「髙田賢三　夢をかける」＠東京オペラシティ　　　　#髙田賢三　#高田賢三　#高田賢三展　#高田賢三夢をかける　#KENZO　: 大江戸時夫の東京温度

2024年8月23日 (金)

初台の東京オペラシティアートギャラリーで開催中の展覧会『髙田賢三　夢をかける』（～9/16）を鑑賞。2020年にコロナで急逝されて以降初の回顧展です。

19時閉場のところ18時過ぎに入ったとはいえ、小生が出会った観客は4人ほど。大丈夫なんでしょうか？

初台の会場ということで、賢三さんの母校＝文化服装学院の近く。展示品の大半は、文化学園ファッションリソースセンターからのものでした。

ケンゾーといえば花柄と民族衣装ですが、それ以前の作品もあれば、日本の着物や農民の衣服（モンペなど）をアレンジした作品もあって、彼の80年の生涯と作品を網羅した展覧会になっております。

ケンゾーさんって、晩年になってからオールバックのダンディな紳士になったけど、けっこう長いことおかっぱ頭に大きなメガネの「変な東洋人」みたいな姿でした。まあ、あれがトレードマークだったのですが、もっと早くからオールバックのダンディになった方がカッコ良かったのに。

2004年アテネオリンピックの時に、日本選手団のユニフォームを担当したんですよねー。白地にシャクヤクの花をプリントしてあって、「らしい」んだけど、えらく不評だったとか。まあ、スポーツっぽくないですからねえ。

最後の大きなスペースには、各年代の代表作がずらりと並んで壮観。

やっぱり花柄ですよねえ。そして民族衣装風。

シンプルに「自分ならでは」を持っている人、それを突き詰められる人は、やっぱり強いですよね。

あくまでも明るく、楽しく、美しかったケンゾーの服。壁面のファッションショー映像を見ても、そこが世界に受け入れられた唯一無二の個性なのだとわかります。

最後の壁面には、彼のデザイン画がずらりと貼られていました。うまいとは言い難い絵なのが、ご愛嬌なのでありました。

（追記）　死後初の回顧展と書きましたが、2021年に文化学園服飾博物館で開催していました。自分で書いたくせに、すっかり抜けておりましたー。すみません。