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2024年8月31日 (土)

「きみの色」:予告編は最高だったが…    #きみの色 #山田尚子 #ミスターチルドレン #テルミン

Kiminoiro 映画『きみの色』は、『けいおん!』『聲の形』『リズの青い鳥』などの山田尚子監督作品。高校生たちのバンドものではありますが、絵もテイストも『けいおん!』とは全く違っています。あたりまえと言えばあたりまえですが。

ふんわりとした世界です。良い人揃いで悪人は出て来ないし、大きな事件も起きないし、大した葛藤もありません。こういうの、大江戸は大好きなはずなんです。でも、なんか惹き込まれなかったんですよねえ。映像はとても気持ちの良い色彩が目に優しく、素晴らしかったのですけれど…。

思えば、予告編が最高でした。きれいな色の花や光、親しみやすく可愛らしいキャラクター、素敵な台詞やナレーション、ミスチルの主題歌(『in the pocket』)が明るくも感動的、と絶対ベストテン級の作品だと思ったんですけどねえ。悪くはない、むしろ良いのですが、「中ぐらいに」良いだけなんです。

言いたかないけど、やっぱり「物語が弱い」ってことでしょうか。物語なんかなくてもいい映画はあるはずだというのが大江戸のスタンスですし、山田監督もその実証のために本作を作ったのだと思うのですが、うーん、 どのパートも悪くはないんですけど、やっぱり「突出したものがない」って所が、心にガツンと来なかったのかも知れません。 穏やかな表現でもいいんです。でも、予定調和を突き崩すほどの何か「とんでもないもの」が一つ欲しかったなあ。

それはそうと、メガネ男子がテルミンを演奏するのでびっくり。ちょこっとだけテルミンをたしなんだことのある大江戸にとっては、正確な描写に「ほう」と思いながら、演奏意欲をかきたてられたのでありました。

 

 

 

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2024年8月30日 (金)

安部公房の「飛ぶ男」と「題未定」    #飛ぶ男 #題未定 #安部公房 #新潮文庫 

Dsc_1647_copy_577x847 昨日、映画『箱男』について書いたときに、安部公房のファンであるとカミングアウト?した大江戸ですが、嘘じゃない証拠に…

この春、2か月連続で新潮文庫から安部公房作品が刊行されたんですよ。「生誕100年」ってことでのようですが、これって結構凄いことだと思っております。1993年に68歳で急逝した安部公房ですが、もう1-2年長生きしていたら、ノーベル文学賞が取れていたと思い続けている大江戸です。今般、改めてその思いを強くしました。

 

まずは『飛ぶ男』。1993年に急性心不全で急逝した後、フロッピーディスクの中から発見された作品だそうで、途中で絶筆となっております。電子データとして残された遺作というのは、日本文学史上初めてのことだったそうです。1994年1月に新潮社から刊行されたのですが、大江戸はなぜか読んでおりませんでした。

これがまさに安部公房テイストの、奇想とリアリズムがユーモアとエロティシズムを伴って、王道のフィクションとして展開する物語。いやー、「かなり面白くなってきたぞ」ってあたりまでで途絶えてしまったのが、なんとも残念至極。傑作になったに違いないのに!

もう一つ収められている作品『さまざまな父』は、倒れる直前の’92年12月に書いていた作品ということで、むしろこちらが「遺作」と呼べるかもと思ったりもします。こちらも中途半端な形で終わっていますが、『飛ぶ男』と同じ根を持つ作品であり、ぬけぬけとしたユーモアがとても面白いのです。

 

Dsc_1648_copy_600x847 で、もう一冊は『(霊媒の話より)題未定 安部公房初期短編集』。安部公房は1948年に24歳でデビューしたのですが、この作品集にはデビュー前後(19~25歳)の未発表・未再録短編11編が収められています。

こちらは最晩年の『飛ぶ男』とは打って変わって、まさに「若書き」。未熟だし、率直に言ってヘタだし、後年とはスタイルもテイストもかなり違います。でも、若き安部青年の中にたまっていたさまざまなものを感じさせてくれて、興味深いといえば興味深い。粗削りで玉石混交の短編集です。

ただ、こうなると研究者や好事家のための本って感じで、よく文庫化したもんだって感じではありました。 久々に『砂の女』とか『箱男』とか『壁』を読み返したくなりました(でも、なかなか時間がないのですー)。

 

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2024年8月29日 (木)

「箱男」:執念の企画だというけれど…    #箱男 #安部公房 #石井岳龍 #白本彩奈

Theboxman 映画『箱男』は、安部公房の1973年作品の映画化。『砂の女』も『他人の顔』も『燃えつきた地図』も映画になっているけど、これは初の映画化。そもそも1997年に今回と同じ石井岳龍(当時は石井聰亙)監督・永瀬正敏主演でクランクイン前日に中止となった企画だそうで、ようやく27年後に念願かなったわけです。執念の企画ですね。

しかーし、出来上がったものはかなりドイヒーなのでありました。何を隠そう小生は安部公房のファンで、学生時代にあらゆる作品を読み尽くしたのだりますが、「これって違うよねえ」という感じが終始つきまといました。まあ、その分石井岳龍作品になっているということかも知れませんが、この人もいい時と悪い時の振幅が大きい人で…、今回は悪かったですねえ。

石井監督が昔、安部公房から「コメディ―にしてほしい」と言われたそうですが、うーん、こういうことではないんじゃないかなあ。やはり石井監督のテイストと、安部公房の(あるいは、この作品の)テイストがミスフィットだったんじゃないかという気がしてなりません。

でもそれはそうとして、箱男同士のバトルシーンなんか、あまりにも滑稽で笑えましたよ。シュールだなあ。

オーディションで選ばれたという白本彩奈が、永瀬正敏、浅野忠信、佐藤浩市という只ならぬメンツを相手に堂々とした役者っぷりでした。今後伸びる人だとと思いますよ。

 

 

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2024年8月28日 (水)

「マミー」:疑わしきは…どうなっているのか?    #マミー #映画マミー #二村真弘 #林眞須美 #和歌山毒カレー事件 #疑わしきは被告人の利益に

Mommy 映画『マミー』は、1998年の和歌山毒カレー事件の“犯人”として2009年に死刑が確定した林眞須美が、本当に犯人だったのかという疑義を問いかけるドキュメンタリー。

確かに動機もなく、決定的な証拠もない事件です。有罪のポイントとなった目撃証言の不確かさや疑わしさ、鑑定の信憑性を、関わった人たちの証言によって、「決定的ではない」と思えるように観客を導いていきます。そういった意味では、非常に公平性を欠くドキュメンタリーですが、本作にはその姿勢が必要だったこともよくわかります。メディアによる誘導や、先入観、思い込みの危険性についても考えさせてくれます。

顔がうっすらわかる程度にボカシを入れた林夫妻の長男が、父である林健治(林眞須美の夫)と共に(二村真弘監督とも一緒に)、謎を追い、疑義を提示していきます。観ているうちに我々観客も、彼らと同じ側に立っている。そんな作品です。でも、健治氏が保険金詐欺については堂々と認めてあっけらかんと話すあたりには、唖然としてしまいます。

ただ、目撃と鑑定という大事な部分は疑わしいと示してくれるものの、「完全にシロ」だと示す証拠もないということにおいて、さらに大きなカギを握っている次女(長女は自殺してしまった)が出て来ない点も、どうにもモヤモヤする所であります。とはいえ、「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の原則からすると、「これで死刑にはできないだろう」という思いは強く沸き上がってきます(現在、林眞須美は大阪拘置所に拘留中)。

石井輝男監督の『地獄』(1999年)に、麻原彰晃や宮崎勤と並んで林眞須美が地獄で残酷ショーのような責め苦に遭う場面が出てきましたが、石井輝男が生きていてこの作品を観たらどう思ったでしょうか? 大江戸自身の思い込みも含めて、そんなことを考えさせられもしました。

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2024年8月27日 (火)

「ラストマイル」:密度濃く面白い社会派娯楽作    #ラストマイル #アンナチュラル #MIU404 #野木亜紀子 #塚原あゆ子 #満島ひかり

Lastmile 映画『ラストマイル』が予想以上に面白かったです。強力な新作がない週だったとはいえ、初登場1位の興行成績で大ヒットしているもよう。観ようかどうしようか考えた大江戸としては意外なほどの好調さです。

実際に観ても、序盤はよくある感じで普通なんです。テレビ局主導映画のあの雰囲気。でも観終わってみれば、それも仕掛けの一つみたいなものです。中盤以降ぐんぐん面白くなっていき、こちらの予想をひっくり返す展開を何段階も仕掛けてくるのです。野木亜紀子さんによるオリジナル脚本がお見事。ハリウッドだと、3-4名の頭脳を結集してこういう隙がなく密度の濃い面白さを作り上げるのですが、それを一人でやってのけてるあたり大したものです。

そして、社会派作品としても成立しております。我々も何となく知っているあれこれーー物流世界の過重労働問題、ブラックな働かせ方問題、下請けいじめ問題、海外企業本社の日本への圧力などなどを娯楽映画の範囲でしっかり訴えかけています。ちょうどいい塩梅だと思います。

塚原あゆ子監督と脚本の野木亜紀子さんが過去に手掛けたTBSドラマ『アンナチュラル』『MIU404』とつながる「シェアード・ユニバース・ムービー」ってことで、両作のキャストがドラマ内のキャラクターそのものとしてゲスト出演しています。その顔ぶれの豪華さ(!)に驚きました。

