりました。

初戦、中国には1-0での勝利。西尾のレッドカードで、10人で戦う時間が長かっただけに、何とかかんとか守り切った試合。

2戦目、UAEには2-0での勝利。でも、もっと点取れたよねえって試合。

そして昨夜の3戦目は韓国に0-1で敗れて、結局グループリーグ2位での決勝トーナメントに進出となりました。攻めて攻めて決定機の山を築いて決め切れず、セットプレーから一発決められて敗れるという、典型的なアジアでの日本の負けパターン。

というわけで2位通過だったので、次の対戦相手は開催国のカタール。一方の韓国はインドネシアと当たるので、普通に考えれば残念無念です。まあしかし、勝負ってもんはやってみなければわかりません。いずれにせよ、パリ五輪出場を賭けた「絶対に負けられない戦い」ってやつが、これから始まるわけです。1~3位の三カ国がアジアからの出場となりますが、ノックアウトステージなので、次負けたら終わりなのです。

湘南ベルマーレの田中聡は、1、2戦と出番がなく、先発メンバー7人を入れ替えた韓国戦でボランチとして先発したものの、対人の強さとか鋭いスルーパスといった長所をあまり出せずに63分で交代。バックパスや消極的でスローなプレイも多く、アピールすることはできませんでした。残念。でも、パリメンバーから外れると、ベルマーレ的には助かるんですが…。

大江戸はこれまで松木玖生の生意気な感じが嫌いだったのですが、この3試合を見て、「えらいいじゃん。頑張ってるじゃん。さすがじゃん。」と思うに至りました。やはり二十歳でFC東京のキャプテンを担うだけあって、大したものです。そして、藤田譲瑠チマの落ち着いた展開力とキャプテンシーも大したものです。この二人や、GK小久保玲央ブライアン、FW藤尾翔太、佐藤恵允らは、日本代表にとって将来への希望です。

何にしても、準々決勝のカタール戦は、(きれいじゃなくていいから)なりふりかまわず勝ってください!

 

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2024年4月22日 (月)

ドラマ版「舟を編む」の素晴らしさ    #舟を編む #ドラマ版舟を編む #お仕事ドラマ #柴田恭兵 

NHKの朝ドラ『虎に翼』、世評も非常に高いように見受けますが、確かに面白いですよね。朝ドラ定番の1〜2週間の子供時代がなかったことで、スタートダッシュが効いたように思えます。

前クールの『ブギウギ』もよくできた伝記ものでしたし、趣里の個性や歌唱力も素晴らしかったのですが、今回のはその上を行きそうな序盤であります。寅子がしばしば発する「はて?」は流行語大賞ノミネート確実でしょうし(「月のもの」もか?)。

そしてNHKといえば、BSで昨日最終回だった『舟を編む 〜私、辞書つくります〜』がサイコーでした! 三浦しをんの原作小説がとにかく素晴らしいし、松田龍平、宮崎あおい主演の映画版も素晴らしいのですが、このドラマは設定を現代にアップデートし(世の中はここ十年ぐらいで、えらく変わったのですね)、池田エライザ演じる岸部みどりさんを主役に据える(まあ、群像劇ですが)など、原作を離れて大きく改変してあるのですが、それが成功しています。脚本の蛭田直美さん、いい仕事をしました。

しばらく前に某ドラマにおける原作からの改変が問題になったのとは違って、本作の改変には原作へのリスペクトがあり、原作の精神の芯をしっかり捉えた翻案でしたからね。むしろ社会の中のいろんな常識や人々の考え方が変わっている今に合わせてこのように改変しないと、なんか古めかしくピンと来ないものになっていたかも知れません。世の中って、ここ十年かそこらで大きく変わったんですねえ。ジェンダーの問題や多様性の捉え方についても、仕事の仕方やについても、恋愛についても…。

原作からの名言に加えて、オリジナルの名言もたくさんありました。そして、毎回感動する場面がありましたよ。大江戸が好きな「お仕事ドラマ」として秀逸であり、さらにはみどりの成長物語としての側面も。

池田エライザも、野田洋次郎も適役でしたが、何と言っても柴田恭兵! いい感じに枯れて、ますます細くなって、メガネが似合って、知性と慈愛に溢れて、すっごく素敵でした。ああいう人に、私はなりたい。これまで見た柴田恭兵の中で、断然ベストです。『あぶ刑事』なんか、目じゃないっす。今後の彼が楽しみになってきました。

昨年の『ミワさんなりすます』も含めて、やっぱり大人の鑑賞に耐える良質ドラマは、NHKなんですよねー。

大江戸は言葉好きってこともあり、辞書作りみたいな仕事、結構性に合ってると思うのです。まあ、来世で(来世の存在なんか信じてないんですけど)。 そして、辞書作りや、その他出版に関わっている方々に敬意を表したいと思います。

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2024年4月21日 (日)

「ビニールハウス」:半地下の方が全然マシ    #ビニールハウス #半地下はまだマシ #イソルヒ #キムソヒョン 

1_20240421213301 韓国映画『ビニールハウス』のキャッチコピーは「半地下はまだマシ」。なかなかですね。

1994年生まれのイ・ソルヒが、脚本・監督・編集を担当した初の長編作品。社会派サスペンスとして、まずまずの出来ではないでしょうか。

暗鬱でフラストレーションがたまるようなトーンで、終始展開します。

貧富格差の問題、認知症問題をはじめ、現代社会を照射させながら、本質的には面白い映画を作ろうとしているのだと思います。暗いけど、重いけど、面白い映画。ただ、その切れ味は今一つ。一つ一つのエピソードに既視感があり、斬新な驚きとは程遠い展開。しかも、かなり無理がある事が多く、「いくら映画だとは言え、それはないでしょう」と、ツッコミたくなる場面もいくつかありました。

それでも何とかなっているのは、一つには主演のキム・ソヒョンの好演。薄幸感が漂って、何とも印象的です。 もう一つは盲目の老人役のヤン・ジュソンのリアルな味わい。こういうジェントルマン、いそうですよねえ。この二人の味が、ちょっと無理な物語に一応の説得力をもたらしているのです。

ただ、その語り口にしても、ラストの切り落とし方にしても、今一つ。もっと鮮やかに語れる題材のはずなのに、雑なホラーみたいにさえなっちゃってます。『パラサイト 半地下の家族』の方が、ぜんぜんマシです。そこは、この監督の今後の課題でしょうねえ。

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2024年4月20日 (土)

