「告白 コンフェッション」:74分のコンパクトさはいいけど… #告白コンフェッション #山下敦弘 #生田斗真 #ヤンイクチュン #奈緒
映画『告白 コンフェッション』は、福本伸行×かわぐちかいじのマンガを山下敦弘監督が映画化。山下監督はここ数か月で、『カラオケ行こ!』『水深0メートルから』に次ぐ3本目の公開。売れっ子です。
ワン・アイディア勝負の74分というコンパクトさが良いですね。実際、74分あれば十分だと思いました。これぐらいの作品が増えれば、「観る人は、自分の空き時間に合わせやすくなり、鑑賞機会が広がる。」「製作サイドは、撮影やポスト・プロダクションの日数を減らすことができて、費用が助かる。」「興行サイドは、1日に上映できる回数が増えて、興収増につながる。」と、近江商人のような「三方よし」ではありませんか。なので、短い尺を支持していきましょう!
湊かなえ原作・中島哲也監督の『告白』(2010年)と混同されないように、「コンフェッション」がついているのでしょうかね。さらに付け加えれば、1981年のウール・グロスバード監督『告白』(ロバート・デ・ニーロ、ロバート・デュヴァル主演)の原題は“The Confession”だったりします。
本作の登場人物はほぼ3人(二人の時間が圧倒的に多い。ラストだけプラス数人)、場所はほぼ山小屋内と限定的。だから、相当低予算で作れたはずです。
それはともかく、作品はちょっと粗かったですねえ。この題材なら、脚本さえもっと練り上げていればもっともっと面白くできただろうに。でも、原作マンガがあるからしょうがないのかなあ。演出も妙にホラーっぽくなっていたし。
ヤン・イクチュンの芝居はちょっと過剰でした。あれでは作品がバカバカしくなってしまいます(山下監督のディレクションのせいかも知れませんが)。生田斗真は、いつもの生田斗真。そして短い登場場面の奈緒は、キュート&色っぽいショットがあったりして悪くはなかったですけど、まあ宝の持ち腐れでした。
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