終盤に満島ひかりが大きなマグカップでコーヒーだかお茶だかを飲む場面があるのですが、そこで発する「おいしい!」が某ビールのCMと同じ言い方だったのが個人的にツボでした。あれは絶対意識的にやってるよねー。

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2024年8月26日 (月)

「時々、私は考える」:とにかく独特です    #時々私は考える #デイジーリドリー #レイチェルランバート #松本穂香

Tokidokiwatashi 映画『時々、私は考える』は、『フォースの覚醒』をはじめとする『スター・ウォーズ』シリーズのデイジー・リドリーが、地味で静かでコミュ障の主人公を演じる、ユニークな佳作。

アメリカ映画でアメリカが舞台(オレゴン州のアストリアという港町)なのに、人も映画自体もカナダとかヨーロッパみたいな雰囲気。抑えたトーンの撮影で、色調もさることながら、その「絵」の切り取り方が実に映画的で美しいのです。そもそもメインタイトル~クレジットで使われている装飾的でロマンチックなフォントが、独特に美しいではないですか(日本版のタイトル文字もこの雰囲気に合わせたもので、なかなかグッジョブ)。

音楽も古典的で、妙にロマンチック。独特です。 本当に何から何まで独特です。レイチェル・ランバート監督、長編3作目にして日本では初公開ですが、これだけ独特に自分の世界を持ってる人なので、これから先にどえらい達成を見せてくれそうな気がします。「買い」です。

それにしてもデイジー・リドリー、美女オーラは封印して、地味~に気配を消して、新境地を拓きました。そして、主人公の会社の新しい同僚役のデイヴ・メルヘジがいいですねー。知性と優しさの塊って感じ。

松本穂香が本作のレビューを書いていたのを目にしましたが、この不器用な主人公に自分自身の何かを重ねずにはいられなかったようです。そうですね、これを日本で映画化するとしたら、主人公=松本穂香ってアリですね。でも、こんな地味な映画、わざわざ再映画化しないでしょうし、この独特世界を別の監督が扱えはしないでしょうけれど…。

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2024年8月25日 (日)

「フォールガイ」:全部入りポップコーン・ムービー    #フォールガイ #ライアンゴズリング #エミリーブラント #デイヴィッドリーチ 

Fallguy 映画『フォールガイ』は娯楽映画の鑑みたいに、アクション・ミステリー・サスペンス・コメディ・ラブストーリーの要素をすべてぶっこんでおります。「全部入り」です。それでいて、ぶっこみ過ぎて破綻してるってこともない。気軽に楽しめる、まさに「ポップコーン・ムービー」なのですね。

ライアン・ゴズリング、『バービー』ではおバカキャラで、パブリックイメージをだいぶ下げてしまいましたが、ここでは過去最高のマッチョぶり。そこに哀愁や愛嬌も加えて、今度はだいぶイメージアップなのでは?(小生のPCでは「ライアン牛頭リング」と変換されてしまったのですが、いかがなものか…)

エミリー・ブラントはイマイチでしたね。あまり魅力的に演じられてはいない、むしろ、結構イラっとくるキャラだったりします。終盤のある場面の「大暴れ」にもある意味呆れたし(彼女のせいではなくて、監督のせいですけど)。あそこまで激しく暴れられると、さすがに引いちゃいます。

でもこの作品全体に関して言えば、もちろんVFXも使ってますけど、リアルな撮影、リアルな体技をメインにした心意気やスタントマン魂に拍手。勧善懲悪的な結末も気分が良いです(そう来なくっちゃ)。まあ、少々わちゃわちゃし過ぎているのが良くも悪くも『ブレット・トレイン』のデイヴィッド・リーチ監督なのですが、それもサービス精神の現れなんでしょうかね。

お客さんの数があまり多くなかったのですが、こういう作品がちゃんとヒットしないと、ますますハリウッド映画が公開されなくなることがコワイです。なにしろ世界で唯一、『ウルフズ』(ジョージ・クルーニー×ブラッド・ピット)のようなメジャー作が公開中止になってしまった日本ですからね(映画館で予告編かかっていたのに)。

 

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2024年8月24日 (土)

ベルマーレ、イベントは最高だったのに…    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南名古屋 #湘南対名古屋 #グリーンオーシャンナイト 

Dsc_1626_copy_1024x884 レモンガススタジアム平塚で、湘南ベルマーレ対名古屋グランパスを観戦。今日はフジタ提供の「Green Ocean Night」ってことで、ホーム側観戦者全員にベースボールタイプのシャツをくれるという太っ腹企画! 

Dsc_1634_copy_1024x505 ということで、ほぼ満員のスタンドは、ライトグリーンの海と化しておりました(アウェイエリアを除く)。

Dsc_1628_copy_1024x564 また試合前の選手紹介時に「Green Light Show」を実施。スタジアムの照明を消して、レーザーなどの光とサポーターの光で、幻想的なグリーンライトの世界を作り出しました。

Dsc_1630_copy_1024x548 何年も前の照明灯がLEDになる前の時代、しかも季節的にまだ7時前だと明るいのに観客が手元のライトを光らせても大して目立たなかったという失敗を知っている大江戸としては、今回感動しましたねー。

周囲は暗くなってましたし、サポーターのグリーンライトの量は多かっDsc01621 たし、レーザー光の演出はカッコいいし、最後に花火まで上がるし。観客の驚きと感動が伝わってきましたよ。なーんだ。やればできるんじゃん(いつもは金が無いだけか…)。四半世紀以上このスタジアムに来てますけど、今日のイベントは過去最高でしたね。

Dsc_16372_copy_1024x1365 さらにはハーフタイムの花火など、イベント盛りだくさん。夏休みの子どもたちにも(大人にも)楽しい思い出になったのではないかと思いましたよ、ここまでは。

Dsc_1635_copy_1024x753 ところが試合は、…ドイヒーでした。0-1の敗戦。せっかくの満員札止めだったのに(それでも1万2千人台ってどうよ)、得点シーンを見せられないってのはキビシイですねー。投資してくれたフジタの社長さんもがっかりでしょう。

Dsc_16362_copy_1024x689 ポゼッション7割で、1点も取れない。山口ポゼッションサッカーの限界を見る思いでした。失点シーンも、またしてもコーナーキックからだし。

Dsc_16392_copy_1024x603 ほんと、対策されると弱いですよね。敵が両サイドバックを幅広く置いて、湘南の両ウイングバックの突破を防いでくると、もうボールを下げることしかできなくなってます。 ルキアンのボール収め率は驚異的なので、もうどんどん放り込んじゃった方がいいだろうに、何をこねくり回してるの?と思っちゃいます。

Dsc01624 今日もまた、いつも以上に山口監督の選手交代は遅かったし、最後になって放り込んだ方が可能性が見える状況なんだから、最初からそうしたらと思わずにはいられません。名古屋ディフェンスもそう安定してるとは思えなかったし、さっさと先制してたら全然勝てそうな試合だったし、いやー、非常にモヤモヤした敗戦でした。走れてないし。やっぱり天皇杯から中2日での試合ってところが、勝敗を分けましたね。

夏の移籍でフロンターレからベルマーレにやって来た上福元直人選手(GK)がこの試合で湘南デビューしたのですが、なんだかほろ苦いデビューになってしまいました。

 

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2024年8月23日 (金)

「髙田賢三 夢をかける」@東京オペラシティ    #髙田賢三 #高田賢三 #高田賢三展 #高田賢三夢をかける #KENZO 

Dsc_1627_copy_1024x757 初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の展覧会『髙田賢三 夢をかける』(~9/16)を鑑賞。2020年にコロナで急逝されて以降初の回顧展です。

Dsc_1629_copy_1024x768 19時閉場のところ18時過ぎに入ったとはいえ、小生が出会った観客は4人ほど。大丈夫なんでしょうか?

Dsc_1630_copy_1024x715 初台の会場ということで、賢三さんの母校=文化服装学院の近く。展示品の大半は、文化学園ファッションリソースセンターからのものでした。

Dsc_1632_copy_570x768 ケンゾーといえば花柄と民族衣装ですが、それ以前の作品もあれば、日本の着物や農民の衣服(モンペなど)をアレンジした作品もあって、彼の80年の生涯と作品を網羅した展覧会になっております。

Dsc_1633_copy_1024x768 ケンゾーさんって、晩年になってからオールバックのダンディな紳士になったけど、けっこう長いことおかっぱ頭に大きなメガネの「変な東洋人」みたいな姿でした。まあ、あれがトレードマークだったのですが、もっと早くからオールバックのダンディになった方がカッコ良かったのに。

Dsc_1634_copy_806x768 2004年アテネオリンピックの時に、日本選手団のユニフォームを担当したんですよねー。白地にシャクヤクの花をプリントしてあって、「らしい」んだけど、えらく不評だったとか。まあ、スポーツっぽくないですからねえ。

Dsc_1635_copy_1024x729 最後の大きなスペースには、各年代の代表作がずらりと並んで壮観。

Dsc_1636_copy_1024x768 やっぱり花柄ですよねえ。そして民族衣装風。

Dsc_1637_copy_1024x768 シンプルに「自分ならでは」を持っている人、それを突き詰められる人は、やっぱり強いですよね。

Dsc_16382_copy_1024x768 あくまでも明るく、楽しく、美しかったケンゾーの服。壁面のファッションショー映像を見ても、そこが世界に受け入れられた唯一無二の個性なのだとわかります。

Dsc_1640_copy_1024x768 最後の壁面には、彼のデザイン画がずらりと貼られていました。うまいとは言い難い絵なのが、ご愛嬌なのでありました。

 

