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2024年10月18日 (金)

「死に急ぐ鯨たち・もぐら日記」by安部公房    #死に急ぐ鯨たち #もぐら日記 #安部公房 

Dsc_17693_copy_600x811 今年は安部公房生誕100年ってことで、春に新潮文庫から出た2冊の文庫本について書きましたが( ↓ )、今回は9月に発売された『死に急ぐ鯨たち・もぐら日記』を読みました。やっぱり、出れば買っちゃうぐらいにはファンです。

安部公房の「飛ぶ男」と「題未定」    #飛ぶ男 #題未定 #安部公房 #新潮文庫 : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

もともとは別の本。『死に急ぐ鯨たち』は、評論集にしてインタビュー集。『もぐら日記』は文字通り、日記(といっても随想集のようなもの)です。どちらも1980年代半ば~後半に書かれたもの。1993年に68歳で亡くなった安部ですから、晩年の意見や思想を集めたものと言って差し支えないでしょう。

とにかく思想、思考に一貫性があります。いろんな所で、同じことを繰り返し表明しています。それにしても、本当に国家とか集団とかを忌み嫌っていますねえ。だから、「儀式」を危険視し、呪うことにおいて徹底しています。オリンピックへの憎悪なんかすさまじいばかりです。核戦争への恐れなんかも、過剰なほどに抱えていたんですね。

と同時に理科系の作家であった安部公房。ようやく物を書く道具として実用に耐えるようになってきたコンピューター(ワープロ)を使って書くことについてインタビューで答えているのを今読むと、なんかほほえましいですね。

ああ、かえすがえすもさっさとノーベル賞くれていたら良かったのにと思わずにはいられません(あと1年弱生きてたらもらえたろうに…)。

 

 

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