「ブルーピリオド」:美術系青春映画の傑作 #ブルーピリオド #映画ブルーピリオド #眞栄田郷敦 #高橋文哉 #板垣李光人
映画『ブルーピリオド』は、東京藝大への入試をめぐる見事な成長物語。原作マンガにはその先もあるようですが、ひとまずここまでで娯楽映画単体としてはパーフェクトです。
大江戸のようにアーティスト・コンプレックスのある人間にとっては、本作で描かれた世界やこの主人公ってのは、まばゆいばかりです。うらやましいです。予告編で「東京藝術大学。(絵画科の)現役合格率は200倍」とか「天才にはなれない。だったら天才と見分けがつかなくなるまでやるしかない」とか聞いて、ホントしびれましたもん。 美術(絵画)の世界の熾烈な闘いをスポーツのように描いて、スポ根もののような感動を与えてくれるのです。
たぶん実際にこの世界を経験した人から見ると、甘っちょろい描写とか嘘っぽいディテールとかもあるのでしょうけれど、それ以上の美点がたくさんあるので、大江戸は大いに評価いたします。主人公のみならず、それぞれのキャラクターに血が通っています。原作の良さも大きいのでしょうけれど、映画としてもいい仕事してると思います(監督は萩原健太郎)。
そして眞栄田郷敦、素晴らしいですよ。ヘタに大きい芝居しないけれど、この主人公の複雑な感情を見事に伝えてくれます。今年の主演男優賞候補の一人といっても過言ではありません。 女子の外見を貫き通すユカちゃん役の高橋文哉も(『からかい上手の高木さん』の情けなさとは打って変わって)、助演賞候補にしたいぐらい最高でしたし、コンプレックスまみれのめんどくさい世田介役の板垣李光人もかなり良き。桜田ひよりや薬師丸ひろ子、江口のりこらも含めて、アンサンブル演技賞を与えたいぐらいです。
それはそうと、眞栄田郷敦の父親がやす(ずん)さんって! いくらなんでも遺伝的にありえないでしょー(本当の父親は誰だ?)!
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