「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」:なめちゃいけない傑作 #デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション #デデデデ #浅野いにお
映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』(通称『デデデデ』)は、浅野いにおのマンガの映像化ですが、大江戸はお初にお目にかかりました。いや、すごい。なめてかかってはいけません。想像してたよりずっと深くて重い作品なのでした。
もちろん主人公二人をはじめとする高校生たちのゆるくておバカな日常も、十二分に魅力的なんですよ。でもそこから一歩踏み込んだ先に展開する世界が、映画として超絶素晴らしいのです。アフター9.11やアフター3.11やアフター・コロナを生きる私たちに、この上なく寓意的で限りなくリアルに、匕首(あいくち)を突きつけて来る感じ。特に後半のシリアスな展開には唸ります。
また、ビフォー・ウォーを生きる私たちに突きつけて来る「戦争の始まり方」が、絶妙に嫌な感じで、怖いことこの上ありません。ゆるい日常の中に、冷徹なリアリティをもって突きつけて来るのです。完全に「自分ごと」として感じられるのです。 そして、それ以上に怖い「門出(かどで)の闇落ち」パート。「正義」への真摯な考察。 なんか、凄い物を見せられているって感じで、心の中に「ゴオオオオーッ!!」って効果音が流れておりました。
そして、続きを観るのが怖いような、「やっちまった」感全開のラスト(「つづく」ですが)。 いやあ、密度濃いです。不安で不穏な傑作です。後章が待ち遠しくてなりません。
ついでながら、杉並区、世田谷区、武蔵野市あたりを中心とした町(街)の描写も素敵でした。 水木しげるオマージュとドラえもんオマージュは、なんなんすかね?
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