湘南、最後の最後で神戸に敗れる    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南対神戸 #湘南神戸 #植木繁晴 #石井久嗣 #高橋直也 #馬渡洋樹 

Dsc_1197_copy_1024x721 レモンガススタジアムでの湘南ベルマーレ対ヴィッセル神戸を現地観戦。快晴で暑くも寒くもない絶好の天候の中、15時のキックオフ。

Dsc_1198_copy_991x721 先日逝去した植木繁晴元監督の追悼コーナーがスタジアム外に設置され、サポ席には「アジアの王者 植木さん ありがとう」の横断幕も。1995年に監督代行としてベルマーレ平塚を第6回アジア・カップウィナーズカップ選手権優勝に導いた方ですからね。 試合前には、黙祷も行われました。湘南の選手たちは前節に続いて、喪章を撒いてのプレイです。

Dsc01512 今日の湘南は久々にメンバーをかなりいじって来ました。ソン・ボムグンはレッド明けでベンチ入りしましたが、GKは馬渡洋樹。阿部浩之は久々の先発。今季初先発の石井久継や高橋直也にも期待がかかります。

Dsc_1200_copy_1002x721 前半は拮抗した戦いで、0-0。互いにチャンスはありましたが、最後で決めきれません。シュート数は神戸の方が多かったのですが、内容的には互角と言って良かったでしょう。

Dsc01514 そして後半に入って、選手を交代させてからもそんな状態が続きます。いや、むしろベルマーレのチャンスの方が増えていきます。あと一歩なのですが…。

Dsc01518 そのままスコアレスドローかと思われた3分間のアディショナルタイムも終わろうかという時、サッカーでは時々ある悲劇が起こり、湘南は0-1で敗れました。失点直後に取ったコーナーキックでは、キーパー馬渡まで上がったものの、奇跡は起きませんでした。

Dsc01518_20240420225401 うーーん、悔しいですね。あと2〜30秒持ちこたえたら、神戸相手に勝ち点1が取れたのに。自分的に、こんなに負の感情があふれた負け方は久々のことです。

言いたかないけど、田中聡がU23代表に行ってなければ、前節マリノス戦も今日も勝てたんじゃないかという試合。はい、タラレバです。

Dsc01515 でも馬渡はナイスセーブがあったし(ミスもあったけど)、高橋直也は推進力があって良かったし、久継も悪くありませんでした。鈴木章人も含めて、これからの主力に期待が持てました。ただ、高橋直也の最後の最後での「迷い」が失点につながってしまったことは、返す返すも残念でした。これを糧に、大きく成長してください。

そして、いつもながら山口監督の「引っ張り癖」がねえ…。鈴木章人の投入が遅すぎました。他にも山口采配に関しては、「なぜいつも畑・茨田・池田なの?」(杉岡をはじめ、交代で出た選手の方が全然良かった)など、不満はいろいろあります。 でも、次こそ勝ちましょうよ。ね! (写真下から、馬渡、高橋、石井)

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2024年4月19日 (金)

池袋WE ROAD(ウイロード)がキレイ    #ウイロード #WEROAD #池袋ウイロード #植田志保 #雑司ヶ谷隧道 #豊島区えらい

Dsc_1177_copy_768x576 池袋界隈の人には「何を今更」と思われてしまう話題。だって知らなかったんだもーん。

Dsc_1180_copy_768x613 JR池袋駅北側の東西を結ぶ地下通路「雑司ヶ谷隧道」をかなり久方ぶりに通ったら、キレイに改修されて…というか、まったくの別物に生まれ変わっておりました。その北側の先のスロープや公衆トイレも含めて、あっぱれな公共アートになっていたのです。

Dsc_1178_copy_768x550 明るいトーンの色彩が混ざり合った抽象絵画。暗い地下道というイメージを一気にひっくり返す素敵な試みです。

Dsc_1179_copy_768x544 場所柄、防犯カメラも据え付けてあるのですが、それもこのようにカラフルな壁と一体化。

Dsc_1181_copy_768x513 季節を問わないし、老若男女を問わず受け入れられやすい素直に美しい色彩です。明るく、楽しく、気分が良い。

Dsc_1174_copy_768x465 それって、パブリックアートとしては最高じゃないですか。お役所(豊島区)としても、あーだこーだ文句言われることが少なくて済むでしょうし。実際、目の前で実物を見ると、写真以上にキレイで、感情に訴える色彩です。

Dsc_1176_copy_1600x1200_20240419233901 パネルが貼ってあったので、読んでみたら、大正14(1925)年に建設された雑司ヶ谷隧道が、昭和61(1986)年の改修時に「WE ROAD(ウイロード)」という愛称をつけてもらったんだそうです(WESTとEASTを結ぶ、私たちの道ってことで)。ってことは、来年100周年なんだ! 

Dsc_1175_copy_768x464 そして、近年の改修で植田志保さんというアーティストが壁面などに直接描いて、完成したのが2019年。

Dsc_1185_copy_768x540 でも、その後もエリアを広げていったのでしょうね。地上へのスロープの壁面とか、金属のガードとかもカラフルです。

Dsc_1182_copy_768x522 毎日ここを通っていたら、心が洗われそうですね。ポジティブで楽しい思考回路になりそうです。

Dsc_1186_copy_768x576 朝と夜とで照明のトーンを変えたりもしているのだそうです。やりますね、豊島区。

 

 

Dsc_1184_copy_768x550 でもそれだけで驚いてちゃいけません。この上にあるトイレが凄いんです!

Dsc_1166_copy_768x576 まさにアートなトイレなのです。

Dsc_1170_copy_768x576 中もアート(男子用しか入ってないけど)。

Dsc_1171_copy_768x550 本当に気持ちの良い空間になっていました。色彩のおかげなんです。

Dsc_1169_copy_768x1024 上を見ても、カラフル、ビューティフル、ワンダフル。

Dsc_1168_copy_768x1024 ガラスを通した光で見ると、この色がまた幻想的で、格別です。

Dsc_1172_copy_768x588 外の植え込みもお見事です。いやいや、感服いたしました。公共の施策として、最上級の例ではないでしょうか? 犯罪率や精神を病む人の数さえ減るのでは?と思っちゃうぐらいです。

Dsc_1167_copy_737x1024 新宿の東西を結ぶあの古ーい地下道も、同じようにやればいいのにね。

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2024年4月18日 (木)

