「不死身ラヴァーズ」:チャーミングでエモい佳品 #不死身ラヴァーズ #松居大悟 #見上愛
映画『不死身ラヴァーズ』は、松居大悟監督によるチャーミングでポジティブなラブストーリー(&コメディー)。最上の出来ではないけれど、愛すべき佳品だと言えるでしょう。
これ、原作のマンガとは主人公の男女を入れ替えたのだそうで、びっくりです。何の無理もなく、ハマってます。それは何と言っても、見上愛(みかみあい)の好演あったればこそ。元気たっぷりで陽性の彼女が、この映画を明るく照らします(後半、ちょっとダウナーになる時がありますけど)。走るシーンが多いことからもわかるように、まさに恋の暴走機関車。でも、そこがいい所。見方によってはファニー・フェイスなんですけど、基本的に不死身の笑顔なんです、見上さん。
そして「中学・高校と3ピースバンドでギターを担当」していたという彼女だけに、ギターがめっちゃうまいのです。本作の中で披露するギターには、ちょっと驚きながら目と耳を奪われました。
じゅん役の佐藤寛太は可もなく不可もなくでした、むしろ青木柚の「田中」が、いい味出してます。髪型からわかるように、松居監督を投影させた役なんでしょうね。「思いを秘めて…」って感じが何ともやるせくって、良いです。
(以降少々ネタバレあり) 松居大悟らしいエモいシーンも多いのですが、一方でカラオケの場面が笑えたなあ。みんなでソファーの上でジャンプしながら熱唱してるのに、間奏になると座ってまったりと会話して、で、間奏が終わるとまたジャンプ熱唱が一斉に始まるってのが、サイコーでした。
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