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2024年6月22日 (土)

「アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家」:キーファー作品の凄みが伝わらず    #アンゼルム #アンゼルム傷ついた世界の芸術家 #アンゼルムキーファー #ヴィムヴェンダース 

1_20240622221201 映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』は、戦後ドイツ最大の芸術家アンゼルム・キーファーの人と作品をヴィム・ヴェンダース監督が映画にしたもの。東京では日比谷と渋谷の上映館でだけ3Dだったので、ヒューマントラストシネマ渋谷で観ました。3Dって、ほんっと久しぶりだったので、持参した3Dメガネが仕様違いで、結局その場で100円出して買いました。

ヴィム・ヴェンダースの3D映画といえば、『Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(2011)がありましたねえ。でもあの作品もこの作品も、そんなに感心するような3D効果があるわけでもありませんでした。まあ身も蓋もありませんが、2Dで問題なしです。

大江戸は1980年代後半~1990年代にかけて(まあ、その後もですけど)コンテンポラリー・アートにどっぷりハマっておりました。その中でも最上級に好きだったのが、キーファーで、'93年のセゾン美術館の展覧会にも行きました。あとはアンドレス・セラーノやジャン₌ミシェル・バスキアも好きでしたね。

そのキーファーご本人がバンバン出て来るこの作品。しかしながら、作家と作品を解説していくような映画ではなく、キーファーをめぐるヴェンダースの心象風景みたいになっています。大江戸にはそこがもの足りなかったですねえ。そしてキーファーを知らない人には、これでは彼の作品の凄さ、偉大さが伝わらないなあと感じました。あのマチエール、あの重量感、あの暗い迫力、あの終末感が伝わって来ないのです。なんか映像がクリーン過ぎるのです。彼の作品の、不気味さとか悲惨とか神話的な悪霊とか歴史の重みみたいな感覚が、すっぽり抜け落ちているのです。

キーファーの息子やヴェンダースの孫おいを使った過去の再現イメージも、功を奏しておりません。 あと、キーファーの作品に拮抗するぐらいの圧倒的な音楽がついていたらなあとも思いました。 いろいろ残念な作品でありました。

 

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