「室井槙次 敗れざる者」:意外に面白かった #室井槙次敗れざる者 #室井槙次 #柳葉敏郎 #踊る大捜査線
映画『室井槙次 敗れざる者』は、あの「踊る」映画第2弾『レインボーブリッジを封鎖せよ!』から21年の今、…正直「今さら」感がありました。織田裕二や深津絵里にもそっぽを向かれたんだかなんだかキャストには入っていないし、柳葉には特に興味ないし、正直かなりハードルを下げて観に行きました。
そしたら、なんと面白かったんです。いやー、ハードルは下げておくもんですねえ。『踊る大捜査線』シリーズからの登場人物や、シリーズからつながる台詞もいろいろあって、シリーズのファンとしてはそれも楽しかったけれど、それ以上に単独の作品として良くできております。とにかく室井槙次のキャラクターが立っていて、以前のスピンオフ『容疑者 室井槙次』などよりも断然良いのです。
観ていて、「ああ、君塚良一は、相変わらずキャッチ―な台詞を書くなあ」とか「本広克之はハリウッド的な大きく躍動感のある絵が撮れる監督だったけど、まだまだ健在だなあ」とか、この背骨の通ったエンタテインメントに感心することしきりでした。笑いとシリアスのバランスも悪くないです。
柳葉敏郎は、眉間にしわを寄せて悩んでる男から脱却して、なかなか良い味が出て来ました。この人物のストイックな「ヒーロー性」を見事に体現しておりました。子供たちへのガーディアン的な姿勢が、生き方として美しいのです。 一方、福本莉子は以前から今一つきにいらなかったんですけど、この作品で一気に嫌いになりましたね。役柄で嫌われては(昔の裕木奈江みたいで)ご本人としては迷惑でしょうけれど、だってねえ…。
とにかく、11月公開の第二部『生き続ける者』が待ち遠しいです。
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