ベレーザ、ノジマステラに逆転勝ち    #日テレベレーザ #ベレーザ #beleza #ベレーザ対ノジマステラ #柏村菜那 #北村菜々美

Dsc01498 なぜか平日午後5時のキックオフ。WEリーグ第15節の日テレ東京ヴェルディベレーザ対ノジマステラ神奈川相模原を、味の素フィールド西が丘で観戦。当然仕事なので、代休の半分を取得して、駆けつけました。 それにしても、なんで5時? 他会場は6時か7時なんですけどね。

Dsc_1200_copy_1024x684 客席は異様におじさん率高し。まあ、いつも高いんですけど(女子サッカーの中心観客がおじさん問題)、いつも以上に高かったです。見渡す限りのおじさん! ご家族率が低かったってことなんですけどね。こんな日こそ、学校単位で放課後に招待すればいいのに。

Dsc01502 3連勝の後に前節の神戸戦でスコアレスドローだった4位ベレーザ。3位新潟との差を詰め、ひっくり返すためにも、できるだけ点差をつけての勝利が欲しいところです。そして、前の試合から中3日。次の試合まで中2日というハード・スケジュールなのです。

Dsc01506 でも現在ダントツ最下位のノジマステラが相手なので、先発メンバーもいじりやすかったし・・・などと思っていたら、37分にノジマステラに先制されて、その後もなかなか得点に至りません。でも74分のオウンゴールで1-1にしたところで、流れが変わりました。

Dsc01504 80分に藤野あおばの見事なミドルシュート、84分に山本柚月のカットインからのドライブシュートが決まって、終わってみれば3-1の逆転勝利。6試合負けなしとなりました。

Dsc01509 後半からは小雨が降った試合。カッパを着ても、ちょっと肌寒かったですね。観客は結局565人と低調。うーん、何のためだったんだろう、この平日開催。

Dsc_1196_copy_1024x639 ノジマステラのサポーター席なんか、15人ぐらいしかいなくて、ちょっとしんどそうでしたね(それ言ったら、ベレーザも前節・アウェイ神戸戦で、DAZNで見る限り5-6人しかサポーターがいない感じでしたが・・・)。

Dsc01495 今日は岩清水さんが先発だったり、松田紫乃が久々に出場したりしました。そして4月15日に二十歳を迎えたばかりの柏村菜那(24番)が右ウイングバックで、久しぶりの先発出場。しかし試合勘が鈍ったのか、ミスが目立ちました。そして、前半で退きました。まあ、まだこれからの選手ですが、攻撃の積極性は素敵です。

Dsc01492 北村菜々美選手は、前節から(ピンクに替えて)オレンジ色のシューズになっております。連戦のためか、どこか痛い所があるのか、いつも以上に省エネでプレイしているように見えました(86分で樋渡に交代)。でも、いつもながらの「北村にしか出せない」パスを時々見せてくれて、こちらはそのたびに「おお!」と感嘆しておりました。ここ数試合は、ポジションが下がってウイングバックでのプレイなので、あまり前の方の仕事に関わっていないのがもったいないです(後半は結構高めのポジションを取っていましたが)。そして、ここ数試合はパスを出すときにフェイント気味に時間をかけて、最善のタイミングを待って出すプレイが目につきます。これがもっと味方と合ったら、無敵になりそうなんですけどね。そんなところも含めて、進化途上の北村さんとベレーザであります。Dsc01497

 

 

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2024年4月17日 (水)

「フォロウィング」(1998年):才気あふれるデビュー作    #フォロウィング #クリストファーノーラン #オッペンハイマー #栴檀は双葉より芳し

Following 映画『フォロウィング』(1998年)は、クリストファー・ノーランのデビュー作。全編モノクロ、スタンダード・サイズ、70分と、コンパクトな作品です。本国公開25周年を記念して、HDレストア版での再公開と相成りました。でも、むしろ『オッペンハイマー』の公開に合わせたって感じじゃないでしょうか。大江戸は初見です。公開されたことさえ覚えておりません。

映画のルックとしては、1960年代のイギリス映画のようです。ただ、往年のハリウッド女優みたいな人が出て来る場面になると、むしろ1950年代のアメリカ映画みたいに見えますね。いずれにしても、とても1998年の作品には見えないってこと。あ、ちなみに低予算ってこともあり、撮影もクリストファー・ノーランが担当しています(脚本・監督・編集・製作も)。そのせいもあり、こだわりのノワール画調です。

で、何と言っても時制の交錯! 「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」ですね。「まさにノーラン」といった才気あふれるデビュー作なのです(この後に『メメント』『インソムニア』と続きます)。 

(以降少々ネタバレあり) 先が読めない展開ののちに、(あまりにもさりげなく)あっと驚く場面が現れ、最後には「なるほどねー。そう来ましたかー。」って感じ。いやいや、見事なもんです。才気です。

そして、「映画って70分で十分なんじゃないの?」って気もしましたね。まあ、アイディア勝負の作品は、それぐらいがちょうどいいんですよ。『オッペンハイマー』は180分ありますけどね。

 

 

 

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2024年4月16日 (火)

「毒娘」:ちーちゃんは愛嬌がある    #毒娘 #内藤瑛亮 #押見修造 #ちーちゃん #竹財輝之助 #伊礼姫奈

1-2_20240416205201 映画『毒娘』は、内藤瑛亮の脚本・監督作品ですが、毒娘こと「ちーちゃん」のキャラクターデザインを押見修造(『惡の華』などのマンガ家)がやってるってところが珍しいですね。この二人、親交があるのだそうです。

いかにも内藤英亮的という感じのパンクな毒気にあふれた作品。好きにはなりにくいけど、嫌いにもなれないんですよね、この人。そして本作でも彼のトレードマークとも言える「赤」が画面を満たしていました。『パズル』のエンディングの赤とともに、記憶に残る赤です。

やはり「ちーちゃん」のキャラクターがいいのです。子役時代の宮崎あおいにも似た顔でありながら、狂暴で粗野で、でも不思議な愛嬌があるのです。(以降少々ネタバレあり) この家に住む女の子が、ちーちゃんに共鳴し、同化していくのにも納得できます。

そんなわけで、絶対的な父権とか有害な男らしさに反旗を翻す「シスターフッド」の物語だったのでした。内藤監督、自分の世界を構築しながらも、ちゃんと時代性を捉えていていいですね。

竹財輝之助演じる父親が、まあ絶妙に嫌な感じ。外見や表面上の言動は思いやりのある優しい人なのに、その実は…っていうモラハラ男のニュアンスを、見事に演じました。役者って、こういうイメージダウン必至な役柄も説得力を持って演じなければならないわけですから、大変ですよね。あと、佐津川愛美は、妙に普通でした。

この作品の前日譚として、押見修造が『ちーちゃん』というマンガを連載し始めたそうです。なので、『ちーちゃん 毒娘2』製作希望です!

