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2024年7月10日 (水)

「川沿いのホテル」(2018年):ちょっとシリアスに気取ったホン・サンス    #川沿いのホテル #ホンサンス #キムミニ 

Kawazoinohotel 映画『川沿いのホテル』(2018年)を、映画館Strangerのホン・サンス特集で観ました。モノクロ・96分。東京フィルメックスでの上映と配信以外は、日本初公開です。いやー、JAIHOと組んだこの特集上映(短編を含む5作品)、ほんとありがたいです。

雪景色の中のホテルが舞台ってことで、いつものホン・サンス作品よりはオシャレ度高めです。音楽もフランス映画風。でも風采の上がらない詩人の親父さんが出てきたり、舞台が居酒屋になったりすると、やっぱりいつもの雰囲気になるんですけどね。

いつものように、誰も彼もが酒飲んでタバコ吸ってぐだぐだ話してます。だけど、本作はかなりシリアス度高め。 (以降少々ネタバレあり) 「死」が重要な要素となっているホン・サンス作品なんて、これまで観た中では『あなたの顔の前に』(2021年)ぐらいしか知りません。

(以降ネタバレあり) そういった流れで言えば、この詩人さんは最初から死んでいたのでは?とか、詩人から「天使」と呼ばれる二人の女性は本当に天使だったのでは?とか、いろんな可能性が頭に浮かびます。 ラストでベッドで泣く女性二人なんて、ほんと意味が分からな過ぎますもん(終盤の詩も、なんだかわかりませんし)。

だから、妙に気取っちゃった本作をそれほど高く評価したりはしない大江戸ですが、ここでもキム・ミニの存在が、作品をワンランク引き上げています。うーん、愛の魔法なんですかね?

 

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