(追記) 死後初の回顧展と書きましたが、2021年に文化学園服飾博物館で開催していました。自分で書いたくせに、すっかり抜けておりましたー。すみません。

「高田賢三 回顧展 Dreams -to be continued-」   #高田賢三 #KENZO #高田賢三回顧展: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

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2024年8月22日 (木)

久々にアイスクリームまつり    #アイスクリーム #ラムレーズンバー #あいすまんじゅう本家西尾八ッ橋 #コクバタアイス #エッセルスーパーカップバターサンド味 #爽桜桃アンド白桃ヨーグルト #ディアミルク #ガーナチョコアンドクッキーサンド #セイヒョーもも太郎

Dsc_0787_copy_600x684 定期的に載せているアイスクリーム(アイスミルクやラクトアイスや氷菓も含みます)のご紹介、久々だなあと思ったら、なんと1月4日以来でした。なので、ちょっと古い物も入っております。

トップの登場は、セブンイレブンの『ラムレーズンバー』。手堅いですね。圧倒的ではないけれど、きちんとシングルヒットで出塁って感じ。

 

Dsc_1244_copy_1024x768_20240822215701 続いて、丸永製菓の『あいすまんじゅう 本家西尾八ッ橋』。名前の通りのコラボ商品です。八ッ橋のニッキが香るのが、大江戸のようなニッキ好きの琴線に触れる製品でございます。

 

Dsc_1108_copy_800x6003 そしてこちらは、ローソン・ウチカフェの『コクバタアイス りんごとバター』。「フランス製発酵バターの罪深~い味わい」というコピーがそそりますね。

Dsc_1109_copy_800x6003 りんごとバターですから、相性良いに決まっています。ほら、黄色い。中には、細かく砕いたリンゴ片が入っております。コクと爽やかさ。やはり良いです。

 

Dsc_1359_copy_691x710 で、バターつながりでこちら、明治『エッセル スーパーカップ バターサンド味』。まあ、そうですね。だけど、ラクトアイスの限界を感じさせる風味でもあります。リピート不要かな。

 

Dsc_1243_copy_600x670 対するロッテの『爽 桜桃&白桃 ヨーグルト』。この名前なのに「桜桃果肉入り」ってことです。白桃の立場はどうなるのでしょう? ま、でも桃風味です。ヨーグルトと相まって爽やかです。おお、「爽」にふさわしい。

 

Dsc_1325_copy_600x575_20240822222301 こちらは明治に戻って、『ディアミルク』。アイスクリームの分類なので、乳脂肪が高いってことですよね(17%もありました)。十勝の乳製品だけを使っているそうで、変なものは入っていませんし、砂糖すら入っていません。それでもあっさり甘いという、評価すべき製品なのであります。

Dsc_1356_copy_800x424カップタイプから離れまして、ロッテの『ガーナ チョコ&クッキーサンド』です。大きく「香ばしアーモンドチョコ&発酵バタークッキー」と書いてありますね。

Dsc_1357_copy_800x458右半分が発酵バタークッキーでアイスをサンドイッチしたもの、左半分がクラッシュト・アーモンドチョコがけタイプとなっております。ま、想像通りの味です。悪くないけど、絶賛することもない感じでしょうか。

 

Dsc_1366_copy_600x454 さて本日のラストは、セイヒョーの『もも太郎』。新潟のご当地アイスなんだそうです。私はもちろん東京のスーパーで買いましたが。でも、なんで新潟なのに「もも太郎」?? しかも色は桃というよりはかなりヴィヴィッドに赤いですし、味はイチゴ! 不思議に思って公式サイトを見てみると、「名前はもも太郎だけど、味はいちご。おまけにりんご果汁でできている」と自らネタを割っておりました。ヘンなの。 (詳しくはこちらをご確認ください ↓ )

【公式】もも太郎-新潟ご当地アイス|株式会社セイヒョー (seihyo.co.jp)

 

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2024年8月21日 (水)

いちごジャムとかそのお仲間とか    #いちごジャム #ジャム #果肉を楽しむいちごさん #大人のジャム #カヤジャム #大納言小豆濃厚あんバター

Dsc_1462_copy_600x685 いちごジャムって、なかなか難しいですね。きっとやけに高級なやつは本当においしいんでしょうけど、デイリーに使うものなので、あまり庶民価格を逸脱したものは買わないようにしている大江戸です。かと言って、大メーカーのごく一般的なものには限界ってものがあります。そして、小生は何につけても「甘さ控えめ」ってやつが好きじゃないのです。ちゃんとした甘さのものを少量使えばいいだけじゃんと思うのです。健康志向にかこつけて、甘さの足りないものをたくさん使わせて儲けようとしているだけじゃないの?なんて感じてます。でも、ヨーロッパの輸入物にありがちな過度に甘いやつも好きではないのです。物には限度ってもんがありますから。ね、難しいでしょ。

その点、これなどはいい線いってましたよ。クイーンズ伊勢丹オリジナルの『My Little Spoon いちご』。いちごもゴロンとしたのが(小ぶりだけど)入っていますし、甘さも淡めだけど悪くありません。

 

Dsc_1623_copy_800x6003 でも、もっと良いのがこちら。デイリーフーズの『いちごジャム』。いちご果実64%だそうです。モロッコ産だというイチゴが角切りになっているのが特徴。濃厚でフレッシュな果実味と適度な甘さ。いいわー、これ。おいしいです。

 

Dsc_1140_copy_800x6003 大手メーカーのものとしては明治屋が健闘してます。こちらは『果肉を楽しむ いちごさん』。佐賀県生まれの「いちごさん」という品種を使っているのだそうです。なるほど、そう言われれば果肉がおいしい気がしてきます。

 

Dsc_0943_copy_416x600 明治屋からはもう一つ。ネーミングがいいですね、『大人のジャム』。でも「甘さすっきり ストロベリー」って書いてあるし、甘くないから健康を気にする大人に良いってことじゃないの?  さっき言ってたことと違うんじゃないの?とお思いでしょうが、大江戸が惹かれたポイントはそこではありません。左上に「ラム薫る」って書いてありますよね。そこなんです。ラムの香りのジャム、魅惑的ではけど。「ほのかに」程度です。でも悪くはありません。

 

Dsc_1326_copy_600x745 ジャムと言ってもこちらは『カヤジャム』(成城石井)。シンガポール名産なのだとか。ココナッツと書いてあったので、ココナッツ好きの大江戸パンダンリーふというハーブがはいっているので、なんか砂糖を煮詰めたものみたいな感じになっちゃってます。食べてるうちに慣れていきましたが、あんまり好きではないかな。

 

Dsc_1539_copy_388x600 そして最後にスーパーマーケットLIFEのライフ・プレミアム商品、『大納言小豆 濃厚あんバター』です。うーん、でもあんこだけじゃなくてあんバターにしている分、ぼんやりした味になってしまっているので、多量に塗らないとおいしくないのです。それなら、コメダ珈琲の『小倉あん』なんかの方がいいなー、なんて思ったりしました。

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2024年8月20日 (火)

「インサイド・ヘッド2」:現代アニメの最高峰    #インサイドヘッド2 #ディズニーピクサー #ピクサー #ピートドクター 

Insideout2 映画『インサイド・ヘッド2』(原題“Inside Out 2”)は、ディズニー/ピクサーの最新作。なんと、第1作( ↓ )から9年も経っていたのですね。びっくり。

「インサイド・ヘッド」:やっぱピクサーすごい!: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

で、こちらも傑作でした。というか、2の方が1よりもさらに優れていると思います。とは言っても、1のことはほとんど忘れちゃっているんですけどね。

主人公のライリーが思春期を迎え、大人の感情がいろいろと現れてきて…という物語。これが実に繊細で、小生なども「昔、こういう感情や心配、恐れがあったかも」と思い出してしまう、そんな作品です。そんなものを作品にするってのは、アニメーションの進歩だと思うのです。20世紀だったら、こんな芸当は商業アニメの中で成立しなかったでしょう。

歯列矯正具をつけたヒロインってのも、アニメ史上初(実写を含めても記憶にないのですがではないでしょうか。それぐらいユニークでありながら、老若男女に受け入れられること間違いなしの王道でもあるという、偉大な作品です。アイスホッケー場面の躍動感やスピード感は、本当に只ならぬクォリティです。ラストカットで、ライリーの顔にニキビがあるあたりも、実に芸が細かいですねえ。あきれます。

前作では監督だったピート・ドクター(『ソウルフル・ワールド』などの監督)が、本作ではエグゼクティブ・プロデューサーを担当しております。何しろ彼は2018年からピクサーのCOO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)になっているそうで、監督はケルシー・マンに譲っております。やはり、ピート・ドクターのピクサーは、現代アニメーション界の最高峰だと再確認いたしました。

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2024年8月19日 (月)

「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」:結末に賛否あるようですが…    #クレヨンしんちゃん #オラたちの恐竜日記 

Kyouryuunikki 映画『クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』は、昨年の3D版からしれっと(GWから)夏休み公開に移行した劇場版第31作。ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』も意識しながらの恐竜ものです。

これまでやけにタイトルが長かったこのシリーズ、今回はだいぶ短くなりました。喜ばしいことです。で、作品自体もシンプルに、こども恐竜をめぐる悪者とカスカベ防衛隊の攻防となっております。安定の面白さでしたし、渋谷で恐竜を大暴れさせたのもなかなかのスペクタクルでした。なぜか野原家周辺の人々意外には人っ子一人いなかったのが??でしたけれど(まあ、作画が大変なのでしょうけど)。

