「リンダはチキンがたべたい!」:独創的で色はキレイだけど… #リンダはチキンがたべたい #下高井戸シネマ
映画『リンダはチキンがたべたい!』と変換しようとしたら「リンダは遅筋がたべたい!」になってしまった小生のPCどうよ? あ、ちなみに筋肉は速筋と遅筋に分かれており、マラソンなど持久力が必要な運動に向いているのは遅筋の方です。チキンは遅筋にいいのかなあ?
まあそれはともかく、かなり独創的なアニメーション。デッサンのような線画で、その中に淡色の色面を入れ込んでいくという…。しかしながらその色彩が美しくて、いかにもフランスの日常に入り込んだアートって感じ。フランス映画がこれを作ったってことは、高畑勲が『かぐや姫の物語』を作ったことと同じですよね。残念ながらあんまり面白くないのも、両作品の共通点。
地下鉄やら何やらのストから始まるあたり、まさに『地下鉄のザジ』へのオマージュなのですが、大江戸はやっぱり『ザジ』の方が好き。女の子の魅力だって、ザジの方が上です。本作のリンダは、けっこう厄介な子でして…。ま、そういうキャラが好きな人も世の中には多いようですけどね。
そもそもリンダがニワトリを抱えて、「私が殺す」と言ったり、どの締め方がいいかの話をしたりするあたり、日本でやったらかなり炎上しそうですよね。やはり狩猟姻族であり、長い歴史を持つ食文化が浸透している国だなあと感じ入りました。あ、あと多民族国家ってこともよく現れておりました。やはり映画は時代や地域の特質を映し出す鏡ですね。
4月の公開からずいぶんたって、ようやく下高井戸シネマで観たのでありました。こういう「二番館」的シアターの存在は、本当にありがたいです。
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