「愛と死の記録」(1966年):芦川さんの登場は1分だけ #愛と死の記録 #芦川いづみ #吉永小百合 #渡哲也 #蔵原惟繕
映画『愛と死の記録』(1966年)を、神保町シアターの特集「1960年代 吉永小百合と私たちの青春」で初鑑賞。ポスターはカラーですが、モノクロ作品です。
これもまた芦川いづみさん目当てで観たわけですが、待てど暮らせど出て来ません。92分の映画のラスト8分ぐらいになってようやく登場。そしてその後、ほぼラストでもう一度登場。2シーン合わせても1分ぐらいの登場でした! なのに、タイトルでは吉永小百合の次に渡哲也と並んで出て来るんですよ。ポスターのビリングも3番手。サギだっ! まあ、そうは言ってもこの映画の重要な部分を担っていることも確か。(以降ネタバレあり) 最後に左耳の下から首にかけてのケロイドが映し出される場面は、ちょっと衝撃的でした。その1-2秒で、何もかもが腑に落ちるのです。
この作品、吉永&浜田光夫コンビの大ヒット作『愛と死を見つめて』(1964年)の二匹目のどじょう的な企画だったのだそうですが、浜田が事故で怪我をして、その代役として渡哲也がキャスティングされたのだそうです。まあ二人とも角刈り(スポーツ刈り?)兄ちゃんですけど。
広島の被爆者を題材としているだけに、シリアスで重い作品です。それを単なるメロドラマにしてしまったと取るべきか、当時の娯楽映画の枠内で随分健闘していると取るべきか? 小生は、その中間ぐらいと感じていますが、原爆ドーム内部でのロケをはじめ、蔵原惟繕監督、市民レベルの反核映画そして、かなり気合の入った仕事をしているのではないでしょうか。吉永から魂のこもった演技を引き出せているあたりも、大きな功績でありましょう。
| 固定リンク
« 「告白 コンフェッション」:74分のコンパクトさはいいけど… #告白コンフェッション #山下敦弘 #生田斗真 #ヤンイクチュン #奈緒 | トップページ | 新宿小田急、渋谷東急2店の跡地は今 #新宿小田急 #東急本店 #東急東横店 #新宿渋谷再開発 »
コメント