(以下ネタバレ満開です/未見の人は読まないでね) 終盤に恐竜のこどもが命を落としてしまうのですが、それについてネットでは否定的な感想が多いようです。小さな子が観たらショックを受けると。 まあ、それもわからなくはないですが、小生の思いとしては「こういうのも必要」ということです。命のはかなさを知り、突然命が尽きてしまうこともあるのだと悟ることは、小さな子にとっても重要だと思うのです。それだからこそ命は尊い、限りある命を大切にしなかればならないと学んでほしい。映画の製作陣もきっとそう思って、リスクを承知でこのような結末を採択したはずなのです。その志は評価すべきだと思います。「死」を子供の前からすべて隠蔽してしまうのは良くないと感じています。 そこらへんのことを一緒に観た大人が話して、教えてあげる。あるいは考えさせる。そういうことのきっかけになってほしい作品です。

 

 

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2024年8月18日 (日)

新・歌舞伎座にようやく行く    #歌舞伎座 #八月納涼歌舞伎 #ゆうれい貸屋 #鵜の殿様

Dsc_1615_copy_768x593 いやー、2013年に改築オープンして以来ようやく行きました、新しい歌舞伎座。改築前の第4期の建物には10回以上は行っておりましたが、新しくなってからは初めて。開館後しばらくはお客がいっぱいで予約が取れず、その後コロナ期を経たりして、なんだかんだこんなに遅くなってしまいました。月日の経つのは早いものでございます。外観は、第4期の歌舞伎座と同じように作っているのは知って(見て)いましたが、内装もかなり忠実に再現しておりました。もちろんトイレがキレイになっていたりエスカレーターがついていたりと、時代に合わせた新しさも取り入れております。2階に展示された日本画の数々も、昔同様です。あ、それと横山大観の富士山を描いた緞帳は見事でありました。

Dsc_1614_copy_768x1024 「八月納涼歌舞伎」ということで、午前・午後の二部制ではなく、三部制になっております。なので、演目も二つだけ=1時間20分ほどの『ゆうれい貸屋』(山本周五郎原作の人情物)と、30分ほどの『鵜の殿様』(山川静夫原案の笑える舞踊劇)。35分ほどの幕間を入れても2時間半弱という、歌舞伎座としては大変コンパクトな公演です。

Dsc_1612_copy_742x1024 『ゆうれい貸屋』は、夏らしく幽霊大挙出演の人情喜劇。面白いです。笑えもします。ただ、人情劇だし幽霊物なので、衣装の華やかさなどとは無縁です。最近はTVなどでおなじみの坂東彌十郎さんも出演。現役最年長の98歳!という役者の方も、じいさん幽霊の役で出ておりました。

Dsc_1611_copy_768x677 『鵜の殿様』は、幸四郎・染五郎の親子共演による、笑える舞踊劇。太郎冠者が出て来るなど、狂言の要素を取り入れていて、体の動きで笑わせてくれます。二人ともお見事でした。明るい衣装も、『ゆうれい貸屋』との対比で、明るい気分にさせてくれます。

「いやー。歌舞伎っておもしろいもんですねえ。」と言いたくなる二作でありました。ただ、まだコロナ以降の用心が終わらないようで、大向こうからの掛け声(「中村屋!」とか「高麗屋!」とかいうアレね)がなかったのが寂しかったです。早く解禁にならないと、伝統が途絶えちゃいそうでいやだなあ。

 

 

 

 

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2024年8月17日 (土)

湘南、柏に苦杯    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南柏 #湘南対柏 

Dsc_1615_copy_1024x891 レモンガススタジアムで湘南ベルマーレ対柏レイソルを観戦。ベルマーレはリーグ戦直近5試合で4勝1分(+天皇杯でも1勝)と絶好調。夏場は走力が落ちて負けがこむチームだっただけに、まさに山口監督の「そんなに走らずに、ボールをつなぐサッカー」がついに花開いたということなのでしょうか。だとしたら、批判してすみませんでしたー。ただ、今日の試合を観てるとねえ…。

Dsc01615 前節はアウェイで首位町田に勝利した湘南。今日は暫定順位で1つ上(15位と16位・勝ち点差1)の柏に、絶対勝たねばならない一戦です。まあ、でも考えてみれば向こうも勝たねばならない試合。

前半はお互いに譲らず、バチバチのバトルを繰り広げながら、互いに決定機も作りながら、0-0での折り返し。

Dsc01616 ひどく蒸し暑く、選手たちにとっては辛い環境での試合です。そのせいかどうか、ベルマーレはいつもよりミスが多かったですね。なかなかビルドアップがうまくいきません。てか、レイソルのプレスの強度がかなり凄くて、てこずってました。

Dsc_16182_copy_1024x616 後半になってもレイソルのプレスは強度が落ちず、そうこうしてるうちに細谷弾で先制されてしまいます。なんだよこいつー、湘南戦になると点取るなあ。オリンピック後すぐに、海外に移籍してくれたら良かったのに…。

Dsc_1619_copy_1024x590 湘南も故障明け久々の阿部浩之や福田翔生、小野瀬康介らを投入して打開を図りますが、逆に柏の木下に2点目を奪われて厳しい状況に。結局、アディショナルタイムのPKを阿部が決めて1点差になったものの時すでに遅しでした。

Dsc01618 うーん、柏の選手個人個人のクォリティと、決め切る力にやられました。今日は、なんかことごとくうまくいきませんでした。対策をしっかり浸透させた井原監督に、してやられたってことですかね?

来週の名古屋戦は、NHK-BSの中継もあるので、良いプレイで勝利を手にしてもらいたいものです! その前に、週ナカの天皇杯ガンバ戦でもしっかり勝ち残っていきましょう!

 

 

 

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2024年8月16日 (金)

休館半年後の山の上ホテル    #山の上ホテル #ヴォーリズ #アールデコ建築 

Dsc_1601_copy_753x1024 きのうは谷根千散策をして結構疲れたのですが、帰りがけにもう一ヶ所立ち寄りました。神田駿河台の「山の上ホテル」です!

Dsc_16022_copy_706x1024 皆さんご存じの通り、今年の2月13日から休館している山の上ホテルですが、今はいったいどうなっているのだろうかと気になったのです。なにしろ「のん」主演の『私にふさわしいホテル』(堤幸彦監督・12月公開)で、休館後に撮影が行われたことを知っておりましたし…。

Dsc_0001_burst20240815170216103_cover_co 何しろ営業していた頃には、坂の下から「ああ、あそこなんだな」と見上げる程度でしたから。休館が発表されてからの数か月も、宿泊の手立てを調べたものの、常連さんでいっぱいだったのでしょう、まったく空きが出ず(35室しかないそうですからね)。こんなことなら、ロビーまででも入っておけば良かったと・・・後悔先に立たずですね。

Dsc_1603_copy_768x576 W.M.ヴォーリズ設計によるアール・デコ建築です。

Dsc_1605_copy_768x1024 いやー、見事なファサードですねえ。「HILLTOP HOTEL」の緩い感じの文字フォントも「山の上ホテル」のフォントと合わせてあるように思えます。

Dsc_1609_copy_768x576 横に回りますと、こんなそっけない感じ。

Dsc_1606_copy_768x576 でも、ここにも出入口があって、そのあたりのデザインや装飾はさすがなのでありました。サボテンを模した表示板も立ってますね。

Dsc_1607_copy_768x624 裏手に回ると、こちらの口はアール・デコを感じさせますね。

Dsc_1610_copy_768x1024 さらに右の方には、同様の入口。「HILLTOP Garden」と書いてあって、薄暗いその奥には「山の上教会」という文字が…。

Dsc_1611_copy_721x1024見るほどに、後悔の念が募っていきました。ビルディングでも飲食店でも、あるうちに行っておかないとダメなんです。後からでは遅いんです。知っていたはずの教訓なんですけどね。 ホテルもどうなるのでしょうか? 公式サイトを見る限り、あくまでも老朽化への対応を検討するための「休館」だということで、今後のことはまだ決まっていないそうなんですけど…。良い結論が出てほしいなあ。

 

Dsc_1613_copy_768x520 坂を下って左手を見やれば、おお、三省堂書店の建て替えで、あそこがまっさらになっておりました。街の変化というものは、止めようがないものでございますね。

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久々の谷根千さんぽ    #谷根千 #須藤公園 #全生庵 #圓朝のドクロ #夕やけだんだん

Dsc_1576_copy_768x497 久しぶり・・・ほんと十年以上行ってないかもなのですが、谷根千エリアを逍遥してみました。いやいや、検索してみたら2006年の記事( ↓ )しか出て来なかったので、実は18年ぶりだったりするのかも知れません。驚いちゃいますね。

根津のつつじとレトロ建築: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

Dsc_1573_copy_663x1024 今回のスタートは千駄木駅。まずは団子坂を上って右折し、須藤公園へ。住宅地の中の小規模な公園ですが、蓮池があり、その上には須藤の滝もあります。緑の中の真っ赤な弁財天の社や架け橋が、キレイです。

 

Dsc_1597_copy_768x533 続いては谷中方面に進んで、全生庵を見学。山岡鉄舟が建立したというお寺。

Dsc_1615_copy_1024x790 ちょうど夏恒例の『幽霊画展』をやっていたので、500円を払って鑑賞。足のない幽霊の元祖といわれる円山応挙の作品をはじめ、鏑木清方やこの寺ゆかりの圓朝の三遊亭圓朝の掛軸などを拝見しました。このうちわのドクロは圓朝の作品に描かれているもの。カワイイですよね。Tシャツやバッグや缶バッジにもなっておりました。