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2024年4月15日 (月)

「ソウルフル・ワールド」:君たちはどう生きるか    #ソウルフルワールド #ディズニーピクサー #人生哲学アニメ 

1-1_20240415220301 思い起こせば2020年。コロナ禍下で、ディズニーが新作の劇場公開を取りやめ、配信オンリー政策を取ったのです。その中で、当初は劇場公開予定で、大江戸も映画館で予告編を見ていた作品が『私ときどきレッサーパンダ『あの夏のルカ』『ソウルフル・ワールド』の3本。特に小生は『ソウルフル・ワールド』の予告編を見て、「これは今年のマイ・トップテンに入るかも」と思っていたのに、配信のみとなりがっかりなのでありました。そういうことなので、配信嫌いとしては、これまで未見。それがこの春、この3作をようやく劇場公開してくれるという、罪滅ぼし企画(あるいは利潤の追求?)のおかげで、やっと『ソウルフル・ワールド』を観ることができました。この3作、晴れて『キネマ旬報』ベストテンの対象になるわけですよね?

で、期待は裏切られませんでした。ディズニー&ピクサーの合作なのですが、やはり高打率。すべてにわたってレベルが高いし、大人の鑑賞に堪え得るし。しっかり感動させてくれます。いつも通り、脚本の練られ方がハンパないのです。

(以降少々ネタバレあり) もっとジャズ寄りの音楽ワールド映画かと思っていたら、さにあらず。人生や「生きる意味」を哲学的に考察する作品なのでした。中盤など、哲学的探究がちょっとしつこ過ぎる気もしましたが、最後にはいい感じにまとめてくれます。こっちの方が宮崎作品よりもずっと「君たちはどう生きるか」ですね。

でもジャズ関連の件りも素晴らしいレベルの出来。音も良かった。『BLUE GIANT』との2本立てがおススメと思ったりもしましたよ。ニューヨークの描き方も見事ですしね。メンズスーツってもののカッコ良さも、しっかり見せてくれました。

絵的にも、リアルなニューヨーク&ジャズ界と、ファンタスティックな霊界?の描き分けがグッドです。そして、ジェリーやテリーといった線画というか一筆書きみたいなキャラクターがユニークで最高でした。3DCGの中のシンプルな線キャラ、いいですよねー(テリーはエンドロール終了後にも出番があります♪)。

あ、ちなみに本作の原題はシンプルに、“Soul”です。 

 

併映短編は『夢見るウサギ』。シンプルでほっこりとした二次元アニメでした。

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2024年4月14日 (日)

「パスト ライブス /再会」:「椿三十郎」を連想    #パストライブス #パストライブス再会 #A24 #椿三十郎 

1_20240414230501 映画『パスト ライブス/ 再会」は、アカデミー作品賞&脚本賞にもノミネートされたA24作品。人生の酸いも甘いも知った大人のためのラブストーリーです。A24がしばしば取り上げる「アジア人もの」です。

極めて単純な話を、繊細に語ります。表面の言葉の裏に渦巻くお互いの複雑な思い、そのニュアンスをしっかりと伝えてくれます。多くの人が自分自身の経験と結びつけて観てしまうであろう、そんな映画です。

(どうでもいい人たちは別として)主たる登場人物は3人だけ=韓国系俳優二人と、ケリー・ライカート作品でおなじみのジョン・マガロ。この人たちの表情と、体全体の演技で、しっかり伝えたいことを伝えます。そして、台詞なしで伝える要素も多いのです。なので、まなざしの映画でもあります。目は口ほどにものを言う。

(以降少々ネタバレあり) ラストが素晴らしいですね。映画史に残っていくのではないでしょうか。特に二人が無言のまま見つめ合って・・・というシーンの長い緊張感には、黒澤明『椿三十郎』のラストを思い出しました。本当に監督さん(セリーヌ・ソン)が『椿三十郎』を意識したんじゃないかと問うてみたい大江戸です(両作品を観た人なら、わかってくれるんじゃないかなあ)。

 

 

 

 

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2024年4月13日 (土)

「プリシラ」:夢見る少女じゃいられない    #プリシラ #エルヴィスプレスリー #ソフィアコッポラ #ケイリースピーニー 

1_20240413223901 映画『プリシラ』は、2020年の『オン・ザ・ロック』以来となるソフィア・コッポラ監督作品。エルヴィス・プレスリーの妻だったプリシラを通して、1960年代の男性性や時代とジェンダーについて描き出します。

ソフィア・コッポラももう52歳なんですねえ。相変わらず「少女」をテーマにした作品を撮っております。無垢で無知な夢見る少女と、いかにも20世紀的な男性規範。プリシラさんの名前ぐらいは知っておりましたが、こういう感じだったんですね。それをソフィアが、いかにも彼女らしい形で創作しました。

とにかく、プリシラを演じたケイリー・スピーニーが好演です。14歳から27歳までの変化を演じてますし、とにかく9年生時代(中3ですかね?)の彼女が、幼くも可憐でかわいいのですが、なんとこの女優さんは現在26歳! 撮影時でも24-5歳だったでしょう。おそるべし!

写真を見ると、実際のプリシラにヘアメイクでかなり似せています。エルヴィス役のジェイコブ・エロルディも、バズ・ラーマン作品『エルヴィス』のオースティン・バトラーとは違って、しっかり本物のエルヴィスに似てます(ちょっと縦長過ぎるけど)。独特の発生も、見事にマスターしてます。

それにしてもエルヴィス、かなりヤバイ奴です。いけないクスリ、拳銃、DVに加えて、少女略取監禁みたいなもんですからねえ。まあ、時代なんですよね。

 

16fe4c23ef6218d2 それはそうと、今年になってから顔を寄せ合う男女二人のアップを逆光気味に捉えた映画ポスターが続いてますね。『サイレントラブ』、『四月になれば彼女は』、そして本作と・・・ねっ、似た感覚でしょ。Oip

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2024年4月12日 (金)

松屋銀座の新しい駐車タワー    #松屋銀座 #松屋駐車タワー #松屋の白

Dsc_1065_copy_1024x1365 ちょうど1年前の今頃、銀座三丁目の松屋銀座の裏手にある松屋東別館が建て替え工事に入るという話を書きました( ↓ )。

松屋東別館が建て替え工事に    #松屋東別館 #銀座のレトロ建築 #松屋東別館建て替え #松屋 #日本酸素: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

で、どうなったかというとですね・・・

Dsc_0136_copy_720x960 じゃん。こうなりました。もちろんいきなりこうなったわけではなくてですね、昨年の9月29日にはこんな更地でした。壁で覆っての解体撤去作業が終了したのですね。

 

Dsc_0411_copy_720x960 そして昨年の11月29日には、絶賛クレーン作業中。

Dsc_0412_copy_720x960 てっぺんまで見せると、こうです。何かタワーができるって、わかりますよね。

Dsc_0415_copy_1280x9603 表示板には「松屋銀座駐車タワー建替計画」とありました。なるほど。この裏に現在ある駐車場をこちらにチェンジするってことなのでしょうか? 

