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2024年10月 8日 (火)

「シビル・ウォー アメリカ最後の日」:分断の行きつく果て    #シビルウォー #シビルウォーアメリカ最後の日 #A24 #戦場カメラマン #ケイリースピーニー #キルステンダンスト

F74f55483dbcf38c 映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は、予告編とはだいぶ違う印象の作品でした。むしろ「いい意味で」違ってました。やっぱりA24ですから、ただの娯楽作にはなりません。観てる間、けっこうな精神的ダメージを受けました。疲れました。

こんなに戦場カメラマンの話だとは思いませんでしたし、ロード・ムービーだとも思いませんでした。ロード・ムービーといっても、これは『地獄の黙示録』ですよね。河を上るのではなく、NYからDCへの陸路を進む地獄巡り。その途中途中で内戦という殺し合いの実相が、恐怖として迫ってきます。

「分断」の果てには、こういう凄惨な殺し合いしか待っていないという、リアルなディストピアもの。米大統領選の前に観るべき(観せるべき)映画です。そして、この恐怖は他人事でなく、どの国においてもあり得る未来なのです。だから、“What kind of American are you?”という問いも、どの国にも当てはまる差別と分断の象徴として、深く重く心に刻まれるのです。赤いサングラスのジェシー・プレモンス、こえーなー。

それにしても、戦場カメラマンって本当に死と背中合わせですね。よく自ら進んであんな危険な仕事するもんです。戦士たちにとっては、かなり邪魔だし足手まといだと思うのですが…。

先日『エイリアン ロムルス』で好演を目にしたばかりのケイリー・スピーニーが、ここでも見事。役者として伸び盛りです! あと、キルステン・ダンストって若い頃はなんか顔に違和感を覚えたのですが、それって「おばさん顔」だったからなんですよね。ようやく顔に年齢が追いついて、しっくり来るようになりました(てことは、これからが本領発揮?)。

 

 

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