Dsc_1581_copy_639x1024 ついでに墓地も見学。鉄舟や圓朝のお墓もさらっと見ましたが、驚いたのはこの真新しい黄金の仏像。けっこう大きくて、あまりにもキンキラ…いや、ありがたいありがたい。

 

Dsc_1582_copy_768x730 その後も谷中墓地のそばをうろうろ。愛玉子(オーギョーチイ)は、ずーーーっと変わらないのが嬉しいなあ。でも、お休みのようでした。

Dsc_1583_copy_768x518 その隣の下町風俗資料館付設展示場(旧吉田屋酒店)。

Dsc_1584_copy_768x576 1F部分を無料で見学できます。酒屋だったことの名残りを見せてくれています。

 

Dsc_1586_copy_768x576 昔はぜったいヤマザキのパン屋だったんだろうなあという店構え。その隣の町中華がぜったいうまい感じでしたが、昼食は済ませていたのであきらめました。

Dsc_1587_copy_723x1024 お盆シーズンってことで、朝倉彫塑館はお休み。まあ、以前行ったのでもともとパスの予定でしたけど。

Dsc_1589_copy_700x1024_20240816182501 日暮里駅と谷中ぎんざを結ぶ「夕やけだんだん」。さすがに真夏の昼日中何で、猫はおりませんでした。

Dsc_1592_copy_768x576 そこを下りた左手が、広い空き地になっておりました。どうやら大きなマンションが建つみたいです。やれやれ、無粋なこって。

Dsc_1594_copy_768x1004 しばらく来ないうちに、谷中ぎんざがだいぶ観光地化しておりました。でも昔ながらの店も残っていますし、大資本が入っているわけではなくユニークな個店が並んでいるので、これはこれで許せる範囲だと思います。 屋根には白ネコちゃんのアート装飾。

Dsc_1600_copy_713x1024 その後よみせ通りをぶらぶらしたりして、また夕焼けだんだんに戻って、墓地をかすめながら、千駄木へ。

さらに歩いて、根津方面へ。今回、根津はさらっと通っただけでした。歩き疲れたので、根津神社もパス。でも「はん亭」は昔のままの姿で営業中でしたー。

 

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2024年8月15日 (木)

ようやく麻布台ヒルズへ    #麻布台ヒルズ #奈良美智 #森ビル

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昨年11月に開業した麻布台ヒルズですが、大江戸は夏休みを利用してようやく行って来ました。

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六本木ヒルズで映画を観てから、最近新装開店したというアマンドの前を通り、

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バブルの象徴「ロアビル」の前を通ると、うーむ、解体準備って感じに囲われておりました。

Dsc_1550_copy_576x768 10分ほど歩くと、麻布台ヒルズ。ただ、ここってビル一棟だけではなくて、あれこれ広い複合施設なんですよね。

Dsc_1562_copy_1024x768 メインのタワープラザの中は高級な空気。リッチなブランドショップがゆったりと配置され、いかにもお金持ち仕様。その中をビューティフルな方々が闊歩していて、ちょっと気後れしちゃう感じでした。森ビルさんの数あるヒルズの中でも、一番のお金持ち仕様だと思います。でもエレベーターホールの吹き抜け具合だとか、クラシカルなデザインや優美な曲線が本当に素敵です。明るすぎない照明もいい感じですね。

Dsc_1551_copy_1024x768 で、ビルを出ると中庭がまた素敵。

Dsc_1561_copy_1024x692 池や川をしつらえてあるのが、いいんですよねー。

Dsc_1559_copy_1024x692 やはり水があると落ち着きます。

Dsc_1552_copy_538x768 あとは奈良美智の彫刻なんかもあるのです。

Dsc_1558_copy_1024x668 ガーデンの奥には、霊友会の特徴的な黒屋根とか、東京タワーなんかも見ることができます。

Dsc_1554_copy_1024x768 ジャンプ台のようなスロープになっているのは、果樹園だそうです(ここには入れません)。

Dsc_1560_copy_1024x694 ここのベンチはこんな感じ。長野や岐阜の方の、茶巾型の栗きんとんのようですね。

Dsc_1556_copy_1024x7682 地下にも高級食料品があるなど、さまざまなゾーンが広がっていて、さすがは社長比率が日本一高い港区ならではの、ハイソなヒルズなのでありました。庶民は一回見ればいいかなー。

Dsc_1564_copy_1024x761 これ、エリアが広がっておりまして、神谷町方面は最後の写真のような感じ。もちろん、オフィスや住居もたっぷりあるのです。『街を作る」っていうスケールの大きさが、まさにヒルズ、まさに森ビルさんなのでありました。

 

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「ツイスターズ」:アメリカ人は大自然と戦う    #ツイスターズ #リーアイザックチョン #竜巻映画 

Twisters 映画『ツイスターズ』って、1996年のヤン・デ・ボン監督作品『ツイスター』(『スピード』の次に撮った)と関係あるのかなあ?と調べてみたら、ウィキペディアには「続編」と書いてあるのに、「続編やリメイクではない」と書いてある記事もあったり、出演しているグレン・パウエルの「続編やリブートではない」という発言があったりして、よくわからない状態です。でもいずれにしても、「予習」の必要は全くありません。

それはそうと、28年を隔てたどちらの作品もスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮って、すごいですねえ。なぜか知らないけど、前作は“Twister”で本作は“Twistes”。邦題も「ズ」があるかないかです。

’96年のヤン・デ・ボン作品は、拍子抜けするぐらいつまらなかったんです。覚えているのは、牛が竜巻に巻き込まれて飛んでいく場面だけ。残念ながら、今回の『ツイスターズ』には、牛が飛ぶ場面はありません。

今回の監督は『ミナリ』のリー・アイザック・チョン。随分毛色の違うものを作ったものです。どっちがこの人の本質なのでしょうか? でも、ハリウッド王道のディザスター映画にして冒険活劇であり、十分及第点の出来でした。 ただ大江戸としては、竜巻に巻き込まれた人の一人称映像が見たかったです。今の技術で、どんなふうに作れるのかなあ。(以降ネタバレあり) あと、高分子吸収体で戦うって、いくら何でも無理じゃね? 規模的に。

それにしてもアメリカ人って、大自然のように抗ってもしょうがないものと戦って組み伏せようとする話が好きですねえ。ほぼ蛮勇です。「逃げるが勝ち」とか「三十六計逃げるに如かず」とかみたいなことわざって、絶対アメリカにはないんだろうなあ。

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2024年8月14日 (水)

「ゴジラ博」in 東京ミッドタウン日比谷    #ゴジラ博 #東京ミッドタウン日比谷 #ゴジラ #ゴジラマイナスワン

Dsc_1579_copy_768x760 昨日開幕した『ゴジラ博 in 東京ミッドタウン日比谷』(~9/1)に行って来ました。「ゴジラひろし」ではありません。「ゴジラ博(はく)」。6FにあるBASE Q HALLでの開催。

Dsc_1564_copy_679x996 10時~15時までは時間指定制のネット予約(場合によっては当日券が売られる場合もあるようです)。16時以降は当日券(200円高い)によるフリー入場となっておりましたが、本日会場に午後3時ごろ行ってみると、16時30分以降の入場ってことになっておりました。

Dsc_1565_copy_768x569時間をつぶしてから16時半少し前に着いて、20分ほど並んで入ることができました。会場はお子様からシニアまで、さまざまな世代のゴジラファン(当然男性比率がやけに高い)でいっぱい。

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1954年の初代ゴジラから、『ゴジラー1.0』まで、東宝(企画監修)の力を得て、ゴジラまたゴジラです。メインは人間より少し大きい着ぐるみやスタチューたち。

Dsc_1568_copy_682x996 ゴジラのみならず、メカゴジラ(50周年)やキングギドラ(60周年)も展示されております。

Dsc_1569_copy_768x561 でも基本的に『ゴジラ博』なので、モスラやラドンまでは出ておりませんー(ゴジラ映画のポスターの中には出てますけど)。

Dsc_1570_copy_520x996 まあ、これまでに『特撮のDNA』展で見た物も多く含まれておりましたが、それはしょうがないですね。

Dsc_1572_copy_725x996 『シン・ゴジラ』のようにCGで作った作品でも、宣伝用のスタチュー(立像)があるので、展示されております。アニメ版ゴジラも同様です。

Dsc_1573_copy_768x541 今回は、ローランド・エメリッヒやギャレス・エドワーズなどのハリウッド版ゴジラだとか、日本のアニメーション映画版ゴジラについてもカバーしているところがさすがです。網羅してます。

Dsc_1575_copy_768x695 会場最後にある『ゴジラー1.0』の大ジオラマが、やはり本展のハイライトでしょう。

Dsc_1576_copy_768x996 ジオラマの下部からあおりながら、スマホを使った移動撮影ができるような仕掛けなんかもありました。

 

Dsc_1578_copy_768x731 グッズコーナーには、フィギュア、Tシャツ、アクスタ、クリアファイル、マグカップ、ノートなどなどのゴジラグッズが揃い、ファンの皆さんが群がってました。大江戸は買わなかったけどね(ガメラだったら買ったかも)。

 

(『特撮のDNA』展のときのレビュー ↓ )

展覧会「特撮のDNA」:東宝ゴジラの大集合: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

「特撮のDNA 東京タワーSOS」@東京タワー    #特撮のDNA #東京タワーSOS #ゴジラ #モスラ #メカゴジラ #東京タワー: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

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三の丸尚蔵館と皇居東御苑    #三の丸尚蔵館 #皇居東御苑 #松の廊下跡 #富士見櫓 #大手門

