「ドリーム・シナリオ」:奇想で描くニコラス啓示 #ドリームシナリオ #ニコラスケイジ #アリアスター #クリストファーボルグリ
映画『ドリーム・シナリオ』は、アリ・アスターの製作だけあって、何とも風変わりで面白いA24作品。ハゲ頭を武器にしたかのようなニコラス<おじさん>ケイジが最高にハマってます。
監督はアリ・アスターではなくノルウェイの新鋭=クリストファー・ボルグリ。前作『シック・オブ・マイセルフ』は観逃がしてしまったのですが、注目すべき個性ですね。確かにA24向き。それにしても、アスターはホアキン・フェニックスの『ボーはおそれている』といい本作といい、なぜか「おじさん」に矢印を向けてますね。ご本人(まだ38歳ですが)の強迫観念なのかしらん?
シュールな物語を通して、メディアやSNSやキャンセルカルチャーのことを描いております。極めて今日的ですね。そこにミドルイヤー・クライシスというか中年男のアイデンティティの崩壊めいたものが示されて、何ともリアル。大胆な奇想をリアルに描いていくことで、映画に活力と密度があるのです。笑いと恐怖の両立でもあります。やっぱり才気となかなかの個性がありますよ、この監督。要注目でしょう。
いや、それにしてもあの「トーキング・ヘッズ」(大きなスーツ)には笑いました。何かの啓示なのでしょうか? あ、ニコラス啓示か。
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