Dsc_0414_copy_1280x9602 北野建設さんのお仕事なんですね。そして、完了予定が2024年8月31日となっております。かなりかかるんですね。

 

Dsc_0702_copy_658x960

年も改まって2024年1月22日には、駐車タワーが全貌を現しておりました。もうほとんどできてるみたいに見えたものです。

Dsc_0703_copy_672x960 白いですね。このシンプルな白いモノリスみたいな形状が、いかにも松屋銀座っぽいところではないでしょうか。あの吹き抜けの中央ホールから、すっぽり型抜きしてきたみたいな感じです。

 

Dsc_1056_copy_1024x801 そして、最近の写真ってことで、1枚目に戻るのです。1階部分の工事囲いもはずれ、駐車場入口付近も見えて来ました。松屋銀座のロゴが入ってますね。

Dsc_1066_copy_1024x1365 裏側から見ると、最後の写真のような感じ。右手前が現行の駐車タワー。左手が松屋の事務館。その間にまっさらの色白美人の後ろ姿。 ま、大江戸は車には縁のない人生なもんで、駐車場ができてもどうってことないんですけどね。てへ。

 

 

 

 

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2024年4月11日 (木)

隅田川の桜(築地明石町付近)    #隅田川の桜 #築地明石町の桜 #勝鬨橋 #かちどきばし 

Dsc_1133_copy_1280x929 今年は桜の開花が遅かったし、その後も寒い日があって長持ちしましたねー。いまだに都内各所の桜は、満開こそ過ぎたものの、まだそこそこ見られる木も多いって状況です。

Dsc_1132_copy_1280x827川べりの桜は冷たい川風の影響で5ー6日遅咲きなので、ここ築地明石町付近の隅田川堤はまだ満開を少し過ぎたところ。お花見できます。春のうららの隅田川です。

Dsc_1136_copy_1280x899 松本零士デザインの宇宙船型遊覧船が川を行きます。佃大橋の手前です。

Dsc_1117_copy_1024x673 赤が英国的な雰囲気を醸し出すこんな船も。2階デッキに鈴なりのお客さんは、こっちに向かって手を振り、こっちも振り返してあげるのです。

 

Dsc_1135_copy_1280x960 聖路加タワーと桜。

 

Dsc_1134_copy_1280x913 その前の階段でお弁当食べながら、対岸の桜並木のぼんやりピンクを愛でる人々。平和な光景ですね。平和ブラボー!

 

Dsc_1131_copy_1280x828 もう少し下流に行くと、勝鬨橋(かちどきばし)なんですけど、あれ?いつもと違う…。

Dsc_1130_copy_1280x876 はい、そうです。鉄骨の向う側が見えません―。それもそのはず、木材のパネルでびしっとふさがれちゃってます。車は通行しているのですが、いったい何なんでしょう?(まあ、何かの工事でしょうけど) 「かちどきブリッジを封鎖せよ!」なのかも知れません。横に封鎖してどうする?

 

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2024年4月10日 (水)

シービリーズブカップのサッカー子日本代表    #シービリーズブカップ #なでしこジャパン #サッカー女子日本代表 #日本対ブラジル #ペナルティーキック戦三人連続失敗

サッカー女子日本代表が出場した米国のシービリーズブカップ。まあ、4チームが2戦ずつ戦うだけですけど、今日は初戦に1-2でアメリカに逆転負けした日本が、カナダに敗れたブラジルと3位決定戦。1,2戦ともTVや配信はなく、YouTubeのJFAチャンネルによるライブ中継とアーカイブです。例によって実況や解説はなく、スタジアムの生音のみ。ある程度女子サッカーを見慣れた人でないと、いろいろとわからないことが多いかも知れませんし、どうしても裾野の拡大(ライト層の獲得、啓蒙)にはつながりませんね。まあ、大江戸などは十分に楽しめましたけど。

日本対アメリカは、まだダイジェストでしか見ていないのですが、今のアメリカは以前ほど圧倒的に強いわけではなさそうですね。よく研究すれば、つけ入る隙がありそうです。

で3決のブラジル戦。以下に感想を・・・

・熊谷がスタメン外だったので、清水梨紗がキャプテンマーク巻いてました。なんか珍しかったです。

・藤野あおばが前半2回、後半1回、決定的なチャンスを外してしまいました。あれ、決めとかないとダメだろーって感じ。でも後半のは、フェイントで3回切り返してDFを外してからのシュートだったので、あれが決まっていたら超スーパーゴールだっただけに、惜しかったです。

・遠藤純の穴埋め要員としての北川ひかるは、なかなかいいですよ。左ウイングバックで、攻守に奮闘してましたし、惜しいアシスト(未遂)もありました。

・石川璃音がすっげーふてぶてしい風格をまとっておりました。まだ二十歳なのに、びっくりしちゃいます。

・CKからのブラジルの1点は、いい所にボールが来たのとヘディングの高さとうまさを褒めるしかありません。

・池田監督の交代は、いつもちょっと遅い(森保もだけど)。

・交代出場の宮澤ひなたは、骨折から順調に回復しているようで喜ばしいですが、79分のキーパーとの1対1はもう少し何とかやりようがあったんじゃないの? 決めてほしかったなあー。

○そして、何と言ってもPK!! 後半には田中美南が(一番止められる確率の高い左下隅で)止められました。コースも甘かったし、球速がありませんでしたもん。 そして、1-1のドローで終わって、延長なしのPK戦。これが空前の情けない結果! 先攻の日本が3人連続止められるとは!!!(ブラジルは3人とも成功) こんなの見たことありません。悪い意味で、歴史に残ります。 清家貴子、長野風花、長谷川唯と3人ともコースが甘くて球速も無くて、止められて当然みたいなキックでしたもん。PK戦の確率はかなりあったはず(延長なしのレギュレーションですから→実際、4試合中3試合がPK戦になりました)なのに、PKの練習してなかったんですかい??  男子もそうだけど、日本ってPK戦にかける思いがあまりにも希薄なのでは? そういうことだから、3位決定戦で敗れる確率が異様に高いのでは? ここは真剣に改善すべきだと思うんですよねー。

