「男女残酷物語 サソリ決戦」(1969年):奇妙奇天烈ヘンテコ映画 #男女残酷物語サソリ決戦 #トンデモ映画
映画『男女残酷物語 サソリ決戦』(1969年)が日本初公開となりました。一昨年には今回と同じ武蔵野館で、1968年イタリア映画の怪作『殺しを呼ぶ卵』が公開されており、本作はその流れを汲むトンデモ映画です。
邦題も凄いですねー。いかがわしいですねー。でも原題は“Femina Ridens”=「笑う女」。キャッチコピーの「こんなの、はじめて。」も、なかなかです。
ニキ・ド・サンファルの有名な女性の巨大な下半身アートのダミーを使った美術なども、ポップでユニーク。あそこらへん、権利関係はクリアしていたのかなあ?
あまりに確信犯的にヘンテコな映画で、男と女の台詞や演技も奇妙奇天烈。『死霊の盆踊り』あたりの感覚を連想いたしましたよ。 ん?男と女? そうかー。もしかしたら、ルルーシュの『男と女』(1966年)へのイタリアからの返歌だったのかも知れませんね。
でもまあ、正直なところあまりにもタガが緩んでいて、面白くもおかしくもありませんでした。ただひたすら変。ほとんどセクシーとも思えなかったし、残酷でも何でもない。サソリってのも、台詞にちょびっと出て来るだけ。どうでもいいような「オチ」はあるものの、それで評価が上がるほどでもありません。
まあ、好事家の方にだけおススメします。
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