「至福のレストラン 三つ星トロワグロ」:もっと観たい食文化の4時間 #至福のレストラン三つ星トロワグロ #トロワグロ #フレデリックワイズマン
映画『至福のレストラン 三つ星トロワグロ』は、94歳の巨匠フレデリック・ワイズマン監督による240分のドキュメンタリー。ちょうど2時間たったところで、10分の休憩が入りました。でも、全然長く感じられません。終わった時に、「もう終わりかー。あと2時間ぐらい観ていたかった」と思いましたもん(チーズ生産過程と葡萄畑の土壌話の所だけ、ちょっと眠かったかな)。
なにしろこのレストランは55年間もミシュランの三つ星をキープしているというのですから、只事ではありませんね。そんな名店とその裏側を、4時間びっしりと見せてくれます。いつものワイズマン流で、字幕とかスーパーインポーズとかナレーションとかは一切使いません。撮って、つなぐだけ。でもそれが面白いんですよねー。
トロワグロの三代目=オーナーシェフのミッシェルさんがまあ、しゃべるしゃべる。料理が運ばれて来てお客さんが食べたそうにしているのに、しゃべるしゃべる。この人25歳ぐらいの頃に日本料理に感化されたようで、本作中の料理にもやたらとシソが使われていますし、息子も醤油(香川県のかめびし醤油)を使っています。ミキモトに関するエピソードも語られておりました。
改めて「食は文化」だと思うと共に、どの国の人にも変わらない部分ってあるなあと感じる点も多々ありました。最晩年と言っていいワイズマン、またしても良い仕事しましたねえ。ただ、観終えた後で「フレンチ食べたい」とか思わなかったのが、我ながら不思議。もう目から「おなかいっぱい」になっちゃったんでしょうか? (ただ、いいワインは飲みたくなりました。)
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