 

 

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2024年4月 9日 (火)

「ゴースト・バスターズ フローズン・サマー」:まだ続くんですかい?    #ゴーストバスターズフローズンサマー #ゴーストバスターズ #マッケナグレイス #マシュマロマン 

1_20240409200701 映画『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』は、シリーズ4作目(+女性ばかりのゴールバスターズによるリブート作(2016年)もあります)。前作でジェイソン・ライトマンと共に脚本を書いたギル・キーナンが監督。ちなみに原題はサマーではなく、「Frozen Empire」。

日本公開2022年の前作( ↓ )はドイヒーだったし、そもそもこのシリーズ、第一作からして全然面白いと思ったことのない大江戸なので、期待はしておりませんでした。

 「ゴーストバスターズ アフターライフ」:つまらなさも「家の芸」?    #ゴーストバスターズアフターライフ #ゴーストバスターズ #ジェイソンライトマン #アイヴァンライトマン: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

で、…やっぱり面白くないのでしたー。まあ、ただ舞台をニューヨークに移した(というか、戻した)ので、街の魅力で☆一つアップ。…って、☆つけてないんですけどね。

前作に続いて、元祖ゴーストバスター=ビル・マーレイとダン・エイクロイドも出てます。でも活躍しません。印象にも残りません。  やっぱり前作以来マッケナ・グレイス演じるフィービーの物語になっております。で、そのマッケナちゃん、前作では子供子供していたのですが、本作では「美人さんへの変容過程」みたいになってます。今17歳なので、撮影時には15-6歳だったのでしょうか。メガネっ子好きの大江戸としては、注視していきたい俳優です。

昔懐かしいゴーストやら、『千と千尋の神隠し』のハクを思わせる竜も出て来ましたが、やっぱり「マシュマロマン」に尽きますよねえ。でも本作では身長10㎝ぐらいのちっちゃな奴らがたくさん出て来るだけ。ああ、せめて第1作のようなマシュマロマンの怒り顔が見たかったです。

 

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2024年4月 8日 (月)

「インフィニティ・プール」:ミア・ゴス、スゴス!    #インフィニティプール #ブランドンクローネンバーグ #アレキサンダースカルスガルド #ミアゴス 

1_20240408130901 映画『インフィニティ・プール』は、デイヴィッドの息子=ブランドン・クローネンバーグの新作。ヌーディティと暴力的描写のため、R18指定となっております。

これまで『アンチヴァイラル』『ポゼッサー』と、父と共通するような違うような変態的個性を見せて来ながらも、作品自体はイマイチだったブランドンですが、本作はいいですよ。娯楽性と変態性が適度なバランスでミックスされております。これまでで一番です。

人間ってものの「闇」を描く本作、何とも怖く、何ともおぞましく、地獄巡りの様相です。その一方で映像は美しく、また麻薬的な煙でラリッちゃうところのセンシュアルな映像なんて、かなりキてます。なかなかのセンスです。

で、アレクサンダー・スカルスガルドがそんな魔界をさまよう常識人、つまり我々の代理人として適役です。まじめだし、哀れです。 でも本作に関しては、何と言ってもミア・ゴス! 彼女の狂気が、この映画の娯楽性をワンランクもツーランクも押し上げております。『Pearl パール』そして本作と、絶好調ですね。既に映画史に残る「怪優」になっております。今後どこまで凄いことになっていくのか、…ちょっと怖いぐらいです。

一種のディストピア系SFとして、なかなか嫌な感じで心に引っかかる悪夢的な作品でした。

 

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2024年4月 7日 (日)

「アイアンクロ―」:なんとなく気持ち悪い    #アイアンクロ― #フリッツフォンエリック #プロレス映画 #A24 

1_20240407225701 映画『アイアンクロ―』は、プロレス界の実話ものですが、なるほどそこはA24作品だけあって、感動の娯楽作なんかにはなっておりません。むしろ、暗くて嫌~な話です。

「鉄の爪」フリッツ・フォン・エリック(お父さん)の名は知っておりましたが、このエリック一族に降りかかった災厄(呪い?)に関しては、全然知りませんでした。うーん、これは重いです。

映画として終始ほとんど明るい所はありません。曇天が続くような感じで、特に後半は気が滅入ってしょうがありませんでした。(以降ネタバレあり) それもこれも、このお父さんの絶対的な父権=強さ、男らしさという「呪い」のせいです。ただそれをあからさまに描くというよりは、「なんとなく嫌な感じ」の連続技として見せていくのです。そこには「家族」という呪いもあります。この母親も呪いの一端を担っています。

そして、この家族の絆、兄弟の絆も、なんとなく気持ちが悪いのです。そもそも、ザック・エフロンらが超肉体改造で作り上げた筋肉までもが、なんとなく気持ち悪いのです(役者たちの努力と大健闘は讃えられてしかるべきですが)。そこらがいかにもA24ですね。ある種の心理的ホラーとさえ言えそうです。

あと、リリー・ジェームズの顔って、門脇麦的だなあと思いました。

 

 

 

 

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2024年4月 6日 (土)

ブラックラムズ、イーグルスに力負け    #ブラックラムズ #リコーブラックラムズ東京 #リーグワン #ブラックラムズ対イーグルス #駒沢陸上競技場 #ハートランド

Dsc_1081_copy_768x533 リーグワンのリコーブラックラムズ東京vs.横浜キャノンイーグルスを駒沢陸上競技場で観戦。12月以来のラグビー生観戦です(テレビ=Jスポーツ1ではちょこちょこ見ております)。今日は暑からず寒からず、曇り空なのでバックスタンドでもまぶしすぎず、絶好の観戦日和。ビールもおいしいのです。

Dsc_1084_copy_768x830 バックスタンド側の飲食ショップでは、キリン・ハートランドの生ビール扱ってる店があってびっくり。とはいえ、スポーツ観戦のスタンドで飲むと、銘柄の違いは正直よくわかりません。それよりも、気温とか天候とかでおいしさが左右されますからね。

Dsc_1090_copy_768x572 現在ビリから3番目のブラックラムズ、下位3チームが進む昇降格プレーオフの出場は濃厚だと思いますが、まあ残るだけの実力はあるだろうとも思っております。

