「動物界」:差別、分断、移民問題… #動物界 #映画動物界 #ザフライ
映画『動物界』は、タイトルも奇抜ですが、奇想をシリアスに映画にしました。でもそこに描かれているのは、極めて今日的な問題です。
(以下少々ネタバレあり) 人間が動物になることのある世界を、家庭や学校での日常と共にリアルに描き、そこに寓意を浮かび上がらせています。差別や分断といった今の世界を表す問題をすぐに連想するわけですが、フランス映画だけに移民問題とのダイレクトなつながりを考えないわけにはいきません。もちろん戦争やパンデミックとの関連も、容易に想像できます。
そういった意味では、非常に重くて胸苦しい作品です。観ていてずっと気が滅入ります。やっぱりフランス映画的ですね。親子関係へのこだわりも、フランス的なのです。なので、基本的にフランス映画とは(体質的に)あんまり合わない大江戸としては、どうにも好きになれなかったのです。とはいえ、ラストあたりは妙に感動させられましたけど…。
動物のバリエーションとしては、鳥、トカゲ、イカ、アルマジロみたいなやつなどなどが出て来ます。何だかよくわからない、でかくてコワイのなんかも。
でも「変身」の恐怖と苦悩を描いたボディ・ホラーの金字塔である、約40年前の『ザ・フライ』(1986年)の荘重さには遠く及びませんね。あれはやっぱり傑作でした。
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