「映画館の恋」(2005年):ホン・サンスの若書き #映画館の恋 #ホンサンス
Strangerのホン・サンス特集で、『映画館の恋』(2006年)を初めて観ました。これで特集の5作をコンプリート。劇場初公開だらけの中で、唯一日本公開されている作品です。
ただ、相当に面妖な作品でもあります。二部構成なんですけど、その仕掛けがしばらく経たないとわからなかったし(小生が鈍いだけかもですが)、主人公の自称映画監督にまったく共感できないどころじゃなくて、ただただ迷惑で腹立たしいですね。ほんと、ただのストーカーですし、この女優ももっと突き放しちゃえばいいのに…って、まあ、そういう映画なんでしょうけど。
今回の特集観て気がついたけど、ホン・サンス作品ってレビューを書きにくいですね。どの作品も男と女で酒飲んでタバコ吸ってぐだぐだ話をすることの面白さが「芸」になってるので、それ以上に書くことが見つからないのです。でも、近年の深まりを見せた作品群はもうちょっと書くことがありますけどね。いずれにせよ観ている間は、なんか面白くて目が離せないのです。粗さは、まだ監督6作目の「若書き」ってことで。
しかし『映画館の恋』っていう邦題、看板に偽りありですよねー。現代は『劇場前』ってことらしいので、そっちの方がまだしもだと思うのです。
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