「先生の白い嘘」:実写にすると嘘っぽい #先生の白い嘘 #奈緒 #風間俊介 #インティマシーコーディネーター
映画『先生の白い噓』は、インティマシー・コーディネーターを入れる入れないという件でやけに注目されてしまった作品。まあ、その件に関しては今なら「入れるべきだ」と言えるのですが、制作準備段階ではまだICが日本ではほとんど実績がなかったことを考慮すべきだとは思います。でもこの件をきっかけに、ICを入れるべきという共通理解が広まったとしたら、それはそれで意味があったとも言えるでしょう。
それはさておき、映画自体はなかなか苦しい出来。原作マンガ(未読)では成り立っていたのかも知れませんが、実写にしてしまうと嘘っぽい表現や、違和感たっぷりの台詞が多すぎるのです。リアリティがなさ過ぎて、「マンガだよねー」となってしまうのです。深いテーマに、技術や描写が追いついていないんですよね。
奈緒は健闘していますが、でも物足りなくもあります。例えば吉岡里帆の演技力だったら、もっと観るものの心を複雑に揺さぶったのではないでしょうか。それはそうとこの役、多くの女優から断られたそうですが、きっと吉岡さんにも真っ先にオファーが言ってたんだろうなーと思います。
あまりに胸糞の悪い風間俊介の鬼畜ぶりに、ずっと腹立たしかったです。風間君の事務所としては、ほんとにこれ受けちゃって良かったんでしょうか? また、この人、意外と悪役がうまいんですよね。
(以降少々ネタバレあり) 終盤の女教師の絆創膏だらけの顔って、ほとんどギャグですよね。これも、マンガでならギリ成り立っていたのかも知れませんが、実写ではナシですー。誰か指摘できなかったのかなあ。
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