Dsc_1086_copy_768x497 「黒赤対決」のこの1戦。観客席も黒赤で、ホストのブラックラムズの黒が、数としては上回っています。

Dsc_1087_copy_768x531 でも試合結果は、うーん、なかなか厳しかったですね。前半は0-12でイーグルスがリード。ラムズもいい所までは行くのですが、なかなか決めきれません。ロースコアの試合が多いラムズらしい前半でした。

Dsc_1089_copy_768x685 そして後半、むしろリードを広げられてしまいました。

Dsc01488 横浜は10番田村優を中心に、攻守にバランス良く、なかなか隙がありません。

Dsc01487 ブラックラムズの花形=アイザック・ルーカス(15番)も、今日はパッとしませんでしたね。

Dsc01485 まあ、でも途中出場の南の2トライを見られたってことで、良しとしなければならないんでしょうか。

Dsc_1094_copy_768x566 最終的に12-31。うーん、力負けでした。

Dsc01489ところで、試合前後に出て来るこの(旗持ってる)方々、男性アイドルユニット的な「Rams Five」って5人組なんですけど、うーん、微妙。ダンス・パフォーマンスとかしてましたけど、需要あるんすかね?

Dsc01490 それはともかく、スタンドの奥に見える体育館の屋上を見てびっくり。アールがついているのに、全面が屋上緑化されてるじゃあないですか。なんかスゴイです。未来的な眺めに思えましたよ。

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ブラックラムズは東京の、世田谷区の誇り。そんなことを感じさせるボードもあったのでありました。Dsc_1082_copy_768x995

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2024年4月 5日 (金)

「ヨコハマBJブルース」(1981年):スタイリッシュな和製ハードボイルド    #ヨコハマBJブルース #ヨコハマビージェイブルース #松田優作 #工藤栄一 #財津一郎 

Dsc_1078_copy_600x818 丸の内TOEIで開催中の「松田優作生誕75周年 東映Classics」で、映画『ヨコハマBJブルース』(1981年)を公開時以来の鑑賞(と言うと年がバレますが)。懐かしかったです。冒頭の「TCF 東映セントラルフイルム」のロゴからして懐かしくって。

なにしろ本作は、スタッフ&キャストが完璧。スタッフで言えば、監督=工藤栄一、脚本=丸山正一、撮影=仙元誠三、照明=渡辺三雄、美術=今村力、音楽=クリエイション、歌=松田優作ですし、キャストは松田優作、財津一郎、蟹江敬三、内田裕也、山西道弘、安岡力也、殿山泰司、宇崎竜童ですもん!  大江戸的には、「監督補=小池要之助」ってのもポイント高いのです。

とにかくスタイリッシュに、工藤栄一らしい絵作りをしてます。坂道歩く人物をを正面から望遠レンズの長回しで撮るし、夜の道には必ず水を撒いて青いライトを当てるし、ドキュメンタリータッチを織り交ぜながら横浜の街の魅力を最大限引き出すし、ロングとアップの適切な使い方がさすがですし。いやー、いいですねえ。『野獣刑事(でか)』をまた観たくなりました。

Dsc_1077_copy_600x780 この作品の松田優作が、また最高にスタイリッシュ。ストレートのセミロング・ヘアーと無精ひげ。そしてロングコート。『探偵物語』の工藤ちゃんとはまた違う、和製ハードボイルド主人公として出色の造形です。これと同年の『陽炎座』とで、ネオ優作を確立したものです。作中で何曲か歌うブルースも、堂に入ったものです(当時は実際にコンサートとかやってましたもん)。

これ、小生としては「追悼・財津一郎(昨年10月にご逝去)」って面もありまして…。久々に、あの坊主頭の怪演を観たくなったのです。当時は47歳だったのかあ。

それにしてもこれ、かなり『ロング・グッドバイ』だったのですね。さらには、1960年代の日活無国籍アクション、ムードアクションの匂いもします。辺見マリのファムファタールぶりなんて、いかにもです。 でも、オールバックで不思議な顔の少年(田中浩二)とBJが戯れるシークェンスって、いったい何なんでしょうか? そことラストで、けっこう怪作っぽくなっていることも事実でしょう。でも、和製ハードボイルドの、愛すべき佳品ではあります。

 

 

 

 

 

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2024年4月 4日 (木)

渋谷サクラステージ、満開はまだ先    #渋谷サクラステージ #サクラステージ #sakurastage 

Dsc_1024_copy_878x705 2日続けての桜特集だったので、こうなりゃ「二度あることは三度ある」と言うべきか、「一人殺すも十人殺すも同じ」と言うべきか(?)、本日も桜関連で。

Dsc_1030_copy_986x731 数日前に行ってみた「渋谷サクラステージ」。渋谷駅の南側、246を越えた所に昨年11月に竣工しました。東急さんの渋谷大規模再開発の中で、ヒカリエ、ストリーム、スクランブルスクエア、東急プラザの後に、渋谷駅中心部のラスト・ピースとして誕生したとのことです。

Dsc_1025_copy_996x713 ただ、行ってみると拍子抜けするぐらいにまだまだ完成しそうにありません。でも、壁面にサクラのイラストレーションが入ったり、「しぶやさくらまつり」なんて書いてあったりはします。

Dsc_1026_copy_717x974 手前左のビルの中に入ると、スターバックスをはじめいくつかの飲食店が営業していますが、あとはまだまだ。驚くほど見るべきものが(ほとんど)ありゃしません。ぜんぜん「まつり」になってませんねえ。でも、このビルだけじゃないんです。もっと広大なんです。サクラステージはA、B、Cと3つの街区に分かれていて、ずーっと奥まで道の左右につながって、100を超える飲食店がはいるのだそうです。なーんだ、まだまだだったのね。

Dsc_1027_copy_750x1000 で、右側のフラットアイアンビル的な建物の1Fから2Fへとつながる階段がこれ。ステップ部分から壁面へとカーブを描きながら一つながりになっています。これは面白いなあ。こういうの初めて見たなあ。

Dsc_1028_copy_1000x750 上から見下ろした写真。なんか王蟲(オーム)の背中みたい。有機的で素敵な曲線です。

 

Dsc_1029_copy_1000x750 というわけで、人もあまりいないし、まだまだまだなのでしたー。桜に例えれば、三分咲き程度?? そういえば、このあたりは渋谷区「桜丘(さくらがおか)」でしたもんねえ。右側の(昔のユーロスペースがあった)坂には桜並木がありますし。そういう町の歴史や記憶を生かした再開発ってことなんでしょうねえ。

 

 

 

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2024年4月 3日 (水)

桜・さくら・サクラのスイーツ その2    #桜のお菓子 #春をあじわうさくらゼリー #シナモンロール桜 #月三笠さくら #クリームたっぷり生どら焼

Dsc_1023_copy_800x6003 昨日に続いて、桜の開花を寿いで桜風味のお菓子をご紹介。

まずは蔵王高原農園の『春をあじわう さくらゼリー』。半透明ピンクのキュートなゼリーです。ただ、やけに味が薄い。まあ、桜の味と言われても何だかよくわからないのですが、とにかくかなり淡い。ゆえに手ごたえがない。まあゼリーだから、手ごたえがないのも当然ですけれど、「のれんに腕押し」というか、記憶に残らないというか。まぼろしのようなものですね。究極の「上品」か?