Dsc_1563_copy_768x513 ちょっと大手町に来る用があったもので、ついでに皇居・大手門を入って(警察の手荷物検査を受けて)、三の丸尚蔵館に初めて行きました。

Dsc_1564_copy_768x954 『いきもの賞玩』という展覧会(〜9/1)を観たのですが、全部で50作品程度の小規模展とはいえ、伊藤若冲の『動植綵絵 池辺群虫図』(細かい描写の妙!)などもありなかなかでした。

Dsc_1565_copy_561x1024 この尚蔵館は昨年秋に部分的にオープンしているのですが、全館完成は再来年なのだとか。

Dsc_1566_copy_768x526 館の前にあるプレハブが現在は仮のミュージアム・ショップなのですが、売っているものが普通の美術館の半額ぐらい。ポストカード60円とか一筆箋400円とかクリアファイル300円とか。逆に、「これぐらいが適正価格だよなあ」とか思ったりもしました。

 

Dsc_1568_copy_768x559 で、出た後は坂を上って皇居本丸方面に進みます。大きな石垣に江戸時代を感じたりしながら、当時からの建物を見つつ進みます。

Dsc_1569_copy_768x546 日本人、ほとんどいません。ほとんどが白人系の観光客の方々。まあ、尚蔵館に入らなけれぱタダで見られる観光地てすからね。

Dsc_1571_copy_768x527 美しい枝ぶりの松も植わっています。坂を上りながら、そうだよねえ、江戸城の中にもこういう高低差があるんだなよねえと感じつつ、進みます。

Dsc_1573_copy_768x477 「松の廊下」跡もありましたー。「忠臣蔵」好きとしては感激です。と言っても、ただ石碑があるだけなので、想像の翼を羽ばたかせるのも結構難しいのですが…。まあ、しょうがない。

Dsc_1574_copy_768x952 そして富士見櫓(やぐら)。おお、時代劇だあ、江戸城の一部だあと、多少の感銘を覚えます。本丸地区に現存する唯一の櫓で、遺構としては一番古いものだそうです。

本丸地区を全部見たわけではありませんが、暑かったこともあり、まあこんなところで。Dsc_1575_copy_768x576 大手門前のお堀は涼し気な水を湛えてくれていると良かったのですが、なんと緑の藻でびっしりなのでしたー。

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2024年8月13日 (火)

久方ぶりの末廣亭    #末廣亭 #新宿末廣亭 #末広亭 #春風亭昇太 

Dsc_15672_copy_1024x774 新宿の末廣亭で12時から4時15分の昼の部を見ました。コロナ以降一度も行ってなかったなあ、と調べてみたら2019年以来5年ぶりだったのです。たっぷりの落語の合間に、漫談、コント、紙切り、浪曲なども楽しませていただきました。

今日は2階席まで大入り。大江戸は開演を1-2分過ぎて入場して、1階サイドの桟敷席(畳敷き)でした。しかしながら、実は今右膝裏の腱を痛めているので、そしてもともとあぐらは苦手なので、体育座りを基本としながらずーっと長時間、体勢を変えながら苦闘しておりました。ずっと斜めの姿勢で高座の方を見ているので、しまいには首や肩も痛くなってくるし。もっと早く来て、椅子席を確保すべきでしたー。

Dsc_1565_copy_522x800 でも今日の出しものには面白いのものが多く、満員の観客からしばしば爆笑が起きていて、演者の皆さんもノッてました。

かなり久々に見たらかなりご年配になっていた(あたりまえ)、コント山口君と竹田君もかなり笑えましたし、春風亭一門の若手の方々も生きのいい芸でかなり笑わせてくれました。

「浅草国際通りの三平ストアーでチーズと豆腐が抗争を繰り広げる」というシュールな浪曲の玉川多福さんが、ユニークかつめっちゃ面白くて、目からウロコでした(こんな浪曲もあるんだー)。観客からの拍手も一番多かったかも。

まあ、中には昔のまま時代に取り残されちゃった年寄りの噺家がいて、あまりにセンスが古くて全然笑えなかったりもしましたが…。だって、サングラスかけて石原裕次郎の『錆びたナイフ』と『嵐を呼ぶ男』をそれぞれフルコーラス歌うんですよ。それだけで、何のオチもないという…(唖然)。その後の「裕次郎」という語を使ったダジャレオチにも唖然。お客さんの空気もかなりドン引きしてました。しかもこの人、声が小さすぎて、末廣亭の音響設備だとあんまり聞こえないのです。そろそろ隠居なさった方がよろしいんじゃないでしょうかねえ。

Dsc_1568_copy_1024x800 トリ(主任)は春風亭昇太師匠。30分の持ち時間の半分が枕だという…(笑)。でも、がっちり客席をつかんで、どっかんどっかん笑わせてくれました。この人も貫禄がついてきましたね。

只今、絶賛夏休み中お大江戸ですが、特に旅行とか行かないときには(今回がそう)、だいたい都内散策と映画鑑賞とJリーグ観戦と末廣亭ってのが定番です。今日は久々に大笑いできて、満足です。

5年前のレビューを探してみたら、なんと昇太師匠がトリだってのを含めて、同じような感想をもっていたことに我ながら驚きました。うーん、ぶれない大江戸です(進歩がないってわけではありませんからね)。

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2024年8月12日 (月)

「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」:コメディー部分でぶちこわし    #新米記者トロッ子 #新米記者トロッ子私がやらねば誰がやる #小林啓一 #藤吉夏鈴 #髙石あかり 

Torokko 映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』は、小林啓一監督の新作。『殺さない彼と死なない彼女』『君は光』と(大江戸の年間ベストテン上位に入る)青春映画の傑作を連打してきた小林監督だけに大いに期待しましたが、今回はそのレベルまでは届きませんでしたねえ。悪くないんだけど。今回は自分で脚本書いてないってこともあるのかなあ…。

告発と真実の物語として、堂々と社会派路線で作ってくれれば傑作になったかもしれないのに、変なコメディーの味付けをしちゃっているのがマイナスなのです。 (以降少々ネタバレあり) 高嶋政宏演じる理事長関係の件りがすべてやり過ぎちゃってて、ぶちこわしなのです。高島のコントみたいなどぎつい悪役芝居に、胸やけがしそうですもん。こんなんじゃなくて、もっと「表は善人そうな理事長が実は…」みたいにして、まじめなアプローチで描いていれば良かったろうに、つくづく残念なことです。ハリウッド映画なんか、シリアスなアプローチでも、ちゃんとエンタテインメントとして通用するものを生み出してくれるんですけどねえ。

Dsc_0000_burst20240811144115241_cover_co でも主人公とその周りの女子たちの空気感はいいですよ。そこはやっぱり小林監督です。主人公の藤吉夏鈴(櫻坂46)なんか、地味~な顔で演技もまだまだなんですけど、ちゃんと主役になっていました(昔の裕木奈江っぽさも時々ありました)。 でももっと魅力的で演技もうまかったのは、新聞部長役の髙石あかり。この人は長く女優としてやっていけると思います。

『ブルーピリオド』や本作を観るにつけ、まだまだ文化部系青春映画の鉱脈ってあるなあと思った次第です。

Dsc_1542_copy_1024x751 テアトル新宿恒例の衣装や小道具の展示。今回はトロッ子ちゃんの学生服や、文芸部の万年筆などが並んでいました。

 

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2024年8月11日 (日)

「ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:」:面白い!楽しい!笑える!    #ぼっちざろっく #劇場総集編ぼっちざろっく #ぼっちざろっくReRe 

Boccchi_rere 劇場総集編『ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』は6月公開の『Re:』を受け継いだ後編。

(前編『Re:』のレビューはこちら ↓ )

「ぼっち・ざ・ろっく! Re:」:けいおん!下北沢!ライブハウス!    #ぼっちざろっく #劇場総集編ぼっちざろっく #ぼっちざろっくRe: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

いやー、本作の方が面白かったです。本年の収穫ともいえるアニメ映画『デデデデ』は前章が素晴らし過ぎた割には、後章で失速して残念だったのですが、こちらは後編の方がのびのび自由に楽しい作品となりました。77分、ほぼ笑いっぱなしってぐらいおかしかったし。

結束バンドのメンバーをはじめ、キャラがみんな愛すべき人たちってのもいいですねえ。こういうほんわかしたの好き。 一方で、楽曲や演奏のクォリティは、映画館の音響も相まって素晴らしかったです。

相変わらず「下北沢映画」でもありました。あの風景、あのお店が出てきております。あ、今回は堂々の「江の島映画」でもありました。

Dsc_1546_copy_851x751 今回の来場者特典は、表紙含む12ページの『ぼっち・ざ・ろっく! エピグラフ2』と、この二人のミニ色紙でしたー。

 

 

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2024年8月10日 (土)

「ブルーピリオド」:美術系青春映画の傑作    #ブルーピリオド #映画ブルーピリオド #眞栄田郷敦 #高橋文哉 #板垣李光人

Blueperiod 映画『ブルーピリオド』は、東京藝大への入試をめぐる見事な成長物語。原作マンガにはその先もあるようですが、ひとまずここまでで娯楽映画単体としてはパーフェクトです。

大江戸のようにアーティスト・コンプレックスのある人間にとっては、本作で描かれた世界やこの主人公ってのは、まばゆいばかりです。うらやましいです。予告編で「東京藝術大学。(絵画科の)現役合格率は200倍」とか「天才にはなれない。だったら天才と見分けがつかなくなるまでやるしかない」とか聞いて、ホントしびれましたもん。 美術(絵画)の世界の熾烈な闘いをスポーツのように描いて、スポ根もののような感動を与えてくれるのです。

たぶん実際にこの世界を経験した人から見ると、甘っちょろい描写とか嘘っぽいディテールとかもあるのでしょうけれど、それ以上の美点がたくさんあるので、大江戸は大いに評価いたします。主人公のみならず、それぞれのキャラクターに血が通っています。原作の良さも大きいのでしょうけれど、映画としてもいい仕事してると思います(監督は萩原健太郎)。

そして眞栄田郷敦、素晴らしいですよ。ヘタに大きい芝居しないけれど、この主人公の複雑な感情を見事に伝えてくれます。今年の主演男優賞候補の一人といっても過言ではありません。 女子の外見を貫き通すユカちゃん役の高橋文哉も(『からかい上手の高木さん』の情けなさとは打って変わって)、助演賞候補にしたいぐらい最高でしたし、コンプレックスまみれのめんどくさい世田介役の板垣李光人もかなり良き。桜田ひよりや薬師丸ひろ子、江口のりこらも含めて、アンサンブル演技賞を与えたいぐらいです。

それはそうと、眞栄田郷敦の父親がやす(ずん)さんって! いくらなんでも遺伝的にありえないでしょー(本当の父親は誰だ?)!

