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2024年4月 5日 (金)

「ヨコハマBJブルース」(1981年):スタイリッシュな和製ハードボイルド    #ヨコハマBJブルース #ヨコハマビージェイブルース #松田優作 #工藤栄一 #財津一郎 

Dsc_1078_copy_600x818 丸の内TOEIで開催中の「松田優作生誕75周年 東映Classics」で、映画『ヨコハマBJブルース』(1981年)を公開時以来の鑑賞(と言うと年がバレますが)。懐かしかったです。冒頭の「TCF 東映セントラルフイルム」のロゴからして懐かしくって。

なにしろ本作は、スタッフ&キャストが完璧。スタッフで言えば、監督=工藤栄一、脚本=丸山正一、撮影=仙元誠三、照明=渡辺三雄、美術=今村力、音楽=クリエイション、歌=松田優作ですし、キャストは松田優作、財津一郎、蟹江敬三、内田裕也、山西道弘、安岡力也、殿山泰司、宇崎竜童ですもん!  大江戸的には、「監督補=小池要之助」ってのもポイント高いのです。

とにかくスタイリッシュに、工藤栄一らしい絵作りをしてます。坂道歩く人物をを正面から望遠レンズの長回しで撮るし、夜の道には必ず水を撒いて青いライトを当てるし、ドキュメンタリータッチを織り交ぜながら横浜の街の魅力を最大限引き出すし、ロングとアップの適切な使い方がさすがですし。いやー、いいですねえ。『野獣刑事(でか)』をまた観たくなりました。

Dsc_1077_copy_600x780 この作品の松田優作が、また最高にスタイリッシュ。ストレートのセミロング・ヘアーと無精ひげ。そしてロングコート。『探偵物語』の工藤ちゃんとはまた違う、和製ハードボイルド主人公として出色の造形です。これと同年の『陽炎座』とで、ネオ優作を確立したものです。作中で何曲か歌うブルースも、堂に入ったものです(当時は実際にコンサートとかやってましたもん)。

これ、小生としては「追悼・財津一郎(昨年10月にご逝去)」って面もありまして…。久々に、あの坊主頭の怪演を観たくなったのです。当時は47歳だったのかあ。

それにしてもこれ、かなり『ロング・グッドバイ』だったのですね。さらには、1960年代の日活無国籍アクション、ムードアクションの匂いもします。辺見マリのファムファタールぶりなんて、いかにもです。 でも、オールバックで不思議な顔の少年(田中浩二)とBJが戯れるシークェンスって、いったい何なんでしょうか? そことラストで、けっこう怪作っぽくなっていることも事実でしょう。でも、和製ハードボイルドの、愛すべき佳品ではあります。

 

 

 

 

 

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