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2024年6月14日 (金)

「あんのこと」:ダルデンヌ兄弟作品のような不幸    #あんのこと #入江悠 #河合優実 #佐藤二朗 #河井青葉 

1_20240614221601 映画『あんのこと』は、入江悠監督(本作では脚本も)が、新たなステージに入ったと感じさせる秀作。本年公開された社会派の力作として、吉田恵輔監督の『ミッシング』にも比肩される強度を持っています。

最初から最後まで、観ていることが辛い作品です。胸の中がざわざわと重苦しく、もうこれ以上「不幸」を見せないでくれー!と思ってしまいます。昨年の作品ですが、石井裕也監督の『月』もそうでしたね。まるでダルデンヌ兄弟の作品のようです。

ただ、そのインパクトの強さはこの社会に向ける刃であり、人間というものに向ける一筋縄ではいかない洞察です。しみじみとほっこり感動させる場面もあるのですが、その先には暗い沼が待っているのです。

役者たちの凄さも『ミッシング』と共通します。常に舌を巻くほどうまい河合優実の中でも、本作はベスト・アクトでしょう。彼女が微笑みを見せるいくつかの場面では、観ているこちらも嬉しくなってしまいます。 そして、あの常にウザイ佐藤二朗が、冒頭の取調室こそ「あー、またいつものやつか」と思わせかけたものの、その後は独善的過剰演技を封印して、いい味出しているのです。これには驚きました。

毒母を演じる河井青葉(ダブル「カワイ」ですね)も、いつもの清楚で優しそうなイメージとは真逆の腐った鬼畜ぶり。本当に強い憎悪を覚えました。 稲垣吾郎は、まあ良くも悪くも稲垣吾郎でした。

2020年の新型コロナ初期の不安な空気を思い出させてくれたことにおいても、貴重だと思います。

 

 

 

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