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2024年8月 9日 (金)

謎うなぎ丼とコンビニおにぎり    #謎うなぎ丼 #どーんんとおむすびのり弁 #どーんんとおむすび唐揚げタルタル #炭火焼鳥おにぎり #SPAMむすび 

Dsc_1508_copy_466x550 日清食品の今夏のホット・ヒット商品『謎うなぎ丼』です。「プラントベースうなぎ」と書いてある通り、大豆たんぱくを使ったイミテーションうなぎのようですね。「うなぎ不使用」とか書いてあるのが潔い。まあ、見てくれは「うなぎまぶしごはん」といった感じなのですが…。

Dsc_1509_copy_572x550 あまりにうなぎじゃないですよー。これ、高野豆腐じゃん。スポンジっぽくて噛むとじゅわっと味がしみ出てくるあたりが、もろに高野豆腐。ルックスもむしろ椎茸みたいで不気味です。そして、味が濃い! 体に悪そうなしょっぱさで、たれごはんのおいしさを堪能するわけにもいきませんでした。これは値段に見合わなかったなあ(確か400円近くした)。

 

Dsc_1521_copy_616x600 気を取り直して、コンビニおにぎりに行ってみましょう。

はい。セブンイレブンの『どーんとおむすび のり弁』(税込270円)です。大きくて分厚いのです。厚みが大口開けた限界ぐらいまでありますね。

Dsc_1524_copy_800x576 中には、ちくわ磯辺揚げと白身魚フライ、明太子にタルタルソース。

Dsc_15222 食べ応えあります。セブン以外のコンビニで「のり弁」おにぎりがあるという話は聞いていたのですが、さすがはセブン。しょうゆがしみたごはんもおいしいし、このボリュームなら値段にも納得です。

 

Dsc_1517_copy_551x550 続いてこちらもどーんと、『どーんとおむすび 唐揚げタルタル』。やはり税込270円です。

Dsc_15182_copy_782x550 同様のボリュームですが、こちらはさらにジャンク感たっぷり。どっちもカロリーは高いよねえ、見るからに。

 

こちらもセブンイレブンの『Dsc_1405_copy_600x579 炭火焼鳥』。なんと、日本相撲協会推薦です。確かに国技館の焼鳥はおいしくて有名ですが、「東京フェア」でこう来ましたかあ。こちらは普通サイズ。お味の方も想定通りというか、普通でした。

 

Dsc_1517_copy_800x6003 最後に控えしは、はい、ファミマの『SPAMむすび テリヤキマヨネーズ』。これまでローソンとかのスパムむすびは食べて来ましたが、これはねえ…

Dsc_1518_copy_800x6003 テリヤキソースが強すぎて、スパムのうまさを殺しちゃってます。あのスパムの塩味を愛でたいのに、邪魔なんです。ごはんがまずいのも、ファミマですね。なので、大江戸としてはこれに税込275円出す気にはならない。そんな残念な商品なのでしたー。

 

 

 

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2024年8月 8日 (木)

「Chime」:ザ・黒沢清の45分    #Chime #黒沢清 #吉岡睦雄

Chime 映画『Chime』は、黒沢清監督による45分の作品。既に4月から新たなデジタルプラットフォームで配信されているそうですが、8月2日からミニシアター数館で公開されています。小生は下北沢のK2で観ました。

まぎれもなく黒沢清的な不穏世界。淡々とした日常の中に、静かな恐怖と狂気がにじみ出します。映像的にも、あの影の部分、闇の中に何かがいるような、あの独自の怖さがどうして彼には作れるのでしょうか? 不思議だなあ。 ただ、今回は「カーテンの揺れ」は出て来ませんでしたねー。

それにしても、よく吉岡睦雄さんに主役やらせましたねー。あんな脇役感たっぷりの人に。でもこれがきっちりハマってるんです。この人の人物の小ささやコンプレックスも含めて、役柄に生きました。それはそうとこの人、正名僕蔵を整えた感じですよね。

舞台となる調理学校は、(エンドクレジットによると)中野の織田製菓専門学校のようですが、いやー、調理学校って考えてみれば凶器だらけで怖いですねー。まあ、学校じゃなくても調理場自体怖いです。 (以降少々ネタバレあり) そこでの珍妙な鶏肉問答がちょっとイラっとくるようなものではありましたが、唐突にあんなことが起きるとは! また、妻も息子もそれぞれ狂ってるんじゃないかという、あの「何を信じたらいいのかわからない」クレイジー感も黒沢清らしさなのであります。それにしてもあの家は、どれだけ缶飲料を飲んでるんだあー。

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2024年8月 7日 (水)

「温泉シャーク」:金返せレベルにドイヒー    #温泉シャーク #サメ映画 #トンデモ映画 

Onsenshark 映画『温泉シャーク』は、タイトル通りのバカ映画。バカ映画好きの大江戸としては、ある種の期待をもって観たのですが、うーん、ダメでした。ドイヒーにもほどがあります。

もう全てがアマチュアの自主映画以下。「何を見せられているんだろう?」って気になっていきます。『もしも徳川家康が総理大臣になったら』のひどさについて書いたばかりですが、いやー、下には下があるもんです。あっちがマトモに見えてきます。レベチにドイヒーなのです。

いかにもアマチュアっぽい役者さんたちがイタイのです。やっすい感じだし、表情もなければセリフ回しもヘタなので、観ていて辛いです。やれやれ。

演出やVFXも粗いという以前に、エド・ウッド以下なもんで、少なくともアメリカのトンデモ・サメ映画の半分ぐらいのレベルでやってもらわないと、映画館にかけちゃいけませんよねえ。ほんと、これ「金返せ」レベルですもん。

だいたいあの「マッチョ」って何なんだ? あそこまで意味不明だと、笑えません。 そもそもいくらサメの体が軟らかいからって、どうやって家庭の風呂にまで入って来られるんだよ!? 少しばかりはリアリティを残しておいてくれないと、雑さに呆れるだけで、笑うに笑えません。

高樹澪(メインの警察官の妻役)がびっくりするほどお年を召されていて、後から調べないと誰だかわかりませんでしたー(ヒカシューの巻上公一も出ていたらしいのですが、わかりませんでした)。

 

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2024年8月 6日 (火)

「もしも徳川家康が総理大臣になったら」:ドイヒーで恥ずかしい    #もしも徳川家康が総理大臣になったら #もし徳 

Moshitoku 映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』は、どうせドイヒーなんだろうなあと思って観たら、まあ予想通りでありました。

監督は武内英樹(『テルマエ・ロマエ』『翔んで埼玉』)だし、予告編見ても脱力するばかりだし、なぜか明治以降の偉人はいないし、ハードルは十分に下げておいたのですが、それでもややその下を行くという…。なんか「映画」になっていない感じで、観ていて恥ずかしくなってしまうぐらいなのです。恥ずかしいぞ、日本映画界。

コロナ禍下の日本が舞台なのに、人々のマスク着用率が異様に低いです。でもそれを言ったら、AIとホログラムで偉人を蘇らせるというそもそもの設定が、2020年には(今でもですが)あり得ないわけで、まあパラレルワールドの出来事とでも思うしかないのでしょう。

小藪千豊がメインパーソナリティーを務めるワイドショーが頻繁に挿入されて、偉人内閣のあれこれを批評するという手法も、芸がないというかバカみたい。そして、「またも秀吉」の竹中直人が放つアクの強さで脱落してしまう人も多いはずです。 終盤の家康の演説はちょっといいこと言ってたりもするのですが、そこまでが映画としてちゃんと作られていないので、響いてきません。エキストラの顔の貧しさだけが頭に残ってしまいました。あーあ。

それはそうと、これビリング(キャストの序列)トップが浜辺美波なんですよね。すっごい脇役感たっぷりの役柄なのに。そして、彼女の魅力はほとんど出ておりませんでしたー。

 

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2024年8月 5日 (月)

「怪盗グルーのミニオン超変身」:欠点はあるけど楽しい    #怪盗グルーのミニオン超変身 #怪盗グルー #メガミ二オン 

Gru4 映画『怪盗グルーのミニオン超変身』(字幕版)は、“Despicable Me 4” という原題が示すように怪盗グルーシリーズとしては4作目。『ミニオンズ』などのスピンオフも含めると、6作目ということです。本物とは似ても似つかない鶴瓶の吹き替え(しかも大阪弁)が嫌なので、少ない字幕版を何とか選んで鑑賞。皆様もご賛同いただける方は、できるだけ字幕版を選んでください。字幕版にお客が入らないとなると、ますます減らされちゃいますからね。

