「Chime」:ザ・黒沢清の45分 #Chime #黒沢清 #吉岡睦雄
映画『Chime』は、黒沢清監督による45分の作品。既に4月から新たなデジタルプラットフォームで配信されているそうですが、8月2日からミニシアター数館で公開されています。小生は下北沢のK2で観ました。
まぎれもなく黒沢清的な不穏世界。淡々とした日常の中に、静かな恐怖と狂気がにじみ出します。映像的にも、あの影の部分、闇の中に何かがいるような、あの独自の怖さがどうして彼には作れるのでしょうか? 不思議だなあ。 ただ、今回は「カーテンの揺れ」は出て来ませんでしたねー。
それにしても、よく吉岡睦雄さんに主役やらせましたねー。あんな脇役感たっぷりの人に。でもこれがきっちりハマってるんです。この人の人物の小ささやコンプレックスも含めて、役柄に生きました。それはそうとこの人、正名僕蔵を整えた感じですよね。
舞台となる調理学校は、(エンドクレジットによると)中野の織田製菓専門学校のようですが、いやー、調理学校って考えてみれば凶器だらけで怖いですねー。まあ、学校じゃなくても調理場自体怖いです。 (以降少々ネタバレあり) そこでの珍妙な鶏肉問答がちょっとイラっとくるようなものではありましたが、唐突にあんなことが起きるとは! また、妻も息子もそれぞれ狂ってるんじゃないかという、あの「何を信じたらいいのかわからない」クレイジー感も黒沢清らしさなのであります。それにしてもあの家は、どれだけ缶飲料を飲んでるんだあー。
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