「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」:良質な70年代風ドラマ #ホールドオーバーズ #ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ #アレクサンダーペイン #ドミニクセッサ
映画『ホールドオーバーズ 置いてきぼりのホリディ』という邦題ですが、原題はもちろん“The holdovers”だけ。この「ホリディ」ってのが、どうにも気になりますね。新聞社や通信社も採用している一般的なカタカナ表記ですと「ホリデー」。原音に近い表記をするなら「ホリデイ」です。「イ」を小さくしないのです。小さな「ィ」だと別の読み方になってしまいます。しばしば見かけはするのですが、堂々と映画のタイトルになっちゃった例は記憶にないほどです。まことに遺憾であります。
それはともかく、映画自体は非常に古典的な良質ドラマ。かつては「映画」といったら、主にこういうものでした。実際、1970年を舞台にしたこの作品は、実に1970年代調に作ってあります。オープニングのタイトルにフィルムの傷のような映像の工夫がされていたり、プチプチいうノイズがつけられていたり…。最後のクレジットが終わった後には、“THE END”と出ます!
そんな中でアレクサンダー・ペイン的なというか、映画賞を獲る作品的なというか、そんな葛藤と和睦のドラマが繰り広げられるのです。古典的でもあり、ニューシネマ的でもありますね。久々に観ましたねえ、こういうの。でも滅法出来が良いわけでもありません。世間には絶賛評も多いようですが、大江戸はそこまで素晴らしいとも思えませんでした。「まあまあ」です。過去にもアレクサンダー・ペイン作品(『サイドウェイ』『ネブラスカ』など)をそんなにいいと思ったことがない大江戸なので、まあ相性の問題でしょうかね。
びっくりしちゃうのが、高校生役のドミニク・セッサ。33歳ぐらいに見えます。うーん、「アメリカの高校生えらく老けてる」問題がここにも(日本の高校生が幼っぽすぎるのか?)。2002年生まれってことなので、撮影時には20歳ぐらいだったのでしょうけれど、アメリカの人が見たら、高校生っぽく見えるのでしょうか? 謎です。 まあ、日本でもアラサーの俳優が高校生役やってますけどね。
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