それはともかく、今回も十分に楽しめました。盛りだくさんのギャグが連打に次ぐ連打。しかもグルー・ファミリー側に加えて、ミニオン側のギャグも満載ってことで、笑えること、小ネタの多いことに関しては、これまでのシリーズ作品に決してひけをとるものではありません。そこらへんの豊富なアイディアが、本当に人知の結晶だよなあと思っちゃいます。

でも、メガミニオンたちのデザインがあまりにフリーク感強すぎて…。なんかカワイくないよー。美しくないよー。あんな変形をさせなくてもよかったのに。もともと突拍子もないことやれちゃう奴らなんだから。

あと、グルーの元クラスメイトにしてライバルの昆虫野郎がイマイチ。ヴィランとしての悪辣さも魅力も中途半端。なので、全体の構成も散漫な印象になって、結末もどうでもいいような感じになってしまったのです。 でもまあ、夏休みファミリー・ピクチャーとしては楽しめると思いますよ。

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2024年8月 4日 (日)

パリ五輪、日本サッカー男女とも8強で終戦    #パリオリンピック #サッカー男子日本代表 #サッカー女子日本代表 #なでしこジャパン #サムライブルー #日本対スペイン #日本対アメリカ #北村菜々美

Dsc_1538_copy_779x552 パリ・オリンピックのサッカー、決勝トーナメントの初戦=準々決勝は男女ともに敗れて8強止まりとなりました。妥当な所だと言えるかも知れませんが、残念な事ではあります。

 

男子は、スペインが3‐0で日本を破りましたが、点差ほどに完敗した印象はありませんでした。まあ確かに前半半ばまではカテゴリーが違うチームの対戦かと思えるほど、スペインが圧倒していましたが、その後は日本も慣れてきて、40分の細谷のゴールで同点に追いついたかと思いきや、VARによるオフサイド判定で取り消し。そのまま前半が終わったことで、勝負が決した感じです。

1点目、2点目、3点目ともスペインは個人の力で決めきることができました。日本は運もなかったけど、どうしても決めきれなかった。その差です。 オーバーエイジのこととか、久保建英、鈴木唯人、松木玖生のこととか、タラレバはいくらでもあるのですが、小久保ブライアンが言っていたように、最終的には「結果がすべて」です。日本のサッカーも世界のサッカーも進歩し続けてるってことを感じました。

 

女子は延長戦の末、アメリカに0-1で敗れました。以前のアメリカのように圧倒的な強さを感じさせるチームではなかっただけに、どうしても決めきれなかったことが悔やまれます。この試合、谷川萌々子はケガの関係でベンチ入りしなかったわけですが、決定的な仕事ができる彼女がいてくれたらというのが最大のタラレバです(あと、遠藤純がいたら…ってのもあります)。レべチの長谷川唯も、どうも日本代表の大きな大会ではあまり活躍できません。

アタッキング・サードまで行ってから、冷静にフィニッシュワークができる選手が必要ですよね。藤野、浜野、守屋、植木、宮澤、千葉、みんな惜しいところで焦ったり選択をまちがえたりして、外しちゃいます。ここでやはり大江戸としては、北村菜々美待望論をぶち上げておきたいのです。池田ジャパンで求められているアグレッシブさやインテンシティの基準に達していないということで、代表に呼ばれなくなったのでしょうけれど、以前よりは随分進化していますし、何よりもペナ付近で慌てずに決定的な仕事ができます。クロスやラストパスの精度は抜群ですし、シュートは冷静に決め切りますし、(後ろの方から)よくぞそこが見えていたというスルーパスも出せます。なので、1点がほしい終盤に投入する変化球的な持ち駒としては最適だと思うんですけどねえ。サイド職人として両サイドバック、ウイングバック、サイドハーフをこなせるわけですし(基本的には左ですが)。次のW杯、オリンピックにはぜひとも!!

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2024年8月 3日 (土)

「密輸 1970」:’70年代風の泥くさい珍品    #密輸1970 #映画密輸 #チョインソン

Mitsuyu1970 映画『密輸 1970』は、その邦題の割には1970年きっかりじゃなくて、’70年代半ばを舞台にした韓国娯楽映画。全編にわたって流れる韓国歌謡をはじめ、衣装、ヘアメイク、美術などで時代の雰囲気をバッチリ出しています。

いろいろ詰め込んだ娯楽作という評判が高かったので、観てみましたが、うーん、大江戸はそれほどノれなかったですね。なんとも垢ぬけなくて、なんとも雑というか泥くさい。作品自体が’70年代半ばのプログラムピクチャーのような雰囲気なのです。

まあ、みんなでわいわい騒いでツッコミながら観る映画なのかも知れませんね。そもそも今どき海女さんアクションなんて(しかもお色気抜きの)、かなりの珍品です。どうせなら、もっとハチャメチャにしてサメももっと活躍させてくれたら、むしろ大江戸好みになったかもと思っちゃいます。

一方では、もっときめ細かく周到に作ったら、もっと面白くできたのになあ…とも感じました。この題材、この登場人物なら、もっとスーパーエンタテインメントになったんじゃないかなあとも…。

密輸王を演じるチョ・インソンの静かな怖さがなかなかでした。あのカミソリの使い方は、かなりの恐ろしさ!こいつこえー!

 

 

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2024年8月 2日 (金)

「めくらやなぎと眠る女」(吹替版):淀んで湿っぽい空気感    #めくらやなぎと眠る女 #村上春樹 #古館寛治 

Mekurayanagi
映画『めくらやなぎと眠る女』は、フランス人監督のチームによる長編アニメーション。村上春樹の様々な年代の短編6作品を組み合わせて作られています。大江戸ももちろん読んでいますが、既にほぼ忘れちゃってます。日本語吹替版で観ました。

2011年の東日本大震災直後の日本が、映画の舞台。何とも淀んだ空気感が全編を覆っています。そもそもこの暗くて地味な絵柄が、最も淀んでいますよね。それにしても、東洋人がとっても醜い感じに描かれてますねえ。カリカチュアなんでしょうけど、男も女もぶさいく過ぎませんか?西洋人を描いてもぶさいくなのかも知れませんが、気になってしまいました。絵の「好み」の問題なのかなあ。湿っぽくて、「村上ワールド」らしくない気がするんだけどなあ。 なので、かえるくんが出てくるとホッとするというか、清涼剤です。古館寛治の声も、いい感じに合っていたなあ、かえるくん。

そう、この吹替版はやけに豪華キャスト。古舘さん以外にも磯村勇斗、玄理、柄本明、平田満、塚本晋也、内田慈、木竜麻生と揃ってます。おまけに日本語版ディレクターが深田晃司監督!なので、一風変わったレベルの高い仕事になっております。

まあ、ただ「面白いか?」と問われれば微妙なところですね。村上春樹の小説には、「文体や言い回しを楽しむ」側面が大きいわけですが、それができない。あと、6作品のつぎ合わせによって、焦点のぼやけたバラバラな印象も受けました。

ちなみに村上短編のタイトルは、『めくらやなぎと、眠る女』。「、」が入ってます。この邦題だと、柳の木と添い寝してる女性をイメージしちゃいますよね。なぜ「、」を取ったのかなあ?

 

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2024年8月 1日 (木)

男女サッカーともに決勝トーナメントへ    #パリオリンピック #サッカー男子日本代表 #サッカー女子日本代表 #国防ブライアン #北川ひかる #サムライブルー #なでしこジャパン

Dsc_1537_copy_800x552 パリ・オリンピックのサッカーは、日本が男女揃って決勝トーナメントに駒を進めました。まずはめでたい。

男子はイスラエルを相手に、後半アディショナルタイムの得点で1-0の勝利。3連勝も凄いけど、無失点ってのもさらに凄い。この試合も「国防ブライアン」が何本もセーブしてましたもん。そして、2連勝でノックアウトステージ進出を決めていただけに、主力メンバーを休ませたり負担を軽くできたのが大きかったですね。得点差以上に危なげない戦いだったと思います。

それにしても、オーバーエイジなしで、久保建英や鈴木唯人、そして松木玖生なしで、ここまで絶好調に戦えるとは思っていませんでした。不明を恥じておきましょう。

 

そして女子もナイジェリアに3-1勝利で、8強進出。大江戸が初戦落とした後に、悲観することはないと言っていた通り大丈夫だったでしょ。こちらも怪我人続出の割には、今のところ何とかなっちゃってます。この試合から、北川と林はピッチに戻って来たし。でも清水梨沙のチーム離脱はほんとに残念ですし、藤野あおばも車いすで移動してたりして気になるところです。

この試合では、主力選手をある程度休ませたり短時間の出場に留めたりすることができたのが良かったです。さらに、エース田中美南が初得点を挙げたし、浜野まいかはずっと動き回って献身的&積極的なプレイが素晴らしかったし、植木理子も好調であの猛烈チェイスを見せていたし、初出場の林と石川も危なげない良好なパフォーマンスだったし、守屋、北川の両ウイングバックが見事な活躍ぶりだったし、良いことづくめです。北川ひかるのあの直接フリーキックでのゴール、最高でした! 俊輔かよ!って感じにビューティフルでした。

 

さてさて、決勝トーナメント初戦(準々決勝)、男子はスペイン、女子はアメリカとの対戦です。どちらも相手にとって不足なし。なんか勝てる気がしてなりません。妙な安心感があるのです。

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