「キングダム 大将軍の帰還」:50代後半の死闘 #キングダム #キングダム大将軍の帰還 #大沢たかお #吉川晃司
映画『キングダム 大将軍の帰還』は、シリーズ第4作にして「完結編」ということになっています。まあ、原作はそのずっと先まであるんでしょうけど(調べてみたら、全72巻!のうちの14~16巻あたりの話だそうです。こりゃ全部の映画化は無理だあ)。
この『大将軍の帰還』では、信(山崎賢人)ではなくて王騎(大沢たかお)が主役ですね。いやー、大沢たかお、もともと武闘派ではないのに、モデル出身なのに、随分と健闘しております。メンズ・モデル出身なのにここまでちゃんとした映画俳優になった人として、菅原文太、阿部寛に次ぐ存在になりましたね。
でも腕だけは物足りなかった。もっと丸太ん棒のようにぶっとい腕であってほしかったところです(そしてワキ毛がなかった)。腕の太さがもの足りないってのは吉川晃司にも言えることでして、そこにCGを使っても良かったんじゃないかと思ったりしました。 シルヴェスター・スタローンなどは、ジジイになってもトレーニングと筋増強剤でとんでもない腕の太さを実現させてますが、あそこまでいくと役柄が限定されちゃいますからねえ。
CGといえば、ロングショットで軍勢の動きを見せるあたりが、「正しいCGの使い方」として良くできていました。 そして冒頭とクライマックスで延々と繰り広げられる大沢たかおと吉川晃司の死闘が、すっごい迫力。あんな巨大な武器を持ってあれだけ戦い続けるなんて、現実的には不可能。でもそれをやっちゃうから、観客は満足するわけです。それにしても、カッコよく戦ってるのが50代後半の二人なんですから、日本映画も変わりましたねえ。このままいけば、日本版『エクスペンダブルズ』ができちゃいそうです。
信とか王騎以外の登場人物の名前が難しい字ですねえ。読めねーよ。
| 固定リンク
« 「メイ・ディセンバー ゆれる真実」:意地悪なトッド・ヘインズ #メイディセンバー #メイディセンバーゆれる真実 #トッドヘインズ #ジュリアンムーア #ナタリーポートマン | トップページ | 「映画館の恋」(2005年):ホン・サンスの若書き #映画館の恋 #ホンサンス »
コメント