 

Dsc_0935_copy_1024x7683 それならもっとパンチのあるものをってことで、これ。カルディの『シナモンロール 桜』。これは甘いっすよー。

Dsc_0936_copy_1024x7683 センターのピンク色の塊だけではなく、記事 生地にもさくらあんが巻き込まれていて、シナモンロールなんでさくらフレイバーとともにシナモンも感じられます。がっつりの甘さと格闘すること必至です。

 

Dsc_1048_copy_800x529 で、それよりはライトだけど、しっかり甘い桜あんを使ったどら焼、文明堂の『月三笠 さくら』。

Dsc_1049_copy_613x529薄茶色の桜あんは、白いんげん豆のあんをベースに桜葉加工品を使っております。まあ、でもそんなに好きな味ではありませんでした。これなら、普通の粒あんの方がいいな。

 

Dsc_0976_copy_333x6002 そして最後に、ヤマザキの『クリームたっぷり生どら焼』。「桜餅&苺風味ホイップ」と書いてあります。桜と苺はやはり相性がよろしいようです。

Dsc_0977_copy_800x5743 確かにホイップクリームが高々とわんさか挟まれております。こいつぁあ気前がいいや。

Dsc_0978_copy_800x4923 その中には、なんと道明寺桜餅がまるごと入っているじゃああーりませんか!びっくりです。ボリュームはあるし、大判振る舞いの(でも安い)商品です。

あ、ちなみに下の「甘納豆入り小豆風味ホイップ」も同様においしかったのですが、やはり桜餅の圧勝ですね。

ああ、やっぱり桜風味は春の象徴。スキスキスー((c)小野瀬雅生)なのです。

 

 

 

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2024年4月 2日 (火)

桜・さくら・サクラのスイーツ&ドリンク その1    #桜のスイーツ #桜のお菓子とドリンク #さくら緑茶 #ほろよい苺さくらんぼ #生八ッ橋桜あん #バウムクーヘンキュートさくら #いちごフィナンシェ

Dsc_0819_copy_399x600 近年になく開花が遅れた桜も、満開へと向かっております。てなわけで、桜(さくら、サクラ)のお菓子やドリンクのご紹介、大江戸はこの手の桜フレイバーが大好きなのです。なので、まずはその1。

伊藤園の『おーいお茶 さくら緑茶』。桜葉の塩漬けを抽出して、緑茶とブレンドしてあるそうです。強く主張することはなく、ふんわりと桜系の香りがして良き。

 

Dsc_0963_copy_515x6002 次もお飲み物で、サントリー『ほろよい 苺さくらんぼ』。さくらんぼは普通の桜とは違うんでしょうけれど、缶にサクラの絵も描いてあることですから、いいんじゃないですかー(♪寛大になりましょう~ 大目に見ましょうー)。

Dsc_0964_copy_479x6002 苺との合わせ技ってことなんで、いかにも「ピンク系の味」。色に味がついているのなら、まさにこういう味だと思うのです。アルコール少な目に3%ってのも、かわいいですね。

 

Dsc_0931_copy_768x6233 続いては、井筒八ツ橋本舗の『生八ッ橋 桜あん』。今気がついたけど、ここんちのは「八つ橋」とか「八ツ橋」じゃなくて「八ッ橋」と「ツ」が小さいんですね。へー。 皮もほのかにピンク色(今、変換時に「川面穂香」となりました。さすがは松本穂香ファンの大江戸ですね)。中身は桜葉を入れたこしあんだってのもおしゃれですね。

 

Dsc_0944_copy_800x6003 そしてこちらは、ユーハイムの『バウムクーヘン キュート(さくら)』。生地に西伊豆産の桜葉が入っていて、コーティングしてあるのはフランボワーズを混ぜたホワイトチョコレート(淡いピンクだけど)。なんかほのかに幸せな風味ですよね。

 

Dsc_0805_copy_800x560最後に、アンリ・シャルパンティエの『さくらフィナンシェ』・・・かと思ったら、これ『いちごフィナンシェ』だったんですね。なんか桜を思わせるイラストがついてるもんで・・・失礼しましたー。

ってことで、「その2」へ続く。

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2024年4月 1日 (月)

「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」:なめちゃいけない傑作    #デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション #デデデデ #浅野いにお 

1_20240401141501 映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』(通称『デデデデ』)は、浅野いにおのマンガの映像化ですが、大江戸はお初にお目にかかりました。いや、すごい。なめてかかってはいけません。想像してたよりずっと深くて重い作品なのでした。

もちろん主人公二人をはじめとする高校生たちのゆるくておバカな日常も、十二分に魅力的なんですよ。でもそこから一歩踏み込んだ先に展開する世界が、映画として超絶素晴らしいのです。アフター9.11やアフター3.11やアフター・コロナを生きる私たちに、この上なく寓意的で限りなくリアルに、匕首(あいくち)を突きつけて来る感じ。特に後半のシリアスな展開には唸ります。

また、ビフォー・ウォーを生きる私たちに突きつけて来る「戦争の始まり方」が、絶妙に嫌な感じで、怖いことこの上ありません。ゆるい日常の中に、冷徹なリアリティをもって突きつけて来るのです。完全に「自分ごと」として感じられるのです。 そして、それ以上に怖い「門出(かどで)の闇落ち」パート。「正義」への真摯な考察。 なんか、凄い物を見せられているって感じで、心の中に「ゴオオオオーッ!!」って効果音が流れておりました。

そして、続きを観るのが怖いような、「やっちまった」感全開のラスト(「つづく」ですが)。 いやあ、密度濃いです。不安で不穏な傑作です。後章が待ち遠しくてなりません。

ついでながら、杉並区、世田谷区、武蔵野市あたりを中心とした町(街)の描写も素敵でした。 水木しげるオマージュとドラえもんオマージュは、なんなんすかね?

 

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